VW ティグアンのグレード比較|減衰力を変えるサスペンションはどれに付く?
ティグアン、ガソリンのActiveでもDCC Proは付く?
TDI 4MOTIONは3グレードとも標準。eTSIはR-Lineだけだ
え、ガソリンで付けると20インチになるの?R-Lineは255/40 R20。全幅も1,860mmになる
じゃあ、何から決めればいい?DCC Proが要るか。次に駐車場の車幅の上限だ 日本仕様のティグアンは、ガソリンのeTSI(前輪駆動)とディーゼルのTDI 4MOTION(フルタイム4WD)に、Active・Elegance・R-Lineの3グレードを組み合わせた6通りです。
グレード名は2つのパワートレインで同じですが、足回りの装備は同じではありません。減衰力を制御するサスペンション“DCC Pro”が標準で付くのは、TDI 4MOTIONの3グレードと、eTSIのR-Lineです。eTSIのActiveとEleganceでは、DCC Proをオプションでも選べません。
「ガソリンのActiveにして、足回りはあとで考えよう」と決めかけているなら、順番を入れ替えたほうが確実です。DCC Proはグレードと一緒に決まる装備で、オプションの一覧にありません。グレードより先に、DCC Proが要るかどうかを決めることになります。
DCC Proが付く4グレードのうち、いちばん安いのはTDI 4MOTION Active
足回りでは、4MOTION(フルタイム4輪駆動)とDCC Proが付くかどうかと、タイヤのサイズがグレードで分かれます。ステアリングは、プログレッシブステアリングが付くのがeTSIとTDI 4MOTIONのR-Lineだけです。下の表は、DCC Proとタイヤとヘッドライトの付き方に、公式の見積りシミュレーションに出る価格を合わせたものです。
| 項目 | eTSI Active | eTSI Elegance | eTSI R-Line | TDI Active | TDI Elegance | TDI R-Line |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 価格(見積りシミュレーションの「From」表示) | 4,949,000円 | 5,584,000円 | 6,014,000円 | 5,709,000円 | 6,344,000円 | 6,664,000円 |
| サスペンションシステム“DCC Pro” | ー | ー | 標準 | 標準 | 標準 | 標準 |
| LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”HD | ー | 標準 | 標準 | ー | 標準 | 標準 |
| タイヤ | 215/65 R17 | 235/55 R18 | 255/40 R20 | 215/65 R17 | 235/55 R18 | 255/40 R20 |
※表の「TDI」はTDI 4MOTIONです。「ー」は、オプションでも選べないことを示します。
eTSIでDCC Proが付くのはR-Lineだけで、TDI 4MOTION Activeはそれより約30万円安くなります。
DCC Proはどちらにも付きますが、ほかの装備はActiveとR-Lineで違うものが多くあります。TDI 4MOTION Activeのヘッドライトは“IQ.LIGHT”HDではなくLEDヘッドライトで、タイヤは215/65 R17です。ほかにもたとえば、スポーツコンフォートシート(運転席/助手席)とリラクゼーション機能は、eTSI R-Lineには付き、TDI 4MOTION Activeには付きません。シートヒーターは、TDI 4MOTION Activeが運転席と助手席、eTSI R-Lineは後席左右までです。純正のナビ(インフォテイメントシステム)は、TDI 4MOTION Activeが“Discover”、eTSI R-Lineが“Discover Pro Max”です。
DCC Proの仕組みは、フォルクスワーゲンが発売時の発表資料で説明しています。内部で伸び側と縮み側のオイル回路が分かれていて、それぞれの減衰力を制御する構造です。同じ資料は、コンフォートモードでは「快適なフラットライド」になるとしています。
サスペンションの形式は6グレードとも同じで、フロントがマクファーソンストラット、リヤが4リンク(どちらもスタビライザー付)です。DCC Proが付いても形式は変わらず、違うのは減衰力を制御する仕組みがあるかどうかです。
減衰力を制御するって、乗って分かるくらい違うものなの?
