マーチ K13最終型の中古車|カーテンエアバッグ付きはどう見分ける?
中古のマーチ K13、いちばん安いSだと何が付かないの?
2021年6月のカタログの6タイプは、エンジンも自動ブレーキも同じです
じゃあ、Sに付かないのは?たとえば、インテリジェントキーとアイドリングストップ
カーテンエアバッグは、X VセレクションかGのオプションですグレード名だけじゃ分からないのか 中古車の検索結果に、同じマーチ(K13)の S、X Vセレクション、G が並んでいます。「いちばん安い S で十分なのか、少し予算を増やして X Vセレクションや G を探したほうがいいのか」と迷うところです。
最終型のマーチのうち、2021年6月版の主要装備一覧に並ぶ標準車6タイプは、エンジン、タイヤ、最小回転半径、それに衝突被害軽減ブレーキ(インテリジェント エマージェンシーブレーキ)まで同じです。S と比べて違いが大きいのは、インテリジェントキー、アイドリングストップ、後席の倒し方、カーテンエアバッグの4つです。
このうちカーテンエアバッグだけは工場で付けるメーカーオプションなので、X Vセレクションや G は、グレード名を見ても付いているかどうかが分かりません。
この記事で扱う最終型は、2020年7月16日の「安全装備向上」のあとの、型式 5BA-K13 のマーチです。WEBカタログバックナンバーには「生産は終了」とあり、カタログの掲載期間は2013年6月から2022年12月までです。
この記事の表は、2021年6月版の主要装備一覧(2020年7月版と装備は同じ)のものです。2022年1月版の主要装備一覧では、標準車は S と X Vセレクションの2タイプになり、カーテンエアバッグの記載がありません。
2021年6月版の標準車の装備表に並ぶのは、S、S プラムインテリア、X Vセレクション、X Vセレクション パーソナライゼーション、G、G パーソナライゼーションの6タイプで、いずれも前輪駆動(2WD)のCVT車です。X Vセレクションをベースにしたボレロ(オーテックジャパン扱い)と、NISMO、NISMO S は別の装備表なので、この記事の表には入れていません。NISMO S とは後半で比べます。
6タイプの価格と装備の違い
新車価格は、いちばん安い S が約129万円、いちばん高い G パーソナライゼーションが約170万円で、差は約41万円です。
| タイプ | 新車価格(税込) | 車両重量 | WLTCモード燃費 |
|---|---|---|---|
| S | 1,289,200円 | 950kg | 17.6km/L |
| S プラムインテリア | 1,427,800円 | 950kg | 17.6km/L |
| X Vセレクション | 1,485,000円 | 960kg | 18.6km/L |
| X Vセレクション パーソナライゼーション | 1,518,000円 | 960kg | 18.6km/L |
| G | 1,669,800円 | 970kg | 18.6km/L |
| G パーソナライゼーション | 1,702,800円 | 970kg | 18.6km/L |
パーソナライゼーションは、X Vセレクションと G のドアミラー、前後ドアのドアハンドル、フルホイールカバーを白系のパール色にしたタイプです。新車価格はどちらも元のタイプより約3万円高く、選べるボディカラーは4色に限られます。
装備表で、タイプによって付くものと付かないものが分かれるのは、主に次の行です。パーソナライゼーションは、この表の範囲では元のタイプと同じなので、X Vセレクション系・G系としてまとめました。
| 装備 | S | S プラムインテリア | X Vセレクション系 | G系 |
|---|---|---|---|---|
| 鍵 | リモートコントロールエントリーシステム | リモートコントロールエントリーシステム | インテリジェントキー+プッシュエンジンスターター | インテリジェントキー+プッシュエンジンスターター |
| アイドリングストップ | ー | ー | 標準 | 標準 |
| 後席 | ベンチタイプ | 6:4分割 | ベンチタイプ | 6:4分割 |
| SRSカーテンエアバッグ | ー | ー | メーカーオプション | メーカーオプション(◆2のセットのみ) |
