デリカミニの4WD|2WDと比べて何が変わる?
4WDで変わるのは、駆動輪の数だけじゃない
全高は30mm上がって1,815mm制限1,800mmなら入らないじゃん!?
最小回転半径は0.4m大きくなるうち、袋小路なんだけど…
順番は駐車場・冬装備・エンジンまず駐車場測ってくる! デリカミニは6グレードとも2WDと4WDが選べ、同じグレードの2WDと4WDの価格差は約17万〜22万円です。4WDを選ぶと変わるのは、駆動する車輪の数だけではありません。
主要諸元で2WDの列と4WDの列の値が違うのは、型式と類別を別にすると7項目あります。全高、最低地上高、車両重量、最小回転半径、燃料消費率、リヤサスペンションの形式、タイヤです。装備でも、4WDでしか選べないメーカーオプションが1つあります。
4WDは、付けておけば雪の日に安心、くらいに思ってた。高さや小回りまで変わるの?
変わる。全高は30mm高い1,815mm、最小回転半径は0.4m大きい4.9mです。どちらも、納車されたあとで2WDの値には戻せない
うちはカーポートで、家の前は袋小路なんだよ。どっちも関係がある数字だ
全高は4通りあり、4WDにルーフレールを付けると1,830mmになる
全高は2WDが1,785mm、4WDが1,815mmです。ルーフレールは6グレードとも27,500円のメーカーオプションで、付けると2WDも4WDも15mm高くなります。
| ルーフレールなし | ルーフレールあり | |
|---|---|---|
| 2WD | 1,785mm | 1,800mm |
| 4WD | 1,815mm | 1,830mm |
この4つの数字が要るのは、駐車場に高さの制限があるときです。たとえば制限が1,800mmの立体駐車場なら、制限より低いのはルーフレールなしの2WDだけです。ルーフレールを付けた2WDは制限と同じ1,800mmになり、4WDはルーフレールなしでも制限を15mm超えます。
高さの制限がない屋外の駐車場に停めるなら、全高の差は4WDを選ぶ理由にも外す理由にもなりません。
うちのカーポートは、高さを測ったことがないな。1,830mmより高ければ、4つのどれでも入る?
数字のうえではそう。ただ、1,830mmは車の全高で、屋根との間にどれだけ余裕が要るかは主要諸元に書いていない
室内の寸法は2WDと同じで、最小回転半径は4.9mになる
全高が30mm高くなるなら、室内も広くなるのでしょうか。主要諸元の室内長2,315mm、室内幅1,335mm、室内高1,400mmは、6グレードの2WDと4WDを合わせた12通りで同じ値です。車中泊や大きな荷物のために室内の広さを見ている場合、4WDを選んでも主要諸元の室内寸法は変わりません。
| 項目 | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| 全長/全幅 | 3,395/1,475mm | 3,395/1,475mm |
| ホイールベース | 2,495mm | 2,495mm |
| トレッド 前/後 | 1,300/1,290mm | 1,300/1,290mm |
| 最低地上高 | 150mm | 160mm |
| 室内 長/幅/高 | 2,315/1,335/1,400mm | 2,315/1,335/1,400mm |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 最小回転半径 | 4.5m | 4.9m |
この表で4WDの値が2WDより大きいのは、最低地上高と最小回転半径の2行です。最低地上高は150mmから160mmへ、10mm高くなります。最小回転半径は4.5mから4.9mへ、0.4m大きくなります。
うちの前は袋小路で、出かけるたびに向きを変えるんだよ。0.4m違うと、切り返しが1回増える?
