ハリアー vs RAV4|同じエンジンの2台で何が違う?
ハリアーとRAV4、見た目以外はどこが違うの?
エンジン型式もホイールベースも同じ。2WDがあるのはハリアーだけ
雪道も走るから4WDにしたい。どっちが安い?4WDならRAV4のAdventure。ハリアーのGより11万円あまり安い
最初に決めるのは駆動方式。納車後には変えられないから4WDは決まり。次は充電できるかを考えるね ハリアーとRAV4で迷っているなら、最初に決めるのは駆動方式です。2WDを選べるのはハリアーだけで、RAV4は全グレードがE-Four(トヨタの電気式4WD)になります。雪道も未舗装路も走らないなら、ハリアーのG(2WD)の約440万円がこの2台でいちばん安く、4WDにそろえると、いちばん安いのは今度はRAV4のAdventureになります。
「顔つきは違うけれど、中身はどれくらい違うの?」と迷うところです。諸元表を横に並べると、エンジンの型式もホイールベースも同じで、室内の寸法の差も5mmにとどまります。室内の広さを比べても決め手は見つからず、先に決めることになるのは駆動方式のほうです。
2WDを選べるのはハリアーだけで、4WDにそろえると最安の順番が入れ替わる
ハリアーでE-Fourを選ぶと、GでもZでも価格が22万円上がります。RAV4には、この22万円を払わずに済む2WDがそもそもありません。
ハリアーの価格(2026年8月版・税込)
| グレード | 2WD | E-Four |
|---|---|---|
| G | 4,396,700円 | 4,616,700円 |
| Z | 4,866,400円 | 5,086,400円 |
| Z”Leather Package” | 5,186,500円 | 5,406,500円 |
| Z”Night Shade” | 5,021,500円 | 5,241,500円 |
| Z”Leather Package・Night Shade” | 5,341,600円 | 5,561,600円 |
RAV4の価格(2026年6月版・税込)
| グレード | 価格 |
|---|---|
| Adventure(ハイブリッド E-Four) | 4,500,000円 |
| Z(ハイブリッド E-Four) | 4,900,000円 |
| Z(プラグインハイブリッド E-Four) | 6,000,000円 |
| GR SPORT(プラグインハイブリッド E-Four) | 6,300,000円 |
E-Fourどうしでは、ハリアーのGが約462万円、RAV4のAdventureが450万円で、差は11万円あまりです。
最小回転半径(ハンドルを切りきって回るときの円の大きさの目安)は、ハリアーのGだけが5.5mで、ZとZ”Leather Package”、RAV4の全グレードは5.7mです。車幅はハリアーが全グレード1,855mmで、RAV4もZは同じ1,855mmですが、AdventureとGR SPORTは1,880mmあります。自宅や買い物先の狭い駐車場で切り返す回数は、ハリアーのGのほうが少なくて済みます。
雪は年に数回だけ。E-FourにしたらRAV4より高くなるのに、ハリアーを選ぶ意味ってある?
11万円あまりの差額で、小回りのよさと車幅の小ささを取るかどうか。決め手になるのは、ふだん停める駐車場のほう
充電して走るPHEVを選べるのはRAV4だけ
RAV4には、外部から充電できるプラグインハイブリッド(PHEV)があります。ハリアーには同じものがありません。EV走行換算距離はZで151km、一充電消費電力量は22.10kWh/回です。GR SPORTは145kmで、全長4,645mm、全幅1,880mmと車体も少し大きくなります。PHEVの価格は600万円からで、同じPHEVのZとGR SPORTで装備がどう違うかはRAV4のグレード比較|Z・Adventure・GR SPORTで何が変わるかで扱っています。
PHEVを候補に入れるかどうかは、たとえば自宅の駐車場に充電設備を置けるか、職場で充電できるかで分かれます。
ハリアーは本革とベンチレーションがLeather Packageだけ、後席シートヒーターはRAV4のZ(HEV)だけ
ハリアーでは、本革、前席シートベンチレーション、運転席オートスライドアウェイが、いずれもZ”Leather Package”だけに付きます。ZとGはシートまわりの装備がそろっていて、表皮はファブリック+合成皮革、助手席は4ウェイマニュアル、電動ランバーサポートは2ウェイです。シートを基準にするとZとGに差はなく、約47万円の差はシート以外の装備に払うことになります。
RAV4は、いちばん安いAdventureにも運転席8ウェイパワーシートと電動ランバーサポートが付きます。助手席はZの2グレードが8ウェイパワー、Adventureが6ウェイマニュアルです。後席シートヒーター(左右)が付くのはRAV4のZ(HEV)だけで、ハリアーにはどのグレードにも設定がありません。冬の朝、後ろの席に子どもや親を乗せることが多く、後席シートヒーターを条件にするなら、2台のなかで選べるのはRAV4のZ(HEV)1つに絞られます。
| 項目 | ハリアー Leather Package | ハリアー Z | ハリアー G | RAV4 Z(PHEV) | RAV4 Z(HEV) | RAV4 Adventure |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シート表皮 | 本革 | ファブリック+合成皮革 | ファブリック+合成皮革 | 合成皮革+ウルトラスエード | 合成皮革 | 合成皮革 |
| 運転席パワーシート | 8ウェイ(前後・リクライニング・上下・チルト) | 8ウェイ | 8ウェイ | 8ウェイ | 8ウェイ | 8ウェイ |
| 助手席シート | 4ウェイパワー | 4ウェイマニュアル | 4ウェイマニュアル | 8ウェイパワー | 8ウェイパワー | 6ウェイマニュアル |
| 電動ランバーサポート | 4ウェイ | 2ウェイ | 2ウェイ | ○ | ○ | ○ |
| 前席シートベンチレーション | ○ | — | — | ○ | ○ | — |
