ポロとT-Cross|荷室と出力はどれだけ違う?

黄色いフォルクスワーゲン T-Crossを左前方から見た外観。屋内の展示スペースに置かれた、型式3BA-C1DKRの個体
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC0 )
クラ

平日は1人で通勤して、週末は4人で荷物を積んで出かけるんだ。ポロとT-Crossで迷ってるんだよね

シキ

モデルページの表示価格は、ポロが2,898,000円~、T-Crossが3,399,000円~

2つの表示の差は約50万円です。どちらも「この金額から」という表示で、どのグレードの価格なのかはページに書かれていません。

ここで比べるポロは、ポロのグレードのうちTSI Active Basic・TSI Active・TSI Style・Edition 50・TSI R-Lineの5つです。ポロにはGTIもありますが、エンジンが直列4気筒の1,984ccで異なるため、この比較には含めていません。T-Crossのグレードは、TSI Active・TSI Style・TSI R-Line・TSI R-Line Premium Sound Editionの4つです。

T-Crossを選ぶと、荷室は後席を起こしたままで104L、最高出力は21PS大きくなり、全高は130mm高くなります。ホイールベースはどちらも2,550mmで、エンジンの型式と排気量も同じです。後席のスライド機能とテンポラリースペアタイヤは、T-Crossの4グレードすべてに付きます。

前後のタイヤの間隔は同じで、荷室は104L大きい

ポロ(TSI)T-Cross差
ホイールベース2,550mm2,550mm0mm
全高1,450mm1,580mm+130mm
荷室(後席を起こした状態)351L455L+104L
荷室(後席を倒した状態)1,125L1,281L+156L

荷室の容量はどちらもVDA(ドイツ自動車工業会)方式による値で、ポロはTSIの5グレード、T-Crossは4グレードで同じです。後席を起こした状態では、T-Crossの荷室はポロの約1.3倍です。

T-Crossの後席は、主要装備表で「分割可倒式シート(後席、スライド機能)」とされています。ポロの後席は「分割可倒式シート(後席)」で、スライド機能の記載はありません。

クラ

週末は4人乗るから、後ろの席は倒せないんだ

シキ

その日に比べるのは、後席を起こした状態の容量。倒した状態の容量は、平日1人で大きな物を積む日に見ればいい

黄色いT-Crossを右後方から見た外観。左右のテールランプが黒い帯でつながって中央にエンブレムがあり、屋根にはルーフレールが付いている。屋内の展示スペースに置かれた、型式3BA-C1DKRの個体
写真: 型式3BA-C1DKRのT-Cross。Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

全長と全幅は、T-Crossのグレードで2通り

ポロ(TSI)T-Cross(TSI Active・TSI Style)T-Cross(TSI R-Line・TSI R-Line Premium Sound Edition)
車両型式3BA-AWDLA3BA-C1DKR3BA-C1DKR
全長4,085mm4,140mm4,135mm
全幅1,750mm1,760mm1,785mm
最小回転半径5.1m5.1m5.1m
車両重量1,180kg1,260kg1,260kg
乗車定員5名5名5名

T-Crossはポロより全長が50〜55mm長く、全幅も10〜35mm広いものの、最小回転半径は2台とも5.1mで変わりません。

全幅はポロの1,750mmでも小型自動車の上限1.70mを超えるので、2台とも3ナンバーです。車両重量はT-Crossが80kg重くなりますが、1,180kgも1,260kgも1トンを超えて1.5トン以下に入るので、自動車重量税の段は同じです。

白いフォルクスワーゲン ポロを左前方から見た外観。ヘッドライトのあいだのグリルに細い横線が通り、バンパーの下部はハニカム状の黒い開口になっている、型式3BA-AWDLAの個体
写真: 型式3BA-AWDLAのポロ TSI R-Line。Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

最高出力は21PS、最大トルクは25N·m大きい

ポロ(TSI)T-Cross
エンジン・トランスミッションDUS(直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ・999cc)・7速DSGポロと同じ
最高出力70kW(95PS)/5,000〜5,500rpm85kW(116PS)/5,500rpm
最大トルク175N·m(17.9kgm)/1,600〜3,500rpm200N·m(20.4kgm)/2,000〜3,500rpm
燃料タンク/使用燃料40L/無鉛プレミアムポロと同じ
燃料消費率(WLTCモード)17.6km/L または 17.1km/L※17.0km/L
サスペンション 前/後マクファーソンストラット(スタビライザー付)/トレーリングアームポロと同じ
ブレーキ 前/後ベンチレーテッドディスク/ドラムベンチレーテッドディスク/ディスク

※ポロのWLTCモード燃費は、公式の資料に17.6km/Lと17.1km/Lの2つの値があります。資料ごとの値は記事末尾の注にあります。

1PSあたりの車両重量は、ポロが約12.4kg、T-Crossが約10.9kgです。T-Crossは車両重量が80kg重いものの、1PSあたりではポロより軽くなります。

