エルグランド vs アルファード|買う前に決めることは何が違う?

日産 エルグランド X e-4ORCE(6AA-NE53)を左前方から見た外観
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手のひらを上に向けて、目を細めて楽しそうに問いかけている。シキは白紙の書類の束を胸に抱え、眉を寄せた真顔でクラを見ている エルグランドとアルファード、買う前に決めることって同じ?
シキが白紙を1枚、胸の前でクラに見せながら、きりっとした顔で説明している。クラは白いマグカップを両手で持ち、口を結んで真剣に聞いている エルグランドは6グレードから1つ。アルファードは12通りです
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、眉を下げて心配そうに問いかけている。シキは白紙の書類の束を両手で体の前に持ち、眉を寄せた真顔で聞いている 8人乗りは、Gのハイブリッドの2通りですえ、定員でグレードまで決まるの?
シキが白紙の書類を片手で胸に抱え、目を細めて微笑んでいる。クラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、口を開けて明るく笑っている アルファードは、定員から決めるのが先ですじゃあ最初に、何人で乗るかを家族で数えてみる

2026年7月に出た新型エルグランド(E53)で決めるのは、グレードだけです。動力はe-POWER(エンジンで発電し、モーターで走る方式)、駆動方式はe-4ORCE(4輪駆動)、乗車定員は7名、タイヤは235/60R18。6つあるグレードのどれを選んでも、この4つは変わりません。

アルファードは、カタログに並んでいる組み合わせが12通りあります。グレードが3つ、動力がガソリン・ハイブリッド・プラグインハイブリッドの3つ、駆動方式が2WD・E-Four(リヤにモーターを持つ4輪駆動)・4WD、乗車定員が6名・7名・8名。どの組み合わせを選ぶかで、シートヒーターもコンセントもタイヤも変わります。

選べるということは、決めなければならないということです。

エルグランドは6通り、アルファードは12通り

2車種の主要諸元表を、買う前に自分で決める項目ごとに並べてみると、エルグランドは「1種類」の行が続くことに気づきます。

決めることエルグランドアルファード
動力e-POWER の1種類ガソリン/ハイブリッド/プラグインハイブリッド
駆動方式e-4ORCE(4輪駆動)の1種類2WD/E-Four/4WD
乗車定員7名の1種類6名/7名/8名
タイヤ235/60R18 の1種類225/65R17/225/60R18/225/55R19
サスペンション前ストラット・後マルチリンクの1種類前マクファーソンストラット・後ダブルウィッシュボーンの1種類
グレード6つ3つ
カタログの組み合わせ6通り12通り
価格の幅6,897,000円〜8,698,800円5,599,000円〜10,699,700円
クラ

エルグランドは2WDも8人乗りも選べないんだ。選ぶものが少ないと、合わない家も出てきそうだけど

シキ

e-4ORCEで7名という組み合わせが合わない場合、エルグランドの6グレードの中に代わりはありません。アルファードには2WDも8人乗りもあります

クラ

うちは雪道を走らないし、祖父母を乗せる日もある。まずそこから考えるよ

エルグランドの6グレードは、X・AUTECH LINE・G・AUTECH LINE “G-spec”・AUTECH・VIPです。全長が長いのはAUTECH系で、AUTECHが5,045mm、AUTECH LINEが5,020mm。全幅はAUTECHだけ1,910mmです。ホイールベース・全高・室内寸法・最低地上高・最小回転半径・タイヤ・サスペンションは、6グレードとも同じ数字になっています。

グレード価格
X e-4ORCE6,897,000円
AUTECH LINE e-4ORCE7,179,700円
G e-4ORCE7,579,000円
AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec”7,784,700円
AUTECH e-4ORCE8,247,800円
VIP e-4ORCE8,698,800円

アルファードのほうは、ガソリンが選べるのはZだけ、プラグインハイブリッドが選べるのはExecutive LoungeとZだけ、8人乗りがあるのはGだけです。グレードと動力と定員を別々には選べないので、どれか1つを決めると残りの候補が減ります。

