ハリアーのグレード比較|安いグレードでは買えない装備は?
ハリアー、いちばん安いGで足りるのかな
Zとの差は約47万円。Gに代わりも無いのは2つです
その2つって何なの?調光パノラマルーフとカラーヘッドアップディスプレイです
パノラミックビューモニターは、Gでも88,000円で付きます屋根を開けたいかどうかから決めよう ハリアーを見に行ったんだけど、GとZで47万円も違うんだよね。安いほうを選んで、あとから欲しい装備を足すのじゃダメなのかな
ほとんどは足せます。装備一覧でZに付いていて、Gには代わりの設定も用意されていないものは、2つしかありません
2つだけ? じゃあ残りはお金で買えるの?
買えるものもあります。駐車支援のパノラミックビューモニターなら、Gでも88,000円のメーカーオプションです。ただし19インチホイールとJBLアンプ付9スピーカーは、Gだと18インチと6スピーカーに決まっていて、注文で選び替えることはできません
いま新車で選べるハリアーは2.5Lハイブリッドの5仕様で、ベースになるグレードはG・Z・Z“Leather Package”の3つです。残る2仕様は、ZとZ“Leather Package”それぞれに黒の特別装備を足した“Night Shade”。Gを選ぶと、Zに付く調光パノラマルーフとカラーヘッドアップディスプレイは、代わりの設定もないまま注文書から外れます。
Zの標準装備の大半は、Gでもお金を出せば買える
グレードで変わる装備は多いのですが、その大半は「Zなら標準」というだけで、Gでもお金を払えば手に入ります。だからこの記事では、その装備をあとから追加できるかどうかを基準にします。
くわしく見るのは、調光パノラマルーフ、カラーヘッドアップディスプレイ、タイヤのインチです。走り・遮音・冬の装備は3グレードとも同じ内容なので、差として扱いません。
なおRAV4と迷っている段階なら、共通部分の多さを先にハリアー vs RAV4で確かめておくと、迷う手間が減ります。
S・“Night Shade”・寒冷地・E-Fourの4つの誤解
「S」は先代の名前で、いまの価格・グレードページには無い
中古車サイトの相場表には並んでいますが、2026年8月現在の価格・グレードページにSはありません。ガソリン車も同様に載っていません。「2.5 ハイブリッド S」「2.0 S」は2022年10月までの仕様で、いま新車で買えるG・Zとは別の世代のクルマです。相場表でSの行を現行グレードの参考にしないでください。
“Night Shade”で足されるのは黒の特別装備で、基本の装備は増えない
加算は2つとも155,100円で、基本の装備は元のグレードと変わりません。足されるのは黒の特別装備です。
寒い地域でも、Gのままで冬の装備はそろう
前席シートヒーター(3段階)もステアリングヒーターも寒冷地仕様も、Gを含む全車標準です。運転席の8ウェイパワーシートも全車標準。冬向けの装備が高いグレード専用になりがちなSUVの中では、珍しい設定だと思います。
E-Fourはどのグレードでも一律22万円高
駆動方式は雪の量だけで決めてよい項目です。グレード選びとは別に決められます。
5仕様の価格と、この記事の前提
| グレード | 2WD | E-Four |
|---|---|---|
| G | 4,396,700円 | 4,616,700円 |
| Z | 4,866,400円 | 5,086,400円 |
| Z“Night Shade” | 5,021,500円 | 5,241,500円 |
| Z“Leather Package” | 5,186,500円 | 5,406,500円 |
| Z“Leather Package・Night Shade” | 5,341,600円 | 5,561,600円 |
GからZまでが約47万円、ZからZ“Leather Package”まではさらに約32万円かかります。決めることは2つです。Gにするか、47万円高いZにするか。そしてZのままにするか、本革のZ“Leather Package”を選ぶか。
Gに代わりも用意されていないのは、調光パノラマルーフとカラーヘッドアップディスプレイ
約47万円を払うと増える装備は多いです。
| 装備 | G | Z |
|---|---|---|
| タイヤ・ホイール | 225/60R18 | 225/55R19 |
| 調光パノラマルーフ | 設定なし | 198,000円 |
| パノラミックビューモニター | 88,000円 | 標準 |