| エアコン | マニュアル | マニュアル | マニュアル | マニュアル(オートは◆1・◆2のセット) |
| タコメーター・メーター内ディスプレイ | ー | ー | ー | 標準 |
| ドアミラーのドアロック連動自動格納 | ー | ー | 標準 | 標準 |
| エンジンイモビライザー | ー | ー | 標準 | 標準 |
「ー」は設定なしです。◆1はピアノ調センタークラスターフィニッシャーとオートエアコン、◆2はそこにSRSカーテンエアバッグシステムを加えたセットで、どちらもメーカーオプションです。
S の鍵はリモートコントロールエントリーシステムで、新車時に付くのはリモコンキーとスペアキーが1個ずつです。インテリジェントキーとプッシュエンジンスターターは付きません。アイドリングストップも付かず、WLTCモード燃費は17.6km/Lで、X Vセレクション系と G系の18.6km/Lより1.0km/L少ない値です。
S より約14万円高い S プラムインテリアで変わるのは、後席と内装色、加飾です。後席は6:4分割になり、内装色はプラムになります。ステアリングやシフトノブまわりのシルバーフィニッシャーや、ドアハンドルとフロントバンパーロアグリルのメッキも付きます。鍵、アイドリングストップ、カーテンエアバッグの扱いは S と同じです。
X Vセレクションは、S プラムインテリアより約6万円高いタイプです。X Vセレクションと G には、インテリジェントキー(運転席・助手席・バックドアでキーを感知し、新車時はキー2個)とプッシュエンジンスターター、アイドリングストップ、エンジンイモビライザーなどが付きます。アイドリングストップは停止して約1秒後に作動し、ブレーキを離すと約0.4秒でエンジンがかかり直します。止まっている間、エアコンは送風に切り替わりますが、OFFスイッチを押しておけば冷房や暖房を優先できます。
後ろに1人乗せたまま、片側だけ倒して長い荷物を積みたいんだけど
6:4分割が付くのは S プラムインテリアと G系です。値段の順とは一致しなくて、S プラムインテリアより約6万円高い X Vセレクションは、S と同じベンチタイプです
中古車の一覧を、グレード名で絞れるってこと?
絞れます。後席はどのタイプも標準装備だけで、オプションで替える設定がありません
G は X Vセレクションより約18万円高く、後席は6:4分割です。6タイプのうち、タコメーターとメーター内ディスプレイ、外気温度計が付くのは G と G パーソナライゼーションだけです。メーター内ディスプレイには燃費や点検時期のお知らせのほか、タイヤの向きやステアリングの切れ角を表示するタイヤアングルインジケーターが入っていて、G系ではアイドリングストップの積算作動時間と燃料節約量もここに出ます。オートエアコン(プッシュ式、デジタル表示)を選べるのも G系だけで、それも◆1か◆2のセットを注文した場合に限られます。

型式が 5BA-K13 の標準車なら、中古車の写真にメーターが写っていれば、タコメーターがあるかどうかで G系かどうかの見当が付きます。
カーテンエアバッグは、グレード名だけでは分からない
前席のSRSエアバッグは6タイプとも標準ですが、SRSカーテンエアバッグシステムはどのタイプにも標準では付かず、S と S プラムインテリアにはメーカーオプションの設定もありません。
2021年6月版では、X Vセレクション系では単独のメーカーオプションで、G系では◆2のセットでしか選べません。◆1はピアノ調センタークラスターフィニッシャーとオートエアコンの組み合わせで、カーテンエアバッグは入っていません。
装備表の注記には、メーカーオプションは「メーカーの工場で装着するため、ご注文後はお受けできません」とあります。新車を注文したあとからは追加できない装備だった、ということです。中古車の一覧で X Vセレクションや G を見つけても、カーテンエアバッグの有無は1台ずつ違います。
中古車の写真で見分ける方法はないの?
G系なら、エアコンを見れば、付いていない車は見分けられます。G系のカーテンエアバッグは◆2にしかなく、◆2にはオートエアコンが入っています。だから、エアコンがダイヤル式の G系は、工場ではカーテンエアバッグが付いていません
プッシュ式のオートエアコンだったら?