グレード動力駆動定員価格
Zガソリン2WD7名5,599,000円
Gハイブリッド2WD7名5,599,000円
Gハイブリッド2WD8名5,599,000円
Zガソリン4WD7名5,797,000円
GハイブリッドE-Four7名5,819,000円
GハイブリッドE-Four8名5,819,000円
Zハイブリッド2WD7名6,399,800円
ZハイブリッドE-Four7名6,619,800円
ZプラグインハイブリッドE-Four6名7,649,400円
Executive Loungeハイブリッド2WD7名8,649,300円
Executive LoungeハイブリッドE-Four7名8,869,300円
Executive LoungeプラグインハイブリッドE-Four6名10,699,700円

約560万円の組み合わせは3つあります。このいちばん安い3通りは、Zのガソリン2WDと、Gのハイブリッド2WDの7人乗りと8人乗りです。価格は同じでも、動力やシートは同じではありません。

アルファードは、選ぶ組み合わせで付かない装備がある

「いちばん安い組み合わせでいい」と決めても、約560万円の3通りのどれにするかで、付かない装備が変わります。

12通りは、価格が高いほど装備が良くなる並びではありません。タイヤで見ると、サイドウォール(タイヤ側面のゴムの部分)がいちばん厚い225/65R17を標準で履くのは、約560万円からのGと、約865万円からのExecutive Loungeのハイブリッドです。いちばん薄い225/55R19が標準なのは、Executive LoungeとZのプラグインハイブリッドです。

ガソリンの2通りだけ、コンセントが100W

ハイブリッドとプラグインハイブリッドの10通りには、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが標準で付きます。センターコンソール後部に1個、ラゲージルーム右側に1個で、非常時給電システムも付属します。

ガソリンの2通りには、この1500Wのコンセントがありません。代わりに付くのは、センターコンソール後部のAC100V・100Wが1個です。100Wで使えるのはスマートフォンやノートパソコンの充電あたりまでで、電気ケトルやドライヤーのワット数には足りません。

同じ車体でも、WLTC燃費は10.4km/Lから18.9km/Lまで幅があります。

動力グレードWLTC
ガソリン 2WDZ10.9km/L
ガソリン 4WDZ10.4km/L
ハイブリッド 2WDZ18.0km/L
ハイブリッド 2WDG(8名)18.9km/L
プラグインハイブリッド E-FourZ16.8km/L

Zで比べると、ガソリン2WDとハイブリッド2WDの差は7.1km/Lです。カタログ値どおりに1万km走ると、使うガソリンは917Lと556Lで、約360L違います。いっぽう、車両価格はガソリンのほうが800,800円安くなっています。

クラ

車両価格で約80万円安いなら、ガソリンのほうが得に見えるけど

シキ

1万km走るごとに、ガソリンのほうが約360L分の燃料代を多く払います。その合計が車両価格の差と同じになるまでは、車両価格と燃料代を足した額はガソリンのほうが少ない計算です

クラ

じゃあ、年に何km走るかで答えが変わるね。いまの車が1年でどれだけ走っているか、メーターと点検の記録で確かめてみる

ガソリンを選ぶ理由になるのは、燃費ではなく、買うときの車両価格の安さです。燃料タンクは2WDで75Lあり、ハイブリッドの60Lより大きいのですが、カタログ値で計算すると、満タンで走れる距離は約820kmと約1,080kmで、ハイブリッドのほうが長くなります。

同じ約560万円でも、8人乗りのセカンドシートに快適温熱シートは付かない

8人乗りがあるのはGのハイブリッドだけです。セカンドシートは6:4分割チップアップシートで、装備の内訳はチップアップ機構・マニュアルロングスライド・マニュアルリクライニング・上下調整式ヘッドレスト・センターアームレスト・回転式アームレスト・マニュアルウォークインレバー。ここに快適温熱シートは入っていません。

