デリカミニで車中泊|一番安いグレードに付かないものは?
軽で車中泊、後ろの席は毎回ドアから回るんだ
デリカミニはテールゲート側にもレバーがある
荷室に立ったまま、左右別々に倒せるんだ
6グレードとも標準。先に決めるのは駆動方式 軽で車中泊するとき、後ろの席を倒すのって、スライドドアを開けて身を乗り出してやるやつでしょ。荷物どけて、靴脱いで、膝ついて
デリカミニは、テールゲート側から操作できるスライドレバーが6グレードすべてに付いている
テールゲート側。後ろに立ったまま、ってこと?
しかもリヤシートは、スライド機構・リクライニング機構・バックフォールディング機構が3つとも5:5分割。左右を別々に動かせる
片側だけ倒して、もう片側には人が座ったまま、っていうのができるんだ
後ろに立ったまま、左右別々に倒せる
スライドレバーもリヤシートの5:5分割も、主要装備一覧では【全車標準装備】の欄に入っています。いちばん安いGにも、いちばん高いT Premium DELIMARU Packageにも、同じものが付きます。前後に動かす、背もたれを起こし倒す、座面ごと畳む。3つとも左右別々に動きます。
5:5分割が3つそろってると、何が変わるの
右側だけ前へ出して、右側だけ背もたれを倒す、という組み合わせができる。左側は座ったまま
2人で行って、1人が横になってるあいだ、もう1人は座っていられるんだ
長い荷物も同じ。右に積んで、左に座る。荷物の長さに合わせて片側だけ動かせばいい
そこまで細かく動かすとなると、その都度スライドドアから入り直すことになりそうだけど
テールゲートを開けて、そこに立ったまま動かせる。靴を脱いで膝をつく段取りは、いらない
前席はベンチシートです。運転席も助手席も前後に動き、背もたれも倒れます。助手席には前倒れ用のレバーも付きます。ここも6グレードとも標準です。

荷室の床は樹脂ラゲッジボード、倒した後席の背もたれはPVCです。そこにラゲッジフックが6個、床下にラゲッジアンダーボックス、荷室を照らすラゲッジルームランプ。2WDでも4WDでも、グレードが変わっても同じです。
後席へ温風を送るリヤヒーターダクトは、寒冷地仕様の中身として【全車標準装備】の欄にあります。電源のアクセサリーソケット(DC12V)も同じ欄です。ただしDC12Vでは、電気ケトルもドライヤーも動きません。100Vのコンセントが付く車種と付かない車種は、車中泊のAC100V電源で整理しました。
PVCの後席シートバックって、背もたれを倒したときに上を向く面だよね
そう。濡れた靴や泥のついた道具を、布ではなく樹脂の面に置ける
そのまま樹脂ラゲッジボードまでつながってるわけだ
後席をどれだけ前へ出せるか、背もたれが何度まで倒れるか、倒したあとに床がどこまで伸びるか。この3つの数値は、主要諸元にも主要装備一覧にも載っていません。室内長は2,315mmですが、これは最前列の前端から最後列の後ろまでを測った数字で、その間に座席がそのまま入っています。寝られる長さは諸元表のどこを見るかでも書いたとおり、寝床の長さはここから別に測るものです。
夜に使うものが、素のTとGでは付かない
主要装備一覧は6グレードを3列で扱い、ターボのTと自然吸気のGを同じ列に入れています。ターボ系と自然吸気系で記号が分かれるのは、アダプティブLEDヘッドライト[ALH]の1行しかありません。この行は1列目と2列目でメーカーオプション(77,000円)ですが、注記に「T Premium DELIMARU Package、T Premiumのみ適用」とあり、同じ列にいる G Premium DELIMARU Package と G Premium には設定がありません。ほかの行は、ターボでも自然吸気でも同じ記号が載ります。
| 車中泊に関わる行 | T Premium DELIMARU Package G Premium DELIMARU Package | T Premium G Premium | T G |
|---|---|---|---|
| リヤロールサンシェード | ● | ● | ー |
| リヤサーキュレーター | ● | ● | ー |
| タッチパネル式フルオートエアコン | ● | ● | ● |
| 同・プラズマクラスター | ● | ● | ー |
