ジープ先代コンパス|56万円高いグレードで何が変わる?
レザーシートのLimitedいいなあ
56万円で駆動系まで変わるシートだけじゃなくて!?
重量税の段も1つ上がる維持費まで変わるのか…
先に駆動輪の数を決める雪の日を数えてみる! ジープ コンパスは、2026年10月7日に新型が発売されました。この記事で比べるのは、新型が出る前からの型(型式 3BA-M624)の2グレード、Longitude と Limited です。先代にあたりますが、2026年10月7日現在のプライスリストには新型と並んで載っていて、Longitude が514万円、Limited が570万円です。いまも注文できるかどうかまでは書かれていないので、そこは販売店で確かめます。
新型の日本仕様は、発売時点では2グレードとも前輪駆動です。コンパスで4輪駆動を選びたいなら、主要諸元表に4輪駆動が載っているのは先代の Limited のほうです。新型の寸法と装備はジープ新型コンパス発売|全幅1,910mmに広がって4WDは選べる?にまとめました。
先代の2グレードの差は56万円です。Limited を選ぶと、前2輪駆動が4輪駆動に、6速ATが9速ATに、17インチのタイヤが18インチに変わります。車体の寸法は同じで、車両重量は1,490kgから1,600kgへ110kg増え、自動車重量税の区切りの1,500kgを超えます。
56万円はレザーシートとパワーシートのぶんだと思ってた。内装だけ Limited と同じにする注文はできないの?
主要装備表では、レザーシートは Limited の標準装備で、Longitude にはオプションの設定も無い。Limited は4輪駆動と9速ATと18インチの組み合わせだから、レザーシートを選ぶと駆動方式も一緒に決まる
シートが欲しいだけでも、4輪駆動と18インチのタイヤまで付いてくるのか。それなら、4輪駆動を使う日がどのくらいあるかも考えないと
| Longitude | Limited | |
|---|---|---|
| メーカー希望小売価格(税込) | 5,140,000円 | 5,700,000円 |
| サンルーフ付の設定 | ー | 5,863,000円 |
| リサイクル料金 | 15,330円 | 15,330円 |
| 駆動方式 | 前2輪駆動 | 4輪駆動(オンデマンド方式) |
| トランスミッション | 電子制御式6速AT | 電子制御式9速AT |
| 変速比 1速/最上段 | 4.459/0.672 | 4.713/0.480 |
| 最終減速比 | 3.502 | 3.734 |
| タイヤサイズ | 225/60R17 | 225/55R18 |
| ホイール | 17インチアルミ | 18インチアルミ |
| 車両重量 | 1,490kg | 1,600kg(サンルーフ付1,630kg) |
| 車両総重量 | 1,765kg | 1,875kg(同1,905kg) |
| 燃費(WLTCモード) | 11.8km/L | 11.5km/L |
| シート表皮 | プレミアムファブリック | レザー |
| 前席の調整 | 6ウェイマニュアル | 8ウェイパワー(運転席側メモリー機能付) |
寸法は2グレードで同じ数字です。全長4,420mm、全幅1,810mm、全高1,640mm、ホイールベース2,635mmで、最低地上高180mmと最小回転半径5.7mも変わりません。乗車定員はどちらも5名、型式もどちらも 3BA-M624 です。
エンジンも共通で、直列4気筒マルチエア16バルブの2,359ccです。最高出力は129kW(175ps)/6,400rpm、最大トルクは229N·m(23.4kg·m)/3,900rpm。サスペンションは前後ともマクファーソン式、ブレーキは前がベンチレーテッドディスクで後ろがソリッドディスクです。燃料は無鉛レギュラーガソリンで、タンクは60L入ります。
表の価格には、2026年1月1日に導入された「経済変動加算額」が含まれています。プライスリストに書かれている金額は Avenger・Compass・New Compass が35万円(税込)で、コンパスは先代も新型も同じ額です。同じプライスリストに並ぶラングラーは「20万円もしくは40万円」と2つの金額が書かれていて、どちらがどのグレードにかかるかは書かれていません。
Longitude の1,490kgは、重量税が1段上がる1,500kgより10kg軽い
自動車重量税は、車検証の車両重量を0.5トンごとに区切り、その段の数をもとに計算します。端数も1段と数えるので、1,500kgまでが3段、1,500kgを超えて2,000kgまでが4段です。
Longitude の1,490kgは、3段に収まる上限の1,500kgより10kg軽い数字です。Limited の1,600kgは4段に入ります。
1段ぶんの差は、買うときに1回払えば終わり?