| ドアミラーのカメラ(左右) | メーカーオプション | 標準 |
| カラーヘッドアップディスプレイ | 設定なし | 標準 |
| ディスプレイオーディオ | 6スピーカー | JBL・9スピーカー |
| スマートエントリー | 前席・バックドア | 後席も |
タイヤとディスプレイオーディオは、Gにも別の内容が設定されています。18インチのホイールと6スピーカーのディスプレイオーディオで、装備そのものが無いわけではありません。ただし19インチのホイールとJBLアンプ付9スピーカーそのものは、Gでは注文できません。パノラミックビューモニターも、Gに88,000円のメーカーオプションとして設定があります。
Zに付いていて、Gには代わりの設定も用意されていないのは2つです。調光パノラマルーフとカラーヘッドアップディスプレイ。どちらもZなら手に入りますが、Gでは金額の問題ではなく、注文書に選択肢がありません。
調光パノラマルーフはZなら198,000円のメーカーオプションで、ガラスルーフは購入後に後付けできない装備でもあります。そのため、屋根を開けたいかどうかを最初に決めてしまうのが早いです。開けたい人は、この時点で候補がZかZ“Leather Package”だけになります。
ただし調光パノラマルーフを選ぶと、車両重量は20kg増え、室内高は1,215mmから1,185mmへ30mm下がります。開放感は増えますが、頭の上の余裕は30mm分減るので、背の高い人は販売店で頭上の余裕を確かめておいたほうがよさそうです。
試乗車に乗って天井が狭くないか見てくる、じゃダメなの?
その試乗車にルーフが付いているかで、天井の高さが変わります。どちらの個体か聞いてから座ってください
ルーフ付きの試乗車で狭いと思ったら、付けなければ広いってことか
そうです。逆に、ルーフ無しの試乗車で決めてからルーフを足すと、室内高が30mm低いほうを買うことになります
カラーヘッドアップディスプレイのほうは、Z・Z“Leather Package”では標準装備です。速度や案内をフロントガラスに映す装備なので、メーターまで視線を落とさずに済むかどうかがGとZの違いになります。
逆に、駐車支援のカメラだけが目的ならGで足ります。Gに88,000円を足しても合計は約448万円で、Zより38万円ほど安くなります。ただし、新車のときのこの38万円の差が手放すときまで残るかどうかは別の話なので、中古相場のところでもう一度取り上げます。

見た目では19インチに見劣りする18インチですが、実用上の利点もあります。タイヤのサイドウォールはGのほうが11mmぶん厚いので、路面の細かい凹凸は、Gの18インチのほうが吸収しやすいと考えられます。最小回転半径もGが5.5m、Z・Z“Leather Package”が5.7mです。この0.2mの差は、狭い駐車場での切り返しの回数に関わってきます。18インチは妥協ではなく、日常の使い勝手ではむしろGが有利です。
Z“Leather Package”で変わるのは、シート表皮と前席まわり
Z“Leather Package”で変わるのは、ほとんど運転席と助手席まわりです。
| 装備 | Z | Z“Leather Package” |
|---|---|---|
| シート表皮 | ファブリック+合成皮革 | 本革 |
| 助手席 | 4ウェイマニュアル | 4ウェイパワー |
| 電動ランバーサポート | 2ウェイ | 4ウェイ |
| ポジションメモリー | ー | 標準 |
| 運転席オートスライドアウェイ | ー | 標準 |
| 前席シートベンチレーション | ー | 標準 |
このうち、買ったあとに有無を感じやすいのは前席シートベンチレーションです。座面から送風して、シートと背中の間にこもった熱を外へ送り出す装備で、設定があるのはZ“Leather Package”だけです。本革は夏に蒸れやすい表皮なので、本革と前席シートベンチレーションがどちらもZ“Leather Package”にだけ設定されているのは、理にかなっています。夏の汗が気になる人にとっては、約32万円のうち大半がこの装備への出費になります。表皮ごとの手入れの違いはノアのシート表皮で書いた内容がそのまま当てはまります。
シート以外では、デジタルキーとおくだけ充電もZ“Leather Package”だけの装備です。どちらもZには設定がありません。
この差額を払って、後ろの席は何も変わらないの?
