ジープ新型コンパス発売|全幅1,910mmに広がって4WDは選べる?
新型コンパス、うちの立体駐車場に入るかな?
全幅は1,910mm。先代より100mm広く、全長も130mm長い
発売時の日本仕様は、2グレードとも前輪駆動キャンプ用に4WDのつもりだったのに
新型の諸元表の駆動方式に、4輪駆動は無いぬかるむキャンプ場、どうしようかな ジープ コンパスが9年ぶりにフルモデルチェンジし、2026年10月7日に新型が発売されました。先代を候補にしていた人が先に確かめたいのは、「うちの駐車場に入るのか」と「4WDは選べるのか」の2つではないでしょうか。
車体は先代より全長で130mm、全幅で100mm大きくなりました。駆動方式は、発売時の日本仕様では Altitude(アルティチュード)も Summit(サミット)も前輪駆動です。新型の主要諸元表に、4輪駆動のグレードは載っていません。
うちは夫婦2人で、駐車場が機械式の立体なんだよね。全幅と全長と重さに上限があるんだけど、新型は入る?
上限と比べる数字は3つある。全幅1,910mm、全長4,550mm、車両重量1,620kg。先代は1,810mmと4,420mmで、重さは Longitude が1,490kg、Limited が1,600kgだった
幅が10cmも違うのか。先代でぎりぎりの駐車場だったら、新型は入らないってことだね
幅と長さは Altitude でも Summit でも同じだから、グレードを替えても小さくはならない。重さだけは、Summit にサンルーフを含むスタイルパッケージを付けると1,650kgになる
重さまで変わるんだ。うちは重さの上限もあるから、パッケージを付けるかどうかも駐車場しだいになるね
先代と新型の主要諸元を同じ行で並べる
先代(型式 3BA-M624)と新型(7AA-J4UHN09)の主要諸元表を同じ行どうしで並べてみると、寸法、エンジン、駆動方式、燃料の種類まで変わっていることに気づきます。
| 先代(3BA-M624) | 新型(7AA-J4UHN09) | |
|---|---|---|
| グレード | Longitude/Limited | Altitude/Summit |
| 全長 | 4,420mm | 4,550mm |
| 全幅 | 1,810mm | 1,910mm |
| 全高 | 1,640mm | 1,670mm |
| ホイールベース | 2,635mm | 2,785mm |
| トレッド(前/後) | 1,550mm/1,540mm | 1,630mm/1,635mm |
| 最低地上高 | 180mm | 200mm |
| 最小回転半径 | 5.7m | 5.4m |
| 車両重量 | Longitude 1,490kg/Limited 1,600kg(サンルーフ付1,630kg) | 1,620kg(Summit Style Package は1,650kg) |
| 駆動方式 | Longitude 前2輪駆動/Limited 4輪駆動(オンデマンド方式) | 前輪駆動 |
| エンジン | 直列4気筒 2,359cc | 直列3気筒ターボ 1,199cc+モーター(48V) |
| 最高出力 | 129kW(175ps)/6,400rpm | エンジン100kW(136ps)/5,500rpm、モーター16kW。システム合計107kW(145PS) |
| 最大トルク | 229N·m/3,900rpm | エンジン230N·m/1,750rpm、モーター51N·m/750〜2,499rpm |
| トランスミッション | Longitude 6速AT/Limited 9速AT | 6速デュアルクラッチ |
| 使用燃料・タンク容量 | 無鉛レギュラー・60L | 無鉛プレミアム・55L |
| 燃費(WLTCモード) | Longitude 11.8km/L/Limited 11.5km/L | 19.6km/L(Summit Style Package は19.4km/L) |
