VW T-Crossのグレード比較|シートヒーターが付かないのはどれ?

フォルクスワーゲン T-Cross(2023年のマイナーチェンジ後・欧州仕様)の前方からの外観
写真: Alexander Migl / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが頬に手を当ててうっとりした笑顔で話し、シキが書類の束を持っている R-Lineの18インチかっこいい!
シキが大小2本のタイヤの断面を並べた図解を指し示し、クラが驚く タイヤの厚みは26mm差安いほうが厚いの!?
クラが両腕をさすって寒そうに震え、シキが書類を開いている Activeにはシートヒーターが無い寒い地方は即アウトか…
シキが指を1本立てて締めくくり、クラがマグカップ片手に張り切った笑顔 先に寒さ、次にナビの条件最後に26mm!
クラ

T-Crossのグレードって、何で選べばいいの?

シキ

いま公式が配っている主要装備表(2026年18週以降生産車両)で3つと限定車1つ。エンジンも7速DSGも全グレード共通だから、グレードで走りに差が出るのはパワートレインじゃなくタイヤとホイールのサイズ。寒い地域で使わないなら、いちばん安い TSI Active が乗り心地でいちばん有利

999ccと7速DSGが共通、差はシートヒーターとインチ

エンジンは999ccの直列3気筒DOHCターボで、85kW(116PS)/5,500rpm、200N·m(20.4kgm)/2,000-3,500rpm。これが4グレードとも同じです。Travel Assist、Lane Assist、ACC、Front Assist も4グレードとも標準です。

シキ

見るのは、あとから足せない2つ。シートヒーターと、タイヤのインチ。それにパッケージオプションの組み合わせ条件が加わる。▲印の装備は単独で選べなくて、Styleでは同時に選べない組み合わせまである

Copper Style、Activeのシート、▲印、取り回し

中古車情報で見る「Copper Style」は?

クラ

中古車情報で『Copper Style』っていうのを見たんだけど

シキ

以前の仕様。現行の主要装備表に並ぶのは、TSI Active、TSI Style、TSI R-Line、TSI R-Line Premium Sound Edition の4つで、Copper Style が入っているのは同じ公式サイトに残る従来版のPDFのほう。ボディカラーの一部が設定廃止・有償化されたことも、公式の『カタログに関するご案内』に書かれてる

いちばん安いグレードだと、シートの調整機構は付かない?

シキ

付く。高さ調整式シートとランバーサポートは、運転席・助手席とも4グレード標準。後席の分割可倒式とスライド機能、チルト&テレスコピックステアリングも共通で、体格に合わせるための機構はActiveからひととおりそろってる

クラ

じゃあ何が付かないの?

シキ

シートヒーターのほう。設定がないのは TSI Active だけ

Styleでナビを付けると、何がセットで付いてくる?

シキ

▲2のDiscover Proパッケージを選ぶと、▲1のセーフティパッケージもセットで付いてくる。そして▲3のデザインパッケージは▲1・▲2と同時装着できないから、デザインパッケージを選ぶ人は、そちらに含まれる Discover Pro でナビを手に入れる形になる。R-Line ではこれらが▲4に統合されて、安全装備・ナビ・サウンドが1つのパッケージにまとまる

クラ

パッケージの値段は?

シキ

装備表に記載がない。販売店の価格表で確認する項目

取り回しはグレードで変わる?

