RAV4で車中泊|エンジンをかけずに給電できるのはどれか?
RAV4の荷室で寝て、電気毛布を使いたい。どのグレードにする?
1500Wのコンセントは4グレードとも標準です。違うのは給電のしかたです
夜中にエンジンがかかったりする?ラゲージのコンセントは、電池が減るとエンジンが自動で始動します
電池だけで給電するEV給電モードは、PHEVにありますHEVかPHEVかを、最初に決めよう 秋のキャンプで、RAV4の荷室に寝ようと思ってるんだ。電気毛布を使いたいから、1500Wのコンセントが付くグレードを選びたい
Adventure、Zのハイブリッド車、Zのプラグインハイブリッド車、GR SPORT。ラゲージルームの右側にあるAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントは、4グレードとも標準です
なら、コンセントのために高いグレードを選ばなくていいんだ
ラゲージのコンセントは、使っているうちに駆動用電池が減ると、エンジンが自動で始動します。電池の電力だけで給電して、エンジンを始動させないモードがあるのは、プラグインハイブリッド車の2グレードです
いまのRAV4は6代目で、ハイブリッド車(HEV)が2025年12月、プラグインハイブリッド車(PHEV)が2026年3月に発売されました。グレードはHEVがAdventureとZ、PHEVがZとGR SPORTの4つで、どれもE-Four(電気式4輪駆動)です。
寝る場所の長さは、後席を倒した荷室の奥行きで1,806mmです。トヨタが公式サイトの室内空間のページに載せている、ハイブリッド車の寸法図の値です。
主要諸元表の室内長は1,880mmで、4グレードとも同じです。ただし室内長は寝られる長さとは別の寸法なので、横になれるかどうかは1,806mmのほうで判断します。
1500Wのコンセントは4グレードとも標準。付属品がHEVとPHEVで違う
| 項目 | Adventure | Z(HEV) | Z(PHEV) | GR SPORT |
|---|---|---|---|---|
| パワートレーン | 2.5Lハイブリッド | 2.5Lハイブリッド | 2.5Lプラグインハイブリッド | 2.5Lプラグインハイブリッド |
| 価格 | 4,500,000円 | 4,900,000円 | 6,000,000円 | 6,300,000円 |
| アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/ラゲージルーム右側) | ● | ● | ● | ● |
| コンセントの付属品 | 外部給電アタッチメント | 外部給電アタッチメント | ヴィークルパワーコネクター | ヴィークルパワーコネクター |
| 充電インレット(普通充電+急速充電) | ー | ー | ● | ● |
| EV給電モード | ー | ー | ● | ● |
| デッキボード | 2段(リバーシブル機能付) | 2段(リバーシブル機能付) | 1段 | 1段 |
| 荷室の高さ | 上段847mm/下段933mm | 上段847mm/下段933mm | 842mm | 842mm |
| 荷室の容量(VDA法) | 749L(下段)/705L(上段) | 749L(下段)/705L(上段) | 672L | 672L |
| パノラマムーンルーフ | ◇143,000円 | ◇143,000円 | ◇143,000円 | ー |
| 快適温熱シート(後席左右) | ー | ● | ー | ー |
| 充電用USB端子(Type-C)フロント2個 | 15W | 45W | 45W | 45W |
●は標準装備、◇はメーカーオプション、ーは設定なしです。EV給電モードの行は取扱説明書、荷室の高さと容量は公式サイトの寸法図と注記によります。高さはパノラマムーンルーフを付けない車の値です。
外部給電アタッチメントは、ハイブリッド車の後席のドアガラスに取り付けて、ラゲージのコンセントから車の外へ延長コードを引き出すための部品で、ラゲージルームに積まれています。トヨタが公開している使い方の説明によると、非常時給電システムを使うときに限った部品で、車内に雨水や虫が入り込むのを減らせます。
ヴィークルパワーコネクターは、PHEVの普通充電インレット(充電ケーブルを挿す差し込み口)に挿して使います。コネクター側に防水カバー付きのコンセントがあり、車の外でAC100V・1500Wまでの電気製品を使えます。PHEVの取扱説明書は、この使い方をAC外部給電と呼んでいます。
ラゲージのコンセントを使うときは、HEVでもPHEVでも、ハイブリッドシステムを始動して、READYインジケーターが点いた状態にします。駆動用電池の残量が減ったときなどは、自動でエンジンが始動して充電します。災害時に使う非常時給電システムは、車の走行機能を止めた状態で、燃料残量警告灯が点くまで給電を続けられます。使っているあいだにエンジンがかかるおそれがあるので、換気のよい場所に停めて使います。
