ルーミーの一部改良|前の車を追って走る機能はいくらで付く?

トヨタ ルーミー Xの、2026年8月の一部改良より前の個体を左後方から見た外観。赤いボディに、樹脂フルキャップが付いた14インチホイールと、縦長のリヤコンビネーションランプが見える
写真: Oq10pass / Wikimedia Commons ( CC0 ・一部改良より前のX)
── この記事の結論を先に4コマで ──
シキが白紙を両手で胸の前に持って立ち、クラがマグカップを持って口を開けて話しかけている ルーミーが改良されたって? 何が変わったの?
シキが白紙を片手に持ち、もう片方の手のひらを上に向けて説明し、クラがマグカップを持って真顔で聞いている G-TとGでも、55,000円でACCが選べるようになりました
シキが白紙を両手で体の前に持って立ち、クラがマグカップを持ったまま手を口元に添えて目を丸くしている Xは88,000円上がりましたえっ、いちばん安いグレードが?
シキが白紙を持って手のひらを上に向けて告げ、クラがマグカップを持って笑っている XにはACCも電動パーキングブレーキもありませんじゃあ渋滞に入る日の多さで決めるのか

トヨタは2026年8月31日、ルーミーを一部改良して同じ日に発売しました。ウェルキャブ(メーカー完成特装車)の改良車は11月2日の発売です。

この改良で G-T と G に加わったのが、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール/停止保持機能あり)と、電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドです。改良前はカスタムG-T とカスタムG に標準で付き、G-T・G・X には設定がありませんでした。改良後は、G-T と G でも注文のときに選べます。

そして、値上げ幅は4通りです。いちばん大きいのは、いちばん安い X の88,000円です。

値上げ幅は4通り。いちばん安いXが88,000円でいちばん大きい

改良前と改良後の価格は、どちらもメーカー希望小売価格(消費税込み)です。北海道・沖縄地区は価格が異なります。

グレード改良前改良後差
X 2WD1,742,400円1,830,400円+88,000円
X 4WD1,918,400円2,006,400円+88,000円
G 2WD1,939,300円1,989,900円+50,600円
G 4WD2,115,300円2,165,900円+50,600円
G-T 2WD2,065,800円2,117,500円+51,700円
カスタムG 2WD2,118,600円2,170,300円+51,700円
カスタムG 4WD2,294,600円2,346,300円+51,700円
カスタムG-T 2WD2,257,200円2,313,300円+56,100円

ターボの -T は2WDだけで、4WDがあるのは X・G・カスタムG の3グレードです。この組み合わせは改良の前後で変わっていません。

改良の前と後で付き方や内容が変わった装備のうち、この記事で扱うものを、グレードごとに並べます。

主要装備一覧の名前カスタムG-T・カスタムGG-T・GX
電動パーキングブレーキ&ブレーキホールド改良前から標準設定なし → 単独なら33,000円、ACCとセットなら55,000円設定なし(変わらず)
全車速追従機能付ACC改良前から標準設定なし → 55,000円のメーカーパッケージオプション設定なし(変わらず)
SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)50,600円のメーカーオプション → 標準50,600円のメーカーオプション → 標準運転席シート上下アジャスター・フロントセンターアームレスト・助手席シートアンダートレイとセットで56,100円のメーカーオプション → 標準
オプティトロンメーター(2眼)改良前から標準改良前から標準アナログメーター(単眼)→ オプティトロンメーター(2眼)が標準
TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ改良前から標準改良前から標準LCD → TFTカラーが標準
運転席シート上下アジャスター改良前から標準改良前から標準メーカーオプション → 標準
助手席シートアンダートレイ改良前から標準改良前から標準メーカーオプション → 標準
コーナーセンサーフロント2個/リヤ2個 → フロント2個/リヤ4個フロント2個/リヤ2個 → フロント2個/リヤ4個フロント2個/リヤ2個 → フロント2個/リヤ4個
ディスプレイオーディオ(9インチHD)標準 → オーディオレスが標準。ディスプレイオーディオは86,900円か119,900円のメーカーパッケージオプション標準 → 同左標準 → オーディオレスが標準。ディスプレイオーディオは86,900円のメーカーパッケージオプション
ステアリングスイッチ(TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ操作)改良前から標準改良前から標準設定なし → 標準
スーパーUVカット・IRカット機能付グリーンガラス(フロントドア・フロントクォーター)改良前から標準改良前から標準17,600円のメーカーオプション → 設定なし

G の値上げ幅50,600円は、改良前に G でSRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグを選ぶときの価格と、同じ額です。X のそのオプションは、改良前は運転席シート上下アジャスター・フロントセンターアームレスト・助手席シートアンダートレイとの4点セットで56,100円でした。X の値上げ幅88,000円は、その4点セットの価格より31,900円多い額です。 トヨタは値上げの内訳を公表していないので、ここで言えるのは金額の関係までです。

クラ

このエアバッグ、改良前は5万円も6万円もしたんだ

シキ

改良前は6つのエアバッグのうち、運転席・助手席のSRSエアバッグだけが標準で、サイドとカーテンシールドはメーカーオプションでした。工場で取り付けるものなので、選ばなかった中古車にあとから足すことはできません

