セレナで車中泊|防水シートなら3列目の背もたれも防水か?

販売店の展示場に置かれた日産 セレナ ハイウェイスターV(5BA-FC28)を右斜め前から見た外観。白いボディに黒いルーフで、横基調の大きなグリルと縦長のヘッドランプを持つ
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
左のシキが白紙を両手で胸の前に持ち、眉を寄せた真顔でクラを見ている。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、眉を下げて口を開け、困った顔で話しかけている 濡れたものを積むなら、防水シートを付けておけばいい?
左のシキが白紙を1枚両手で持ち、口を開けてクラに説明している。右のクラは白いマグカップを両手で持ち、目を丸くして口を開けている 差額は44,000円です。ただし3列目のシートバックはカーペットのままです
左のシキが白紙の束を片手で持ち、もう片方の手を下ろして、眉を寄せた真顔でいる。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、眉を下げ、汗をひとしずく浮かべて不安そうな顔をしている 3列目を倒した面はどうなるの?シートバックはカーペット素材のままです
左のシキが白紙を両手で持ち、目を細めて微笑んでいる。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、目を細めて口を開け、明るく笑っている 注文できるのはX(XVパッケージ)とハイウェイスターVです見積りの前に、敷物も数えておこう
クラ

犬を乗せて海に行くんだ。帰りは犬も上着もタオルも濡れてる。セレナに防水シートがあるって聞いたんだけど

シキ

ネオソフィール®という生地です。価格表には『X(XVパッケージ)(防水シート車)』という名前で、別の項目として並んでいます。同じグレードとの差は44,000円です

クラ

じゃあ好きなグレードに44,000円足せばいいんだね

シキ

その組み合わせは8つだけです。XVパッケージの付かないXにも、e-POWER Xにも、e-POWER LUXIONにも、防水シート車は用意されていません

防水シートは44,000円。ただし3列目のシートバックはカーペットのまま

セレナの価格表は、2WDに16通り、4WDに14通りの組み合わせを並べています。合わせて30通りのうち「(防水シート車)」と付くのは8通りで、グレード名はX(XVパッケージ)とハイウェイスターVの2つだけです。ガソリンでも、e-POWERでも、e-4ORCEでも、この2つ以外に防水シート車はありません。

グレード防水シートなし防水シート車差
X(XVパッケージ)2WD3,043,700円3,087,700円44,000円
ハイウェイスターV 2WD3,228,500円3,272,500円44,000円
e-POWER X(XVパッケージ)3,583,800円3,627,800円44,000円
e-POWER ハイウェイスターV3,775,200円3,819,200円44,000円
X(XVパッケージ)4WD3,249,400円3,293,400円44,000円
ハイウェイスターV 4WD3,494,700円3,538,700円44,000円
e-4ORCE X(XVパッケージ)3,889,600円3,933,600円44,000円
e-4ORCE ハイウェイスターV4,141,500円4,185,500円44,000円

差は8通りとも44,000円です。2WDでも4WDでも、ガソリンでもe-POWERでもe-4ORCEでも、同じ額です。

その一方で、主要装備一覧の「防水シート(ネオソフィール®)」には(注17)が付いています。全文はこうです。

サードシートのシートバックは、ベース車同様カーペット素材となります。その他の部位に防水性のある生地を使用しています。なお、防水シートをお選びいただいた場合、全車助手席アームレスト付、運転席シートバックポケット〈アッパー〉付となります。

防水の生地になるのは「その他の部位」で、サードシートのシートバックは含まれません。 3列目まわりに濡れたものを置くつもりなら、44,000円を払っても、敷くものは自分で用意することになります。

防水シートを選ぶと、全車が助手席アームレスト付・運転席シートバックポケット〈アッパー〉付にもなります。変わるのはシート地だけではないので、44,000円をシート地の代金として読むことはできません。

クラ

濡れたまま座れることにお金を払うつもりだったんだけど、3列目だけ別扱いなのか

シキ

サードシートそのものは、Xからe-POWER LUXIONまでスマートアップサードシート(低位置格納式)が標準です。サードシートの有無はグレードによる違いではありません