同じG・同じハイブリッド・同じ2WD・同じ約560万円の7人乗りは、セカンドシートがリラックスキャプテンシートになります。こちらにはマニュアルオットマンと快適温熱シートが付きます。差額なしで、3人掛けのチップアップシートか、快適温熱シートの付くキャプテンシートかを選ぶことになります。

6人乗りはプラグインハイブリッドの2通りだけで、どちらもE-Four。価格は約765万円からです。

セカンドシートの形は、車中泊のときそのまま寝床の形になります。定員を決めると、寝床の形も一緒に決まります。

アクティブノイズコントロールとドアの高遮音ガラスは、Executive Loungeだけ

アクティブノイズコントロールが標準なのは、Executive Loungeのプラグインハイブリッドとハイブリッド、つまり12通りのうち3通りだけです。ZにもGにも付きません。

フロントガラスは12通りとも「グリーン合わせ・高遮音性ガラス」で共通です。フロントクォーター・フロントドア・スライドドアに「高遮音性ガラス」と書かれているのは、Executive Loungeだけです。Zのフロントドアガラスは「スーパーUVカット&IRカット&撥水機能付」、Gは「スーパーUVカット&撥水機能付」で、どちらにも高遮音の表記はありません。Gのほうには、IRカットの表記もありません。

Executive Loungeのいちばん安い組み合わせは、ハイブリッド2WDの約865万円です。Zのハイブリッド2WDとの差は約225万円あります。アクティブノイズコントロールとクォーター・ドアの高遮音性ガラスが欲しい場合は、この225万円を足すことになります。

見落とされやすいのは、約560万円からのGに設定のない装備のほうです。ステアリングヒーターは、Executive LoungeとZの8通りに標準で付きます。Gの4通りだけ設定がありません。カラーヘッドアップディスプレイもExecutive Loungeが標準、Zが55,000円のメーカーオプションで、Gは設定なし。前席のベンチレーションシートもExecutive LoungeとZには付き、Gは快適温熱シートのみです。

クラ

待って。8人乗りがあるのはGだけだったよね。8人乗りを選ぶと、ステアリングヒーターも付かないってこと?

シキ

付きません。8人乗りの2通りはどちらもGなので、カラーヘッドアップディスプレイと前席のベンチレーションシートも設定がありません

クラ

同じGでも、7人乗りなら付くの?

シキ

Gは7人乗りでも設定がありません。Gの4通りは、7人乗りと8人乗りが2通りずつです

タイヤは、標準と別のサイズも選べる

標準のタイヤサイズは3種類あり、どれが付くかはグレードと動力の組み合わせで決まります。そのうえで、表の「変更」の欄にあるサイズに替えられます。17インチに替える場合は価格が下がり、18インチや19インチに替える場合は上がります。

組み合わせ標準タイヤ変更
Executive Lounge・プラグインハイブリッド225/55R19225/65R17へ ー66,000円
Executive Lounge・ハイブリッド225/65R17225/55R19へ 33,000円
Z・プラグインハイブリッド225/55R19225/65R17へ ー66,000円
Z・ハイブリッド/ガソリン225/60R18225/65R17へ ー55,000円
G・ハイブリッド225/65R17225/60R18へ 55,000円

17インチのサイドウォールは約146mmで、19インチより2cmほど厚くなります。サイドウォールが厚いぶん、路面の目地や段差の衝撃は伝わりにくくなります。

ハイブリッドとガソリンの最低地上高は150mmですが、ハイブリッドで19インチを履くと160mmになります。プラグインハイブリッドは155mmで、17インチにすると150mmです。

トヨタ アルファード Z 2WD ガソリン車(3BA-AGH40W-PFXLK)の前方からの外観
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

写真はZのガソリン2WD(3BA-AGH40W-PFXLK)です。12通りのうち、いちばん安い約560万円の1つで、動力は2.5Lのガソリンエンジン、WLTC燃費は10.9km/L、コンセントは100Wになります。