重量税は車検のたびに納める。そのたびに同じ車両重量で段を数えるから、Limited に乗っているあいだは毎回4段ぶんになる
サンルーフを付けると1,630kgだよね。そこでもう1段上がったりする?
1,630kgも4段。次に段が上がるのは2,000kgを超えたときだから、Limited を選んだあとは、サンルーフを足しても足さなくても段は変わらない
段の数え方と、車検証のどの欄を見るのかは自動車重量税|車検証のどちらの重さで決まる?にまとめてあります。
車検証には車両総重量の欄もあり、Longitude が1,765kg、Limited が1,875kg、サンルーフ付が1,905kgです。重量税の計算に使うのは、数字の小さいほうの車両重量です。
17インチと18インチで、タイヤの側面の高さが約11mm違う

17インチのアルミホイールと225/60R17の3シーズンタイヤが付くのは Longitude、18インチと225/55R18が付くのは Limited です。タイヤの幅はどちらも225mmで、サイドウォール(タイヤの側面)の高さは Longitude が約135mm、Limited が約124mmになります。
18インチのほうが見た目は好きなんだけど、側面が約11mm低くなると何が変わるの?
段差の角を最初に受け止めるのがタイヤの側面で、その高さが約1cm減る。主要諸元表では、サスペンションとブレーキの形式は2グレードで同じ。違うのはタイヤサイズのほう
マンホールの縁とか、踏切の継ぎ目を越えるときの話?
そういう短くて硬い段差の話。乗り心地そのものは諸元表に出ないけれど、側面の高さだけを比べれば、段差の角を踏んだ衝撃が伝わりにくいのは約135mmある Longitude のほうになる
最小回転半径は2グレードとも5.7mです。タイヤのインチで最小回転半径が変わる車もあり、その例はヴェゼル vs CX-30|小回りが利くのはどちらか?に書きました。コンパスの2グレードでは、小回りの数字はグレードを選ぶ材料になりません。
Longitude にはタイヤサービスキット、Limited にはコンパクトスペアタイヤが付きます。パンクしたときに、修理キットで応急処置をするか、予備のタイヤに替えるかの違いです。
6速と9速では、1速も最上段もギヤ比が違う
エンジンは2グレードで共通なので、Limited は同じ最大トルク229N·mで、110kg重い車体を走らせます。
110kg重くなるなら、走り出しは鈍くなる?
加速の数字は諸元表に無いけれど、ギヤ比なら比べられる。1速のギヤ比に最終減速比を掛けた総減速比は、Limited のほうが約13%大きい。総減速比が大きいほど、同じエンジンのトルクでもタイヤを回す力は強くなる。車両重量の差は約7%だから、1速に限ってギヤ比で計算すると、重くなった割合より、タイヤを回す力が増える割合のほうが大きい
高速道路を走るときは?
