ヤリスとライズ|4WDでもハイブリッドを選べるのはどちらか?
雪道のために4WDにしたら、ライズはどう変わるの?
ライズの4WDはZもGもXも1.0Lターボです。ハイブリッドは2WDだけ
ヤリスも同じなの?ヤリスはE-Fourでハイブリッドのままです
ヤリスは4WDでリヤサスペンションも変わりますグレードより先に駆動方式を決めるんだね トヨタ ヤリスとトヨタ ライズは、どちらも4WDを注文できます。ただし、注文書に4WDと書いたときに変わるものが、2台で違います。
ライズで4WDを選ぶと、Z・G・Xの3つとも1.0Lターボのガソリン車になります。ハイブリッドがあるのは2WDのZとGだけなので、4WDとハイブリッドを同時に選ぶことはできません。かわりに、全高1,620mm、最低地上高185mm、室内長1,955mm、ホイールベース2,525mm、リヤサスペンションのトーションビーム式は、2WDと同じです。タイヤサイズも変わりません。
ヤリスは違います。ハイブリッドのままE-Four(電気式4輪駆動方式)にできて、1.5LガソリンのCVTにも4輪駆動方式の設定があります。そのかわり、4WDにするとリヤサスペンションがトーションビーム式からダブルウィッシュボーン式に変わり、全高は1,495mmから1,510mmになります。最低地上高は、E-Fourで145mmから160mmへ、1.5Lガソリンの4WDでは145mmから130mmへ。
「雪の坂があるから4WDにしよう」。そう決めてから販売店へ行くと、次に決めることが2台で違ってきます。
2026年8月の乗用車ブランド通称名別順位(日本自動車販売協会連合会)では、ヤリスが1位で10,077台、ライズが2位で8,824台でした。この表の数は、注記のとおり同一車名を合算したもので、一部の教習車も含みます。
ライズの4WDは、Z・G・Xの3つとも1.0Lターボ
ライズのパワートレーンは3種類です。1.2Lのハイブリッド、1.2Lガソリンの2WD、1.0Lターボの4WD。グレードは、ハイブリッドがZとG、ガソリンの2WDと4WDがZ・G・Xで、合わせて8つの組み合わせです。車両型式で見ると、ハイブリッドが5AA-A202A、1.2Lガソリンの2WDが5BA-A201A、4WDが3BA-A210Aで、4WDにハイブリッドの型式はありません。
| ライズ | 車両型式 | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | WLTCモード燃費 | 価格(Z/G/X) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ハイブリッド(2WD) | 5AA-A202A | WA-VEX 1.196L | 60kW(82PS)/5,600rpm | 105N·m(10.7kgf·m)/3,200〜5,200rpm | 28.0km/L | 2,442,000円/2,263,800円/ー |
| ガソリン(2WD) | 5BA-A201A | WA-VE 1.196L 水冷直列3気筒 | 64kW(87PS)/6,000rpm | 113N·m(11.5kgf·m)/4,500rpm | 20.7km/L | 2,152,700円/1,958,000円/1,800,700円 |
| ガソリン(4WD) | 3BA-A210A | 1KR-VET 0.996L 水冷直列3気筒インタークーラー付ターボ | 72kW(98PS)/6,000rpm | 140N·m(14.3kgf·m)/2,400〜4,000rpm | 17.4km/L | 2,413,400円/2,235,200円/2,079,000円 |
ハイブリッドには、これとは別にフロントモーター(E1A)があり、78kW(106PS)・170N·m(17.3kgf·m)です。
4WDの1.0Lターボは、最大トルクの140N·mを2,400rpmから4,000rpmまでの範囲で出します。2WDの1.2L自然吸気は、113N·mが出るのが4,500rpmです。車両重量は、2WDのZが980kg、GとXが970kg、4WDのZが1,050kg、GとXが1,040kgです。
同じグレードで2WDと4WDを見比べると、4WDのほうがZで約26万円、GとXで約28万円高くなります。ハイブリッドのZが2,442,000円、4WDのZが2,413,400円で、この2つの差は28,600円です。
燃料タンクは、ハイブリッドが33L、ガソリンは2WDも4WDも36Lです。満タンで走れる距離は、この容量とWLTCモード燃費から出ます。

雪の坂があるから4WDで、って見積もりを頼んだら、ハイブリッドの話はどうなるの?