資料から言えるのは、どのグレードに付くかと、仕組みの説明までだ。付いた車と付かない車の乗り心地を比べた数字は載っていない
じゃあ試乗を頼むときは、DCC Proが付いたグレードと付いていないグレードを1台ずつにしてもらおう
全幅はR-Lineだけ1,860mm。タイヤはグレードごとに3種類
見落とされやすいのは、全幅がeTSIかTDI 4MOTIONかではなく、グレードで変わることのほうです。
| 項目 | Active | Elegance | R-Line |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,545mm | 4,545mm | 4,540mm |
| 全幅 | 1,840mm | 1,840mm | 1,860mm |
| トレッド(前/後) | 1,585/1,580mm | 1,585/1,580mm | 1,590/1,585mm |
| タイヤ | 215/65 R17(7Jx17) | 235/55 R18(7.5Jx18) | 255/40 R20(8.5Jx20) |
| サイドウォールの高さ(タイヤサイズからの計算値) | 約140mm | 約129mm | 約102mm |
どの行も、eTSIとTDI 4MOTIONで同じ値です。ホイールベース2,680mm、全高1,655mm、最小回転半径5.4m、乗車定員5名は6グレード共通です。
駐車場に車幅の上限があるなら、その上限をR-Lineの全幅1,860mmと比べてください。
タイヤサイズから計算したサイドウォールの高さは、R-Lineの255/40 R20が約102mmで、Activeの215/65 R17より約38mm、Eleganceの235/55 R18より約27mm低くなります。サイドウォールが低いほどタイヤがたわむ量は小さく、路面の段差が車体に伝わりやすくなります。
うちの駐車場の車幅の上限が、1,860mmより狭かったら?
R-LineはeTSIもTDI 4MOTIONも全幅が1,860mmだから、2つとも候補から外れる。上限が1,840mm以上なら、DCC Proが要るとき残るのはTDI 4MOTIONのActiveとEleganceだ
DCC Proが要るなら、駐車場の上限で候補が2つまで減るんだ。管理会社に上限を聞くのは、見積りより先だね
同じグレードで比べると、TDI 4MOTIONはeTSIより65万〜76万円高い
TDI 4MOTIONはeTSIより、ActiveとEleganceで76万円、R-Lineで65万円高くなります。TDI 4MOTIONにすると、駆動方式がフルタイム4WDになり、エンジンは2.0Lのディーゼルになります。ActiveとEleganceでは、DCC Proも付きます。ヒルディセントアシストは、TDI 4MOTIONの3グレードに標準で付き、eTSIには付きません。
TDI 4MOTIONは400Nmを1,750〜3,250rpmで出し、eTSIは250Nmを1,500〜3,500rpmで出します。最高出力もeTSIの110kW(150PS)に対して142kW(193PS)です。
同じグレードどうしで、TDI 4MOTIONは140〜150kg重くなります(ActiveとEleganceで150kg、R-Lineで140kg)。電動パノラマスライディングルーフを付けると、どちらのパワートレインでも30kg増えます。このルーフはEleganceとR-Lineに設定があるオプション(ラグジュアリーパッケージ)で、レザーシートパッケージとのセットでしか選べません。
燃費はWLTCモードでeTSIが15.6km/L、TDI 4MOTIONが15.1km/Lで、140〜150kg重い4WDでも差は0.5km/Lです。燃料の単価は軽油のほうが安く、資源エネルギー庁の調査による2026年9月14日時点の全国平均は、ハイオク(無鉛プレミアム)が1Lあたり約181円、軽油が約159円です。
カタログ燃費(WLTCモード)で見た1kmあたりの燃料代は、eTSIが約11.6円、TDI 4MOTIONが約10.5円です。1万km走って約1万円の差なので、Activeどうしの価格差76万円を燃料代の差だけで取り戻すのは現実的ではありません。
うちは年に1万kmも走らないから、燃料代の差は年に1万円くらいまでってこと?
