ノアのシート表皮|クリーナーは何本そろえればいい?

トヨタ ノア ハイブリッド S-Z 2WD(6AA-ZWR90W-APXRB)の運転席まわり。合成皮革+ファブリックのコンビシートとソフトレザーのドアトリムが見える
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
右のクラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手を頬に当てて、口を開けてシキに相談している。左のシキは白紙を胸に抱え、穏やかな表情でクラのほうを向いて聞いている ノアのシート、クリーナーは1本で足りるのかな?
左のシキが片手に白紙の束を持ち、もう片方の手で白紙を1枚クラのほうへ差し出しながら話している。右のクラはマグカップを両手で持ち、目を丸くしてその紙を見ている S-Zは1脚に合成皮革とファブリックが両方使われています
右のクラがマグカップを両手で包むように持ち、眉を下げて汗をかきながら、口を開けて質問している。左のシキは白紙を片手に持ち、もう片方の手の人差し指を立てて答えている じゃあ革用を座面全体に塗ったらまずい?布に使えないと書かれた製品があります
左のシキが白紙を両手で持ち、口を開けて笑いながら話している。右のクラはマグカップを片手に持ち、もう片方の手をあごに当てて、にっこり笑って考えている S-GとS-Xのシートはファブリックだけですまず自分のグレードを確かめよう

シートの手入れ用品を選ぼうとすると、売り場でまず聞かれるのが素材です。本革か、合成皮革か、ファブリックか。

ノアの場合、その答えがグレードで変わります。しかもS-Zのシートは、1脚が2種類の素材でできています。「うちのは合成皮革だっけ、布だっけ」。売り場で迷うところです。

グレードシート表皮内装色
S-Z合成皮革+ファブリックブラック
S-G上級ファブリックブラック
S-Xファブリックダークグレー

現行ノアはハイブリッド車のみのラインアップで、グレードはS-Z、S-G、S-Xの3つです。S-Zは7人乗り、S-GとS-Xは7人乗りと8人乗りが選べます。内装色はS-ZとS-Gが同じブラックで、S-Xだけダークグレーです(同クラスとの室内寸法の比較はセレナ vs ノア|全長5mm差なのに室内長は340mm違うにあります)。

シートのクリーナーを1本で済ませられるのは、表皮がファブリックだけのS-GとS-Xです。S-Zは、革に使える製品と繊維に使える製品の2本が要ります。

S-Zの1脚は、合成皮革とファブリックの2種類でできている

装備一覧のシート表皮の欄に書かれているのは「合成皮革+ファブリック」という表記だけで、座面のどこが合成皮革でどこがファブリックか、という内訳までは書かれていません。

はっきりしているのは、S-Zの1脚が両方の素材でできているということです。S-GとS-Xはファブリックのみなので、この2グレードは繊維向けの製品だけで足ります。

「本革用」と書かれた製品が合成皮革に使えるかは、製品ごとに違う

では、「本革シート用」と名の付くクリーナーやコート剤は、S-Zの合成皮革にそのまま使えるのでしょうか。ソフト99が製品ページで公表している適合は、製品ごとに書かれ方が違います。

製品公式ページの記載
ルームピア トレタナ 本革用「本革だけでなく、塩ビやウレタンなどの合成皮革へも対応。」Q&Aでも「合成皮革のシートにもご使用いただけます」
本革クリーナーQ&A「本革以外にも使用できますか?」に「ビニールレザー、合成皮革の洗浄にも使用できます。」
本革拭くだけシート同じくQ&Aで合成皮革に使用可。ただし使用上の注意に「人体及び繊維部分には使用しない」
ルームピア レザーバリア本体は「本革シート専用のコート剤」。Q&Aでは「本革や合成皮革にご使用いただけます」だが、「布シートにはご使用いただけません」と明記

