アルファードのグレード比較|同じ価格のガソリンとハイブリッドは何が違う?

トヨタ アルファード ハイブリッド Z(AAHH40W)を斜め前方から見た外観
写真: TTTNIS / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
右のクラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手を頬に当てて、口を開けてシキに相談している。左のシキは白紙を胸に抱え、穏やかな表情でクラのほうを向いて聞いている 559万9千円はガソリンのZとハイブリッドのG。どっちを選べばいい?
左のシキが片手に白紙の束を持ち、もう片方の手で白紙を1枚クラのほうへ差し出しながら話している。右のクラはマグカップを両手で持ち、目を丸くしてその紙を見ている Gはオプションを選んでも、ステアリングヒーターが付きません
右のクラがマグカップを両手で包むように持ち、眉を下げて汗をかきながら、口を開けて質問している。左のシキは白紙を片手に持ち、もう片方の手の人差し指を立てて答えている え、Gだと装備が足りないの?燃費は7人乗りのGが18.8km/L、Zは10.9km/Lです
左のシキが白紙を両手で持ち、口を開けて笑いながら話している。右のクラはマグカップを片手に持ち、もう片方の手をあごに当てて、にっこり笑って考えている 先に数えるのは乗る人数です。7人以上ならPHEVは候補から外れますうちは何人で乗る日があるか、そこからだね

価格表を上から順に見ていくと、5,599,000円という金額が3回出てきます。ガソリンのZ、ハイブリッドのG(7人乗り)、ハイブリッドのG(8人乗り)です。同じ金額で、付く装備はZのほうが多く、燃費はGのほうが良い。 どちらを取るかは、年に走る距離と、2列目に誰を乗せるかで変わります。

559万9,000円から1,069万9,700円まで

グレードパワーユニット駆動定員価格(税込)
Executive LoungePHEVE-Four6名10,699,700円
Executive LoungeHEVE-Four7名8,869,300円
Executive LoungeHEV2WD7名8,649,300円
ZPHEVE-Four6名7,649,400円
ZHEVE-Four7名6,619,800円
ZHEV2WD7名6,399,800円
GHEVE-Four7名5,819,000円
GHEVE-Four8名5,819,000円
Zガソリン4WD7名5,797,000円
Zガソリン2WD7名5,599,000円
GHEV2WD7名5,599,000円
GHEV2WD8名5,599,000円

全長4,995mm、全幅1,850mm、ホイールベース3,000mm、最小回転半径5.9mは、12通りとも共通です。全幅が1,850mmあるので、機械式駐車場を使うなら、幅の制限を先に確かめておきたい寸法です。

同額のZとG。Gではオプションでも付かない装備が4つ

「同じ値段なら、装備の多いZ」と考えたくなるところです。559万9,000円の3行を、装備で並べるとこうなります。

装備Z(ガソリン)G(ハイブリッド)
ステアリングヒーター標準設定なし
ベンチレーションシート(運転席・助手席)標準設定なし
快適温熱シート(運転席・助手席)標準標準
パワーバックドア標準134,200円のメーカーオプション(LEDランプ類などとのセット)
カラーヘッドアップディスプレイ55,000円のメーカーオプション設定なし
デジタルキー標準33,000円のメーカーオプション
マイコンプリセットドライビングポジションシステム標準設定なし
前後左右独立温度コントロールのフルオートエアコン標準前席左右・前後独立
シート表皮合成皮革ファブリック+合成皮革
タイヤ225/60R18(標準)225/65R17(標準/18インチは55,000円)
アクセサリーコンセント(AC100V)100W・1個1500W・2個(非常時給電システム付)

Gを選ぶと付けられない装備が、この表に4つあります。ステアリングヒーター、ベンチレーションシート、カラーヘッドアップディスプレイ、マイコンプリセットドライビングポジションシステムで、Gにはどれもオプションの設定がありません。Zのほうも、カラーヘッドアップディスプレイはメーカーオプションで、標準で付くのは残りの3つです。

パワーバックドアとデジタルキーは、Gでもメーカーオプションで付けられます。

クラ

Gにすると、冬の朝は座席も冷たいまま?

シキ

座席は温まります。運転席と助手席の快適温熱シートは、12通りすべてに標準です。Gで付かないのは、ハンドルを温めるステアリングヒーターのほうです

クラ

手袋をすれば気にならない人と、ハンドルが冷たいのがつらい人とで、答えが分かれそう

表の最後の行は、反対にガソリンのZには無く、Gには標準で付く装備です。Gのコンセントは1500Wまで使えて、センターコンソール後部とラゲージルーム右側に1個ずつあり、非常時給電システムも付いています。ガソリンのZは100Wが1個で、使えるのは100W以下の電気製品です。

トヨタ アルファード Z 2WD(3BA-AGH40W-PFXLK)の運転席まわり
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

燃費は10.9km/Lと18.8km/L。年1万kmで385L違う

ガソリンのZ(2WD)は、WLTCモードで10.9km/Lです。同じ金額のG(ハイブリッド・2WD・7人乗り)は18.8km/Lで、Zの1.7倍の数字になります。

年1万km走ると、使う燃料はZが917L、Gが532Lで、差は385Lです。仮に1リットル175円とすると年6万7千円、5年で34万円前後の差になります。燃料はどちらも無鉛レギュラーです。

クラ

同じ値段で燃料代が年6万7千円安いなら、Gで決まりじゃない?

