カローラとカローラ ツーリング|荷室はどれだけ違う?
荷物を積むならワゴンでしょ?
ゴルフバッグはセダン3個、ツーリング4個です
その4個は、床板を下段にしたときの数です下段にできない場合があるの?
一段式だと3個。セダンと同じ数です先に決めるのは駆動方式とオプションだね 駐車場の寸法を見ても、トヨタのカローラとカローラ ツーリングは選び分けられません。全長4,495mm、全幅1,745mm、ホイールベース2,640mm、最低地上高130mm。エンジンは2台とも2ZR-FXE型で、燃料タンクは43L。最小回転半径も、W×B と G が5.3m、X が5.0mで、2台とも同じ値です。
主要諸元表で数字が違うのは、車両型式と、全高と、室内長と、車両重量と車両総重量、それに燃費だけです。ほかに違うのは、価格と、荷室・リヤワイパー・リヤスポイラーなどの装備です。
このうち荷室は、Lでは比べられません。荷室容量の数値が公表されているのはカローラ ツーリングだけで、セダンのカローラには数字そのものが無いからです。2台ともが公表しているのは9.5インチゴルフバッグの個数で、セダンが3個、ツーリングが4個。ただしツーリングの4個には、注文のときに決まる条件が付いています。
寸法で違うのは、全高の25mmと室内長の35mmだけ
| 項目 | カローラ(セダン) | カローラ ツーリング |
|---|---|---|
| 車両型式(2WD・W×B / G / X) | 6AA-ZWE219-AEXSB / -AEXEB / -AEXNB | 6AA-ZWE219W-AWXSB / -AWXEB / -AWXNB |
| 車両型式(E-Four・W×B / G / X) | 6AA-ZWE215-AEXSB / -AEXEB / -AEXNB | 6AA-ZWE215W-AWXSB / -AWXEB / -AWXNB |
| 全長×全幅×全高 | 4,495×1,745×1,435mm | 4,495×1,745×1,460mm |
| ホイールベース | 2,640mm | 2,640mm |
| トレッド 前/後(W×B・G) | 1,510/1,520mm | 1,510/1,520mm |
| トレッド 前/後(X) | 1,530/1,540mm | 1,530/1,540mm |
| 最低地上高 | 130mm | 130mm |
| 室内 長×幅×高 | 1,830×1,510×1,160mm | 1,795×1,510×1,160mm |
| 最小回転半径(W×B・G / X) | 5.3m / 5.0m | 5.3m / 5.0m |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
| サスペンション 前/後 | マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式 | マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式 |
| ブレーキ 前/後 | ベンチレーテッドディスク/ディスク | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
| 燃料タンク容量 | 43L | 43L |
最低地上高と室内寸法は、トヨタが社内測定値と注記している値です。
型式を別にすると、この表で数字が違う行は太字の2つです。全高が25mm高くなり、室内の長さが35mm短くなる。荷室のためにワゴンを考えている人には、室内長がワゴンのほうで35mm短いというのは意外だと思います。外寸が大きいほうで室内が短くなる例は、カローラクロスとヤリスクロスにもあります。
機械式駐車場やコインパーキングには、高さ制限の表示があります。そこで見る数字がこの25mmです。カローラは1,435mm、カローラ ツーリングは1,460mm。制限の表示が1,450mmだったら、入れるのはセダンだけです。室内長の35mmのほうは、後席に座る人の足元の話で、荷室の話ではありません。
全幅は2台とも1,745mmです。ナンバープレートの分類番号と平仮名が、どの省令のどの別表で決まるかと、車検証のどの欄で3ナンバーと5ナンバーを見分けるかは、それぞれ別の記事にまとめてあります。

荷室の広さは、Lでは比べられない
カローラ ツーリングの室内空間ページには、荷室容量が通常392L、シートアレンジをした最大で802Lと書かれています。VDA法による社内測定値です。
セダンのカローラには、この数字がありません。主要諸元表・主要装備一覧表・グレード別主な標準装備比較表・価格グレードページ・室内空間ページのいずれにも、荷室容量の数値は載っていません。室内空間ページには「VDA法による社内測定値。」という注記があるのに、その測定値が何Lなのかは書かれていません。
つまり、392Lと並べられるセダンのカローラの数値が、公表されていません。「セダンより◯L広い」と言うのに必要な数値が、この5つの資料には出ていません。
代わりに2台ともが出しているのが、9.5インチゴルフバッグの個数です。
| カローラ(セダン) | カローラ ツーリング | |
|---|---|---|
| 荷室容量 | 公表されていない | 通常392L/最大802L |
| 9.5インチゴルフバッグ | 3個 | 4個 |
数え方をLから個数に変えた途端、差は1個になります。そしてこの1個が、条件付きです。
ツーリングの4個は、荷室の床板を下段にしたときの数
カローラ ツーリングの荷室には、リバーシブルデッキボードという床板が入っています。2WD車では、この床板を上段と下段の2段階に置き換えられます。ただしスペアタイヤかアクセサリーコンセントを付けた2WD車は、一段式になります。
ゴルフバッグ4個という数には、「リバーシブルデッキボード下段時の場合のみ。リバーシブルデッキボード(一段式)の場合、3個となります。」という注記が付いています。床板を下段に置けないクルマでは、ゴルフバッグは3個。セダンと同じ数です。
一段式になるのは、次の2つです。
- E-Four車
- スペアタイヤまたはアクセサリーコンセントを装着した2WD車
どちらも、納車されてからでは変えられません。雪が積もる地域に住んでいてE-Fourを選ぶなら、その時点で一段式です。床板の仕組みと、アクセサリーコンセントを選ぶかどうかの判断は、カローラツーリングで車中泊のほうに書いてあります。
ゴルフバッグを4個積みたいからワゴン、って決めてたんだけど
床板を下段に置けるかどうかが先に決まります。注文書に書く項目です
あとから床板だけ買い足す、というのはできないの?