いちばん上の段(Longitude は6速、Limited は9速)の総減速比は Limited のほうが小さいから、同じ速度なら Limited のほうがエンジンの回転数は低くなる
燃費はWLTCモードで Longitude が11.8km/L、Limited が11.5km/Lです。市街地モードは7.8km/Lと7.7km/L、郊外モードは12.5km/Lと11.9km/L、高速道路モードは14.6km/Lと14.2km/Lで、どのモードでも Longitude のほうが良い数字になっています。タンクは2グレードとも60Lなので、WLTCモードの数字で計算すると、満タンで走れる距離も Longitude のほうが少し長くなります。
主要諸元表の「主要燃費向上対策」には、Limited だけ「リアアクスル分離機能」が挙がっています。START&STOPシステム、マルチエア、電動パワーステアリングの3つは2グレードに共通です。
主要装備表の「パワートレイン/オフロード装備」の欄にある3つは、どれも Limited だけに付きます。Jeep® アクティブドライブは、走行速度にかかわらず4×2と4×4を切り替える仕組みです。セレクテレイン™ システムは「SAND/MUD」「SNOW」「AUTO」の3つのモードをスイッチで切り替えるもので、ヒルディセントコントロールは急な下り坂で前後のブレーキを作動させ、車速を一定に抑えます。主要装備表の「パワートレイン/オフロード装備」と「タイヤ&ホイール」には、2グレードの両方に付く項目がひとつもありません。
可倒式助手席が付くのは、安いほうの Longitude だけ

シート表皮は、Longitude がプレミアムファブリック、Limited がレザーです。Limited の前席は8ウェイのパワーシート(運転席側メモリー機能付)で、4ウェイのパワーランバーサポートとシートヒーターも付きます。主要装備表に載っているシートヒーターは前席のものだけで、後席のシートヒーターは載っていません。ヒーテッドステアリングホイールも Limited だけの装備です。
Longitude の前席は6ウェイの手動調整です。可倒式助手席はこの Longitude だけに付き、Limited には設定がありません。助手席を倒して、荷室から助手席まで長い物を通したいなら、選ぶのは Longitude になります。リアシートは Longitude が60:40分割、Limited が40:20:40分割で、中央だけを倒せるのは Limited です。
うちは夫婦2人で、週末に郊外へ出かけるときは2人とも前に座る。助手席を倒せるのは、僕がひとりで長い物を買いに行く日だけだな
2人で乗る日に長い物を積むなら、使うのはリアシートのほう。Limited は40:20:40だから中央だけを倒せて、Longitude は60:40の片側ずつになる
後ろに誰も乗せないなら、どっちの分割でも両方倒せば済むよね。うちの場合は、助手席が倒れる Longitude のほうが使う日を思い浮かべやすい
外観では、ヘッドライトが Longitude のリフレクター式LEDから Limited のプロジェクター式LEDに変わります。ドアミラーとルーフレールはどちらのグレードも黒で、Limited にだけクロームのアクセントが入ります。ルーフをブラックに塗るのは Longitude のほうです。
駐車のときに使うカメラは、Longitude が ParkView™ リアバックアップカメラ、Limited がサラウンドビューカメラです。Longitude にはプリズムアンダーミラーも付きます。ParkSense® のフロント・リアパークアシストと縦列/並列パークアシストは、2グレードとも標準です。
安全装備の欄で Limited だけに付くのは、このサラウンドビューカメラとドライバーアテンションアラートです。アダプティブクルーズコントロール<STOP&GO機能付>、ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション、衝突被害軽減ブレーキ、ハイウェイアシストシステム、インテリジェントスピードアシストは、Longitude にも標準で付きます。
スピーカーは Longitude が6基、Limited がAlpineプレミアムサウンドシステムの9基です。10.1インチのタッチパネルモニター、Apple CarPlay と Android Auto、ワイヤレスチャージングパッド、デュアルゾーンのオートエアコンディショナー、チルト&テレスコピック機構付パワーステアリングは、2グレードとも標準です。
コマンドビュー®デュアルペインパノラミックサンルーフは、Limited のメーカーオプションです。Longitude には、主要装備表に標準の設定も販売店オプションの設定もありません。サンルーフを付けた Limited は約586万円で、付けない Limited より約16万円高くなります。
主要装備表に、遮音や吸音の項目はありません。静粛性の違いは、この表からは2グレードで比べられません。
買取相場が出ているのは Limited で、Longitude は算出されていない
カーセンサーのコンパスのページに出ている買取相場額は、30.6万円〜304.4万円です(平均走行距離5万km・2026年9月更新)。新型の発売より前に更新された数字で、グレード別の表には ABA-M624、ABA-MK49、ABA-MK4924 という別の型式のグレードも並んでいます。この幅を、そのまま Longitude と Limited の相場として読むことはできません。
グレード別の相場のうち、諸元表と同じ型式 3BA-M624 のものは次の4行です。
| グレード(カーセンサーの表記) | 買取相場 | 掲載時の新車価格 | 年式 |
|---|---|---|---|
| リミテッド 4WD | 273.6万円〜304.4万円 | 550.0万円 | 令和8(2026)年1月〜 |
| Sモデル 4WD | 198.6万円〜271.1万円 | 539.0万円 | 令和5(2023)年5月〜 |
| ナイトイーグル | 189.3万円〜255.4万円 | 479.0万円 | 令和4(2022)年11月〜 |
| 80th アニバーサリー エディション 4WD | 182.3万円〜252万円 | 462.0万円 | 令和4(2022)年1月〜 |
この表に Longitude の行はありません。ロンジチュードのグレード別ページはありますが、買取相場は「参照データが少ない」として算出されておらず、代わりに中古車の平均小売相場が表示されています。小売相場は掲載されている中古車の価格から出した数字で、査定の相場ではないので、リミテッド 4WD の買取相場とは比べられません。
「リミテッド 4WD」の行は年式が2026年1月からで、新車価格の欄は550.0万円です。2026年10月7日現在のプライスリストの570万円とは一致しません。
Limited のほうが高く売れるなら、56万円の差は売るときに少し戻ってくる?
