ティーダ C11|いまのノートより室内は長いか?

日産 ティーダ(C11)e・4WD の右ハンドル車を左前方から見た外観
写真: Andshel / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラがスマートフォンの画面を見せながら楽しそうに話し、シキが書類の束を持っている 昔のティーダ、広いんでしょ?
シキが長さの違う2台の車のシルエットを並べた図解を指し、クラが首をかしげる 2012年7月の諸元表で室内長2,035。ノートは2,03020cm長いのに5mm差!?
クラが目を丸くして驚き、シキが淡々と書類を開いている 205mmのうち185mmは前後のオーバーハング
シキが巻き尺を差し出し、クラが笑顔で受け取る 先に決めるのは後席スライドの有無と駆動方式グレード名と年式を見て探す!
クラ

昔のティーダって、いまのノートより広いんでしょ?

シキ

室内長は2,035mmと2,030mmで、差は5mmしかない

クラ

え、全長は20cmくらい違うのに?

2012年7月現在の諸元表でティーダ(C11)の15M(2WD)を、いまのノートのX(2WD)と比べると、全長は4,250mmと4,045mmで205mm、ホイールベースも20mm、ティーダのほうが長くなっています。それでも室内長の差は5mmです。

ティーダの数値は2012年7月現在の諸元表、装備は2011年11月現在の主要装備一覧のものです。15S・15M・15G・15S FOUR・15M FOURという5グレードの体系は、日産が2010年8月の仕様向上で発表した価格表と同じです。年式をさかのぼると、全長もグレードの数も変わります。

全長の差205mmのうち、185mmは前後のオーバーハング

全長からホイールベースを引くと、前輪の中心より前と後輪の中心より後ろに出ている長さ(前後のオーバーハングの合計)が出ます。ティーダは1,650mm、ノートは1,465mmです。全長の差205mmのうち185mmは、このオーバーハングの差です。 残る20mmがホイールベースの差です。

室内幅は逆で、ノートのほうが55mm広くなっています。室内高は1,240mmで同じです。

項目ティーダ 15M(2WD)ノート X(2WD)
全長4,250mm4,045mm
全幅1,695mm1,695mm
全高1,535mm1,520mm
ホイールベース2,600mm2,580mm
前後オーバーハングの合計(全長−ホイールベース)1,650mm1,465mm
室内長2,035mm2,030mm
室内幅1,390mm1,445mm
室内高1,240mm1,240mm
トレッド 前/後1,480/1,485mm1,490/1,490mm
最低地上高160mm135mm
車両重量1,150kg1,230kg
最小回転半径5.2m4.9m
乗車定員5名5名

ノートは2026年8月版の主要諸元の数値です。ティーダの室内長・室内幅・室内高は、5グレードとも同じ値です。

2008年1月まで掲載されていたWEBカタログの諸元表では、同じC11でも全長は4,205mmです。室内長2,035mmとホイールベース2,600mmは2012年7月現在と同じなので、このカタログの数値で比べると、ノートとの全長の差は160mm、オーバーハングの差は140mmになります。日産は2008年1月のマイナーチェンジで、フロントグリル・バンパー・ヘッドランプと、リヤコンビランプ・リヤバンパーの意匠を変更したと発表しています。

クラ

毎日の駐車場で差が出るのは、どの数値?

シキ

最小回転半径に出る。ティーダは5.2m、ノートのXは4.9mで、直径にすると0.6mぶんティーダのほうが大きく回る

クラ

全長が20cm長いんだから、仕方ないか

シキ

全長だけでは決まらない。いまのノートでも、AUTECH CROSSOVERは全長4,110mmで5.2mある。2WDもFOURも同じ値になっている

クラ

いつも切り返している場所がある人は、長さより先にこの数字を見たほうがいいね

表の2台は、全長・全幅・全高と排気量で見るかぎり、どちらも5ナンバー(小型自動車)の枠に収まる寸法です。

後席が240mm動くのは、15M・15G・15M FOURの3グレード

ティーダの後席は240mmスライドします。日産の説明では、いちばん前まで動かすと荷室にゴルフバッグ2個とバッグ2個が収まります(大きさや形状によっては積めない場合がある、という注記つきです)。この24cmを後席の足元に使うか、荷室に使うかを、乗るたびに選べます。

クラ

うちは後ろに中学生が2人座るから、足元を広げたい日と、荷物を積みたい日がある。後席のスライドは、どのグレードにも付いているの?

