NV200バネット マルチベッド|ワゴンとバンでベッドの幅は何mm違う?
マルチベッドって、ワゴンとバンでベッドは同じなの?
ベッドの幅はワゴン1,270mm、バンGX 1,470mm
平日は5人で乗るんだけど、広いほうがいい?バンGXは後席の中央が2点式ベルトで、ISO FIXアンカーもない
最初にベースを決める。駆動方式とオプションはそのあと平日に後ろの席へ誰が座るか、家族で確かめてからだね NV200のマルチベッドって、ワゴンとバンの両方にあるんだ。ベッドはどっちも同じなのかな
名前は同じ。でも幅は、バンGXのほうが200mm広い
うちは平日に5人で乗って、週末に2人で寝るつもりなんだよね。それなら広いほうがいいのかな
幅だけで選ぶと、平日の5人のほうで困るかもしれない。ベースを選んだ時点で、後ろの席のシートベルトも背もたれの倒れ方も決まる
平日も5人で乗るならワゴン、寝る・積むが中心ならバンGX
NV200バネット マルチベッドは、オーテック(日産モータースポーツ&カスタマイズ)のカスタムカーで、架装メーカーは株式会社オグショーです。荷室に硬質塩化ビニール張りのフロアパネルを敷き、その上に跳ね上げ式のベッドを組んでいます。ベース車は、5ナンバーのワゴン16X-2Rと、4ナンバーのバンGXの2つです。
平日にISO FIX対応のチャイルドシートを付ける家や、セカンドシートの真ん中にも人が座る家はワゴン。平日の後ろの席が空いていることが多く、週末に寝て積むのが中心の家はバンGX。オーテック自身も、ワゴンを「普段は大人5名がゆったり乗車できるワゴン車」と紹介しています。どちらを選ぶかで、下の表の項目がまとめて決まります。表は2WDどうしで並べました。

| ワゴン 16X-2R ベース(2WD) | バン GX ベース(2WD) | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 3,076,700円 | 3,195,500円 |
| 乗車定員 | 5名 | 2名/5名 |
| 最大積載量 | ー | 600kg(5名乗車時450kg) |
| ベッドの左右 | 1,270mm | 1,470mm |
| ベッドの前後(後ろの板+前の板) | 920mm+800mm | 920mm+805mm |
| 床からベッドの下面まで | 390mm | 430mm |
| ベッドの下の床の左右 | 1,045mm | 1,130mm |
| セカンドシートのシートベルト | 3席ともELR付3点式 | ELR付3点式(中央席は2点式) |
| ISO FIX対応チャイルドシート用アンカー | セカンドシート左右2席 | なし |
2人で寝る夜は、バンGXのほうが広い
ベッドの幅を2人で分けると、1人あたりワゴンが635mm、バンGXが735mmです。カタログは、このベッドで「大人2名がゆったりと休むことができます」としています。
前後方向は2枚の板をつなぐ形で、足すとワゴンが1,720mm、バンGXが1,725mmになります。寝られる長さを諸元表のどこで見るかは、車中泊で寝られる長さは諸元表のどこを見るかに書きました。
寝ない日は、後部のベッドを左右に跳ね上げれば大きな荷物も積めます。寝る日の荷物はベッドの下に置くことになり、その空間もバンGXのほうが高さで40mm、床の左右で85mm大きく取れます。
うちは2人とも寝相がよくないんだよね。寝床だけなら、広いほうがうれしいんだ
寝床だけで決めるならバンGX。ただ、平日の後ろの席を見てからでも遅くない
バンGXのセカンドシートは、後ろへ倒れない
バンGXのセカンドシートが後ろへ倒れないことを、カタログは注記で「バンの荷室法規要件を確保するため、ワゴンとは異なり後ろへはリクライニングいたしません。」と説明しています。4ナンバーのバンが荷室まわりで満たしている条件は、4ナンバーのバンで車中泊|寝られる床の長さは乗車定員で決まるにまとめました。
ワゴンのセカンドシートも、ベッドを収納しているあいだはリクライニングが制限されます。ベッドをしまって5人で走る日は、ワゴンでも背もたれを好きな角度まで倒せるわけではありません。走行中にベッドとして使うことについても、カタログは「走行時はベッドとして使用しないでください」と注意しています。
運転を代わって、後ろで少し寝たい日もあるんだよね
ベッドをしまって走るなら、どちらのベースでも後ろの背もたれは思うようには倒れない
休むときは、停めてからベッドを広げる前提で考えるんだね

積む日は、バンGXのほうが選べるものが多い
バンGXの荷室は、2名乗車で長さ1,900mm、5名乗車で1,025mm。幅はベッドを収納した状態で1,095mm、高さは1,280mmです。2人で出かける週末は、荷室の長さも積める重さも2名乗車の値で考えられます。
乗る人数を減らすと積める重さが増える仕組みは、バンで車中泊|座席を減らすと積める重さが増えるで扱いました。
衣類を掛けるパイプラックと、長物を載せるアタッチメントは、バンにだけ設定があります。
| オプション | 税込 | 使いみち |
|---|---|---|
| N14 サイドマルチパイプラック(左右セット) | 29,700円 | 衣類をハンガーごと掛ける、小物を固定する |
| N16/N17 サイドマルチパイプラック(運転席側/助手席側) | 各16,500円 | 同じ用途の片側だけ |
| N22 ツインアタッチメント | 95,700円 | 長物の収納とロッドホルダーの組み合わせ |