切り返しの回数は道の幅で変わる。諸元から言えるのは、いちばん小さく回ったときの円が、直径で0.8m大きくなることです
カーポートの高さと一緒に、家の前の道幅も測っておくよ
N-BOX、スペーシア、タント、ルークスの室内高は軽ハイトワゴン4車で車中泊|室内高がいちばん高いのはどれか?で比べています。デリカミニの後席と荷室まわりの装備はデリカミニで車中泊|一番安いグレードに付かないものは?で扱っています。

リヤサスペンションとタイヤは、駆動方式で別のものになる
サスペンション、ブレーキ、ステアリング、タイヤの行のうち、2WDと4WDで違うのはリヤサスペンションとタイヤの2つです。フロントのサスペンション、前後のブレーキ、ステアリング形式は、12通りとも同じです。
| 項目 | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| サスペンション 前 | マクファーソン式 | マクファーソン式 |
| サスペンション 後 | トーションビーム式 | トルクアーム式3リンク |
| 主ブレーキ 前 | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
| 主ブレーキ 後 | リーディングトレーリング式ドラム | リーディングトレーリング式ドラム |
| ステアリング形式 | ラック&ピニオン(電動パワステ) | ラック&ピニオン(電動パワステ) |
| タイヤ | 155/65R14 | 165/60R15 |
リヤサスペンションの形式は駆動方式で決まり、どのグレードを選んでも変わりません。
タイヤは2WDが155/65R14、4WDが165/60R15です。「インチが上がると乗り心地が硬くなるのでは」と気になるところですが、サイドウォール(タイヤ側面のゴムの部分)の高さは、2WDが約101mm、4WDが約99mmです。差は約2mmで、高さはほぼ同じです。違いが大きいのは断面幅で、155mmから165mmへ10mm広くなります。
ホイールは14インチも15インチも、6グレードともアルミホイールが標準です。標準のタイヤサイズが違うので、冬タイヤを用意するときに使えるサイズも、駆動方式を決めてから販売店で確かめることになります。
4WDは60kg重く、WLTCモードの燃費は1.7〜2.2km/L低い
車両重量は2WDが970〜990kg、4WDが1,030〜1,050kgです。同じグレードの2WDと4WDを比べると、6グレードとも差は60kgです。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| T Premium DELIMARU Package | 990kg(ルーフレール付1,000kg) | 1,050kg(同1,060kg) |
| T Premium | 990kg(ルーフレール付1,000kg) | 1,050kg(同1,060kg) |
| T | 980kg | 1,040kg |
| G Premium DELIMARU Package | 980kg | 1,040kg |
| G Premium | 980kg | 1,040kg |
| G | 970kg | 1,030kg |
燃費はエンジンが2通り、駆動方式が2通りで、合わせて4通りの値があります。いずれもWLTCモード(国土交通省審査値)です。
| エンジン | 2WD | 4WD | 差 |
|---|---|---|---|
| ターボ(T系3グレード) | 19.5km/L | 17.8km/L | −1.7 |
| 自然吸気(G系3グレード) | 21.0km/L | 18.8km/L | −2.2 |
エンジンはターボも自然吸気も、型式BR06の3気筒0.659Lです。最大トルクはターボが100N·m(2,400〜4,000rpm)、自然吸気が60N·m(3,200rpm)で、ターボは約1.7倍のトルクを、自然吸気より低い回転数から出します。
うちは4人で乗る日があって、4WDにすると60kg重くなる。それならターボのT系にしておけ、ってこと?
主要諸元に書いてあるのは、4WDが60kg重いことと、ターボの最大トルクが40N·m大きいことです。4人乗って坂を上るときにどう感じるかは、試乗で確かめる部分になる
試乗は、ターボと自然吸気の両方を4WDでお願いしてみる
車両重量が60kg増えても、自動車重量税の額は変わりません。車両重量0.5トンごとに税額が上がるのは乗用自動車の区分で、軽自動車は自動車重量税法第七条で、1両あたりの定額になっています。乗用自動車の区分は自動車重量税|車検証のどちらの重さで決まる?で扱っています。
4WDとの価格差は約17万円で、TとGの2グレードだけ約21万〜22万円になる
2WDと4WDの価格差は、名前に Premium が付く4グレードが約17万円で同じです。Premium の付かない素のTとGは約21万〜22万円で、差額が約5万円大きくなります。
| グレード | 2WD | 4WD | 差 |
|---|---|---|---|
| G | 1,964,600円 | 2,179,100円 | +214,500円 |