シキ

動くのは15M・15G・15M FOURの3グレードで、15Sと15S FOURは、メーカーオプションにもディーラーオプションにも設定がない

クラ

それなら15Sと15S FOURは、最初から外して探すことになるね

下の表のとおり、10段階40°のリヤシートリクライニング、リヤセンターアームレスト、助手席シートバックポケット、荷室のトノボードも、同じ3グレードに標準で付き、15Sと15S FOURには設定がありません。

装備15S15M15G15S FOUR15M FOUR
リヤシートスライドー●●ー●
リヤシートリクライニングー●●ー●
リヤセンターアームレストー●●ー●
助手席シートバックポケットー●●ー●
トノボードー●●ー●
フロントセンターアームレスト(コンソールボックス付)□●●□●
運転席シートリフター(ラチェット式)●●●●●

●=標準装備、□=ディーラーオプション、ー=設定なし。※2011年11月現在の主要装備一覧より。

6:4分割の可倒式リヤシートと、シート全体が60mm上下する運転席のシートリフターは、15Sと15S FOURを含む全車に標準です。前席のセンターアームレストは、15Sと15S FOURではディーラーオプションで足す形になります。

この5グレードのなかで、シート地に本革が使われるのは15Gだけです。15Sと15S FOURはスエード調トリコット、15Mと15M FOURはカブロン®とファブリックのコンビです。

装備15S15M15G15S FOUR15M FOUR
シート地スエード調トリコットカブロン®/ファブリックコンビ本革/シルキースエードコンビスエード調トリコットカブロン®/ファブリックコンビ
ステアリングウレタン3本スポーク本革巻3本スポーク本革巻3本スポークウレタン3本スポーク本革巻3本スポーク
エアコンオゾンセーフマニュアル(ダイヤル式)オゾンセーフフルオート(プッシュ式デジタル表示)プラズマクラスター搭載フルオート(肌保湿・除菌機能付)オゾンセーフマニュアルオゾンセーフフルオート
ホイール15インチフルホイールカバーフルホイールカバー(15インチアルミは◇)15インチアルミフルホイールカバーフルホイールカバー(15インチアルミは◇)

◇=メーカーオプション。15Gの本革シートは、シートメインの一部が本革で、その他の部位は人工皮革だという注記が付いています。全面が本革ではありません。

安全/メカニズムの欄でグレードによって違うのは、e・4WDシステムを除けば、SRSカーテンエアバッグシステムの1行です。15M・15G・15M FOURのメーカーオプションで、15Sと15S FOURには設定がありません。メーカーオプションは注文時に工場で付ける装備なので、中古では装着済みの個体を探すことになります。運転席・助手席のSRSエアバッグ、前席アクティブヘッドレスト、運転席ダブルプリテンショナーシートベルト、ABS、EBD、ブレーキアシスト、ブレーキペダル後退抑制機構は、5グレードとも標準です。

カメラの映像で周囲を確かめる装備は、サイドブラインドモニターとバックビューモニターです。サイドブラインドモニターはナビとのセット、バックビューモニターはナビかオーディオとのセットで選ぶメーカーオプションで、付けられるのは15M・15G・15M FOURです。衝突被害軽減ブレーキや、踏み間違い時の加速抑制にあたる装備は、2011年11月現在の主要装備一覧に載っていません。

クラ

いまのノートは、後席がスライドしないの?

