デリカD:5のグレード比較|高いグレードにすると走りは変わるか?
いちばん高いPにすれば、走りも室内も一段よくなるのかな
エンジンも足まわりもタイヤも室内の寸法も、3グレードで同じ
じゃあ、どの装備でグレードを決めればいいの?後側方の検知2つ。標準で付くのはPだけで、Gには設定がない
G-Power Packageなら、注文のときにセットで足せるその前に、駐車場の高さ制限を測っておくね デリカD:5のグレードは、G、G-Power Package、Pの3つです。3つとも2.2Lのディーゼルエンジンと8速A/Tを積む4WDで、サスペンションもタイヤも共通なので、走りを基準にグレードを選ぶ場面はありません。グレードで違う装備のうち、注文のあとでは足せず、グレードの選び方を左右するのが、後側方車両検知警報[BSW/LCA]と後退時交差車両検知警報[RCTA]の2つです。この2つが標準で付くのは、Pだけです。
「どうせなら、いちばん高いPにしておけば走りも一段よくなるのでは」「車中泊にも使いたいけれど、室内長2,980mmで足りるのか」。見積もりを取る前に迷うのは、たとえばこうしたところです。諸元表を3グレードぶん並べてみると、グレードの違いで値が分かれている行は、類別と車両重量しかありません。室内長のほうは、寝床の長さを表す数字ではありません。
3グレードの価格と車両重量
| グレード | 8人乗り | 7人乗り | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| G | 1,960kg | 1,950kg | 4,510,000円 |
| G-Power Package | 1,990kg | 1,980kg | 4,746,500円 |
| P | 1,990kg | 1,980kg | 4,944,500円 |
いちばん安いGから最上級のPまで、価格の幅は約43万円です。車両重量はG-Power PackageとPが同じで、Gだけが軽くなっています。
後側方の検知2つが標準で付くのは、Pだけ
後側方車両検知警報[BSW/LCA]は車線を変えるとき、後退時交差車両検知警報[RCTA]は駐車場からバックで出るときに作動する装備です。Pには2つとも標準で付きます。G-Power Packageでは2つを組にしたセットオプション(55,000円)で、注文のときに選ばなければ、あとから足せません。Gには設定そのものがありません。
買い物のあと、両隣を背の高い車に挟まれた駐車枠から、バックで通路へ出る。RCTAが働くのは、こうした場面です。
うちは車線の多い道をあまり走らないから、車線変更の警報は要らないかな
G-Power Packageだと、2つは組でしか選べない。バックで出るときのRCTAだけ欲しくても、車線変更の警報と一緒に付けることになる
PとG-Power Packageで装備が違うのは、検知の2つを含めて次の7行です。
| 装備 | P | G-Power Package |
|---|---|---|
| ドアミラー・ドアハンドル | ブラック | カラード |
| アルミホイール | ブラック+切削光輝 | ダークグレー |
| シート | コンビネーション(スエード調+合成皮革) | ファブリック(スエード調×ファブリック) |
| ルーフビームガーニッシュ(天井照明) | 標準 | 設定なし |
| アルミペダル | 標準 | 設定なし |
| 後側方車両検知警報[BSW/LCA] | 標準 | メーカーオプション |
| 後退時交差車両検知警報[RCTA] | 標準 | メーカーオプション |
シートは、Pがスエード調素材と合成皮革のコンビネーション、G-Power Packageがスエード調素材とファブリックの組み合わせです。天井照明を兼ねるルーフビームガーニッシュとアルミペダルは、Pにしか設定がありません。

一方で、ステアリングヒーター、運転席・助手席シートヒーター、運転席パワーシート、電動サイドステップ、エレクトリックテールゲートは、PにもG-Power Packageにも標準で付きます。快適装備で見るかぎり、2つのグレードの差はほとんどありません。
価格はPが494万4,500円、G-Power Packageが474万6,500円で、Pのほうが約20万円高くなります。G-Power Packageに検知の2つを足しても、黒いドアミラーとドアハンドル、ブラックに切削光輝を合わせたアルミホイール、合成皮革を使ったシート、天井照明、アルミペダルはPにしか付きません。検知の2つがあれば足りるならG-Power Packageにセットオプションで、いま挙げた内装と外装の装備も欲しいならP、という分かれ方になります。
いちばん安いGで、標準で付かないもの
Gは3グレードでいちばん安い451万円です。エンジンも足まわりもタイヤもPと同じで、8人乗りの車両重量はPより30kg軽い1,960kgになります。
PとG-Power Packageに標準で付くステアリングヒーター、運転席・助手席シートヒーター、運転席パワーシート、電動サイドステップ、エレクトリックテールゲートは、Gでは標準装備に入りません。このうちヒーター2つとパワーシートは、3点を組にしたセットオプション(88,000円)で選べます。電動サイドステップ、エレクトリックテールゲート、後側方の検知2つは、Gには設定がありません。
両手に荷物を抱えてテールゲートを閉めたい場面で、Gには電動で閉める選択肢がありません。
走行系は3グレードで同じ
エンジンの4N14、WLTCモード燃費の12.9km/L、最小回転半径の5.6mまで、走行系の諸元はどのグレードを選んでも同じです。
| 項目 | G / G-Power Package / P 共通 |
|---|---|
| 車名・型式 | 三菱・3DA-CV1W |
| 駆動方式 | 4WD |
| エンジン型式 | 4N14(コモンレール式DI-D・インタークーラー付ターボ) |
| 総排気量 | 2.267L |
| 最高出力 | 107kW(145PS)/3,500 |
| 最大トルク | 380N·m(38.7kgf·m)/2,000 |
| 変速機 | 8速スポーツモードA/T |
| サスペンション | 前マクファーソンストラット/後マルチリンク |
| タイヤ | 225/55R18 |
| WLTC燃費 | 12.9km/L |
| 最小回転半径 | 5.6m |
最大トルクの380N·mは2,000rpmで出ます。人と荷物を積んで坂道を上る場面でも、エンジンを高い回転まで回さずに、この最大トルクを使えます。
変速比は1速の5.250から8速の0.673まであり、高速道路を一定の速さで走るときは、高い段を使ってエンジン回転を低く抑えられます。WLTCモードの燃費は、高速道路モードが14.7km/L、市街地モードが10.1km/Lです。
リヤサスペンションはマルチリンク式で、左右の車輪が別々に動く形式です。
タイヤは225/55R18で、道路の継ぎ目を越えるときにたわむサイドウォールの高さは約124mmです。
Gにすれば、もう少し側面の厚いタイヤになる?