エルグランドのXに標準で付く装備と、Gから付く装備

エルグランドのXは約690万円で、アルファードのいちばん安い組み合わせより約130万円高くなります。では、そのXには何が付いているのでしょうか。6グレードのどれを選んでも付いてくるのは、次の装備です。

  • アクティブ・ノイズ・コントロール
  • 高遮音ガラス(フロント・フロントドア・リヤドア)
  • ステアリングヒーター付のテーラーフィット巻ステアリング
  • 前席ヒーター付シートと2列目ヒーター付シート
  • 運転席パワーシート(前後独立リフター・2WAYランバーサポート付)
  • 助手席パワーシート(オットマン付)
  • 2列目パワーシート(デュアルリクライニング・オットマン付)
  • サードシート(スライド・リクライニング・マルチアップ)
  • パーソナルテーブル〈2列目〉とロールサンシェード〈セカンド、サード〉

アルファードでアクティブノイズコントロールとドアの高遮音ガラスを両方そろえるには、約865万円からのExecutive Loungeを選ぶことになります。運転席の2WAYランバーサポートは、アルファードの主要諸元表・主要装備一覧表にも標準装備比較表にも行そのものがないので、2車種の表では比べられません。

前席と2列目のベンチレーションシートが標準になるのは、価格の順に並べてGからです。Xと、Xより約28万円高いAUTECH LINEには付きません。100V AC電源(1500W・セカンド1個、ラゲッジ2個)も、XとAUTECH LINEはメーカーオプション、G・AUTECH LINE “G-spec”・AUTECH・VIPは標準です。

さらに次の7点が、Xではひとまとめのメーカーオプションになります。14.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステム、ドライブレコーダー(前後セット)、ETC2.0ユニット、後席専用モニターの取付パッケージ、プロパイロット(ナビリンク機能・渋滞時ハンズオフモード・車線変更支援機能付)、インテリジェント ディスタンスコントロール(ナビリンク機能付)。Xにも、装備一覧に「プロパイロット」とだけ書かれた運転支援は標準で付くので、運転支援がまるごと無いわけではありません。

XとGの価格差は約68万円です。装備の主な違いは、ベンチレーションシートが付くかどうか、1500Wの電源が標準かメーカーオプションか、この7点が最初から付くかどうかの3つです。そのほかにも、Gではシート地が合皮からテーラーフィットになり、足元照明とプラズマクラスター技術搭載のフロントオートエアコンが付きます。さらにGには、高遮音の「プレミアム仕様」ガラスとBOSE Premium Sound System、プロパイロット 2.0をまとめたメーカーオプションの設定があり、Xにはその設定そのものがありません。

クラ

とりあえずXで契約して、夏が暑かったらあとでベンチレーションシートを足す、はできる?

シキ

前席と2列目のベンチレーションシートは、Xには付きません。1500Wの電源はXではメーカーオプションで、メーカーオプションは注文のときにしか選べません

日産 エルグランド(E53)の後席とラゲッジまわり。バックドアとスライドドアを開けた状態
写真: Aos.1905 — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

サードシートは、スライド・リクライニング・マルチアップの3つの機能を6グレードとも持ちます。定員が7名の1種類ということは、どのグレードを選んでも3列目がこの形だということでもあります。

スライドドアの足元にロングステップを付けた「ステップタイプ」という架装もあります。X・G・AUTECH LINE・AUTECH LINE “G-spec” に架装オプションとして設定があり、VIPには最初から付いています。架装すると持込み登録になり、車両重量はXが2,430kgから2,460kgに変わります。

最大トルクが出る回転数は、エルグランドが0rpmから、アルファードのガソリンが4,100rpm

エルグランドは前後にモーターを持ち、エンジンは発電に使われます。

項目エルグランド
フロントモーター151kW(205PS)/4,400〜8,500rpm、330N·m(33.7kgf·m)/0〜4,300rpm
リヤモーター100kW(136PS)/5,500〜10,900rpm、195N·m(19.9kgf·m)/0〜3,000rpm
発電用エンジンZR15DDTe 1.498L 直列3気筒、103kW(140PS)/5,000rpm、228N·m(23.2kgf·m)/3,600rpm
燃料無鉛レギュラーガソリン・67L
車両重量2,430〜2,510kg