ライズだと、その時点でハイブリッドは選べない。4WDはZもGもXも1.0Lターボのガソリンで、ハイブリッドの型式が載るのは2WDのZとGだけ。WLTCモード燃費は28.0km/Lから17.4km/Lになる
じゃあライズでは、グレードより先に、雪とハイブリッドのどっちを取るかを決めるんだね
ヤリスは、ハイブリッドのままE-Fourにできる
ヤリスのパワートレーンは4種類です。ハイブリッド、1.5LガソリンのCVT、1.0LガソリンのCVT、1.5Lガソリンの6MT。グレードは、ハイブリッドがZ・G・X・U、1.5L CVTがZ・G・X、1.0L CVTがGとX、6MTがZ・G・Xで、合わせて12の組み合わせです。このうち4WDの設定があるのは、ハイブリッドの4つと1.5L CVTの3つです。1.0LのCVTと1.5Lの6MTは前輪駆動方式だけで、4WDの設定がありません。
見落とされやすいのは、ヤリスの「4WD」が1つではないことです。ハイブリッドは電気式4輪駆動方式(E-Four)、1.5L CVTは4輪駆動方式で、車両型式も6AA-MXPH17と5BA-MXPA15に分かれます。
| ヤリスのパワートレーン | 2WD | 4WD | 差(計算) |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド(M15A-FXE 1.490L) 4WDは電気式4輪駆動方式(E-Four) | Z 2,669,700円 G 2,445,300円 X 2,249,500円 U 2,310,000円 | Z 2,884,200円 G 2,669,700円 X 2,473,900円 U 2,569,600円 | Z 214,500円 G 224,400円 X 224,400円 U 259,600円 |
| 1.5LガソリンCVT(M15A-FKS 1.490L) 4WDは4輪駆動方式 | Z 2,301,200円 G 2,072,400円 X 1,848,000円 | Z 2,515,700円 G 2,286,900円 X 2,061,400円 | Z 214,500円 G 214,500円 X 213,400円 |
| 1.0LガソリンCVT(1KR-FE 0.996L) | G 1,921,700円 X 1,697,300円 | 設定なし | ー |
| 1.5Lガソリン6MT(M15A-FKS 1.490L) | Z 2,197,800円 G 1,996,500円 X 1,771,000円 | 設定なし | ー |
2WDと4WDの差は、どのグレードでも約21万〜26万円です。Uには「このグレードはKINTOでのご提供となります。」という注記が付いています。ヤリスのグレードごとの装備の違いは、ヤリスのグレード比較の記事にまとめています。
WLTCモード燃費は、ハイブリッドのXが2WDで36.0km/L、E-Fourで30.2km/L。1.5LガソリンのXが2WDで20.3km/L、4WDで18.6km/Lです。燃料タンクは、ハイブリッドが2WDもE-Fourも36L、1.5Lガソリンは2WDが40Lで4WDが42Lです。タンクが大きいほど遠くまで走れるとは限らないことは、ライズとヤリスクロスの記事で扱っています。

ヤリスは4WDでリヤサスペンションの形式が変わる。ライズの寸法とタイヤは2WDと同じ
| 諸元 | ヤリス 2WD | ヤリス 4WD | ライズ 2WD | ライズ 4WD |
|---|---|---|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 3,950×1,695×1,495mm | 3,950×1,695×1,510mm | 3,995×1,695×1,620mm | 3,995×1,695×1,620mm |
| ホイールベース | 2,550mm | 2,550mm | 2,525mm | 2,525mm |
| 室内長×室内幅×室内高 | 1,845×1,430×1,190mm | 1,845×1,430×1,190mm | 1,955×1,420×1,250mm | 1,955×1,420×1,250mm |
| 最低地上高 | 145mm | E-Four 160mm/1.5Lガソリン 130mm | 185mm | 185mm |
| サスペンション(前/後) | マクファーソンストラット式/トーションビーム式コイルスプリング | マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式 | マクファーソンストラット式/トーションビーム式コイルスプリング | マクファーソンストラット式/トーションビーム式コイルスプリング |