シキ

変わらない。最小回転半径は4グレードとも5.1m、車両重量も3グレードとも1,260kg。全長4.1m台・全幅1.76mというサイズだから、立体駐車場や住宅街の切り返しでは扱いやすい部類

ラインアップと、この記事の前提

グレード位置づけ決め手になる装備
TSI Active最廉価16インチ、シートヒーターなし、LEDヘッドライト
TSI Style中核17インチ、シートヒーター、IQ.LIGHT
TSI R-Line上級18インチ、専用ファブリックシート、専用エクステリア
TSI R-Line Premium Sound Edition限定(全国限定300台)R-Lineの装備+サウンドシステム等が標準

価格は公式モデルページに「3,399,000円〜」とだけ表示されています(2026年8月時点)。グレード別の価格は同ページからリンクされる価格表で案内される形です。Premium Sound Edition には「全国限定300台」と公式に明記されています。

この記事の装備・諸元は執筆時点(2026年8月)の公式PDF、相場はカーセンサー(2026年7月更新)にもとづきます。価格と仕様は変更されることがあるので、契約前に販売店で最新版を確認してください。

いちばん安いActiveが、いちばん厚い16インチを履く

TSI Active|タイヤがいちばん厚い

クラ

いちばん安いグレードが、乗り心地で有利ってどういうこと?

シキ

205/60 R16のサイドウォールは123.0mmで、R-Line の18インチより26mm厚い。サスペンションは4グレードとも同じ形式だから、路面の目地や小さな段差でタイヤが吸収できる量は、Activeがいちばん大きくなる

グレードタイヤ/ホイールサイドウォール高さ
TSI Active205/60 R16 / 6Jx16123.0mm
TSI Style205/55 R17 / 6.5Jx17112.8mm
TSI Style(デザインパッケージ)215/45 R18 / 7Jx1896.8mm
TSI R-Line / PSE215/45 R18 / 7Jx1896.8mm

※サイドウォール高さは断面幅×扁平率で求めた値です。

トレッドがいちばん広いのもActiveです。ただし広がり方は前後で違い、前トレッドは Style・R-Line より10mm、後トレッドは5mm広い設定になっています。理由までは装備表にも諸元表にも書かれていません。

装備でも、Activeにないものばかりではありません。高さ調整式シート、ランバーサポート、Travel Assist、ACC は、Activeにも標準で付きます。ブラックルーフレールも Active と PSE だけの仕様です。

クラ

Activeの弱点は?

シキ

1つだけで、それが決定的。シートヒーターの設定がない。寒い地域で使うなら、この時点でActiveは候補から外れる。あわせて、インテリアアンビエントライトと LEDマトリックスヘッドライト “IQ.LIGHT”、オールウェザーライト、ダイナミックライトアシスト、スタティックコーナリングライトも設定がなく、ヘッドライトはLEDヘッドライトになる

TSI Style|シートヒーターとIQ.LIGHTが入る

Activeで設定のない装備が、ここでまとめて戻ります。シートヒーター、スポーツコンフォートシート、インテリアアンビエントライト、IQ.LIGHT、オールウェザーライト、ダイナミックライトアシスト、スタティックコーナリングライト。冬に使うクルマなら、実質ここがいちばん安いグレードになります。

タイヤは205/55 R17でサイドウォールは112.8mm、Activeより10mmほど薄くなります。

クラ

Styleの弱点は?

シキ

パッケージの条件。デザインパッケージを選ぶと18インチになって、サイドウォールは96.8mmまで下がる。しかもデザインパッケージとセーフティ/Discover Pro のパッケージは同時に選べない。Styleを選ぶ人が最初に確かめるのは、装備じゃなくこの組み合わせ条件

TSI R-Line/PSE|18インチと専用シート

R-Line 専用ファブリックシート、ステンレスペダルクラスター、ドライビングプロファイル機能が加わります。パッケージも▲4に統合され、Digital Cockpit Pro、Side Assist Plus、Park Assist、リヤトラフィックアラート、Discover Pro、VWサウンドシステムが1つにまとまります。Premium Sound Edition は、それらが最初から標準です。

全幅は25mm広い1,785mm、全長は5mm短い4,135mmになります。

弱点はタイヤです。215/45 R18のサイドウォールは96.8mmで、Activeより26mm薄い数字になります。

フォルクスワーゲン T-Cross R-Line(欧州仕様)の外観
写真: Alexander-93 — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