このページの数字では計算できない。Longitude の買取相場が算出されていなくて、2グレードを比べられないから。比べられるのは3BA-M624の行どうしで、年式が2022年と2023年からの3行は、新車価格に77万円の差があるのに、買取相場の下限は約182万〜199万円、上限は252万〜約271万円に収まってる
新車で77万円違っても、売るときの差は20万円足らずなんだ。年式の新しいリミテッド 4WD だけ、上限が300万円を超えてるね
Sモデル 4WD、ナイトイーグル、80th アニバーサリー エディション 4WD の3行は、年式の始まりが2023年5月、2022年11月、2022年1月とそろっていないので、グレードの違いだけで付いた差とは言えません。売るときの金額まで含めて Longitude か Limited かを考えるなら、買取相場が算出されているのは Limited のほうだけ、という前提で読みます。
最初に決めるのは、4輪を駆動するかどうか
販売店へ行く前に決めておくのは、4輪を駆動するかどうかです。この2グレードでは、駆動方式を決めると、変速機、最終減速比、標準のタイヤ、車両重量、重量税の段が一緒に決まります。4輪駆動を選ぶなら Limited です。新型コンパスの発売時の主要諸元表には4輪駆動のグレードが無いので、先代の Limited をいまも注文できるかを販売店で確かめるところから始まります。
次に確かめるのが、シートと冬の装備です。レザーシート、フロントシートヒーター、ヒーテッドステアリングホイールは Limited だけに付き、可倒式助手席は Longitude だけに付きます。装備と駆動方式を別々には選べないので、最初に決めた駆動方式と食い違ったら、どちらを優先するかを決め直します。
僕はレザーシートが欲しくて Limited のつもりだったけど、それだと4輪駆動と重量税の4段も一緒に付いてくるんだよね
逆の場合もある。雪道を走らないから Longitude、と決めると、主要装備表ではフロントシートヒーターとヒーテッドステアリングホイールが付かない。雪道で使う駆動方式と、寒い朝に使う装備が、同じ Limited にまとまっている
雪の日だけじゃなくて、寒い朝の数も数えないといけないのか。サンルーフはいつ決めればいい?
Limited のメーカーオプションだから、注文のときに決める。付けると車両重量は30kg増えるけれど、重量税は4段のまま。あとは約16万円を払うかどうか
車庫の寸法では、どちらのグレードにするかは決まりません。全幅1,810mmも最小回転半径5.7mも同じだからです。判断の材料になるのは、雪道や荒れた路面を走る日、寒い朝にシートヒーターを使う日、助手席を倒して長い物を積む日が、1年に何回あるかです。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのコンパスのレビューで読めます。
※価格・諸元・装備は、ジープ(Stellantisジャパン)の Compass 主要諸元/主要装備表(掲載内容は2024年11月現在)と、Jeep プライスリスト(表示価格は2026年10月7日現在の消費税10%込)にもとづく、執筆時点の情報です。買取相場は2026年9月更新の数字で、掲載物件からの集計値のため、実際の査定額は車の状態や装備で変わります。