| 最小回転半径 | Z・U 5.1m/G・X 4.8m | Z・G・X・U 5.1m | Z 5.0m/G・X 4.9m | Z 5.0m/G・X 4.9m |
| 車両重量(Z) | ハイブリッド1,090kg 1.5Lガソリン1,030kg | ハイブリッド1,180kg 1.5Lガソリン1,140kg | ハイブリッド1,070kg ガソリン980kg | 1,050kg |
上の表のヤリスは、4WDの設定があるハイブリッドと1.5L CVTの数字です。1.0LのCVTは最低地上高140mm、1.5Lの6MTは145mmで、どちらも全高1,495mm、リヤサスペンションはトーションビーム式です。
ヤリスの4WDは、リヤが左右の車輪を別々に支えるダブルウィッシュボーン式に変わります。ライズは、Z・G・Xとも、2WDでも4WDでもトーションビーム式のままです。
最低地上高は、同じ4WDでも一律ではありません。E-Fourは160mmで2WDより15mm大きく、1.5Lガソリンの4WDは130mmで2WDより15mm小さい数字です。ライズは2WDでも4WDでも185mmで、ヤリスのいちばん大きい160mm(E-Four)より25mm大きい値です。車止めのある駐車場や、地下駐車場のスロープで気にするのは、この最低地上高の数字です。
ヤリスのハイブリッドG・X・Uは、E-Fourにするとタイヤが14インチから15インチに変わる
ハイブリッドのG・X・Uは、2WDが175/70R14、E-Fourが185/60R15です。Zはハイブリッドもガソリンも、2WDでも4WDでも185/60R15で、185/55R16のアルミホイールが82,500円(消費税抜き75,000円)のメーカーオプションです。1.5LガソリンのGとXは、2WDでも4WDでも175/70R14です。
サイドウォールの高さ(断面幅×扁平率)は、175/70R14が約123mm、185/60R15が約111mm、185/55R16が約102mm。ハイブリッドのG・X・UでE-Fourを選ぶと、約123mmから約111mmに変わります。
ライズは、Zが195/60R17、GとXが195/65R16で、2WDでも4WDでも同じです。サイドウォールは約117mmと約127mmです。
静かさに関わる装備では、ライズがZ・G・Xとも高遮音性のウインドシールドガラスを標準にしています(ZとGはUVカット・IRカット機能付、XはUVカット機能付)。ヤリスの主要諸元表・主要装備一覧表と、グレード別主な標準装備比較表には、遮音・吸音についての記載がありません。

4WDにすると車高が上がって、段差で底を擦りにくくなるんじゃないの?
ヤリスは一律じゃない。E-Fourは最低地上高が145mmから160mmへ。1.5Lガソリンの4WDは145mmから130mmへ。全高はどちらも1,495mmから1,510mmになる
同じ4WDで、上がる場合と下がる場合があるんだ。じゃあ、うちの駐車場の車止めを測る前に、ハイブリッドかガソリンかを決めないと
寒冷地仕様は2台とも4WDに標準装備。2WDに足すとヤリスは16,500円、ライズは20,900〜41,800円
| ヤリス | ライズ | |
|---|---|---|
| 4WD車 | 標準装備(E-Four車と、1.5Lガソリンの4WD車) | 標準装備(4WD車) |
| 2WD車 | メーカーオプション 16,500円(消費税抜き15,000円)。グレードとパワートレーンを問わず同じ額 | Z ハイブリッド20,900円/ガソリン24,200円 G ハイブリッド37,400円/ガソリン40,700円 X 41,800円 |
| セットの中身 | ウインドシールドデアイサー+ヒーターリヤダクト+PTCヒーターなど | ヒーター付ドアミラー・ウインドシールドデアイサー・PTCヒーターなど |
ライズのGとXには「運転席・助手席シートヒーターと寒冷地仕様はセットでメーカーオプション。」という注記が付いています。北海道地区では、2台とも寒冷地仕様が全車標準装備です。
運転席・助手席シートヒーターは、ライズの4WDならGとXにも標準で付く
冬の装備で、付くグレードと付かないグレードが分かれるのは、運転席・助手席シートヒーターです。
| グレード | ヤリス | ライズ |
|---|---|---|
| Z | 標準装備(ハイブリッド・ガソリンとも) | 標準装備 |
| G | 設定なし | 2WDはメーカーオプション(寒冷地仕様とセット)/4WDは標準装備 |
| X | 設定なし | 2WDはメーカーオプション(寒冷地仕様とセット)/4WDは標準装備 |
| U | 設定なし | ライズにUはありません |
ヤリスでシートヒーターが要るなら、Zを選ぶことになります。G・X・Uには、オプションの設定もありません。
ライズのGだと、2WDと4WDでシートヒーターの扱いが違うの?