前後どちらのモーターも、最大トルクの発生回転数が0rpmから始まります。信号が青になった直後や、駐車場でハンドルを切りながらそろそろと動かす場面のように、モーターの回転がまだ低いうちから最大トルクが出ます。

アルファードのガソリン車には、モーターがありません。

動力エンジン最大トルクモーター
ガソリン2AR-FE 2.493L 直4、125kW(170PS)/5,400rpm232N·m(23.7kgf·m)/4,100rpmなし
ハイブリッドA25A-FXS 2.487L 直4、140kW(190PS)/6,000rpm236N·m(24.1kgf·m)/4,300〜4,500rpmフロント134kW(182PS)・270N·m、リヤ40kW(54PS)・121N·m(E-Fourのみ)
プラグインハイブリッドA25A-FXS 2.487L 直4、130kW(177PS)/6,000rpm219N·m(22.3kgf·m)/3,600rpm同上

ガソリンの最大トルク232N·mは、4,100rpmで出ます。2,060kgの車体を、2.5Lのエンジンだけで動かす組み合わせです。高速の合流や上り坂でエンジンの回転を上げる場面は、フロントに270N·mのモーターを持つZのハイブリッド2通りより増えると読めます。

車重は、いちばん軽いアルファード(ガソリンZ 2WD・2,060kg)といちばん軽いエルグランド(X・2,430kg)で370kg違います。アルファードは2,060kgから2,470kgまで410kgの幅がありますが、エルグランドは2,430kgから2,510kgまでの80kgに収まります。エルグランドのグレードによる重さの差は、大人1人ぶんです。

車体の寸法は、全幅と全高でエルグランドが大きい

項目エルグランドアルファード
全長4,995mm(AUTECH 5,045mm/AUTECH LINE 5,020mm)4,995mm
全幅1,895mm(AUTECH 1,910mm)1,850mm
全高1,975mm1,935mm(プラグインハイブリッド 1,945mm)
ホイールベース3,000mm3,000mm
室内 長/幅/高3,165/1,730/1,315mm3,005/1,660/1,360mm
最低地上高165mm150mm(プラグインハイブリッド 155mm)
最小回転半径5.8m5.9m
車両重量2,430〜2,510kg2,060〜2,470kg
WLTC燃費16.8km/L(X・G。VIPとAUTECH系は諸元表に数値なし)10.4〜18.9km/L

全長は、エルグランドのX・G・VIPとアルファードが同じ4,995mmで、ホイールベースも同じ3,000mmです。全幅と全高はエルグランドのほうが大きく、メーカーオプションを付けない状態で比べると、AUTECHとアルファードのプラグインハイブリッドを除いて、差は幅で45mm、高さで40mmになります。屋根付きや機械式の駐車場は、全幅と全高が制限値を超えると入れられないので、契約前にこの2つの数字を管理会社の制限値と比べておきます。

クラ

うちの駐車場、契約書に幅と高さの上限が書いてあった気がする

シキ

比べるときは、選ぶグレードと動力の数字を使ってください。エルグランドのAUTECHは全幅が1,910mm、アルファードのプラグインハイブリッドは全高が1,945mmです

クラ

今夜、契約書を出して上限の数字を書き写しておく

室内は、エルグランドのほうが長さで160mm、幅で70mm大きく、高さはアルファードのほうが45mm大きくなっています。3列目まで人を乗せるなら室内長が、背の高い荷物を立てて積むなら室内高が判断材料になります。

最小回転半径はエルグランドが5.8m、アルファードが5.9mで、エルグランドのほうが0.1m小さくなっています。ホイールベースは同じ3,000mmです。いっぽう全幅は1,895mmと1,850mmで、エルグランドが45mm広くなります。Uターンや切り返しではエルグランドのほうが小さく回れ、すれ違いや駐車枠の幅ではアルファードのほうに余裕があります。