4製品とも名前は本革向けです。それでも合成皮革に使えるかどうかは、ページ本文に書いてあったり、Q&Aに書かれていたりします。レザーバリアにいたっては、製品説明の「本革シート専用」とQ&Aの「合成皮革にも使える」が同じページに書かれています。

コンビシートで問題になるのは、むしろファブリックのほうです。 本革拭くだけシートは繊維部分に使わないよう書かれています。レザーバリアは布シートを対象外にしたうえで、布シート向けの別製品(ルームピア クロスバリア)を案内しています。使う前には、各製品ページの注意書きと、目立たない場所で試すようにという指示を読んでおいてください。

クラ

本革用って書いてあるのに、合成皮革にも使えるんだね

シキ

4製品ともそう書かれています。ただ、S-Zは1脚のなかでファブリックと隣り合っているので、革に使える製品を座面全体に塗ることはできません

クラ

どこまでが革で、どこからが布なのかは、見て分かるものなの?

シキ

装備一覧には書かれていません。実車を見るか、販売店に聞いてください

クラ

じゃあ納車のときに、座面と背もたれのどこが合成皮革かを教えてもらおう

素材名が書かれているのはS-Z、S-Gは助手席前とドアまで

装備一覧で素材名が書かれるグレードと書かれないグレードが分かれるのは、シートだけではありません。内装も、部位ごとに書き分けられています。

部位S-ZS-GS-X
インパネアッパーオーナメント合成皮革巻き+ステッチ(素材の指定なし)(素材の指定なし)
インパネオーナメント運転席・助手席:合成皮革巻き+ステッチ助手席:合成皮革巻き(素材の指定なし)
インパネセンタークラスターシルバー塗装モール付←同左(素材の指定なし)
レジスター(フロント)シルバー塗装←同左(素材の指定なし)
フロントドアアームレストソフトレザー+ステッチソフトレザー(素材の指定なし)
インサイドドアハンドル(フロント・リヤ)シルバー塗装(素材の指定なし)(素材の指定なし)
ドアトリムオーナメント(フロントドア・スライドドア)ソフトレザー+ステッチ(素材の指定なし)(素材の指定なし)
フロントドアスイッチベースピアノブラック調塗装・シルバー塗装付←同左(素材の指定なし)

表の「(素材の指定なし)」は、その部位が無いという意味ではありません。3グレードとも装備そのものはあり、S-GとS-Xでは素材名が書かれていないだけです。

S-Zは、手が触れる面のほとんどに素材名が書かれています。インパネの上面、運転席と助手席の前、ドアのアームレスト、ドアトリム。ステッチも一緒に指定されています。

S-Gにも加飾はあります。助手席前のオーナメントとドアアームレスト。それに加えて、インパネセンタークラスターの「シルバー塗装モール付」とフロントレジスターの「シルバー塗装」があり、この2つはS-Zと同じ記載です。

S-Zはシートだけでなく、インパネとドアまで素材が変わるグレードです。 クリーナーを1本で済ませたいなら、シートとインパネとドアで同じ製品が使えるかどうかが条件になります。グレード構成と価格そのものはノア vs ヴォクシー|グレード構成と価格差を公式諸元で整理にまとめてあります。

フロントドアガラスの撥水加工が付くのはS-Zと寒冷地仕様

部位S-ZS-GS-X
ウインドシールドUVカット機能付グリーンガラス(合わせ・高遮音性ガラス)同左同左
フロントドアガラススーパーUVカット機能付・撥水機能付UVカットグリーンガラスUVカットグリーンガラス

撥水機能が付くのはS-Zと、S-G・S-Xの寒冷地仕様です。すでに加工されているガラスに市販の撥水剤を重ねるかどうかは、自分の車がどちらなのかを知らないと決められません。ウインドシールドは3グレードとも合わせ・高遮音性ガラスで共通です。