エンジンを始動させない給電ができるのは、PHEVのEV給電モードです。車に付属する部品だけで使えるのは、ヴィークルパワーコネクターを挿すAC外部給電のEV給電モードです。急速充電インレットに外部給電器(車両には付属しない)をつなぐDC外部給電にも、同じ名前のモードがあります。EV給電モードは駆動用電池に蓄えた電力だけで給電し、給電できる残量を下回ったところで給電を終えます。WEBカタログによると、満充電から400Wで使った場合に約1日分の電力を供給できます。AC外部給電のもう一方のモードであるHV給電モードは、駆動用電池の残量が給電できる残量を下回るとエンジンが作動して給電を続け、満充電・ガソリン満タンから400Wで約6.5日(給電時間優先モードで約7日)です。トヨタのPHEVのページは、非常時以外に給電機能を使うときはEV給電モードを選ぶよう案内しています。
見落とされやすいのは、AC外部給電をしているあいだ、ラゲージのアクセサリーコンセントは使えないことです(PHEVの取扱説明書)。エンジンを始動させずに電気製品を使うなら、コンセントは車の外にあるヴィークルパワーコネクターのほうになります。荷室で電気毛布を使うには、そこから延長コードを車内へ引き込むことになります。後席のドアガラスに取り付ける外部給電アタッチメントはHEVの付属品で、PHEVには付いてきません。コードをどこから車内へ通すかは、販売店で確かめておくところです。
どちらのコンセントでも上限は合計1500Wで、使いたい電気製品の消費電力の合計が1500W以下になるかどうかは家電のワット数を足して確かめます。
HEVとPHEVの取扱説明書には、車中泊に触れた同じ注意書きもあります。暖房器具などの電気製品を使って車中に泊まるときは十分注意すること、給電システムの自動停止などで電気製品が意図せず止まるおそれがあること、の2点です。
道の駅で寝ていて、夜中にエンジンがかかるのは周りに気をつかうな
取扱説明書にも、駐車中や停車中にエンジンが始動すると、一部の自治体では条例にふれる可能性がある、と書かれています。使う前に、その自治体へ確認するように、とも
泊まる場所ごとに決まりが違うのか。キャンプ場の利用案内に、夜のエンジン始動のことまで書いてあるかな
後席を倒した奥行きは1,806mm。PHEVは高さと容量が別の値になる
| 項目 | ハイブリッド車(寸法図の値) | PHEV |
|---|---|---|
| 奥行き(2名乗車時) | 1,806mm | — |
| 奥行き(5名乗車時) | 961mm | — |
| 最小幅 | 1,002mm | — |
| 最大幅 | 1,386mm(デッキサイドポケット部を含むと1,540mm) | — |
| 高さ(デッキボード上段) | 847mm(パノラマムーンルーフ装着車は816mm) | 842mm(同813mm) |
| 高さ(デッキボード下段) | 933mm(同896mm) | 下段なし |
| 容量(VDA法) | 749L(下段)/705L(上段) | 672L |
—は、PHEVの値が別に示されていない項目です。
2名乗車時の奥行きは、後席の背もたれを倒して前席の2人だけが乗る状態の長さです。身長180cmの人が横になると、頭と足先にほとんど余りがない長さです。
いちばん狭いところの幅は1,002mmで、青年男性の平均的な肩幅(約46cm)なら、2人並んで収まります(産業技術総合研究所 AIST人体寸法データベース1991-92)。
高さは、荷室で上体を起こして着替えたり、座って過ごしたりできるかに関わります。青年の座高の平均は男性で約93cm、女性で約87cmです。デッキボードを上段にしたハイブリッド車の847mmと、PHEVの842mmは、男女どちらの平均座高よりも低い値です。男性の平均座高より高いのは、デッキボードを下段にしたハイブリッド車の933mmです。
デッキボードを下段に下ろせるのはハイブリッド車だけで、PHEVのデッキボードは1段です。リバーシブル機能付と書かれているのも、ハイブリッド車の2段のデッキボードです。ハイブリッド車の取扱説明書には、裏面(樹脂面)を上にして使うこともできる、とあります。
床の形について、トヨタは新型の発表で、後席を倒したときの床の傾斜を緩やかにして荷室をよりフラットにした、と説明しています。デッキボードを下段にしたときに、倒した背もたれとの境目がどうなるかは、販売店で実車を見て確かめるところです。

公式の寸法図は、ハイブリッド車のAdventureとZを分けずに、1組の値を示しています。コンセントの有無と付属品、デッキボードも、この2グレードで同じです。
パノラマムーンルーフを付けると、荷室の高さが29〜37mm低くなる
パノラマムーンルーフは、Adventure、Z(HEV)、Z(PHEV)に143,000円のメーカーオプションで設定されていて、GR SPORTには設定がありません。メーカーの工場で装着するため、注文のあとからは付けられません。
| 荷室の高さ | 付けない | 付ける | 差 |
|---|---|---|---|
| ハイブリッド車・デッキボード上段 | 847mm | 816mm | 31mm |
| ハイブリッド車・デッキボード下段 | 933mm | 896mm | 37mm |
| PHEV | 842mm | 813mm | 29mm |
ハイブリッド車でデッキボードを下ろしたときの天井が、男性の座高の平均より高くなるのは、ムーンルーフを付けない場合だけです。付けると896mmで、男性の平均座高を下回ります。主要諸元表では、室内高も1,220mmから1,210mmになり、車両重量は30kg増えます。