| 充電用USBポート Type-C×1(リヤ) | ● | ● | ー |
| 充電用USBポート Type-C×2(フロント) | ● | ● | ● |
| 運転席&助手席シートヒーター(座面) | ● | ● | ● |
| ステアリングヒーター | ● | ● | ● |
| 撥水シート生地(合成皮革&ファブリック) | ● | ● | ー |
| 撥水シート生地(ファブリック) | ー | ー | ● |
| 内装色 | ベージュ | ベージュ | ブラック |
| 運転席&助手席シートバックテーブル(コンビニエントフック付) | ● | ● | ー |
| 運転席シートバックコンビニエントフック | ー | ー | ● |
| 樹脂ラゲッジボード&PVC後席シートバック | ● | ● | ● |
| ラゲッジフック×6 | ● | ● | ● |
●は主要装備一覧の凡例どおり標準装備。ーは、標準にもメーカーオプションにも入っていない欄です。
車中泊に関わる行のうち、素のTとGに設定がないのは5つです。リヤロールサンシェード、リヤサーキュレーター、エアコンのプラズマクラスター、後席の充電用USBポート、前席のシートバックテーブル。日よけも、後席への送風も、後席のUSBポートも、いちばん安い2グレードにはありません。
エアコン本体は6グレードとも標準です。シート生地と内装色は、無くなるのではなく別のものへ入れ替わります。シートバックテーブルも、運転席側のコンビニエントフックだけは残ります。
日よけがないと、朝いちばんに叩き起こされるやつだ
窓のほうは全車共通。リヤドア・リヤクォーター・バックドアの3枚が、どのグレードでもUVカット機能付プライバシーガラス。前の3枚、ウインドシールドとフロントクォーターとフロントドアはIRカット/99%UVカットガラス
後ろは最初から色が入ってるんだ。じゃあロールサンシェードは何のために付いてるんだろ
そこまでは装備表に書いていない

生地はどれも撥水加工です。分かれるのは素材で、Premium以上の4グレードが合成皮革とファブリックのコンビ、素のTとGがファブリックのみ。内装色も分かれ方は同じで、Premium以上がベージュ、素のTとGがブラックです。
52万円のパッケージが増やすのは、画面とカメラ
1列目(DELIMARU Package)と2列目(Premium)で記号が違うのは12行です。中身は画面と通信とカメラで、Google 搭載インフォテイメントシステム、マルチアラウンドモニター、デジタルルームミラー、前後ドライブレコーダー、MITSUBISHI CONNECTといった装備です。
シート、ラゲッジ、日よけ、送風、暖房、電源。この6つに関わる行は、1列目と2列目で記号が同じです。
| グレード | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| T Premium DELIMARU Package | 2,740,100円 | 2,907,300円 |
| T Premium | 2,219,800円 | 2,387,000円 |
| T | 2,042,700円 | 2,258,300円 |
| G Premium DELIMARU Package | 2,649,900円 | 2,817,100円 |
| G Premium | 2,129,600円 | 2,296,800円 |
| G | 1,964,600円 | 2,179,100円 |
メーカー希望小売価格(消費税10%込み)。DELIMARU Package の上乗せは、4通りとも同じ金額です。
| 2WD | 4WD | |
|---|---|---|
| T Premium → T Premium DELIMARU Package | 520,300円 | 520,300円 |
| G Premium → G Premium DELIMARU Package | 520,300円 | 520,300円 |
素のTからT Premiumへ上がるのが2WDで約18万円、4WDで約13万円。GからG Premiumも2WDで約17万円、4WDで約12万円。この差額で、素のTとGになかった5つが全部付く。シート生地も合成皮革とのコンビになる
十数万で夜の装備が全部そろって、その上の52万は?