| サスペンション(前/後) | マクファーソン式/マクファーソン式 | マクファーソンストラット式/トーションビーム式 |
| タイヤ | Longitude 225/60R17/Limited 225/55R18 | Altitude 225/60 R18/Summit 225/55 R19 |
| メーカー希望小売価格(税込) | Longitude 5,140,000円/Limited 5,700,000円 | Altitude 5,200,000円/Summit 5,700,000円 |
価格は2026年10月7日現在のプライスリストの数字で、先代も新型も経済変動加算額35万円(税込)を含みます。新型の最低地上高は、主要諸元表ではなくニュースリリースの本文に書かれている数字です。
全幅は100mm、全長は130mm大きくなった
駐車場に入るかどうかに関わるのは、表の全長・全幅・全高の3行と車両重量です。全高も30mm高くなりました。全高にも上限がある駐車場なら、1,670mmが上限に収まるかどうかも確かめます。
車両重量は、先代のどちらのグレードと比べるかで増え方が変わります。前2輪駆動だった Longitude の1,490kgからは130kg、4輪駆動だった Limited の1,600kgからは20kgの増加です。

ホイールベースが150mm伸びて、最小回転半径は0.3m小さくなった
ホイールベースは2,635mmから2,785mmへ150mm伸びました。それでも最小回転半径は、先代の5.7mから5.4mへ小さくなっています。
車体が大きくなったのに小回りは良くなるの? 立体駐車場の前で向きを変えるときは助かるけど
向きを変える場面では、回るのに要る半径が0.3m小さくなる。ただ、パレットに載せるときに関わるのは全幅で、こちらは100mm増えている
狭い場所で車を動かすときに使う装備では、360°ビジョン(フロント・サイド・バックカメラ付)、フロント&バックソナー、誤発進抑制サポートが2グレードとも標準です。誤発進抑制サポートは、停車時や低速走行時に障害物を検知すると急加速を抑える機能で、ジープでは新型コンパスが初めての採用です。
発売時の日本仕様は、2グレードとも前輪駆動
先代の駆動方式は、Longitude が前2輪駆動、Limited が4輪駆動(オンデマンド方式)でした。4輪駆動が欲しい人は Limited を選ぶ、という分かれ方です。
2026年10月7日に発売された日本仕様の主要諸元表では、駆動方式は Altitude も Summit も前輪駆動です。先代の Limited だけに付いていた Jeep アクティブドライブ(4×2と4×4を切り替える仕組み)と、ヒルディセントコントロール(急な下り坂を一定の速度で走れるように、前後のブレーキで車速を抑える機能)も、新型の主要装備表にはありません。
走行モードを切り替えるセレクテレインは新型にも残り、先代では Limited だけだったものが2グレードとも標準になりました。スポーツ、オート、スノー、マッド・サンドの4つのモードがあり、エンジン、モーター、トラクション制御などをまとめて制御します。
最低地上高は先代の180mmから200mmへ20mm高くなり、渡河性能は408mmと発表されています。後ろのサスペンションは、先代のマクファーソン式から、左右の後輪を1本の梁でつなぐトーションビーム式に変わりました。
週末に行くキャンプ場、雨のあとは場内がぬかるむんだよね。だから4WDのつもりでいたんだけど、前輪駆動で入れるかな
入れるかどうかは公表されている資料からは言えない。言えるのは3つで、駆動するのは前の2輪、最低地上高は200mm、スノーとマッド・サンドのモードは Altitude にも付く
4輪駆動が条件なら、いまの新型は候補から外れるんだね。先代の Limited は、もう買えないの?