| 前席シートヒーター | ○(3段階) | ○(3段階) | ○(3段階) | ○(3段階) | ○(3段階) | ○(2段階) |
| 後席シートヒーター | — | — | — | — | ○(左右) | — |
| 運転席オートスライドアウェイ | ○ | — | — | ○ | ○ | — |
※RAV4にはこのほかGR SPORTがあります。専用スポーティシートを採用し、運転席・助手席とも8ウェイパワー、電動ランバーサポートあり、快適温熱シートは2段階。ベンチレーションとオートスライドアウェイは付きません。上の表には含めていません。
PHEVのZは600万円なのに、後ろの席のヒーターは付かないの?
付くのはHEVのZだけ。値段の高いグレードほど装備も全部そろう、という並び方にはなっていない
エンジンは同じ型式で、出力の数字はRAV4のハイブリッドが上回る
エンジンは両車ともA25A-FXSで、総排気量から内径×行程まで同じ数字が並び、ホイールベースも2,690mmで一致します。ただ、諸元表で数字が分かれる欄もあり、見落とされやすいのはそちらのほうです。
| 項目 | ハリアー ハイブリッド | RAV4 ハイブリッド |
|---|---|---|
| エンジン型式 | A25A-FXS | A25A-FXS |
| 総排気量 | 2.487L | 2.487L |
| 種類 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
| 内径×行程 | 87.5×103.4mm | 87.5×103.4mm |
| 最高出力 | 131kW(178PS)/5,700rpm | 137kW(186PS)/6,000rpm |
| 最大トルク | 221N·m(22.5kgf·m)/3,600〜5,200rpm | 221N·m(22.5kgf·m)/3,600〜5,200rpm |
| フロントモーター 最高出力/最大トルク | 88kW(120PS)/202N·m(20.6kgf·m) | 100kW(136PS)/208N·m(21.2kgf·m) |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン | 無鉛レギュラーガソリン |
| 燃料タンク容量 | 55L | 55L |
エンジンの最大トルクは、ハリアーとRAV4のハイブリッドで同じ221N·m/3,600〜5,200rpmです。数字が違うのはエンジンの最高出力とフロントモーターで、どちらもRAV4のほうが大きな値になっています。車両重量をE-Fourどうしで比べると、ハリアーのZが1,740kg、RAV4のハイブリッドのZが1,720kgで、ハリアーのほうが20kg重くなります。
室内は、全長の短いRAV4のほうがわずかに広い
室内長はどちらも1,880mmで、室内幅と室内高はRAV4が5mmずつ上回ります。Z同士では全長はハリアーが140mm長いものの、ホイールベースが同じなので、その差はタイヤより前と後ろの張り出し(オーバーハング)に出ている形です。

| 項目 | ハリアー | RAV4 | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,740mm | 4,600mm | ハリアーが140mm長い |
| 全幅 | 1,855mm | 1,855mm | 同じ |
| 全高 | 1,660mm | 1,680mm | RAV4が20mm高い |
| ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm | 同じ |
| トレッド(前/後) | 1,605/1,625mm | 1,600/1,615mm | ハリアーがわずかに広い |
| 最低地上高 | 190mm | 190mm | 同じ |
| 室内長 | 1,880mm | 1,880mm | 同じ |
| 室内幅 | 1,520mm | 1,525mm | RAV4が5mm広い |
| 室内高 | 1,215mm | 1,220mm | RAV4が5mm高い |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 | 同じ |
※ハイブリッドのZ同士で並べた値です。RAV4はAdventureとGR SPORTの全幅が1,880mmで、PHEVは最低地上高が195mmになります。
後ろの席に大人を乗せたときの頭上や肩まわりを比べたい場面でも、5mmの差でどちらかに決めることにはなりにくいでしょう。外寸と室内の広さが逆転する組み合わせは、カローラクロス vs ヤリスクロスにもあります。
燃費は0.2km/L差で並び、伸びるモードは街中と郊外で入れ替わる
WLTCモード(国土交通省の審査値)で2台のいちばん良い値を比べると、差は0.2km/Lです。
| 車種・グレード | WLTC | 市街地 | 郊外 | 高速道路 |
|---|---|---|---|---|
| ハリアー G(2WD) | 22.7km/L | 21.1 | 24.8 | 22.2 |
| ハリアー Z(2WD) | 22.4km/L | 20.8 | 24.3 | 22.1 |
| ハリアー G(E-Four) | 22.0km/L | 19.4 | 24.8 | 21.7 |
| RAV4 HEV Adventure | 22.9km/L | 18.5 | 27.0 | 22.8 |
| RAV4 HEV Z | 22.5km/L | 18.0 | 26.5 | 22.6 |
| RAV4 PHEV Z | 22.2km/L | 18.3 | 26.5 | 21.9 |
市街地モードはハリアーのG(2WD)が21.1km/L、RAV4のAdventureが18.5km/L。ハリアーのほうが良い数字です。郊外モードは逆に、RAV4が27.0km/L、ハリアーが24.8km/Lになります。平日の買い物や送り迎えが中心ならハリアー、週末に郊外の道を長く走る使い方ならRAV4、という並びです。
うちは4WDにするつもり。ハリアーもE-Fourにしたら、街中の差はなくなる?