後席は表皮が本革に変わります。装備の行はZと同じで、エンジンもサスペンションも変わりません
後ろの席で変わるのは表皮。装備で決めるなら、自分が夏に汗をかくかどうかだね
そこと、本革の手入れを続けられるかどうかです
弱点は、約32万円で増えるのが前席まわりに偏っていることです。約32万円を払っても、後席や走りに関わる装備は増えません。
30kgの重量差の内訳が、諸元表に書かれていない
パワートレーンはA25A-FXS(2.5L直4・131kW/221N·m)に88kW/202N·mのフロントモーターを組み合わせた1種類だけで、型式も2WDが6AA-AXUH80、E-Fourが6AA-AXUH85の2つしかありません。グレードで型式は分かれていません。リヤサスペンションは左右の車輪が別々に動くダブルウィッシュボーン式で、これも共通です。遮音についても、ウインドシールドとフロントドアの高遮音性合わせガラス、吸音タイプのフロントフェンダーライナー、フードサイレンサーとダッシュサイレンサーまで、すべて全車標準です。走りと静かさに関わるところでグレードによって変わるのは、タイヤとホイールのサイズだけです。 AC100V・1500Wの非常時給電コンセントも全車に付きます。
車両重量はGが1,650kg、Zが1,680kgで、30kgの差があります。この30kgの内訳は諸元表に書かれていません。19インチとJBLの9スピーカーで説明がつくのかどうかも、正直なところ資料からは分かりません。
買取相場の85.4万〜374.4万円は、世代と排気量を含んだ幅
カーセンサーの買取・査定相場では、ハリアーの平均買取相場額は85.4万〜374.4万円とかなり幅広く出ています。幅の広さ自体が、世代差と排気量差を含んだ集計によるものです。
そして先ほどの「Gに88,000円足せばZより38万円安い」にも、ここで条件が1つ加わります。手放すときの査定額の差が38万円より小さくなるかどうかは、現行型の中古が増えるまで相場のデータからは分かりません。5年程度で乗り換える前提の人は、新車の差額だけで決めないほうが安全です。
実際の金額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わるため、査定で確認してください。
注文書を書く前に、屋根、ヘッドアップディスプレイ、夏の背中の蒸れの順に確かめる
最初に確かめるのは、屋根を開けたいかどうかです。開けたいなら、この時点でZかZ“Leather Package”に決まります。頭上の余裕は、ルーフ付きの個体に座ってから判断してください。
次に確かめるのは、カラーヘッドアップディスプレイが要るかどうかです。試乗のときに、メーターへ視線を落とす回数を数えてみてください。要るなら、Gは候補から外れます。注文のあとには付けられません。
どちらも要らないと決まったら、Gが残ります。あとは駐車支援のカメラを88,000円で足すかどうかで、合計は約448万円になり、Zより38万円ほど安く買えます。
Zを選ぶと決めてから、夏の背中の蒸れを考えます。前席シートベンチレーションはZ“Leather Package”にしか設定がありません。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのハリアーのレビューで読めます。
RAV4のグレード構成はRAV4のグレード比較に。
価格・装備は、トヨタの主要諸元表・装備一覧とグレード別主な標準装備比較表(どちらも2026年8月版)、相場はカーセンサー(2026年7月更新)にもとづく執筆時点の情報です。買取相場は掲載物件からの集計値で、実際の査定額は状態や装備で変わります。