◆1か◆2のどちらかで、装備表から言えるのはそこまでです。X Vセレクションは単独のオプションなので、エアコンを見ても手がかりになりません
後席の6:4分割とカーテンエアバッグの両方が欲しいなら、条件に合うのは◆2を付けた G系だけです。
1.2Lの3気筒と最小回転半径4.5mは、6タイプで同じ
標準車6タイプのエンジンはどれも HR12DE(直列3気筒・1.198L)で、最高出力は79PS/6,000rpm、最大トルクは106N·m/4,400rpmです。変速機はエクストロニックCVTで、車両重量は950〜970kgです。
日産はカタログで、HR12DE について「低中速走行時でのトルクが力強く、発進・停止の多い街中でもキビキビ走れます」と説明しています。
NISMO・NISMO S を含めたラインアップで、これより排気量の大きいエンジンを積むのは NISMO S だけです。HR15DE(直列4気筒・1.498L)で、最高出力は標準車より37PS大きい116PS/6,000rpm、最大トルクは156N·m/3,600rpmですが、変速機は5速MTだけで、燃料には無鉛プレミアムガソリンを指定しています。車両重量は1,010kgです。タイヤは205/45R16、最小回転半径は5.2mです。NISMO S には、ベース車の S に標準のハイビームアシスト、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、LDW(車線逸脱警報)、踏み間違い衝突防止アシストが装備されず、サポカーの対象でもありません。
標準車のタイヤは6タイプとも165/70R14で、サイドウォール(タイヤ側面のゴムの部分)は NISMO S の205/45R16より約23mm高くなっています。サスペンションは前がストラット式、後ろがトーションビーム式で、日産は「ショックアブソーバーの作動領域を拡大して、サスペンションを柔らかくセッティングしました」と書いています。
全長3,825mm、全幅1,665mm、全高1,515mm、最小回転半径4.5mも6タイプ共通です。日産は全高について「1550mm以下だから、都市部などに多いタワーパーキングにも対応」と書いています。
うちのマンションの機械式駐車場、高さ1,550mmまでなんだよね
車体は1,515mmで、35mm低いです。ただ日産は、高さ1,550mm以下の立体駐車場などでは屋根のロッドアンテナを取り外すように、と注記しています
入れるたびに外すなら、出かける前と帰ったあとの手順に入れておかないと忘れそう
衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全装備は、6タイプすべてに標準で付きます。インテリジェント エマージェンシーブレーキは、対車両では車速約10〜80km/hで作動し、歩行者に対しては約60km/h以上では作動しません。踏み間違い衝突防止アシストは、前方または後方に壁などがある状態で誤ってアクセルペダルを踏み込んだときに、急加速を抑えてブレーキもかけます。LDWは約60km/h以上で、車線からはみ出しそうになると警告灯とブザーで知らせます。日産は、これにハイビームアシストを加えた装備で、マーチが「サポカーS ワイド」に該当するとしています。
型式が DBA-K13 の個体は、先進安全装備を先に確かめる
2020年7月以降の標準車の型式は 5BA-K13 です。一方、NISMO の装備一覧には、NISMO にハイビームアシスト、インテリジェント エマージェンシーブレーキ、LDW、踏み間違い衝突防止アシストが付かない理由として「ベース車はニッサンMT DBA-K13のため」という注記があります。
中古車の車検証や販売店の表示で型式が DBA-K13 になっている個体は、この4つが付いているかを先に確かめてください。2020年7月より前の標準車の装備は、この記事の表からは分かりません。型式の先頭に付く「DBA」「5BA」が何を表すかは、型式の先頭の記号の読み方で扱っています。
中古車で探すなら、カーテンエアバッグが要るかから決める
中古車で探すときは、グレード名で見分けられないものから先に決めておくと、候補を見直す回数が減ります。
最初に決めるのは、カーテンエアバッグが要るかどうかです。要るなら S と S プラムインテリアは候補から外れ、X Vセレクション系と G系の中で、付いている1台を販売店に確かめながら探すことになります。ここを後回しにすると、気に入った1台が条件に合わないと分かった時点で探し直しになります。
次は型式です。標準車の6タイプで型式が 5BA-K13 なら、先進安全装備の4つは標準で付いています。DBA-K13 の個体も候補に入れるなら、4つが付いているかをこの段階で確かめます。
最後に、鍵、アイドリングストップ、後席の分割、タコメーターのように、グレード名で決まる装備を選びます。これはグレード名で一覧を絞り込めば済みます。いちばん安い S を選べるかどうかも、ここで決まります。上の表の8行で、S の列に書いてある内容のままでよいなら、S を選んで困りません。
3気筒の加速をどう感じるかなど、実際に乗っている人の評価は、みんカラのマーチのレビューで読めます。
新車価格は、WEBカタログバックナンバーのグレードページに残っているメーカー希望小売価格(消費税込み)で、中古車の販売価格ではありません。内容は執筆時点(2026年10月)の情報です。