ノート2026年8月の一部仕様変更|黒の新グレードで何が標準になる?

日産 ノート X FOUR(E13型)の、2026年8月の一部仕様変更より前の個体を左前方から見た外観。紫系のボディに黒いルーフの2トーンで、16インチアルミホイールを履いている。Black Editionではない
写真: TTTNIS / Wikimedia Commons ( CC0 ・一部仕様変更より前のX FOUR)
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが眉を下げてマグカップを持ち、片手を差し出してシキに問いかけている。シキは白紙を手に下げ、表情を変えずに立っている ノートに X Black Edition が出たって。10万円高いのは色の分?
シキが白紙を持ち、人差し指を1本立てて話している。クラは両手でマグカップを持ち、口を閉じて聞いている アラウンドビューモニターなど5つの安全装備が標準。Xではセットオプションです
クラが目を閉じて口を開け、マグカップを持ったまま片手を横に広げてがっかりしている。シキは白紙を手に下げ、同じ表情のまま横に立っている でも黒いグリルはいらないんだよなあ
シキが手に持った白紙を指さしている。クラは目を閉じて微笑み、マグカップを両手で持っている Black Editionはアルミホイールを選べず、選べる色も違いますじゃあ先に色とホイールを決めるのか

日産は2026年8月24日、ノートを一部仕様変更し、同じ日に新しいグレード「Black Edition」を発売しました。

X Black Edition は X より100,100円高く、4WD の X FOUR Black Edition と X FOUR の差も同じ額です。差額で付くのは黒い内外装だけではなく、X ではセットオプションでしか選べない5つの安全装備が標準になります。

X と X Black Edition で違う装備は、下の表のとおりです。4WD の X FOUR と X FOUR Black Edition の間でも、同じ装備が同じように違います。

X と X Black Edition で違う装備

装備X/X FOURX Black Edition/X FOUR Black Edition
メーカー希望小売価格(消費税込み)2WD 2,399,100円/4WD 2,685,100円2WD 2,499,200円/4WD 2,785,200円
インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)セットオプション(◆1〜◆4)標準
インテリジェント ルームミラーセットオプション(◆1〜◆4)標準
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム)セットオプション(◆1〜◆4)標準
BSW(後側方車両検知警報)セットオプション(◆1〜◆4)標準
RCTA(後退時車両検知警報)セットオプション(◆1〜◆4)標準
防眩式ルームミラー標準設定なし(インテリジェント ルームミラーが付く)
バックビューモニターディーラーオプション設定なし
フロントブラックグリル付かない標準(専用装備)
ブランドロゴエンブレム(ブラック)〈フロント〉・NOTEエンブレム(ブラック)〈リヤ〉付かない標準(専用装備)
フロントカラードバンパーフィニッシャー付かない標準(専用装備)
ドアミラーカラードドアミラーカラードブラックドアミラー(専用装備)
16インチフルホイールカバー標準Black Edition専用カラー(専用装備)
16インチアルミホイールメーカーオプション設定なし
Black Edition専用ブラックトリム(ルーフトリム、サンバイザー、フロント・センターピラー、ラゲッジサイドアッパー)付かない標準(専用装備)

※日産「ノート 主要装備一覧・主要諸元」2026年8月版、価格は日産の2026年8月24日のニュースリリースより。ナビとプロパイロットは、どちらのグレードでもセットオプションです。X にはナビだけを足すセット(◆3)がありますが、Black Edition でナビを足すセット(◆7)にはプロパイロットも入ります(次の節)。

WLTCモード燃費は X と X Black Edition がどちらも28.4km/L、X FOUR と X FOUR Black Edition がどちらも23.8km/Lです。寸法・重量・タイヤサイズも同じです。

X でアラウンドビューモニターを付けるには、セットオプションを選ぶ

アラウンドビューモニターからRCTAまでの5つは、X では1つずつは選べません。X の列にある◆1〜◆4は、どれもこの5つを含むセットオプションです。

セットX で選べる中身
◆1インテリジェント アラウンドビューモニター、インテリジェント ルームミラー、インテリジェント BSI、BSW、RCTA
◆2◆1の5つ+ステアリングスイッチ(プロパイロット付き)、プロパイロット、プロパイロット緊急停止支援システム
◆3◆1の5つ+統合型インターフェースディスプレイ、USB電源ポート(TYPE-A 1個、TYPE-C 1個)、NissanConnectナビゲーションシステム(地デジ内蔵)、車載通信ユニット(TCU)、ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ)、SOSコール
◆4◆1の5つ+◆2のプロパイロット関係(プロパイロットはナビリンク機能付き)+◆3のナビ関係

※日産「ノート 主要装備一覧・主要諸元」2026年8月版のセットオプション欄より。

Black Edition では、ナビとプロパイロットのセットとして◆6と◆7を選べます。プロパイロット関係だけを足すのが◆6、ナビとプロパイロット(ナビリンク機能付き)をまとめて足すのが◆7です(このほか寒冷地向けの◆5も選べます)。

セットオプションの価格は、主要装備一覧にも、価格・グレードのページにも載っていません。このため「X に◆1を足した金額」と Black Edition との差額を、公表された数字で比べることはできません。見積もりを取るときに、販売店で◆1の金額を聞くのが確かめる方法です。

日産の説明では、5つはそれぞれ次のような装備です。

  • インテリジェント アラウンドビューモニター:上空から見下ろしたような映像を、ナビ画面かインテリジェント ルームミラーに映す。人や自転車など周囲に動くものがあると、表示とブザーで知らせる
  • インテリジェント ルームミラー:車両後方のカメラの映像をミラー面に映す。後席に乗っている人などが写り込んで、ふつうのミラーでは後ろが見えにくいときに使う
  • BSW:後側方の車両を検知して知らせる。車速約30km/h以上で作動
  • インテリジェント BSI:車線変更のときに後側方の車両との接触を避けるよう、ブレーキを制御してステアリング操作を支援する。車速約60km/h以上で作動
  • RCTA:後退するとき、近づいてくる車を約20m先から検知してブザーで知らせる。シフトがRで車速約8km/h以下のとき作動