違う。4WDは標準で付く。2WDは寒冷地仕様とセットのメーカーオプションで、Gなら37,400円か40,700円。ヤリスはZ以外に設定がないから、Gを選ぶとオプションにも設定がない
冬の朝に座面が冷たいのが嫌なら、ヤリスはZだけか
カーセンサーの買取相場(※2026年8月更新)
「手放すときの金額も、見積もりの前に見ておきたい」。カーセンサーの買取・査定相場は、ヤリスが平均買取相場額59.7万円〜156.2万円・平均走行距離4万km、ライズが93.2万円〜230.1万円・平均走行距離2万kmです。
ヤリスの年式別は、2025年(1年落ち)が129.9万円〜164.7万円、2024年(2年落ち)が76.3万円〜155.8万円、2020年(6年落ち)が60.7万円〜127.2万円。ライズのグレード別は、いずれも令和6(2024)年11月〜の行で、ハイブリッド 1.2 Z が195.5万円〜230.1万円、1.0 Z 4WD が181.9万円〜210.6万円、ガソリンの 1.2 Z が138.6万円〜172.9万円です。
車格もボディ形状も違う2台なので、2台の相場の金額を並べて、どちらが高いか比べる数字ではありません。見るのは、自分の車の型式と年式が載っている行です。
買取相場はカーセンサーに掲載された物件の価格をもとに集計した値で、実際の金額は車の状態・走行距離・時期・買取業者・地域によって変わります。手元の車の金額は、査定で確かめてください。
見積もりの前に、駆動方式とパワートレーンをどの順で決めるか
先に決まるのは駆動方式です。ライズでは、ここでエンジンと燃費まで決まります。ヤリスでは、リヤサスペンションの形式と全高、最低地上高が動きます。G・Xでは最小回転半径が4.8mから5.1mに、1.5LガソリンCVTでは燃料タンクが40Lから42Lに、ハイブリッドのG・X・Uではタイヤサイズも変わります。どれも納車後に足したり外したりできるものではありません。
ライズでは、駆動方式とパワートレーンが1つの決め事になります。4WDなら1.0Lターボのガソリン、ハイブリッドなら2WDのZかG。ハイブリッドのZが2,442,000円、4WDのZが2,413,400円で差は28,600円なので、価格では決まりません。雪道や坂を走る予定がないなら、WLTCモード燃費が28.0km/Lのハイブリッド。走る予定があるなら、最大トルク140N·mの1.0Lターボです。燃費は17.4km/Lまで下がります。
ヤリスでは、駆動方式とパワートレーンを別々に決められます。そのかわり、どのパワートレーンで4WDにするかで、最低地上高が160mmにも130mmにもなります。ハイブリッドのG・X・UでE-Fourを選ぶとタイヤが175/70R14から185/60R15に変わるので、乗り心地の話をするなら、グレードとあわせて見る数字です。1.0LのCVTと1.5Lの6MTには4WDの設定がありません。雪道のために4WDが要るなら、この2つは選べません。
最後に決めるのが冬の装備です。寒冷地仕様は2台とも4WDに標準で付くので、見積もりに足すのは2WDで買うときだけ。運転席・助手席シートヒーターは、ヤリスではZ以外に設定がないので、グレードを決める段階で決まってしまいます。
ダイハツ ロッキーとの違いは、ライズとロッキーの記事にまとめています。
※価格はメーカー希望小売価格(消費税10%込み)で、ヤリスは2026年2月現在、ライズは2024年11月現在のものです。沖縄地区は価格が異なります。北海道地区の価格には寒冷地仕様が含まれるため、この記事では使っていません。価格はタイヤパンク応急修理キット(ライズはタイヤ交換用工具も)付の価格で、オプション価格は含まれていません。差の金額は2つの価格から計算した値です。諸元と装備は「トヨタ ヤリス 主要諸元表・主要装備一覧表」(2026年4月)と「トヨタ ライズ 主要諸元表・主要装備一覧表」(2024年11月)によります。いずれも執筆時点の情報で、最新の内容は販売店にご確認ください。