ムーンルーフ、荷室に寝転んで星が見えたらいいなと思ってたんだけど
フロント側がチルト&スライド電動で、リヤ側は固定式です。電動のサンシェードが付いています
そのかわり荷室の天井が3〜4cm低くなるのか。143,000円を足す前に、家族それぞれの座高を測っておこう
寝る準備に関わる装備のうち、次の6つは4グレードとも標準です。6:4分割可倒式リヤシート(リクライニング2段階)、リヤドア・リヤクォーター・バックドアのUVカット機能付プライバシーガラス、LEDラゲージルームランプ、DC12V・120Wのアクセサリーソケット、リヤの充電用USB端子2個(15W)、ハンズフリーパワーバックドアです。ガラスは、フロントウインドシールドが4グレードとも合わせ・高遮音性ガラスで、Z(PHEV)とGR SPORTはフロントドアのガラスも合わせ・高遮音性ガラスになります。シート表皮も4グレードとも合成皮革で、Z(PHEV)はウルトラスエード®、GR SPORTはブランノーブ®と組み合わせています。

タイヤチェーンを付けられるのは、Z(HEV)の18インチだけ
| 項目 | Adventure | Z(HEV) | Z(PHEV) | GR SPORT |
|---|---|---|---|---|
| タイヤ | 235/60R18 | 235/60R18(235/50R20は◇110,000円) | 235/50R20 | 235/50R20 |
| サイドウォールの高さ(タイヤサイズからの計算値) | 約141mm | 約141mm | 約118mm | 約118mm |
| タイヤチェーン | 装着できない | 18インチは装着できる | 装着できない | 装着できない |
| 最低地上高 | 190mm | 190mm | 195mm | 195mm |
| 全長/全幅 | 4,620mm/1,880mm | 4,600mm/1,855mm | 4,600mm/1,855mm | 4,645mm/1,880mm |
| 車両重量 | 1,710kg | 1,720kg | 1,980kg | 1,990kg |
| WLTCモード燃費 | 22.9km/L | 22.5km/L | 22.2km/L | 21.5km/L |
| 充電電力使用時走行距離(EV走行距離) | ー | ー | 151km | 145km |
主要装備一覧の注記で、タイヤチェーンを装着できないとされているのは、20インチの3種類とAdventureの18インチです。Z(HEV)の標準の18インチにだけ、トヨタ純正合金鋼チェーンスペシャルを使うように、という注記が付いています。Z(HEV)でも、メーカーオプションの20インチを選ぶとチェーンは付けられません。冬に雪の多い地域のキャンプ場へ向かうつもりなら、チェーンを付けられるかどうかで、グレードとタイヤを選ぶことになります。
PHEVは同じZでハイブリッド車より260kg重く、最低地上高は5mm高い195mmです。
最小回転半径5.7m、ホイールベース2,690mm、燃料タンク55L、ダブルウィッシュボーン式のリヤサスペンションは4グレード共通です。TRAILモード/SNOWモードとダウンヒルアシストコントロールも、4グレードとも標準で付きます。
RAV4を注文する前に、HEVかPHEVか・ムーンルーフ・グレードの順に決める
- HEVかPHEVかを先に決める。 夜のあいだにエンジンを始動させない給電(EV給電モード)が使えるのはPHEVだけで、同じZでも価格は110万円違います。一方で、PHEVの荷室の高さは842mmで、デッキボードを下段に下ろす選択肢がありません。PHEVの2グレードはどちらも20インチで、タイヤチェーンを装着できません。どれも、グレードを選んだ時点で決まる部分です。
- 次に、パノラマムーンルーフを付けるかを決める。 注文のときにしか付けられないメーカーオプションで、付けると荷室の高さが29〜37mm低くなります。GR SPORTには設定がありません。
- HEVなら、最後にAdventureかZかを決める。 荷室の寸法図は共通で、コンセントとデッキボードも同じです。この記事で取り上げた装備のうち、分かれるのはタイヤチェーンを付けられるかどうか(Zの標準の18インチだけ)、後席左右の快適温熱シート(Zだけ)、フロントのUSB端子の出力(Adventureは15W、Zは45W)で、価格の差は40万円です。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのRAV4のレビューで読めます。
本記事の価格・諸元・装備は、トヨタ自動車が公開する主要諸元表・主要装備一覧表(2026年9月版)、グレード別主な標準装備比較表(2026年2月版)、価格・グレードのページによります。荷室の寸法は公式サイトの室内空間のページに載っている寸法図と注記、給電のしかたはWEBカタログとHEV・PHEVそれぞれの取扱説明書によります。車両価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)で、沖縄地区は価格が異なります。メーカーオプションの価格は2026年2月現在のものです。人体寸法は産業技術総合研究所「AIST人体寸法データベース1991-92」の青年層(18〜29歳)の値です。仕様と価格は執筆時点(2026年9月29日)のもので、変更される場合があります。