自動車重量税|車検証のどちらの重さで決まる?
車検証に重さが2つ載ってるけど、重量税はどっちで数えるの?
普通車や小型車の乗用車なら車両重量。0.5トンごとに、端数も1段
ラングラーの1,990kgと2,000kgって、段が違うの?どちらも4段。5段になるのは2,110kgのRubiconだけ
うちは軽だけど、重い車ほど段が増えるの?軽は重さによらない定額。0.5トンで数えるのは普通車や小型車の乗用車 車検証には、重さの欄が2つ並んでいます。車両重量と車両総重量です。普通車や小型車の乗用車(乗車定員10人以下)なら、自動車重量税に使うのは小さいほうの車両重量で、これを0.5トンで区切って数えた個数が、税額を計算する出発点になります。軽自動車はこの数え方をせず、重さによらない定額です。
1,990kgでも2,000kgでも同じ4つぶん、2,110kgになると5つぶんです。諸元表でグレードごとの車両重量を見比べていると、「10kg重いほうは、重量税も上がるのだろうか」と迷うところですが、差が10kgでも110kgでも、重さの差そのものは個数を変えません。個数が増えるのは、0.5トンごとの区切りを超えたときです。
以下、この個数を「段」と呼びます。手元の車検証か、検討している車の主要諸元表に車両重量が載っていれば、段までは自分で数えられます。

0.5トンに満たない端数も、1段として数える
自動車重量税法第七条は、自動車の区分ごとに税率を定めています。乗用自動車の欄は2行に分かれていて、車両重量が0.5トン以下なら定額、0.5トンを超えれば「車両重量〇・五トン又はその端数ごとに」いくら、という書き方です。ここでいう車両重量は、同じ条の第二項で「運行に必要な装備をした状態における自動車の重量」と定められています。
端数も1つとして数えます。1,010kgなら、0.5トンが2つと端数10kgで3段です。1,000kgちょうどは端数がないので、2段で止まります。線は500kgおきに引かれていて、1,000kg・1,500kg・2,000kgを1kgでも超えれば、段が1つ上がります。
数える重さは、車検証に記録されている値です。自動車重量税法施行令第五条第二項が、使う重さを「当該自動車の自動車検査証に記録される車両重量」と定めています。
財務省の「自動車重量税の概要」に載っている計算例を見ると、段の数が掛け算の先頭に置かれていることが分かります。継続車検・車両重量1.4トン・当分の間税率・13年未満の自家用乗用車で、「3 × 4,100円 × 2 = 24,600円」。先頭の3が、1.4トンを0.5トンで数えた段の数で、そこに1段あたりの年額と、車検の年数を掛けています。
税率には本則税率と当分の間税率の2本立てがあり、一定の環境性能を持つ車には本則税率が当たります。どちらの税率が当たっても、段の数え方は変わりません。
ラングラーは10kg差では段が変わらず、110kg差で1つ上がる
ジープ ラングラー アンリミテッドの諸元表に並ぶ車両重量は、Sportが1,990kg、Saharaが2,000kg、Rubiconが2,110kgです。SportとSaharaの差は10kg、SaharaとRubiconの差は110kgあります。
| グレード | 車両重量 | 0.5トンの段 |
|---|---|---|
| Unlimited Sport | 1,990kg | 4段 |
| Unlimited Sahara | 2,000kg | 4段 |
| Unlimited Rubicon | 2,110kg | 5段 |
Sportの1,990kgは、0.5トンが3つと端数490kgです。Saharaの2,000kgは、端数なしでちょうど4つ。端数が490kgある車と、端数のない車が、同じ4段に並びます。
5段になるのはRubiconだけです。2,110kgは2.0トンの線を110kg超えていて、その110kgのぶんで段が1つ増えます。
当分の間税率で13年未満の自家用乗用車なら、1段あたりの税率は年4,100円です。継続車検では2年ぶんをまとめて納めるので、段が1つ増えると、1回に納める額が8,200円ふえます。
Saharaの2,000kgは、2.0トンちょうどです。あと10kg重ければ5段でした。価格や装備まで含めて3グレードを比べるなら、次はジープ ラングラー|70万円と50万円で、変わるものが違うです。
ライズとフリードは車種の中で段が分かれ、カローラ ツーリングは分かれない
では、ひとつの車種の中で段が分かれるのは、どんな車でしょうか。3車種の主要諸元表を並べてみると、段が分かれるのは、タイプによって車両重量が1トンや1.5トンを超えたり超えなかったりする車種です。
| 車種 | 主要諸元表の車両重量 | 段 |
|---|---|---|
| ライズ(8タイプ) | 970〜1,070kg | 2段と3段に割れる |