2026年10月7日現在のプライスリストには、先代の Longitude と Limited も新型と並んで載っている。Limited は新型の Summit と同じ570万円で、どちらも経済変動加算額35万円(税込)を含んだ価格になっている。注文できるかどうかは書かれていないから、そこは販売店でしか分からない
幅1,810mmで4輪駆動の先代が、同じ値段でまだ載っているのか。うちの駐車場の上限しだいでは、先代を注文できるか販売店で聞くことになるね
先代の Longitude と Limited の違いは、ジープ先代コンパス|56万円高いグレードで何が変わる?にまとめてあります(先代 3BA-M624 の記事です)。ジープのほかの車種で4輪駆動を選べるグレードは、ジープ全5車種を価格順に|4輪駆動でいちばん安いのはどれか?に並べました。こちらは新型コンパスの発売前に書いた一覧で、コンパスの欄は先代の内容です。
燃費は19.6km/Lに伸び、燃料は無鉛プレミアムに変わる
エンジンは2,359ccの直列4気筒から、1,199ccの直列3気筒ターボに48Vのモーターを組み合わせたハイブリッドに変わりました。変速機は6速デュアルクラッチです。
最高出力は、先代の129kW(175ps)に対して、新型はシステム合計で107kW(145PS)と小さくなっています。最大トルクは229N·mと230N·mでほぼ同じですが、出る回転数が違います。先代は3,900rpm、新型のエンジンは1,750rpmで、モーターの51N·mは、モーターの回転数で750rpmから出ます。新型のエンジンは、先代より2,150rpm低い回転数で最大トルクに達します。ニュースリリースは、モーターのアシストで発進時や低速域の加速が滑らかになると説明しています。
低速域では電気だけで走ることもでき、その上限は約30km/hと商品サイトに注記されています(走行条件やバッテリーの状態で変わります)。Stellantisジャパンは、この電気だけの走行が市街地での静粛性と燃費の向上に貢献するとしています。静粛性にかかわる装備では、主要装備表に「ラミネーテッド&アコースティック フロントガラス」が2グレードとも標準で載っています。
燃費はWLTCモードで19.6km/Lです。先代は Longitude が11.8km/L、Limited が11.5km/Lでした。見落とされやすいのは燃料の種類のほうです。先代の無鉛レギュラーから、新型は無鉛プレミアム(ハイオク)に変わり、タンクも60Lから55Lへ小さくなりました。
燃費が良くなってもハイオクになるなら、燃料代は結局どうなるんだろう
同じ距離を走るのに使う量は、WLTCモードの数字どうしで比べると約4割減る。ハイオクはレギュラーより1Lあたりが高いから、燃料代の減り方はそれより小さくなる
タンクが5L小さくなったのは? キャンプの帰りに給油で寄るかどうかで、家に着く時間が変わるんだよね
タンク容量にWLTCモードの燃費を掛けた計算だと、先代 Limited は約690km、新型は19.6km/Lで計算して約1,080km。タンクは小さくなったけれど、満タンで走れる計算上の距離は伸びている
Summit の燃費は、資料によって書き方が分かれています。発売時のニュースリリースの主要諸元表と商品サイトでは、Summit は Altitude と同じ19.6km/Lで、Summit Style Package が19.4km/Lです。諸元・装備表のPDFでは、Summit の列が19.4km/Lになっています。どちらの読み方でも差は0.2km/Lで、グレードを選ぶ理由になるほどの差ではなさそうです。
Altitude と Summit の差は50万円で、寸法と駆動方式は同じ
新型の2グレードは、寸法、エンジン、駆動方式、最小回転半径が同じです。50万円の差で変わるのは装備です。主要装備表で、付くグレードと付かないグレードが分かれる主な行を並べます。
| Altitude | Summit | |
|---|---|---|
| メーカー希望小売価格(税込) | 5,200,000円 | 5,700,000円 |
| マトリクスLEDヘッドライト | ー | 標準 |
| リアコンビネーションランプ | LED | プレミアムLED(イルミネーテッドJeepロゴ付) |
| ルーフレール | ー | 標準 |
| ティンテッドガラス(リアサイド/リアクォーター/リア) | ー | 標準 |
| シート表皮 | ファブリック/合成皮革 | プレミアム合成皮革 |
| 前席の調整 | 6ウェイ調整+2ウェイランバーサポート | 8ウェイ電動調整+マルチポイントランバーサポート+アダプティブボルスター |