| G Premium | 2,129,600円 | 2,296,800円 | +167,200円 |
| G Premium DELIMARU Package | 2,649,900円 | 2,817,100円 | +167,200円 |
| T | 2,042,700円 | 2,258,300円 | +215,600円 |
| T Premium | 2,219,800円 | 2,387,000円 | +167,200円 |
| T Premium DELIMARU Package | 2,740,100円 | 2,907,300円 | +167,200円 |
いずれもメーカー希望小売価格(消費税込)です。素のTとGだけ差額が大きい理由は、価格表からは読み取れません。
いちばん安いGを選んだ人のほうが、4WDの差額は大きいんだ
差額はそう。ただ、4WDどうしで見てもいちばん安いのはGの約218万円です。G Premiumの4WDとの差は約12万円で、2WDどうしの約16万5千円より小さくなる
4WDにするなら、その約12万円を足してG Premiumにするかも考えどころだね
寒冷地プラスパッケージは、4WDで名前に Premium が付くグレードだけが選べる
主要装備一覧で駆動方式が条件になっている装備は、タイヤとホイールを別にすると3つです。
- LEDリヤフォグランプ
- フロントワイパーデアイサー
- スタートアップヒーター(エンジン始動直後の暖房性能を上げるためのヒーター)
3つとも「寒冷地プラスパッケージ」というメーカーオプションに入っていて、選べるのは4WDだけです。設定があるのは T Premium、T Premium DELIMARU Package、G Premium、G Premium DELIMARU Package の4グレードだけで、素のTとGには3つとも設定がありません。
4WDを選んでも、素のTとGには寒冷地プラスパッケージを付けられません。2WDの T Premium や G Premium でも選べません。
ステアリングヒーターと運転席&助手席シートヒーター(座面)は、6グレードとも標準です。寒冷地仕様(ラジエータークーラントの濃度とリヤヒーターダクト)も、全車標準装備の欄にあります。手や座面が冷たいという困りごとなら、2WDのGでも装備はそろっています。寒冷地プラスパッケージを選んで加わるのは、先に挙げた3つの装備です。
| 装備 | Premium DELIMARU Package(T・G) | Premium(T・G) | 素のT・G |
|---|---|---|---|
| ステアリングヒーター | ● | ● | ● |
| 運転席&助手席シートヒーター(座面) | ● | ● | ● |
| ドライブモードセレクター(ダイヤル) | ● | ● | ● |
| LEDリヤフォグランプ | △(4WD) | △(4WD) | - |
| フロントワイパーデアイサー | △(4WD) | △(4WD) | - |
| スタートアップヒーター | △(4WD) | △(4WD) | - |
| 撥水シート生地(合成皮革&ファブリック) | ● | ● | - |
| 撥水シート生地(ファブリック) | - | - | ● |
| リヤサーキュレーター | ● | ● | - |
| ルーフレール | △ 27,500円 | △ 27,500円 | △ 27,500円 |
● が標準装備、△ がメーカーオプション、- が設定なしです。
雪が理由で4WDにするなら、この3つは気になるな。寒冷地プラスパッケージはいくら?
主要装備一覧に金額が載っていない。アダプティブLEDヘッドライトは77,000円、ルーフレールは27,500円と価格が入っているのに、寒冷地プラスパッケージは名前だけです
じゃあ見積もりは4WDのGと4WDのG Premiumの2通りをもらって、パッケージの金額も入れてもらうよ
見積もりの段階で入れておくのが確実です。メーカーオプションは工場で装着するため注文後は受けられない、と主要装備一覧に書いてある
シートと運転支援は、駆動方式ではなくグレードで決まる

シート表皮は、名前に Premium が付く4グレードが合成皮革とファブリックの組み合わせ、素のTとGがファブリックで、どちらも撥水シート生地です。前席はベンチシートで、運転席センターアームレスト、運転席と助手席のスライドとリクライニング、運転席ハイトアジャスター(レバー式)が全車標準装備の欄に並びます。リヤシートも、5:5分割のスライド、リクライニング、バックフォールディングが全車標準です。座る位置を合わせる機構は、6グレードで同じです。
安全装備の欄で素のTとGが「-」になっているのは、交差点アシスト、後退時ブレーキアシストシステム[Rear AEB]、後側方車両検知警報システム[BSW/LCA]、後側方衝突防止支援システム[ABSA]、後退時交差車両検知警報システム[RCTA]の5項目です。機能装備の欄にある高速道路 同一車線運転支援機能のマイパイロット(レーダークルーズコントロール[ACC]と車線維持支援機能[LKA])と、電動パーキングブレーキ/ブレーキオートホールドも、素のTとGは「-」です。4WDにするのと合わせて、素のGを G Premium に、素のTを T Premium に変えるかを考えるときは、寒冷地プラスパッケージに加えて、これらの装備が判断の材料になります。
衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者・自転車検知付)、踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]、車線逸脱警報システム[LDW]&車線逸脱防止支援機能[LDP]、標識認識システム[TSR]、ヒルディセントコントロール[HDC]は、6グレードとも標準です。
中古で探すときは、型式で駆動方式まで分かる
現行のデリカミニは、エンジンと駆動方式の組み合わせごとに型式が違います。グレード名に4WDと書かれていない中古車でも、車検証の型式を見れば2WDか4WDかが分かります。
| ターボ(T系) | 自然吸気(G系) | |
|---|---|---|
| 2WD | 4BA-BA2A | 5BA-BA1A |
| 4WD | 4BA-BA6A | 5BA-BA5A |
カーセンサーの買取相場(2026年9月更新)には、グレードごとに型式が添えられています。上の4つの型式が付いている行のうち、2WDと4WDの両方が載っているグレードは、T プレミアム デリマル パッケージ、T プレミアム、G プレミアムの3つです。
| グレード | 買取相場 | 型式 |
|---|---|---|
| T プレミアム デリマル パッケージ 4WD | 186.9万〜204.2万円 | 4BA-BA6A |
| T プレミアム デリマル パッケージ | 173万〜191.4万円 | 4BA-BA2A |
| T プレミアム 4WD | 153.1万〜183.1万円 | 4BA-BA6A |
| T プレミアム | 141.5万〜163.9万円 | 4BA-BA2A |
| G プレミアム デリマル パッケージ | 169.9万〜180.9万円 | 5BA-BA1A |
| G プレミアム 4WD | 145.2万〜161.3万円 | 5BA-BA5A |
| G プレミアム | 135.1万〜151.7万円 | 5BA-BA1A |
| G | 113.4万〜136.1万円 | 5BA-BA1A |
いずれも令和7(2025)年10月〜の年式です。同じグレードの4WDと2WDを、下限どうし、上限どうしで比べると、4WDのほうが約10万〜19万円高くなっています。この3グレードの新車の価格差は約17万円です。
新車では4WDが約17万円高い。売るときも、4WDのほうが同じだけ高いと読んでいい?
そこまでは分からない。この表は2026年9月時点で、年式が令和7年10月以降の車を集計したものです。何年か乗ったあとの4WDと2WDの差は、この表にはまだ無い
買取相場はカーセンサーに掲載された物件の価格から集計された値で、実際の査定額は装備、状態、走行距離、時期、業者、地域で変わります。
同じ表には「T プレミアム リミテッド エディション」と「G プレミアム リミテッド エディション」の行もあります。年式は令和7(2025)年6月〜、型式は 4AA-B38A や 5AA-B37A などで、上の表の4つの型式とは別です。ページの上に出ているデリカミニ全体の買取相場額は101.5万〜204.2万円(平均走行距離1万km)ですが、年式別の表には2023年式から載っているので、現行型だけの数字とは読めません。
デリカミニの2WDか4WDかを、販売店へ行く前に確かめる順番
最初に測るのは、駐車場の高さの制限です。1,785mm、1,800mm、1,815mm、1,830mmのどこまで入るかで、4WDを選べるか、ルーフレールを付けられるかが一度に決まります。4WDが入らない高さなら、寒冷地プラスパッケージも選べないので、次に決めるのはエンジンです。
4WDが入るなら、次は寒冷地プラスパッケージが要るかどうかです。要るなら、候補は4WDで名前に Premium が付く4グレードになり、素のTとGは候補から外れます。要らないなら、6グレードすべてが候補のままです。
ターボか自然吸気かは、最後で間に合います。先の2つは、条件に合わなければお金を足しても選べないもので、エンジンは価格差を払えば選べるものだからです。エンジンから決めると、あとで駐車場の高さやパッケージの条件に合わないと分かったときに、駆動方式やグレードを選び直すことになります。
最小回転半径の4.9mは、この順番のどこで見ればいい?
1番目と一緒に見る。駐車場の高さと同じで、4WDを選べるかどうかを決める数字です
じゃあ最初に、カーポートの高さと家の前の道幅を測ってくる
価格、諸元、装備は執筆時点(2026年10月10日)の三菱自動車の公式情報、買取相場はカーセンサーの2026年9月更新分にもとづきます。仕様と価格は予告なく変わることがあるので、購入前に公式サイトと販売店で確かめてください。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのデリカミニのレビューで読めます。