タイヤはエルグランドが235/60R18のみで、サイドウォールは約141mmです。アルファードの17インチよりわずかに薄く、18インチと19インチよりは厚くなります。どのグレードを選んでも、タイヤのサイズとサイドウォールの厚みは変わりません。

買取相場で比べられるのは、年式をそろえた行

いま乗っている車を手放して乗り替えるなら、買取相場も予算に関わります。カーセンサーの買取相場(2026年9月更新)は次のとおりです。

車種平均買取相場額平均走行距離2025年式(1年落ち)
エルグランド17.9万円〜200.2万円7万km235.3万円〜257.1万円
アルファード38.1万円〜639.2万円5万km348万円〜641万円

どちらの平均買取相場額も、年式の違う車をまとめた数字なので、上限と下限の幅は車種の比較には使えません。比べられるのは、年式をそろえた行です。

2025年式で見ると、エルグランドが235.3万円〜257.1万円、アルファードが348万円〜641万円。同じ「1年落ち」でも、モデルの世代が違います。カーセンサーの解説によれば、3代目エルグランドの登場は2010年8月、4代目アルファードの登場は2023年6月。2025年式のエルグランドは登場から約15年たったモデル、アルファードは約2年たったモデルです。

エルグランドの2026年式の行には、455.2万円〜521.7万円という数字が入っています。ただ、新型の発売は2026年7月で、カーセンサーの解説は3代目を2010〜2026年式としています。この行が先代と新型のどちらの数字なのか、両方ならそれぞれどれだけ含まれているのかは、ページからは読み取れません。新型だけの相場として使うのは避けたほうがよさそうです。

先代エルグランドを売って新型に乗り替える場合、2025年式でも相場の上限は257.1万円です。新型のいちばん安いXが約690万円なので、この上限で売れたとしても、車両価格との差は約430万円あります。なおこの相場は、カーセンサーが掲載物件から独自に集計した参考値です。実際の査定額は装備・状態・走行距離で1台ごとに変わります。

候補に同じ40系のヴェルファイアも入っているなら、グレード構成とエンジンの違いを比べた記事があります。

決める順番は、アルファードが定員から、エルグランドはグレードの1回

アルファードで最初に決めるのは、予算でもグレードでもありません。決めるのは乗車定員です。

  • 8名 → Gのハイブリッド、2WDとE-Fourの2通り
  • 6名 → プラグインハイブリッドのE-Four、Executive LoungeかZの2通り
  • 7名 → 8通りが残り、ここでようやく動力とグレードを別々に考えられます

定員を最初に決める理由は、8名を選ぶと動力もグレードも1つに決まり、6名を選ぶと動力がプラグインハイブリッドに決まるからです。定員を後回しにしてグレードから決めると、あとで8名が要ると分かった時点で、グレードをGに決め直すことになります。

アルファードは、定員 → 動力 → 駆動方式 → グレード → タイヤの順に5回決めます。この5回のうち、あとから買い替えられるのはタイヤだけです。定員も動力も駆動方式も、納車後には変えられません。

エルグランドで決めるのはグレードだけですが、その1回で6つの価格のどれになるかが決まります。X(約690万円)とG(約758万円)には、ここまで挙げた装備の差があります。価格の順では、そのあいだにAUTECH LINE(約718万円)があります。AUTECH LINEはXより約28万円高い価格ですが、ベンチレーションシートが付かない点と、1500Wの電源がメーカーオプションである点はXと同じです。XにするかGにするか、XやAUTECH LINEに1500Wの電源を付けるかどうかは、注文の前に決めておくことになります。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのエルグランドのレビューとアルファードのレビューで読めます。

価格・装備・諸元は日産とトヨタの主要諸元表・主要装備一覧と公式サイト、相場はカーセンサー(2026年9月更新)によります。価格・装備・相場は執筆時点のものです。仕様は予告なく変更されることがあるため、購入前には公式サイトと販売店でご確認ください。