タイヤは3グレードとも225/55R18。Pだけホイールが黒と切削光輝の仕上げになるけど、ゴムの厚みはどれも同じ
室内長2,980mmは、寝床の長さではない
車中泊の候補としてデリカD:5を見ると、まず目に入るのが室内長の2,980mmではないでしょうか。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 室内長 | 2,980mm |
| 室内幅 | 1,505mm |
| 室内高 | 1,310mm |
| 全長 | 4,800mm |
| 全幅 | 1,815mm |
| 全高 | 1,875mm |
| ホイールベース | 2,850mm |
| 最低地上高 | 185mm |
室内長は、インストルメントパネル(ダッシュボード)から最後列の座席の後ろまでを測った長さで、3列分の座席はすべてこの2,980mmの中に入っています。主要諸元の表には荷室長の行がなく、室内の寸法は室内長・幅・高と席ごとの寸法までです。寝床の長さを諸元表の数字で比べられるのは、ハイエース バンやエブリイとハイゼットカーゴのように、荷室長を諸元表に載せている商用バンのほうです。
デリカD:5の荷室長は、公式サイトのシートアレンジの紹介に社内測定値で載っています。8人乗りでサードシートを跳ね上げた5名乗車が1,200mm、セカンドシートの座面を起こして前へ寄せ、サードシートを跳ね上げた2名乗車が1,610mmです。どちらも座席を畳んで荷物を積むときの長さで、セカンドシートとサードシートを倒して寝るフラットモードの長さは、このページにも主要諸元にも載っていません。
じゃあ、デリカD:5の寝床の長さはどうやって確かめればいいの?
販売店で実車のシートを倒して、巻き尺を当てるのがいちばん確か
室内幅は1,505mmで、大人が横向きに足を伸ばして寝るには幅が足りません。室内高の1,310mmは、座って過ごすための高さです。着替えも座ったまま済ませることになります。
全高は1,875mmあり、機械式駐車場の高さ制限に引っかかることがあります。月極や職場の駐車場を使うなら、契約の前に高さ制限の実寸を確かめておくのが確実です。最低地上高は185mmで、轍の深い砂利道などで床下が路面に当たらないかを見るときの目安になる寸法です。
中古で探すなら、諸元表の「類別」を見る
主要諸元の表には「類別」という行があり、PがLUXFZ、G-Power PackageがLUHFZ、GがLUDFZです。
英字の記号で、車検証に載る数字の類別区分番号とは別のものです。役割は近く、同じ型式の中を仕様ごとに分ける記号です。
型式の 3DA-CV1W は、GでもPでも同じ表示です。中古車の物件情報に類別の記号まで書いてあれば、現行の諸元表にある3グレードのどれなのかを記号で見分けられます。ただし8人乗りと7人乗りは同じ記号なので、定員は記号からは分かりません。
中古でG-Power Packageを見つけたら、後側方の検知2つが付いているかも記号で分かる?
諸元表の記号はグレードに1つずつで、オプションの有無では分かれていない。付いているかどうかは、その車の装備を見て確かめることになる
全高1,875mmが入る駐車場かを、グレードより先に確かめる
最初に確かめるのは、ふだん停める駐車場の高さ制限です。全高はどのグレードも同じなので、1,875mmが入らなければ、グレードを比べる前に車種から考え直すことになります。
次に決めるのが、後側方の検知2つです。標準で持ちたいならP、G-Power Packageで足すなら注文のときにセットオプションで選び、Gが候補に残るのは、この2つを要らないと決めた場合だけです。
そのうえで、G-Power PackageとGのどちらにするかは、ステアリングヒーター、シートヒーター、パワーシート、電動サイドステップ、エレクトリックテールゲートを標準で持ちたいかで分かれます。8人乗りか7人乗りかは、どのグレードでも選べます。走行系はどのグレードでも同じなので、ここまで決まればグレードは決まります。
※価格・装備は執筆時点の情報で、三菱自動車「デリカD:5 主要諸元」(公式PDF)と公式のグレードページにもとづきます。諸元表には、仕様変更は発表なく実施することがあると書かれています。購入前には、販売店で最新の資料を確かめてください。