できません。E-Four車ははじめから一段式で、スペアタイヤもアクセサリーコンセントも工場で付けるメーカーオプションです
じゃあ先に見るのは荷室じゃなくて駆動方式だ。雪の日を考えてE-Fourにするなら、ゴルフバッグは3個で計算しておくよ
セダンのカローラにも、同じ2つのオプションについての注記があります。「ラゲージデッキの形状が変わり、ラゲージ容量が小さくなるなど、収納量が異なります。」──ここには、ゴルフバッグ3個がどうなるかまでは書かれていません。
荷室の装備は、付くグレードが2台で違います。
| 装備 | カローラ(セダン) | カローラ ツーリング |
|---|---|---|
| リバーシブルデッキボード | 装備一覧に行そのものが無い | W×B / G / X とも標準装備。2WD車は二段式、E-Four車は一段式 |
| トノカバー | 装備一覧に行そのものが無い | W×B / G / X とも販売店装着オプション |
| デッキフック | 装備一覧に行そのものが無い | 全車標準装備 |
| リヤシート | 6:4分割可倒式(トランクスルー機能付)・W×B / G / X とも標準 | 6:4分割ワンタッチ格納・W×B / G / X とも標準 |
| ルーフレール | 装備一覧に行そのものが無い | 33,000円のメーカーオプション。W×B はダークグレーメタリック塗装、G と X はシルバーメタリック塗装 |

リヤワイパーが標準なのはツーリング。セダンでは26,400円のオプションに入っている
ウォッシャー連動間欠ワイパーのリヤは、カローラ ツーリングでは W×B・G・X の3グレードとも標準装備です。
セダンのカローラでは、3グレードともメーカーオプションです。しかも単体では選べません。装備一覧の注記が「LEDリヤフォグランプとウォッシャー連動間欠リヤワイパーはセットでメーカーオプション。」と書いていて、そのセットの価格が26,400円(消費税抜き24,000円)。さらに「2WD車は寒冷地仕様を選択した場合にのみ装着できます。」という条件も付きます。
同じ「LEDリヤフォグランプ(右側のみ)」という名前のオプションが、カローラ ツーリングでは11,000円(消費税抜き10,000円)です。こちらには、リヤワイパーとセットにするという注記がありません。2WD車で寒冷地仕様が要るという条件だけが同じです。
| カローラ(セダン) | カローラ ツーリング | |
|---|---|---|
| ウォッシャー連動間欠ワイパー リヤ | W×B / G / X ともメーカーオプション | W×B / G / X とも標準装備 |
| LEDリヤフォグランプ(右側のみ) | 26,400円(リヤワイパーとセット) | 11,000円 |
| 2WD車の条件 | 寒冷地仕様を選択したときのみ | 寒冷地仕様を選択したときのみ |
セダンのリヤワイパーって、後から付けられないの?