クラ

じゃあ改良前の中古車には、付いている個体と付いていない個体があるんだ。1台ずつ確かめないとな

一部改良より前のグレードごとの装備は、改良前のルーミーのグレード比較にあります。価格も装備も改良前の内容です。

G-TとGは、33,000円と55,000円のどちらかを選ぶ

電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドだけなら、33,000円(消費税抜き30,000円)で単独でも付けられます。これを選ぶと、足踏み式パーキングブレーキは付きません。

ACC まで要るなら、メーカーパッケージオプションの★F です。55,000円(消費税抜き50,000円)で、中身は6つあります。

★F 全車速追従機能付ACC&電動パーキングブレーキ(55,000円)
全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール/停止保持機能あり)
ステアリングスイッチ(全車速追従機能付ACC操作用)
電動パーキングブレーキ
ブレーキホールド
全車速追従機能付ACC専用ディスプレイ
センタークラスターパネル(ピアノブラック塗装/シルバー加飾付)

33,000円と55,000円の差は22,000円です。この22,000円で増えるのは、ACC とその操作用ステアリングスイッチ、専用ディスプレイです。センタークラスターパネルは増えるのではなく、G-T と G に標準のピアノブラック調材着から、ピアノブラック塗装(シルバー加飾付)に置き換わります。

トヨタの説明では、ブレーキホールドは「HOLD」スイッチを押しておくと、渋滞や信号待ちでブレーキを踏んで停まったときにブレーキを保持し、アクセルを踏むと解除されます。電動パーキングブレーキはシフトレバーを「P」に入れると自動で作動し、「P・N」以外でアクセルを踏むと自動で解除されます。全車速追従機能付ACC は、設定した車速の範囲内で先行車との距離を保ち、先行車が停まれば続いて停止し、「+RES」スイッチかアクセルで追従走行に戻ります。

毎日の通勤で信号待ちの長い道を走るなら、先に要るのは33,000円の電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドのほうです。ブレーキホールドは、停まっている時間にブレーキペダルから足を離せる装備で、渋滞と信号待ちで使います。ACC のほうは、先行車に合わせて減速し、停まり、また付いていくところまでやります。トヨタの説明でも「高速走行時や渋滞時などの加減速をサポート」とされています。22,000円を足すかどうかは、先行車に付いて走る時間が長いかどうかで決まります。停まっているあいだ足を離せれば足りるなら、33,000円のほうで済みます。

トヨタ ルーミー Gの、2026年8月の一部改良より前の個体を左後方から見た外観。白いボディに、樹脂フルキャップが付いた14インチホイールと、ルーフ後端のスポイラーが見える
写真: 一部改良より前のG。撮影 TTTNIS — Wikimedia Commons(CC0)
クラ

電動パーキングブレーキを付けると、足元のペダルはどうなるの?

シキ

足踏み式パーキングブレーキは非装着になります。両方が付くわけではありません

クラ

足元を覗けば、その個体がどちらかは一目で分かるってことか

シキ

見分けはつきます。ただし後から入れ替えることはできません

Xは88,000円上がって、電動パーキングブレーキもACCも選べないまま

X の価格は、2WDで約183万円(1,830,400円)になりました。X で新しく標準になったものには、SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ、オプティトロンメーター(2眼)、TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、運転席シート上下アジャスター、助手席シートアンダートレイがあります。メーターとディスプレイは、改良前の X ではアナログメーター(単眼)とLCDでした。

電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドと全車速追従機能付ACC は、改良後も X だけ設定がありません。33,000円を出しても、★Fの55,000円を出しても選べません。パノラミックビューモニターも同じで、X を除く全車のメーカーパッケージオプションです。

X のコンフォートパッケージ(★E)は、28,600円から23,100円に下がり、中身は5点から2点になりました。

改良前改良後
価格(X)28,600円23,100円
中身運転席・助手席シートヒーター、シートバックテーブル、運転席シート上下アジャスター、フロントセンターアームレスト、助手席シートアンダートレイ運転席・助手席シートヒーター、シートバックテーブル

X 以外の4グレード(カスタムG-T・カスタムG・G-T・G)のコンフォートパッケージは34,100円で、こちらにはナノイーXが入ります。X 向けの23,100円にナノイーXが入らないところは、改良の前後で同じです。

X で標準になったものには、SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグのほか、運転席まわりの装備やウェルカムランプがあります。一方で、改良前は標準だったディスプレイオーディオがオーディオレスに替わり、17,600円で選べたスーパーUVカット・IRカット機能付グリーンガラスは設定がなくなりました。電動パーキングブレーキ&ブレーキホールドとパノラミックビューモニターは、88,000円上がったあとも X では選べません。