カタログの燃費どおりに走ればそうなる。実際の燃費は、気象や道路や運転の仕方で変わる
だったらディーゼルにするかどうかは、燃料代より、冬に雪道を走るかどうかと、DCC Proが欲しいかどうかで考えるよ
eTSIとTDI 4MOTIONでDCC Proが付くかどうかが違うのは、ActiveとEleganceだ。R-LineはeTSIにもTDI 4MOTIONにも付いている
eTSIはマイルドハイブリッドで、エンジンに電動機(型式4452)とリチウムイオン電池(総電圧44V)を組み合わせています。TDI 4MOTIONには、電動機も駆動用バッテリーもありません。
| 項目 | eTSI(Active/Elegance/R-Line) | TDI 4MOTION(Active/Elegance/R-Line) |
|---|---|---|
| 車両型式 | 3AA-CT15 | 3DA-CT20 |
| エンジン型式 | DXD | DXN |
| 種類 | 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ | 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ |
| 内径×行程 | 74.5×85.9mm | 81.0×95.5mm |
| 総排気量 | 1,497cc | 1,968cc |
| 圧縮比 | 12 | 15.5 |
| 最高出力 | 110kW(150PS)/5,000-6,000 | 142kW(193PS)/3,500-4,200 |
| 最大トルク | 250Nm(25.5kgm)/1,500-3,500 | 400Nm(40.8kgm)/1,750-3,250 |
| 電動機 | 型式4452・13.5kW(18PS)・56Nm(5.7kgm) | なし |
| 駆動用バッテリー | リチウムイオン電池(総電圧44V) | なし |
| 変速機 | 7速DSG | 7速DSG |
| 変速比(第1速/第7速) | 3.190/0.661 | 3.578/0.560 |
| 最終減速比 | 5.200(1・4・5速、後退)/3.900(2・3・6・7速) | 4.812(1・4・5速、後退)/3.666(2・3・6・7速) |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアム | 軽油 |
| 燃料タンク容量 | 60L | 61L |
| 駆動方式 | 前輪駆動 | フルタイム4WD |
| 車両重量 | 1,600〜1,610kg(ルーフ装着車1,630〜1,640kg) | 1,750kg(ルーフ装着車1,780kg) |
| WLTCモード燃費 | 15.6km/L | 15.1km/L |
| 市街地モード | 11.9km/L | 11.4km/L |
| 郊外モード | 15.9km/L | 15.3km/L |
| 高速道路モード | 17.7km/L | 17.3km/L |
| JC08モード | 18.3km/L | 16.9km/L |
※ルーフ装着車は、電動パノラマスライディングルーフを付けたEleganceとR-Lineの値です。
見積りの前に、DCC Proが要るかと駐車場の車幅の上限を確かめる
- DCC Proの付いた車と付いていない車を、試乗で乗り比べる。 付けないなら、eTSIのActiveとEleganceも候補に残ります。
- 駐車場の車幅の上限を確かめる。 駐車場の車幅の上限が1,860mmより狭ければ、eTSIとTDI 4MOTIONのR-Lineは2つとも候補から外れます。
- 残った候補を、オプションまで含めた金額で比べる。 見積りシミュレーションの価格は「From」付きの表示です。電動パノラマスライディングルーフを付けるなら、ラグジュアリーパッケージとレザーシートパッケージの2つを足した金額で比べることになります。
カーセンサーの平均買取相場額(2026年8月更新)は49.4万円〜379.9万円、平均走行距離は5万kmです。ティグアンという車名全体の集計で、年式もグレードも揃えていないため、この幅から現行型のどのグレードがいくらで売れるかは読み取れません。実際の査定額は、状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。
価格・装備・相場は執筆時点の情報です。装備と諸元はフォルクスワーゲン公式の装備・諸元表(2025年28週以降生産車両・Issue:December, 2025)、価格は公式の見積りシミュレーション、DCC Proの構造は2024年11月19日の発売時の発表資料、燃料価格は資源エネルギー庁の石油製品価格調査(2026年9月14日調査)、買取相場はカーセンサー(2026年8月更新)によります。仕様・価格は予告なく変更される場合があるため、購入前には正規ディーラーで最新の資料をご確認ください。
オーナーが書いたレビューは、みんカラのティグアンのレビューにあります。