クラ

じゃあ見積りの段階で、3列目に敷くマットも一緒に数えておくよ。あとから思い出すやつだ、これ

防水シートを注文できるのは、X(XVパッケージ)とハイウェイスターV

防水シートは、注文時に申し受けるメーカーオプションです。ガソリン車でもe-POWER車でも、選べるのはX(XVパッケージ)とハイウェイスターVで、XVパッケージの付かないXとe-POWER X・e-POWER LUXIONには付きません。

車中泊で使う装備のうち、グレードで違いが出るものを並べます。

装備XX(XVパッケージ)ハイウェイスターVe-POWER LUXION
シート地織物/トリコット織物/トリコットジャカード織物/トリコット(撥水加工)&合皮コンビテーラーフィット
防水シート(ネオソフィール®)ー◆◆ー
USB電源ポート TYPE-C4個〈フロント2個、セカンド2個〉4個5個〈フロント2個、セカンド2個、サード右1個〉6個〈フロント2個、セカンド2個、サード左右各1個〉
ロールサンシェード〈セカンド〉ーー●●

●が標準装備、◆がNMC扱いメーカーオプション、ーは設定なしです。e-POWER車・e-4ORCE車のX・X(XVパッケージ)・ハイウェイスターVも、この表と同じ適用になります。

ハイウェイスターVは、防水シートを選ばなくてもシート地に撥水加工が入っています。X(XVパッケージ)の織物/トリコットには、撥水加工の表記がありません。同じ44,000円でも、X(XVパッケージ)では撥水加工のない生地からの変更、ハイウェイスターVでは撥水加工の入った生地からの変更になります。

XVパッケージの付かないXは2,785,200円(2WD)で、防水シート車でいちばん安いのはX(XVパッケージ)の防水シート車の3,087,700円。差は約30万円です。ハイウェイスターVの防水シート車(3,272,500円)とは、さらに約18万円の差があります。

日産 セレナ ハイウェイスターV(5BA-FC28)の運転席まわりを後席側から見た内装。グレーの織物調シートが前席に並び、ダッシュボード中央に横長のディスプレイが置かれている
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)
クラ

XVパッケージなしのXで見積りを取ってたから、そもそも防水シートの話が出てこなかったわけだ

シキ

防水シートは『ご注文時に申し受けます』と書かれたメーカーオプションです。契約のあとで足すものではありません

クラ

じゃあ最初の見積りでグレードごと決めないといけないのか。撥水加工が最初から入っているハイウェイスターVも、一緒に出してもらうよ

3列目にUSB電源ポートが付くのは、ハイウェイスターVとe-POWER LUXION

USB電源ポートのTYPE-Cは、XとX(XVパッケージ)が4個〈フロント2個、セカンド2個〉、ハイウェイスターVが5個〈フロント2個、セカンド2個、サード右1個〉、e-POWER LUXIONが6個〈フロント2個、セカンド2個、サード左右各1個〉です。3列目で寝るなら、枕元でスマートフォンを充電できるかどうかがグレードで決まります。左右に1個ずつあるのはe-POWER LUXIONだけです。

セカンドの窓のロールサンシェードも、ハイウェイスターVとe-POWER LUXIONに付きます。XとX(XVパッケージ)には設定がありません。

ガラスは、1か所だけグレードで変わります。スライドドア・リヤサイド・バックドアのUVカット断熱プライバシーガラスは全車標準で、外から車内が見えにくいのはどのグレードでも同じです。フロントガラスも全車がスーパーUVカットグリーン遮音ガラスです。違うのはフロントドアで、e-POWER LUXIONだけがIRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラスで、こちらにも遮音と書かれています。ほかのグレードはUVカット断熱グリーンガラスです。

車内で家電を使う前提なら、100V AC電源(1500W)〈室内1個、ラゲッジ1個〉が設定されているのはe-POWER車とe-4ORCE車で、メーカーオプションです。ガソリン車には設定がありません。どの車種に設定があり、何ワットまで使えるかは車中泊のAC100V電源をシエンタ・セレナ・フリードで比べた記事にまとめてあります。電源ソケット(DC12V)のほうは〈全車標準装備〉です。