トヨタ ノア ハイブリッド S-Z 2WDの外観
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

同じS-Zでも、2WDとE-Fourでホイールの大きさと仕上げが違う

型式と駆動方式は車検証に載っています。S-Zは2WDとE-Fourでホイールの仕上げが変わるので、ホイールクリーナーを選ぶときには駆動方式まで見ることになります。

グレード・駆動方式ホイール
S-Z 2WD205/55R17 / 17×6Jアルミ(切削光輝+ブラック塗装)
S-Z E-Four・S-G205/60R16 / 16×6Jアルミ(ミディアムグレーメタリック塗装)
S-X205/60R16 / 16×6Jスチール(樹脂フルキャップ)

同じS-Zでも、2WDは17インチの切削光輝+ブラック塗装、E-Fourは16インチのミディアムグレーメタリック塗装です。表面の仕上げが別なので、ホイールクリーナーの適合はそれぞれで見てください。S-Xはスチールホイールに樹脂のフルキャップで、アルミホイールとは素材そのものが違います。

タイヤの厚みは、扁平率の数字だけでは分かりません。205/55R17のサイドウォールは約113mm、205/60R16は約123mmです。いちばん薄いのは、扁平率が最大の16インチではなく、17インチのS-Z 2WDです。

快適温熱シートが標準で付くのはS-Zだけ

表皮の素材と同じく座り心地に関わるのが快適温熱シートです。標準で付くのはS-Zだけで、S-Gはパッケージオプションになります。

グレード快適温熱シート(運転席・助手席)
S-Z標準装備
S-G★B 快適利便パッケージ(Mid)に含まれる
S-X設定なし

★Bは110,000円(消費税抜き100,000円)のメーカーパッケージオプションで、中身はハンズフリーデュアルパワースライドドア、ナノイーX、左右独立温度コントロールフロントオートエアコン+リヤオートエアコン、快適温熱シートの4点です。快適温熱シートだけを単独で選ぶことはできません。

セカンドシートのシートヒーターは、S-Z限定の★A 快適利便パッケージ(High)148,500円(消費税抜き135,000円)に含まれます。「キャプテンシート 追加機能:シートヒーター・オットマン・角度調整付アームレスト」という記載です。★Aには、ハンズフリーデュアルパワースライドドア、パワーバックドア、ナノイーX、ステアリングヒーターも一緒に含まれます。

フロントシートのスライド・リクライニング・アームレスト、運転席シート上下アジャスター、シートバックポケット(運転席・助手席)、クリーンエアフィルター(花粉除去タイプ)は全車標準です。

クラ

前の席だけ温まればいいなら、S-Gで足りるってこと?

シキ

S-Gは★Bのパッケージごとになります。セカンドシートまで温めたいなら、S-Zの★Aしかありません

クラ

後ろに親を乗せる冬の日がどれくらいあるかで、見るグレードが変わるんだね

用品を買う前に確かめる順番

最初に確かめるのは、自分のノアのグレードです。ここでシートの表皮が決まり、クリーナーが1本で足りるか2本要るかも決まります。

次が駆動方式です。型式と一緒に車検証に載っています。S-Zは2WDとE-Fourでホイールの仕上げが違うので、ホイールクリーナーの適合も駆動方式で変わります。

最後がフロントドアガラスです。S-G・S-Xは寒冷地仕様かどうかで撥水加工の有無が変わるので、購入時の書類か販売店で確かめることになります。

「うちは本革じゃないから、革用の製品は関係ない」。S-Zについては、これが当てはまりません。S-Zの表皮は装備一覧に「合成皮革」と書かれていて、ソフト99の4製品はいずれも合成皮革への使用を認めています。かといって、その本革用を座面全体に塗ると、今度はファブリックの部分が対象外になります。名前ではなく、製品ページに書かれている対応素材のほうを見てください。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのノアのレビューで読めます。

装備の内容は、主要諸元表・装備一覧(2026年9月版)とグレード別主な標準装備比較表(2026年5月版)によります。仕様は変更されることがあります。