| カローラ ツーリング(6タイプ) | 1,350〜1,440kg | すべて3段 |
| フリード | 1,370〜1,580kg | 3段と4段に割れる |
ライズは8タイプのうち、2段に収まるのがガソリン1.2Lの2WD(Z・G・X)の3つだけです。Zが980kg、GとXが970kgで、どれも1トンに届きません。残る5つは、ハイブリッドが1,060kgと1,070kg、1.0Lターボの4WDが1,040kgと1,050kg。どれも1トンを超えるので3段です。ライズのタイプ選びでは、ライズ|満タンで走れる距離が3タイプで300km違うも判断の材料になります。
ライズでハイブリッドを選ぶと、ガソリンの2WDより段が1つ多くなるんだ
3段と2段。ただ、1段あたりの額は本則税率と当分の間税率のどちらが当たるかで変わるから、段の数だけでは納める額まで決まらない
カローラ ツーリングの主要諸元表に載る6タイプの車両重量は、1,350kgから1,440kgです。いちばん重いW×BのE-Fourでも1.5トンに届かないので、6タイプとも3段に収まります。
フリードは1,370kgから1,580kgまで幅があり、1.5トンを超えるタイプと超えないタイプがあります。3段になるか4段になるかは、そのタイプの車両重量を見るまで決まりません。
同じ2台を車中泊の目線で見た記事に、カローラツーリングで車中泊とフリードで車中泊があります。
軽自動車は定額、乗用でも軽でもない車は車両総重量で数える
ここまでの数え方が当てはまるのは、条文でいう「乗用自動車」です。見落とされやすいのは、第七条がこの乗用自動車の欄から、軽自動車と二輪の小型自動車を除いていることです。軽自動車は、乗用か貨物かを問わず、車両重量によらない定額です。財務省の資料では、自家用の継続車検(2年)なら当分の間税率で6,600円です。
乗用自動車にも、軽自動車や二輪の小型自動車にも当たらない自動車は、別の欄に置かれていて、そこには「車両総重量一トン又はその端数ごとに」と書かれています。見る欄が車両総重量に移り、刻みも0.5トンから1トンに変わります。
何が乗用自動車に当たるかは、法律と政令をあわせて読むと決まります。自動車重量税法第七条第二項が「もつぱら人の運送の用に供する自動車で、政令で定めるもの」とし、自動車重量税法施行令第四条が「乗車定員十人以下の自動車」と定めています。車検証では、用途と乗車定員の欄が手がかりになります。
車両総重量の中身も、同じ第二項にあります。車両重量と最大積載量と、55キログラムに乗車定員を掛けた重さの合計です。ラングラー Sportで確かめると、車両重量1,990kg・乗車定員5名に対して、諸元表の車両総重量は2,265kgです。差の275kgが、乗車定員5名ぶんの重さにあたります。
5人乗りと7人乗りで迷ってるんだけど、乗車定員が多いほうが段も増える?
乗用自動車で数えるのは車両重量で、乗車定員ぶんの55kgは足さない。段が変わるとしたら、車両重量そのものが0.5トンの区切りを超えたとき
座席を減らすと最大積載量がどう変わるかはバンで車中泊|座席を減らすと積める重さが増えるに、運転免許の区分がどの重さで分かれるかはバンコンの運転免許|車両総重量3.5t基準に続きがあります。
車検証で段を数えるときは、軽自動車かどうかを先に見る
「次の車検で、重量税をいくら納めることになるのか」の見当を付けるなら、車検証を次の順に読んでいきます。
- 軽自動車かどうかを確かめる。軽自動車なら段はなく、定額
- 用途と乗車定員を見て、乗用自動車(乗車定員10人以下)かどうかを決める
- 乗用自動車なら「車両重量」、そうでなければ「車両総重量」の欄を読む
- 乗用自動車は0.5トン、それ以外は1トンで、端数を切り上げて段を数える
- 車検証の有効期間の年数を掛ける(自家用の乗用車なら、新車の初回が3年、継続が2年)
- 本則税率か当分の間税率か、初度登録から13年超・18年超かで、1段あたりの金額が決まる
段の数までは、車を選ぶ段階で数えられます。車両重量は諸元表にグレードや駆動方式ごとに載っていて、納車後も、車検証の車両重量が変わらないかぎり段は同じです。
車を持ち続けるうちに上がっていくのは、6の1段あたりの金額です。当分の間税率が当たっている車は、初度登録から13年超・18年超で税率が上がり、下がる区分はありません。
いま持っている普通車や小型車の税額そのものを知りたいなら、国土交通省の次回自動車重量税額照会サービスに車台番号を入れれば出ます。必ず入れるのは車台番号だけで(検査予定日は任意)、型式指定番号も類別区分番号も要りません。新車を新規登録するときに納める額は、このサービスでは照会できないので、これから買う新車は、諸元表の車両重量から段を数えることになります。
※税率と計算例は執筆時点(2026年9月1日)の財務省資料によります。