ハリアーのG(E-Four)の市街地は19.4km/L。RAV4のAdventureの18.5km/Lより、まだ良い数字
買取相場の年式別の行は、RAV4だけ先代を含む
カーセンサーの年式別の相場では、3年落ちの下限がRAV4のほうが49万円ほど高く出ています。
| 年式 | ハリアー | RAV4 |
|---|---|---|
| 2026年 | 342.4万〜387.8万円 | 340.0万〜407.9万円 |
| 2025年(1年落ち) | 222.5万〜371.3万円 | 251.8万〜318.3万円 |
| 2024年(2年落ち) | 215.2万〜320.4万円 | 226.8万〜306.8万円 |
| 2023年(3年落ち) | 159.7万〜328.0万円 | 208.4万〜304.9万円 |
| 2022年(4年落ち) | 189.9万〜305.2万円 | 194.1万〜281.0万円 |
ただし、この表のRAV4は途中で型が変わっています。今のRAV4が出たのは2025年12月なので、2024年以前の行はすべて先代で、2025年の行にも先代が含まれます。この表から「RAV4は値落ちしにくい」と読むと、それは先代のRAV4の話になります。
グレード別に並べると、RAV4の2行が今の型の相場です。
| 車種・グレード | 型式 | 新車価格 | 買取相場 |
|---|---|---|---|
| RAV4 2.5 Z E-Four | 6AA-AXAN64 | 490.0万円 | 371.0万〜407.9万円 |
| RAV4 2.5 アドベンチャー E-Four | 6AA-AXAN64 | 450.0万円 | 340.0万〜366.0万円 |
| ハリアー 2.0 Z レザーパッケージ | 6BA-MXUA80 | 450.1万円 | 289.3万〜350.1万円 |
| ハリアー 2.5 ハイブリッド S | 6AA-AXUH80 | 371.8万円 | 190.4万〜245.1万円 |
同じページの平均買取相場は、ハリアーが85.4万〜374.4万円(平均走行5万km)、RAV4が153.0万〜407.9万円(平均走行6万km)です。この平均はハリアーが1997年12月以降、RAV4が1994年5月以降の全世代を含むので、車種どうしの比較には使えません。比べるなら上の2つの表の行を使い、年式別の表のRAV4は、2024年以前の行を先代の値として読むことになります。
じゃあ、今のRAV4を3年後に手放したらいくら、っていう数字は?
今の型だと分かる相場は、型式が載っているグレード別の表のZとAdventureの2行。3年落ちの数字が出るのは、まだ先
決める順番は、あとから変えられないものから
- 雪道や未舗装路を走るか。駆動方式は納車後に変えられず、その答えしだいで比べる相手のグレードまで変わるので、最初に決めます
- 自宅や職場で充電できるか。充電できて、EV走行を日常で使うつもりなら、PHEVのあるRAV4に絞られます
- 後ろの席に誰を乗せるか、ふだんどこに停めるか。後席のシートヒーターも最小回転半径もグレードを選んだ時点で決まり、あとから変えられません。1と2で残った候補の中で、最後に比べます
価格・装備・相場は執筆時点の情報です。数値はトヨタ自動車のハリアー(2026年8月版)およびRAV4(2026年6月版)の主要諸元表・価格グレードページ、買取相場はカーセンサー(2026年7月更新)にもとづきます。買取相場はカーセンサーネット掲載物件からの集計値で、実際の査定額は装備・状態・走行距離・時期・業者・地域によって変わるため、手放すときの金額は査定で確認してください。購入前には必ず公式サイトと販売店でご確認ください。