▲1から▲4まで、パッケージは4種類

下の表はグレードで分かれる装備だけを抜き出したものです。●が標準、▲がパッケージオプション(▲1 セーフティパッケージ/▲2 Discover Proパッケージ/▲3 デザインパッケージ/▲4 セーフティ・Discover Pro・サウンドシステムパッケージ)です。

装備ActiveStyleR-LineR-Line PSE
シートヒーター(運転席/助手席)ー●●●
スポーツコンフォートシートー●●●
R-Line専用ファブリックシートーー●●
高さ調整式シート(運転席/助手席)●●●●
ランバーサポート(運転席/助手席)●●●●
分割可倒式シート(後席、スライド機能)●●●●
チルト&テレスコピックステアリング●●●●
ステンレスペダルクラスターーー●●
インテリアアンビエントライトー●●●
LEDマトリックスヘッドライト “IQ.LIGHT”ー●●●
オールウェザーライトー●●●
ダイナミックライトアシストー●●●
スタティックコーナリングライトー●●●
ドライビングプロファイル機能ーー●●
Digital Cockpit Pro▲1▲1▲3▲4●
Side Assist Plus(後方死角)▲1▲1▲3▲4●
駐車支援システム “Park Assist”▲1▲1▲3▲4●
リヤトラフィックアラート▲1▲1▲3▲4●
Discover Pro(SSDナビ)▲2▲2▲3▲4●
VWサウンドシステム(300W)ー▲3▲4●
シルバールーフレールー●●ー
ブラックルーフレール●ーー●

サスペンション形式は全グレード共通で、フロントがマクファーソンストラット(スタビライザー付)、リヤがトレーリングアームです。ブレーキはフロントがベンチレーテッドディスク、リヤがディスクです。

寸法・重量・燃費

ActiveStyleR-Line / PSE
全長×全幅×全高(mm)4,140×1,760×1,5804,140×1,760×1,5804,135×1,785×1,580
ホイールベース(mm)2,5502,5502,550
トレッド 前/後(mm)1,535/1,5151,525/1,5101,525/1,510
車両重量(kg)1,2601,2601,260
最小回転半径(m)5.15.15.1
WLTCモード(km/L)17.017.017.0

エンジンは最大トルク200N·mを2,000〜3,500rpmという低い回転域で出し、車重は1,260kgです。排気量は1リッターの3気筒ですが、日常の速度域でエンジンを高回転まで引っぱる必要は少ない組み合わせです。

買取相場(カーセンサー・2026年7月更新)

年式買取相場
2025年(1年落ち)169.4万円〜233.5万円
2024年(2年落ち)148.2万円〜213.1万円
2023年(3年落ち)141.1万円〜158.6万円
2022年(4年落ち)130.0万円〜189.2万円
2021年(5年落ち)109.3万円〜142.2万円

平均買取相場額は133.2万円〜157.5万円、平均走行距離は2万kmと表示されています。これは小売価格ではなく買取価格です。3年落ちだけ前後の年式より幅が狭いのは、集計対象の台数によるものでしょう。相場は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。

寒さ、ナビ、最後に26mmの差

あとから足せないものから順に、3つです。

シキ

1、寒い地域で使うか。使うならActiveは無しだ。シートヒーターの設定がないのはActiveだけで、注文時にも後日にも足せない

クラ

2がナビ?

シキ

要るなら、装備よりも先にパッケージの組み合わせ条件を確かめる。Styleではデザインパッケージと、セーフティ/Discover Pro のパッケージを同時に選べない。デザインパッケージを付けるとタイヤも18インチに変わる

クラ

それで最後が26mmか

シキ

残った差を、タイヤの厚みと見た目で決める。16インチの123.0mmと18インチの96.8mmは26mm違う。18インチ、専用シート、Digital Cockpit Pro はいずれも納車後に足せず、売るときの評価にも関わる

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