| N23 ボードアタッチメント | 91,300円 | サーフボードなどの長物用ラック |
| N24 ロッドアタッチメント | 89,100円 | 天井に釣りざおを5本 |
N22〜N24にはN14が含まれ、3つのうち1つしか選べません。
うちは釣りもサーフィンもしないから、ここはどっちでもいいんだ
それなら比べるのは、平日の後ろの席と、週末の寝床の幅の2つになる
キーとシートヒーターは、ベースで設定が分かれる
2WDどうしの価格差は約12万円で、ワゴンのほうが安くなっています。
| メーカーオプション(税込) | ワゴン 16X-2R | バン GX 2WD | バン GX 4WD |
|---|---|---|---|
| インテリジェントキー&エンジンイモビライザー | 標準装備 | 60,500円 | 60,500円 |
| 寒冷地仕様 | 22,000円 | 22,000円 | 標準装備 |
| クイックヒーターパック(運転席シートヒーター、PTC素子ヒーター) | 設定なし | 77,000円(寒冷地仕様込みのセット価格) | 55,000円 |
バンGXのキーは、標準だとリモートコントロールエントリーシステム(リモコンキー1個、スペアキー1個)です。メーカーオプションのインテリジェントキーは、キー1個とスペアキー1個です。カタログは、バンのスペアキーに「スペアキーは機能に違いがあります。」と注記しています。ワゴンのインテリジェントキーは標準装備で、キーは2個です。この価格差にオプションの代金を足すと、2WDどうしの差は約18万円に広がります。
冬に車の中で過ごす時間が長い家にとっては、運転席シートヒーターを選べないことが、ワゴンの安さと引き換えになります。寒冷地仕様のほうは、ワゴンにも付けられます。
4WDとOutdoor Black Editionは、バンGXにだけある
ワゴンも、サスペンションの形式とタイヤ、最小回転半径は下の表のバンGX 2WDと同じで、ホイールベースはどの仕様も2,725mmです。乗り心地や小回りにかかわるこれらの項目は、ベースを替えても変わりません。変わるのは、バンGXで4WDを選んだときです。
| バン GX 2WD | バン GX 4WD | |
|---|---|---|
| トランスミッション | エクストロニックCVT | フルレンジ電子制御4速オートマチック[E-ATx] |
| リヤサスペンション | リーフリジッド式 | マルチリンク式 |
| タイヤ | 165/80R14 LT | 175/80R14 LT |
| 最小回転半径 | 5.2m | 5.4m |
| 全高 | 1,855mm | 1,885mm |
| 床面地上高 | 520mm | 555mm |
4WDでは、5名乗車時の最大積載量が400kgになります。2WDに標準のアイドリングストップは付かず、メーカーオプションのスペアタイヤ+ジャッキも選べません。
| バンGXのほかの仕様 | 価格(税込) |
|---|---|
| GX 4WD | 3,559,600円 |
| GX Outdoor Black Edition 2WD | 3,324,200円 |
| GX Outdoor Black Edition 4WD | 3,688,300円 |
Outdoor Black Editionは、バンGXのフロント・リヤバンパー、ドアミラー、ドアハンドル、バックドアフィニッシャーを黒にし、ホイールをフルホイールカバーの代わりに黒のスチールホイールとした仕様です。主要諸元の値はバンGXと同じで、価格は2WD・4WDとも、同じ駆動方式のバンGXに約13万円を足した額です。ベッドマットの生地は、ワゴンとバンGXがシートと同じジャージ、Outdoor Black EditionがCORDURA®です。
型式は、ワゴンが3BA-M20、バンGXとOutdoor Black Editionが2WDで5BF-VM20、4WDで3BF-VNM20です。頭の3文字の読み方は型式の頭の記号の読み方に、4ナンバーと5ナンバーを分ける分類番号は5ナンバーと3ナンバーの分かれ目にまとめています。
ベース、駆動方式、メーカーオプションの順に決める
ベースを決めると、選べる駆動方式もメーカーオプションの一覧も変わります。平日にセカンドシートへ誰が座るかを、最初に家族で確かめておくと、どちらのベースにするかを選びやすくなります。
バンGXに決めたら、次が駆動方式です。寒冷地仕様とシートヒーターのパックの扱いも、2WDか4WDかで変わります。
メーカーオプションは、この2つが決まってから選びます。カタログは「メーカーの工場にて装着するため、ご注文後はお受けできません」と書いており、インテリジェントキーもシートヒーターのパックも、全車に設定のある脱着式テーブルも、注文したあとでは頼めません。
日産のラインアップには、NV200バネットの車中泊仕様としてMYROOMもあります。ベースはバンのDXで、内容はNV200バネット MYROOMで整理しました。同じオーテックのベッド架装は、セレナとエクストレイルのマルチベッド、キャラバンのトランスポーターにもあります。キャラバンにはマルチベッドも設定されています。
価格・装備・諸元は、オーテック(日産モータースポーツ&カスタマイズ)の製品ページと「NV200バネット マルチベッド カタログ」(2025年11月現在)によります。諸元は、カタログが「標準仕様時の設計値であり、参考数値」としている値です。仕様と価格は執筆時点のもので、予告なく変わることがあります。