室内は3,145×1,545×1,400mm。寝床に関わるのは2列目のシート

項目値
室内(長×幅×高・社内測定値)3,145×1,545×1,400mm(NissanConnectインフォテインメントシステム装備車は室内長3,135mm)
全高ガソリン・e-POWERの2WD 1,870mm/e-POWER LUXION 1,885mm/ガソリンの4WD 1,895mm/e-4ORCE 1,885mm
ホイールベース2,870mm
最小回転半径5.7m
タイヤ(前・後)205/65R16 95H
乗車定員8名(e-4ORCEの3グレードとe-POWER LUXIONは7名)

主要諸元に並ぶのはX・X(XVパッケージ)・ハイウェイスターVとe-POWER LUXIONで、AUTECH系はこの記事では扱いません。

室内長は3,145mmですが、NissanConnectインフォテインメントシステム装備車では3,135mmになります。同じグレード名でも、ナビの仕様で10mm違う数字が載ります。なお、この室内長は寝床の長さとは別の寸法なので、3,145mmをそのまま横になれる長さとして読むことはできません。

寝床に関わるのは、むしろ2列目シートの動き方と座席の数です。セカンドシートの右と左は、Xからe-POWER LUXIONまで超ロングスライド・横スライド・リクライニングが標準。中央のスマートマルチセンターシートが付くのは8名のグレードで、e-4ORCEの3グレードとe-POWER LUXIONは2列目がキャプテンシートになり、乗車定員が7名になります。この7名・8名は就寝定員とは別の決まりで出ている数字で、グレードごとの組み合わせはセレナのグレード比較にあります。座席を動かさずに寝る面をつくりたいなら、メーカー純正のマルチベッドという選び方もあります。

機械式の立体駐車場を使う予定があるなら、全高がグレードで1,870mmから1,895mmまで25mm違うので、見積りに載っているのがどの数字かを見てください。

タイヤはどのグレードも205/65R16で、サイドウォールの高さは約133mmです。最小回転半径も4つのグレードとも同じ5.7mです。一方で、車両重量とWLTCモード燃費はグレードとパワートレーンで開きます。車両重量はガソリンのX(2WD)の1,670kgから、e-4ORCEのハイウェイスターVの1,930kgまで。WLTCモード燃費はガソリンの4WDの11.6km/Lから、e-POWER Xの20.3km/Lまで並びます。

日産 セレナ e-POWER ハイウェイスターV(6AA-GFC28)の運転席まわりを後席側から見た内装。グレーの織物調の前席が左右に並び、センターコンソールのない広い足元が見える
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

いま乗っているセレナを売るなら、型式と年式の行で見る

カーセンサーのセレナの買取・査定相場ページは、いまのC28型と、平成29(2017)年式からのC27型を同じ一覧に並べています。ただし年式別の表は2012年(14年落ち)まで並んでいて、グレード別の一覧に出てくる型式より古い世代も入っています。自分のクルマに当てるなら、車検証の型式と年式が一致する行を探すことになります。

たとえば防水シート車を選べるグレードのひとつ、ガソリンのハイウェイスターV(5BA-FC28・令和8〈2026〉年2月〜)は210.9万円〜250.6万円です(※2026年8月更新)。実際の金額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わるので、最後は査定で確かめてください。

見積りに入る前に決める順番

  1. 2列目の形を先に決める。 e-4ORCEの3グレードとe-POWER LUXIONはキャプテンシートで、乗車定員も7名になります。8名の中央席(スマートマルチセンターシート)が付くかどうかは、納車後には変更できません。
  2. 次に、防水シートを使うかどうかを決める。 注文できるのはX(XVパッケージ)とハイウェイスターVだけなので、ここを後回しにすると、いったん決めたグレードから選び直すことになります。
  3. 3列目に敷くものを別に数える。 防水シートを選んでも、サードシートのシートバックはカーペット素材のままです。44,000円には含まれないので、マットやカバーの費用は見積りとは別に数えておきます。

3列目で寝る人がハイウェイスターVを選ぶ理由は、防水シートだけではありません。3列目のUSB電源ポートとセカンドのロールサンシェードも、どちらもハイウェイスターVとe-POWER LUXIONに付きます。


価格・装備・諸元は、日産「セレナ 主要装備一覧/主要諸元」(2026年3月版)と、公式サイトの価格・グレードのページによります。価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)で、オプション価格は含みません。室内寸法は日産が社内測定値としている値です。仕様と価格は執筆時点のもので、予告なく変更される場合があります。