アラウンドビューモニターとRCTAは駐車場での出し入れ、BSWとインテリジェント BSIは走行中の車線変更、インテリジェント ルームミラーは後ろの見え方にかかわる装備です。

日産 ノート X(E13型)の、2026年8月の一部仕様変更より前の運転席まわり。明るい色のダッシュボードとドアトリムに、黒いステアリングとセンターコンソール
写真: TTTNIS — Wikimedia Commons(CC0)。一部仕様変更より前の X
クラ

狭い駐車場に毎日入れるなら、アラウンドビューモニターは欲しいんだよね

シキ

X なら◆1〜◆4のどれかを選ぶことになります。Black Edition なら追加の注文は要りません

クラ

じゃあ見積もりで◆1がいくらか聞いて、Black Edition との差額と比べればいいのか

シキ

◆1が Black Edition との差額より高ければ、5つを付ける方法としては Black Edition のほうが安くなります。ただし Black Edition では、アルミホイールを選べません

ボディカラーは、X と Black Edition で選べる色が違う

選べるボディカラーはどちらも5色で、そのうち3色が共通です。

ボディカラーX/X FOURX Black Edition/X FOUR Black Edition
ピュアホワイトパール/ミッドナイトブラック 2トーンなしあり
スミレ/ミッドナイトブラック 2トーンありあり
ガーネットレッドなしあり
ダークメタルグレーありあり
ミッドナイトブラックありあり
ブリリアントシルバーありなし
ピュアホワイトパールありなし

※日産「ノート 仕様・諸元」のグレード別ボディカラーより。

白い車にしたい場合、X ではピュアホワイトパールの1色、Black Edition では黒いルーフとの2トーンの1色です。日産は、ピュアホワイトパール/ミッドナイトブラック 2トーンを、今回の仕様変更でノートに新しく設定した色としています。Black Edition のページでは、この2トーンは特別塗装色です。

クラ

白がいいなと思ってたけど、Black Edition だと屋根が黒になるんだね

シキ

はい。シルバーも Black Edition では選べません

クラ

色で候補が1つに決まる人もいそう。見積もりの前に、家族で色を決めておいたほうが早いね

X と X FOUR のステアリングは、本革巻からテーラーフィット巻へ

日産のリリースが挙げている仕様変更のうち、ノートの X と X FOUR にかかわるのはステアリングの表皮です。改良の前と後で、次のように変わりました。

2026年1月版(改良前)2026年8月版(改良後)
ステアリングの名前本革巻ステアリングテーラーフィット巻ステアリング
X(2WD)・X Black Edition(2WD)セットオプション◆5セットオプション◆5
X FOUR・X FOUR Black Edition標準標準

※Black Edition は2026年8月に設定されたグレードです。

テーラーフィットは、日産がナッパレザーのような触感と高い耐久性を備えるとしている合成皮革です。

日産のリリースは、ノートについてこの変更の範囲を、「2WD寒冷地仕様未装着車」を除く全車としています。2WD の X では、改良前も改良後も、表皮を巻いたステアリングは◆5というセットオプションにだけ含まれています。◆5は寒冷地向けのセットで、テーラーフィット巻ステアリングのほかに、ホットプラスパッケージ(ヒーター付ドアミラー、ステアリングヒーター、前席ヒーター付シート、リヤヒーターダクト)、クリアビューパッケージ(ワイパーデアイサー、リヤLEDフォグランプ〈運転席側〉)、高濃度不凍液が入っています。つまり、◆5を選ばない2WD の X は、改良前にも本革巻ステアリングが付いていませんでした。

4WD の X FOUR と X FOUR Black Edition には、テーラーフィット巻ステアリングと前席ヒーター付シートが標準で付きます。

このほか、改良前は◆3と◆4に含まれていたワイヤレス充電器が、改良後の主要装備一覧には載っていません。スマートフォンを置いて充電するつもりで検討している場合は、見積もりの段階で販売店に確かめてください。

価格は、日産が「物流費や原材料価格の高騰などを踏まえ」改定したとしています。改良前の価格を日産の公式資料で確かめられないため、値上げ幅はこの記事では扱いません。

決める順番は、色とホイール、次に安全装備

最初に決めるのはボディカラーです。白一色かシルバーにしたいなら X、ガーネットレッドか白と黒の2トーンにしたいなら Black Edition と、グレードが1つに決まります。アルミホイールを付けたい場合も X です。

グレードが決まらなかった人は、次にアラウンドビューモニターからRCTAまでの5つが要るかを考えます。要らないなら、Black Edition との差額で付くのは黒い内外装です。要るなら、見積もりで X に◆1を足した金額を出してもらい、X Black Edition の価格と比べます。ナビやプロパイロットも付けるなら、X の◆2〜◆4と、Black Edition の◆6・◆7を組み合わせで比べることになります。

セットオプションは、装備一覧に「ご注文時に申し受けます」と書かれたメーカーオプションです。Black Edition の黒い内外装も、グレードに付く専用装備です。どちらも注文の前に決めておく項目です。

改良前のノートを、ノート オーラと比べた記事はノートとノート オーラの比較に、車中泊に使えるかを調べた記事はノートの車中泊にあります。どちらも2026年8月の一部仕様変更より前の内容です。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのノートのレビューで読めます。

価格・装備は2026年9月26日時点で日産が公開している情報です。