シキ

2026年8月版の主要装備一覧にあるのは『後席可倒式シート(6:4分割、リクライニング)』で、後席スライドの行はない。AUTECH LINEとAUTECH CROSSOVERの主要装備一覧も同じだ

クラ

室内長がほぼ同じでも、後席を動かして足元と荷室の広さを変えられるのは、ティーダの3グレードのほうなんだ

後席まわりの装備は、ティーダではグレードを選んだ時点で決まります。中古のティーダを探すときは、車名の次にグレード名を見ることになります。

最大トルク148N·mが出るのは4,400rpm

日産 ティーダ 15M(C11)を左後方から見た外観
写真: Tennen-Gas — Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0。2008年1月のマイナーチェンジより前の個体)

2012年7月現在の諸元表では、エンジンは5グレードともHR15DEです。1.498Lの直列4気筒DOHCで、最高出力は80kW(109PS)/6,000rpm、最大トルクは148N·m(15.1kgf·m)/4,400rpmです。車両重量は15Sが1,120kg、15Mと15Gが1,150kgで、使用燃料は無鉛レギュラーガソリンで、タンク容量は45Lです。エンジン本体はオールアルミ製で、日産は軽量化と静粛性を両立させたと説明しています。

クラ

4,400rpmって、ふだんの買い物でそこまで回すかな

シキ

表に数字で載っているのは、最大値と、それが出る回転数までだ。低い回転でどれだけ出るかは、同じ諸元表にあるエンジン性能曲線の図で見られる。日産はHR15DEについて、吸排気効率を高めて低・中速域のトルク性能を向上させたと説明している

クラ

最大トルクの数字は4,400rpmのときのもので、日産の説明は低・中速域の話か。坂の多い道を走るなら、その図を見てから現車で確かめる

2008年1月まで掲載されていたWEBカタログの諸元表には、HR15DEのほかに、1.797LのMR18DEを積む18G(車名型式ニッサンDBA-JC11)が載っています。2008年1月のマイナーチェンジの価格表にも18Gがあり、2010年8月の仕様向上の価格表に18Gの行はありません。

サスペンションは前が独立懸架ストラット式、後ろがトーションビーム式で、5グレードとも同じです。日産の説明では、プリロード付バルブとリップルコントロールが備わり、リップルコントロールは路面からの細かい振動を抑えるためのものです。スタビライザーは前後とも全車標準です。

タイヤは185/65R15 88Sが5グレードとも標準で、サイドウォールの高さは約120mmです。いまのノートのXが履く185/60R16は約111mmですから、ティーダのほうが約9mm高くなっています。

変速機は、2012年7月現在の諸元表では2WDの3グレードがエクストロニックCVT、e・4WDの2グレードがフルレンジ電子制御4速AT〔E-ATx〕です。最終減速比は5.473と4.072で、JC08モードの燃料消費率は18.0km/Lと14.2km/Lです。2WDの15SがCVTになったのは2010年8月の仕様向上からで、2008年1月のマイナーチェンジの価格表では、15Sの変速機は4速ATでした。

e・4WDが後輪を駆動するのは約30km/hまで

日産 ティーダ(C11)e・4WD の後ろ姿。バックドア右側に e・4WD のバッジがある
写真: Andshel — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

15S FOURと15M FOURのe・4WDは、前輪駆動をベースに、後輪を一時的にモーターで駆動する電動式の4WDです。日産は、雪道や凍結した路面でも安定走行が可能と説明しています。

クラ

FOURにしておけば、雪の日はずっと4WDで走れるんだよね?

シキ

カタログの注記に条件が書いてある。切替えスイッチを4WDにしていても、車速が約30km/hを超えると自動的に2WD(前輪駆動)に切り替わる

クラ

約30km/hを超えたら前輪駆動なんだ。雪の朝に、発進してから約30km/hまでのあいだに働く装備と考えておく

FOURを選ぶと、変速機がCVTから4速ATに変わり、全高と最低地上高が5mmずつ上がります。

項目2WD(15S・15M・15G)e・4WD(15S FOUR・15M FOUR)
車名型式ニッサンDBA-C11ニッサンDBA-NC11
変速機エクストロニックCVTフルレンジ電子制御4速AT〔E-ATx〕
最終減速比5.4734.072
全高1,535mm1,540mm
最低地上高160mm165mm
車両重量1,120kg(15S)/1,150kg(15M・15G)1,200kg(15S FOUR)/1,240kg(15M FOUR)
車両総重量1,395kg/1,425kg1,475kg/1,515kg
JC08モード燃料消費率18.0km/L14.2km/L
ECOモードスイッチ・インジケーター●ー
寒冷地仕様(リヤヒーターダクト、ヒーター付ドアミラー)◇●
スペアタイヤ(応急用タイヤ)●□
タイヤパンク応急修理キット(スペアタイヤレス)ー●

●=標準装備、◇=メーカーオプション、□=ディーラーオプション、ー=設定なし。

車両重量は、15Sと15S FOURで80kg、15Mと15M FOURで90kg違います。80kgから90kgの差では、自動車重量税の区分は変わりません。1,120kgから1,240kgまで、5グレードとも1,000kgを超えて1,500kg以下に収まっています。

クラ

FOURだと、スペアタイヤは付かないの?