主要諸元は改良の前後でどの項目も同じ数値

寸法も重量も燃費もエンジンも、改良の前と後で同じ数値です。室内の寸法も変わっていないので、荷室や後席の使い方は改良前の個体と同じ前提で考えられます。

項目カスタムG-TカスタムGG-TG・X
車両型式(2WD)4BA-M900A-GBVJ5BA-M900A-GBVE4BA-M900A-GBGJ5BA-M900A-GBGE/5BA-M900A-GBME
車両型式(4WD)設定なし5BA-M910A-GBVE設定なし5BA-M910A-GBGE/5BA-M910A-GBME
全長3,705mm3,705mm3,700mm3,700mm
全幅1,670mm1,670mm1,670mm1,670mm
全高1,735mm1,735mm1,735mm1,735mm
ホイールベース2,490mm2,490mm2,490mm2,490mm
室内長/室内幅/室内高2,180/1,480/1,355mm2,180/1,480/1,355mm2,180/1,480/1,355mm2,180/1,480/1,355mm
最低地上高130mm130mm130mm130mm
車両重量1,110kg1,090kg(4WD 1,140kg)1,110kg1,080kg(4WD 1,140kg)
最小回転半径4.7m4.6m4.6m4.6m
エンジン1KR-VET・0.996L・ターボ1KR-FE・0.996L1KR-VET・0.996L・ターボ1KR-FE・0.996L
最高出力/最大トルク72kW/140N·m51kW/92N·m72kW/140N·m51kW/92N·m
燃料消費率(WLTCモード)16.8km/L18.4km/L(4WD 16.8km/L)16.8km/L18.4km/L(4WD 16.8km/L)
燃料タンク容量36L36L(4WD 38L)36L36L(4WD 38L)

ターボの1KR-VET は、最大トルク140N·mが2,400〜4,000rpmで出ます。自然吸気の1KR-FE は92N·mで、出るのは4,400rpmです。140N·mが2,400rpmから出るぶん、ターボは坂道や高速道路の合流で高い回転まで回さずに済みます。その代わりWLTCモードの燃費は16.8km/Lで、2WDの自然吸気の18.4km/Lより1.6km/L低くなります。

足まわりは、前がマクファーソンストラット式コイルスプリング、後ろが2WDでトーションビーム式コイルスプリングです。タイヤはカスタムG-T だけが175/55R15、残りの7タイプが165/65R14です。タイヤの側面の高さは、175/55R15 が約96mm、165/65R14 が約107mmです(断面幅×扁平率)。側面が11mm厚いぶん、細かい段差や路面の継ぎ目は165/65R14 のほうが伝わりにくいと考えられます。

トヨタ ルーミー カスタムG 2WD(5BA-M900A-GBVE)の、2026年8月の一部改良より前の個体を前方から見た外観。濃紺のボディに、メッキの横桟が並ぶフロントグリルと14インチアルミホイールが見える
写真: 一部改良より前のカスタムG 2WD。撮影 Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)
クラ

雪の日のために4WDにすると、足まわりも変わるの?

シキ

リヤがトーションビーム式からトレーリングリンク車軸式に変わります。どう感じるかまでは諸元表に書かれていませんが、形式が違うのは確かです

クラ

駆動方式は買ったあとで変えられないもんな。4WDにするかどうかは、住んでいる場所で雪が何日降るかから決めることになるか

2026年式の買取相場は104.6万円〜172.8万円。改良の前と後は分かれていない

カーセンサーのルーミーの買取相場ページ(※2026年8月更新)では、2026年式が104.6万円〜172.8万円、2025年式(1年落ち)が96.9万円〜161.4万円、2024年式(2年落ち)が82.5万円〜131.4万円と載っています。どれも業者が買い取るときの価格の目安で、販売店の店頭価格ではありません。

この年式別の表は、一部改良の前と後を分けていません。改良後の個体は8月31日に発売されたばかりで、2026年式の行に改良後の個体が何台入っているかも、ページには書かれていません。

実際の金額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わるため、査定で確認してください。

注文の前に答える3つの問い

決める順番は、グレードが先ではありません。次の3つに答えると、グレードのほうが決まります。

1つ目は、信号待ちや渋滞でブレーキペダルを踏み続けたくないかどうかです。ブレーキホールドは電動パーキングブレーキとセットでしか付きません。G-T と G なら33,000円で足せて、カスタムG-T とカスタムG には最初から付いています。X にはどちらの設定もないので、X を選ぶのは、この2つが「いらない」と決まったときです。

2つ目は、先行車に付いて走るあいだのアクセルとブレーキの操作を減らしたいかどうかです。G-T と G は、55,000円のメーカーパッケージオプションにすると ACC まで入ります。33,000円との差は22,000円です。

3つ目は、駐車のときに真上から見た映像が要るかどうかです。パノラミックビューモニターは、パノラミックビュー対応ナビレディパッケージ(33,000円)か、ディスプレイオーディオまで含むパノラミックビューパッケージ(119,900円)に入っていて、X では選べません。コーナーセンサーのほうは、リヤが4個になって全車標準です。

3つともメーカーオプションで、工場で取り付けるものです。注文が済んだあとには足せません。

2026年8月の改良より前の個体も含めて、ルーミーに乗っている人の評価はみんカラのレビューページにあります。

価格・装備・諸元は、トヨタの2026年8月版の資料と2025年7月版の資料にもとづく執筆時点(2026年9月23日)の情報です。