メーカーオプションなので、注文のときだけです。2WDなら寒冷地仕様も一緒に選ぶことになります
雨の日に後ろが見えにくいのは困るから、そこは注文書の段階で決めることになるんだ。ツーリングにするなら、どのグレードでも標準だから迷わなくて済むのか

リヤスポイラーの付き方も2台で違います。カローラ ツーリングは〈全車標準装備〉の欄に「リヤスポイラー」が入っています。セダンのカローラでは W×B だけがリヤスポイラー(ダークグレーメタリック塗装)付きで、G と X には設定がありません。
セダンからワゴンへ。増える額はグレードで2通り
メーカー希望小売価格(消費税込み・2026年5月現在)です。
| グレード | 駆動方式 | カローラ(セダン) | カローラ ツーリング | 差 |
|---|---|---|---|---|
| W×B | 2WD | 3,128,400円 | 3,179,000円 | 50,600円 |
| W×B | E-Four | 3,342,900円 | 3,393,500円 | 50,600円 |
| G | 2WD | 2,745,600円 | 2,812,700円 | 67,100円 |
| G | E-Four | 2,960,100円 | 3,027,200円 | 67,100円 |
| X | 2WD | 2,380,400円 | 2,447,500円 | 67,100円 |
| X | E-Four | 2,594,900円 | 2,662,000円 | 67,100円 |
セダンからワゴンに変えたときに増えるのは、W×B では約5万円、G と X では約6万7,000円です。同じ2台の比較なのに、選ぶグレードで差の額が変わります。
北海道地区の価格は、2WDの6つだけが16,500円高く、E-Fourの6つは本州と同額です。比較表の注記は「北海道地区の価格には寒冷地仕様が含まれます。」とだけ書いています。
ボディ違いの差がいちばん小さいのは W×B ですが、その W×B は2台ともいちばん高いグレードです。2WDどうしを並べると、X が約238万円と約245万円、W×B が約313万円と約318万円になります。
タイヤ・ガラス・ヒーターのグレード差は、セダンとワゴンで同じ
次の表に並べた12行は、W×B・G・X の付き方がセダンとワゴンで一致しています。
| 装備 | W×B | G | X |
|---|---|---|---|
| タイヤ&ホイール | 215/45R17+17×7½Jアルミ | 205/55R16+16×7Jアルミ | 195/65R15+15×6Jスチール(樹脂フルキャップ付) |
| 最小回転半径 | 5.3m | 5.3m | 5.0m |
| トレッド 前/後 | 1,510/1,520mm | 1,510/1,520mm | 1,530/1,540mm |
| ウインドシールドガラス | 高遮音性ガラス | グリーンガラス(合わせ) | グリーンガラス(合わせ) |
| ウォッシャー連動間欠ワイパー フロント | 時間調整式 | 標準 | 標準 |
| スタビライザー | フロント・リヤ | フロント・リヤ | フロントのみ |
| エアスパッツ | フロント・リヤ | フロント | 設定なし |
| LEDフロントフォグランプ | 標準 | 標準 | 22,000円のメーカーオプション |
| シート表皮 | 合成皮革+レザテック(ホワイトは1,100円) | ファブリック(ブラック) | ファブリック(ブラック) |
| ステアリングヒーター | 標準 | メーカーオプション | 設定なし |
| シートヒーター(運転席・助手席) | 標準 | メーカーオプション | 設定なし |
| メーター | 12.3インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ | 7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ | アナログメーター+4.2インチTFT |
G のステアリングヒーターとシートヒーターは、片方だけでは注文できません。注記が「ステアリングヒーターとシートヒーターはセットでメーカーオプション。」と書いています。X は2つとも設定がなく、お金を足しても付きません。
装備一覧で遮音の文字があるのは高遮音性ガラスの行だけで、付くのは2台とも W×B です。 G と X はウインドシールドグリーンガラス(合わせ)で、高遮音性の表記が付きません。音を装備で抑えたいなら、見るのはこの1行です。
タイヤのサイドウォール(路面の段差でたわむ側面)の高さを、サイズの表記から計算すると次のようになります。
- W×B の215/45R17:約97mm
- G の205/55R16:約113mm
- X の195/65R15:約127mm
X のサイドウォールは W×B より30mm厚く、路面の段差の衝撃をタイヤ自身のたわみで吸収する部分も、それだけ大きくなります。同じグレード名なら、この数字はセダンでもワゴンでも変わりません。サスペンションは2台とも、W×B・G・X の3グレードすべてで、前がマクファーソンストラット式、後ろがダブルウィッシュボーン式のコイルスプリングです。グレードで変わるのはスタビライザーで、X だけフロントのみになります。
X の最小回転半径は5.0mで、W×B と G より0.3m小さい値です。この0.3mの差が分かるのは、狭い駐車場で切り返すときと、片側1車線の道でUターンするときです。トレッドのほうは逆で、X が前後とも20mm広くなります。