シキ

標準はタイヤパンク応急修理キットで、応急用のスペアタイヤはディーラーオプションになる。2WDは逆で、スペアタイヤが標準になっている

クラ

中古のFOURを見るときは、スペアタイヤが載っているのか、修理キットなのかを確かめておく

買取相場は9.4万〜26.4万円(2026年9月更新)

カーセンサーの買取相場で、ティーダの平均買取相場額は9.4万円〜26.4万円、平均走行距離は8万kmです。年式別の表にあるのは2011年式と2012年式の2行で、グレード別の表にあるのも15Mと15M SV+プラズマの2行です。

年式買取相場
2012年(14年落ち)12.2万円〜23.9万円
2011年(15年落ち)11.6万円〜24.6万円
グレード買取相場新車価格年式型式
1.5 15M SV+プラズマ12.6万円〜23.7万円159.6万円(税込)平成23(2011)年6月〜DBA-C11
1.5 15M11.7万円〜23.5万円167.5万円(税込)平成22(2010)年8月〜DBA-C11

2行の型式はどちらもDBA-C11で、諸元表では2WDの車名型式にあたります。2010年式以前の年式と、15S・15G・15S FOUR・15M FOURの行は、表にありません。

走行距離別の表では、10,000km以下が15.7万円〜25.9万円、60,001〜70,000kmが10.4万円〜25.6万円、120,001〜130,000kmが9.4万円〜22.5万円です。10,000km以下と12万km台を比べると、上限の差は約3万円、下限の差は約6万円で、下限のほうが大きく下がっています。130,001km以上の行には、金額が出ていません。

クラ

これは買うときの値段じゃなくて、手放すときの相場だよね

シキ

買取の相場で、店頭の販売価格とは別の数字になる。いまティーダに乗っている人が、乗り換えの予算を組むときに使う

先に決めるのは後席スライドの有無と駆動方式、現車で見るのは年式

ティーダはもう新車では買えないので、仕様を注文で選ぶことはできません。決めるのは、どの仕様の個体を探しに行くかです。

最初に決めるのは、後席が240mmスライドする15M・15G・15M FOURに絞るかどうかです。スライドもリクライニングも後席のアームレストもトノボードも、2011年11月現在の主要装備一覧では、15Sと15S FOURにオプションの設定がありません。

次が、2WDかe・4WDかです。FOURを選ぶと変速機も最低地上高も一緒に変わるので、探しはじめる前に決めておくことになります。

クラ

アルミホイールは?

シキ

15Gは標準、15Mと15M FOURはメーカーオプションで、15Sと15S FOURはフルホイールカバーになる。ただしホイールは履き替えられるから、後席スライドや駆動方式と違って、買ったあとでも変えられる

クラ

じゃあ見に行く前に決めるのは最初の2つで、ホイールは現車しだいでいい

現車の前では、年式を見ます。「グレード名が同じなら寸法も変速機も同じだろう」と考えたくなるところですが、2008年1月まで掲載されていたWEBカタログでは全長が4,205mmで、2WDの15Sは2010年8月の仕様向上まで4速ATでした。この記事の表は2011年11月と2012年7月の版のものなので、年式の違う個体は、後席がスライドするかと、変速機がCVTか4速ATかを、現車で確かめることになります。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのティーダのレビューで読めます。

数値・装備はティーダが2012年7月現在の諸元表と2011年11月現在の主要装備一覧、ノートが2026年8月版の主要諸元、買取相場がカーセンサー(2026年9月更新)によります。いずれも執筆時点の情報です。買取相場はカーセンサーネットの掲載物件から集計された参考値で、実際の査定額は装備・状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。