画面と通信とカメラとドラレコ。夜に使うものは1つも増えない
じゃあ車中泊のためだけなら、Premiumで止めていいんだ
同じ列に入っているターボと自然吸気の差額は、Premium以上なら2WDでも4WDでも90,200円ちょうどです。素のTとGだけ、2WDも4WDも約8万円まで縮みます。
27Lで、どこまで行って帰れるか
燃料タンクは27L。グレードでも駆動方式でも変わりません。WLTCモードは2WDのターボが19.5km/L、自然吸気が21.0km/L。4WDはそれぞれ17.8km/Lと18.8km/Lです。そのとおりに走れたとして、満タンからターボの2WDで約530km、自然吸気の2WDで約570km。4WDだと約480kmと約510kmです。
片道200kmのキャンプ場なら、往復で入れ直さなくていい勘定だ
WLTCは決められた走り方をしたときの数字。渋滞や積載、停めているあいだの消費で変わる
エンジンはターボも自然吸気もBR06の3気筒0.659Lです。ターボは2,400rpmで最大トルクに届き、そこから4,000rpmまで100N·m[10.2kgf·m]を保ちます。自然吸気が60N·m[6.1kgf·m]を出すのは3,200rpm。車両重量は2WDで970〜990kg、4WDで1,030〜1,050kgあり、ここに4人と道具が乗ります。キャンプ場までの上りが続く道で、同じ勾配を同じ速度で上るなら、自然吸気のほうがエンジンを高く回すことになります。
| 項目 | 2WD | 4WD |
|---|---|---|
| 室内 長/幅/高 | 2,315/1,335/1,400mm | 2,315/1,335/1,400mm |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 |
| 最小回転半径 | 4.5m | 4.9m |
| タイヤ | 155/65R14 | 165/60R15 |
| 車両重量 | 970〜990kg(ルーフレール付車1,000kg) | 1,030〜1,050kg(同1,060kg) |
| タンク容量 | 27L | 27L |
室内長2,315mm・室内幅1,335mm・室内高1,400mmは、6グレード×2駆動方式の12通りとも同じ数字です。2WDと4WDで入れ替わるのは車体の外まわりのほうで、そこはデリカミニの4WDで1行ずつ突き合わせました。軽ハイトワゴン4台の室内高を並べたのが軽ハイトワゴンで車中泊です。
決める順番
最初に決めるのは駆動方式です。4WDにすると全高が30mm上がり、最低地上高が10mm上がり、最小回転半径が0.4m大きくなります。タイヤもリヤサスペンションの形式も車重も、この1回の選択で決まります。納車後には戻せません。室内の3辺はどちらを選んでも変わらないので、寝る場所の広さでは決まりません。決め手になるのは駐車場の高さ制限と、家の前で何回切り返すかのほうです。
次がグレードです。車中泊まわりで素のTとGに付かない5つのうち、窓の日よけは社外品で代わりが利きます。後席の充電用USBポートも、全車標準のアクセサリーソケット(DC12V)から取る手が残ります。残るプラズマクラスターとリヤサーキュレーターとシートバックテーブルは、Premium以上の行にしか記号がありません。この3つを買うかどうかが、素のTとGで止めるかどうかの分かれ目です。
エンジンは最後で構いません。車中泊に使う装備は、ターボでも自然吸気でも同じ記号だからです。差額で変わるのは走りと燃費です。ターボは12PSと40N·mぶん強く、最大トルクの出はじめが3,200rpmから2,400rpmへ下がり、そのぶんWLTCモードが1〜1.5km/L落ちます。
テールゲート側から後席を動かせるレバーは、1,964,600円のGにも付いています。この1本のために予算を上げる必要はありません。
価格・装備・諸元は、三菱自動車が公開する主要諸元、主要装備一覧、およびグレード別ページによります。仕様と価格は執筆時点のもので、予告なく変わることがあります。