重さが増えるのは2WDで20kg、E-Fourで10kg
| グレード | 駆動方式 | 車両重量(セダン) | 車両重量(ツーリング) | 差 |
|---|---|---|---|---|
| W×B | 2WD | 1,370kg | 1,390kg | 20kg |
| G | 2WD | 1,350kg | 1,370kg | 20kg |
| X | 2WD | 1,330kg | 1,350kg | 20kg |
| W×B | E-Four | 1,430kg | 1,440kg | 10kg |
| G | E-Four | 1,410kg | 1,420kg | 10kg |
| X | E-Four | 1,390kg | 1,400kg | 10kg |
ワゴンが重くなるのは、2WDでは20kg、E-Fourでは10kgです。同じグレード名でも、駆動方式によって増え方が倍違います。
| グレード | 駆動方式 | 燃費(セダン) | 燃費(ツーリング) |
|---|---|---|---|
| W×B | 2WD | 27.3km/L | 26.7km/L |
| G | 2WD | 29.8km/L | 28.8km/L |
| X | 2WD | 29.1km/L | 28.4km/L |
| W×B | E-Four | 25.3km/L | 24.9km/L |
| G | E-Four | 28.1km/L | 27.5km/L |
| X | E-Four | 27.1km/L | 26.7km/L |
WLTCモードの国土交通省審査値です。6つの組み合わせのどれでもセダンのほうが大きい数字で、差はいちばん小さいところで0.4km/L、いちばん大きいところで1.0km/Lです。どちらのボディでも、燃費の数値がいちばん大きいのは G です。タンク容量はどちらも43Lで、プリウスとカローラ ツーリングでは、この43Lから満タンで走れる距離を出しています。
エンジンは2台とも2ZR-FXE型の直列4気筒1.797Lで、最高出力72kW〈98PS〉/5,200rpm、最大トルク142N・m〈14.5kgf・m〉/3,600rpm。フロントモーター1VMが70kW〈95PS〉・185N・m、E-Fourのリヤモーター1WMが30kW〈41PS〉・84N・mです。動力に関わる数字は2台で同じで、ボディを変えて変わるのは、車両重量の10kgか20kgと、いま並べた0.4〜1.0km/Lの燃費です。
中古の相場は、いま新車で買える型式では載っていない
自販連の乗用車ブランド通称名別順位では、2026年8月のカローラは3位で8,335台、前年の同じ月の97.0%でした。この数字はカローラシリーズ全車種と教習車を合算した値なので、セダンとツーリングがそれぞれ何台かは分かりません。
カーセンサーの買取相場ページ(2026年8月更新)では、カローラが148.6万円〜178.8万円・平均走行距離7万km、カローラツーリングが100.7万円〜217.2万円・平均走行距離4万kmです。
ただし、この2つを並べて読むことはできません。カーセンサーの車種一覧では、カローラが1987年5月から、カローラツーリングが2019年9月からの掲載になっています。カローラのほうは複数の世代を1つのコードにまとめていて、年式別の行に数値が載っているのは2019年式から2024年式までです。それ以外の年式には「-」が入っています。
そして、いま新車で買える型式──セダンの6AA-ZWE219・6AA-ZWE215、ツーリングの6AA-ZWE219W・6AA-ZWE215W──は、どちらのページのグレード別の表にも載っていません。セダンのページに並ぶのは6AA-ZWE211と3BA-ZRE212、ツーリングのページに並ぶのは6AA-ZWE211Wや3BA-ZRE212Wなどで、どちらも前の型式です。相場を見るときは、自分の車検証に書いてある型式と初度登録年で読み替えてください。
実際の金額は、車の状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。売るときは査定で確かめてください。
決める順番は、駆動方式 → オプション → グレード → ボディ
荷室の広さから決めようとすると、この2台は比べられません。先に決まるものから順に確認していくと、迷うところが減ります。
- 駆動方式を決める。 E-Fourを選ぶと、カローラ ツーリングのリバーシブルデッキボードは一段式になり、ゴルフバッグは3個です。車両重量は2台の差が10kgになり、価格は2WDより約21万円高くなります。北海道地区の価格が本州と同額になるのも E-Four です
- スペアタイヤとアクセサリーコンセントを決める。 2WDのカローラ ツーリングでこのどちらかを付けると、やはり一段式になります。セダンのカローラでも、同じ2つが「ラゲージデッキの形状が変わり、ラゲージ容量が小さくなる」対象です
- グレードを決める。 高遮音性ガラスも、ステアリングヒーターとシートヒーターも、タイヤのサイズも、最小回転半径も、W×B・G・X のどれを選ぶかで決まります。この付き方はセダンでもワゴンでも同じなので、ボディより先に決められます
- 最後にボディを決める。 ここまでで荷室の条件が決まっていれば、残るのは見た目の好みと、全高が駐車場の高さ制限内かどうかの確認です
1から3は、どれも工場で決まる項目です。そこまで決まっていれば、最後の1つは見積りを2枚もらって並べるだけの話になります。