| フロント シートベンチレーター | ー | 標準 |
| アンビエントライト | モノカラー | マルチカラー |
| オーディオ | 6スピーカー | FOCAL プレミアム オーディオシステム(9スピーカー&サブウーファー付) |
| ホイール・タイヤ | 18インチ・225/60 R18 | 19インチ・225/55 R19 |
| スタイルパッケージ(メーカーオプション) | ー | 選べる(Summit Style Package 5,900,000円) |
Summit にはこのほか、イルミネーテッド 7スロットグリル、専用のフロントアンダーガーニッシュとリアエンブレム、グロスブラックのホイールアーチ&サイドスカートが付きます。マトリクスLEDヘッドライトは、車載カメラで先行車や対向車、周囲の明るさを見て、照らす範囲と強さを変えるヘッドライトです。
フロントシートヒーターとステアリングホイールヒーターは、Altitude にも Summit にも標準です。先代ではどちらも Limited だけの装備で、4輪駆動の Limited を選ばないと付きませんでした。ハンズフリー電動テールゲート、アダプティブクルーズコントロール(STOP & GO機能付)、後席エアベント付の2ゾーン オートエアコンも、2グレードとも標準です。安全装備も、主要装備表のセーフティ/セキュリティの欄はどの行も2グレードとも標準で、Altitude を選んでも減りません。
荷室容量は550Lで、4:2:4分割の後席を倒すと最大1,560Lになります。後席の分割は2グレードで同じです。
Summit Style Package は、ブラックルーフ、デュアルパネル パノラミック スライディングルーフ、ヘッドアップディスプレイをまとめたメーカーオプションです。Summit との差は20万円で、車両重量は30kg増えて1,650kgになります。限定車の Compass The First Edition は、この Summit Style Package をもとに専用色のハワイ(イエロー)にした100台限定で、価格は595万円です。
シートヒーターもハンドルのヒーターも Altitude に付くなら、うちは Altitude にしようかな。キャンプの荷物を屋根に載せたくなったら、どうなる?
純正アクセサリーで屋根に荷物を載せるなら、Summit が前提になる。2026年10月版のカタログのルーフキャリアバーは『ルーフレール装備車用』と書かれていて、ルーフレールが標準なのは Summit で、主要装備表の Altitude の列は設定なしになっている
あとで純正のルーフボックスを付けるつもりなら、うちは50万円高い Summit のほうを選ぶことになるのか
販売店に行く前に確かめる順番
最初に確かめるのは駐車場です。全長4,550mm、全幅1,910mm、全高1,670mm、車両重量1,620kg(Summit Style Package は1,650kg)を、駐車場の上限と突き合わせます。寸法と1,620kgの車両重量は2グレードで同じなので、ここで入らなければ、どちらのグレードも置けません。
次が駆動方式です。4輪駆動が条件なら、発売時の新型の主要諸元表には当てはまるグレードがありません。プライスリストに載っている先代 Limited を注文できるか販売店に尋ねるか、候補をジープのほかの車種まで広げるかを決めます。
駐車場に入り、前輪駆動でよいと決まってから、Altitude にするか、50万円高い Summit にするかを決めます。スタイルパッケージはメーカーオプションなので、付けるかどうかは注文のときに決めます。重さの上限に近い駐車場では、スタイルパッケージを付けた1,650kgが上限を超えないかどうかも確かめます。
見積もりに出てこない変化が、燃料の種類です。無鉛レギュラーから無鉛プレミアムに変わるので、毎月の燃料代は1Lあたりの単価の違いを入れて考えます。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのコンパスのレビューで読めます。新型は発売から日が浅いので、年式を確かめながら読むと、先代の話か新型の話かが分かります。
※価格・諸元・装備は、Stellantisジャパンのニュースリリース(2026年10月7日)、新型と先代の主要諸元/主要装備表、Jeep Price List(表示価格は2026年10月7日現在の消費税10%込)にもとづく、執筆時点の情報です。写真は欧州仕様で、日本仕様とは細部が異なります。