最大トルクを出し始める回転数は、T-Crossのほうが400rpm高い2,000rpmで、上限はどちらも3,500rpmです。

グレードポロT-Cross
TSI Active Basic185/65 R15(約120mm)(グレードなし)
TSI Active185/65 R15(約120mm)205/60 R16(約123mm)
TSI Style195/55 R16(約107mm)205/55 R17(約113mm)
Edition 50215/45 R17(約97mm)(グレードなし)
TSI R-Line215/45 R17(約97mm)215/45 R18(約97mm)
TSI R-Line Premium Sound Edition(グレードなし)215/45 R18(約97mm)

( )はタイヤ側面(サイドウォール)の高さです。T-CrossのTSI Styleは、デザインパッケージを付けると215/45 R18(約97mm)になります。

標準のタイヤを同じ名前のグレードどうしで比べると、TSI ActiveとTSI StyleではT-Crossのサイドウォールが厚いので、段差の突き上げをタイヤで和らげやすいと考えられます。TSI R-Lineではどちらも約97mmです。ポロのTSI R-Lineには「R-Line専用スポーツサスペンション」が付き、T-Crossの主要装備表にはスポーツサスペンションの記載がありません。

スペアタイヤはT-Crossに付き、シートヒーターと運転支援はグレードで分かれる

装備ポロ(TSI)T-Cross
スペアタイヤ主要装備表に記載なし(5グレードともタイヤ応急修理キットが標準)テンポラリースペアタイヤが4グレードとも標準
シートヒーター(運転席/助手席)Edition 50に標準。ほかの4グレードはオプションにも設定なしTSI Style・TSI R-Line・TSI R-Line Premium Sound Editionに標準。TSI Activeはオプションにも設定なし
同一車線内全車速運転支援システム”Travel Assist”、アダプティブクルーズコントロール”ACC”TSI Style・Edition 50・TSI R-Lineに標準。TSI Activeはオプション(パッケージ)、TSI Active Basicは設定なし4グレードとも標準
レーンチェンジアシストシステム”Side Assist Plus”、駐車支援システム”Park Assist”、リヤトラフィックアラートTSI Style・Edition 50・TSI R-Lineに標準。TSI Activeはオプション(パッケージ)、TSI Active Basicは設定なしTSI R-Line Premium Sound Editionに標準。ほかの3グレードはオプション(パッケージ)
ルーフレール主要装備表に記載なし4グレードとも標準(TSI Active・TSI R-Line Premium Sound Editionはブラック、TSI Style・TSI R-Lineはシルバー)
アクティブボンネット5グレードとも標準主要装備表に記載なし
チャイルドシート固定装置i-Size基準適合(助手席/後席左右)が5グレードとも標準ISOFIX基準適合(後席左右)が4グレードとも標準

オプション(パッケージ)とした装備は、2台ともパッケージに含まれていて、単独では選べません。パッケージの価格はモデルページにも主要装備表にも載っていませんが、オプションを組み合わせた見積りは、フォルクスワーゲンの見積りシミュレーションで作れます。

クラ

週末に遠くへ出かけた先でパンクしたらと思うと、スペアタイヤがあると落ち着くんだよね

シキ

メーカーの装備としてスペアタイヤが付くのは、2台のうちT-Crossだけ

荷室と出力の差は、どのグレードを選んでも残る

ポロとT-Crossのどのグレードを選んでも、荷室の容量と出力、スペアタイヤの有無の差は2台のあいだに残ります。

グレードで変わるのは、シートヒーター、標準のタイヤ、Park Assistが標準かオプションかといった装備です。T-CrossでPark Assistまで標準で揃うのはTSI R-Line Premium Sound Editionで、モデルページでは全国限定300台と案内されています。ポロでシートヒーターが付くのはEdition 50で、こちらもモデルページで全国限定500台と案内されています。

クラ

じゃあ最初に考えるのは、週末の荷物が後席を起こしたままで積めるかなんだ。車が決まれば、ヒーターやタイヤはそのあとでグレードを見ればいいんだよね

シキ

車庫の入口の高さと奥行きを測るのも、最初のうち。T-Crossの全高1,580mmと全長4,135〜4,140mmで足りれば、ポロはそれより低くて短い

※価格はフォルクスワーゲン グループ ジャパンのモデルページの表示で、どちらも「~」付きです。諸元・装備・荷室容量は「Polo 主要装備表・主要諸元表」(2026年6週以降生産車両)と「T-Cross 主要装備表・主要諸元表」(2026年18週以降生産車両)によります。ポロのWLTCモード燃費は、主要装備表・主要諸元表が17.6km/L、モデルページが17.1km/Lです。サイドウォールの高さは、タイヤの断面幅と扁平率から計算した値です。いずれも執筆時点の情報で、最新の内容は販売店にご確認ください。