シキ

年1万km走って、1リットル175円で計算した場合の差です。走る距離が半分なら、差も半分になります

クラ

去年の給油の記録を見て、何km走ったかを数えてからにする

Z(ガソリン)HEV(Z・G共通)
エンジン型式2AR-FEA25A-FXS
最高出力125kW(170PS)/5,400rpm140kW(190PS)/6,000rpm
最大トルク232N·m/4,100rpm236N·m/4,300〜4,500rpm
フロントモーターー134kW(182PS)/270N·m
燃料タンク75L(4WDは65L)60L
変速機Super CVT-i電気式無段変速機

見落とされやすいのは、ガソリン車のほうが最高出力も最大トルクも小さいことです。2.5Lで170PS、走行用のモーターも付いていません。車両重量はハイブリッドのZ(2,160kg)より100kg軽い2,060kgですが、ハイブリッドにはエンジンのほかにフロントモーターがあり、出力とトルクでガソリン車が上回る項目はありません。

タンクは75Lと大きいものの、満タンで走れる距離は計算上約818kmで、ハイブリッド(60L・18.8km/L)の約1,128kmより短くなります。

2列目シートは4種類ある

12通りのあいだで、2列目のシートは4種類に分かれます。

グレード2列目シート主な機構
Executive Loungeエグゼクティブラウンジシート(プレミアムナッパ本革)パワーオットマン(伸縮機構付)、回転格納式テーブル、快適温熱シート(オットマン&アームレストヒーター付)+ベンチレーションシート
Zエグゼクティブパワーシート(合成皮革)パワーオットマン、大型アームレスト、折りたたみ式サイドテーブル、快適温熱シート+ベンチレーションシート
G(7人乗り)リラックスキャプテンシート(ファブリック+合成皮革)マニュアルオットマン、回転式アームレスト、快適温熱シート
G(8人乗り)6:4分割チップアップシート(ファブリック+合成皮革)回転式アームレスト

8人乗りのGだけ、2列目が1人ずつのキャプテンシートではなく、6:4分割のベンチになります。

クラ

送迎で2列目に座るのは、たいてい親なんだよね。オットマンは手動でもいい?

シキ

7人乗りのGは手動、Zは電動、Executive Loungeは電動で伸縮まで付きます。オットマンが無いのは8人乗りのGだけです

クラ

脚を乗せられれば十分なのか、ボタンで動かしたいのか。座る本人に聞いてみる

トヨタ アルファード ハイブリッド Executive Lounge E-Four(6AA-AAHH45W-PFXVB)の車内
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

18インチ・19インチが標準のグレードは、17インチに替えると安くなる

グレード標準変更
Executive Lounge(PHEV)225/55R1917インチへ −66,000円
Executive Lounge(HEV)225/65R1719インチへ +33,000円
Z(PHEV)225/55R1917インチへ −66,000円
Z(HEV・ガソリン)225/60R1817インチへ −55,000円
G225/65R1718インチへ +55,000円

下がる額がいちばん大きいのは、19インチが標準のPHEVで、6万6,000円です。

サイドウォールの高さは、19インチが約124mm、18インチが約135mm、17インチが約146mmです。17インチがいちばん厚く、路面の段差を越えたときの突き上げが伝わりにくくなります。

最低地上高は、ハイブリッドとガソリンが150mmです。例外はハイブリッドのExecutive Loungeで、19インチを選ぶと160mmになります。PHEVは19インチで155mm、17インチにすると150mmです。段差で床下を擦りやすいのは、最低地上高の低いほうです。

PHEVは1,069万9,700円。EV走行は73km

12通りでいちばん高いのが、Executive LoungeのPHEVです。1,069万9,700円で、6人乗りのE-Fourしかありません。

充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ。充電した電力を使って走れる距離)は73kmです。動力用主電池はリチウムイオンの51Ahで、ハイブリッド車のニッケル水素(5Ah)の約10倍です。燃料タンクは逆に47Lまで小さくなります。

ZのPHEV(約765万円)も6人乗りのE-Fourだけで、同じ73kmを走ります。PHEVを選ぶと、7人乗りと8人乗りは選べません。

買取相場は、先代と現行が同じページに載っている

カーセンサーの相場を読むときに気をつけたいのは、幅の広さです。平均買取相場額は41.8万円〜689.7万円(2026年7月更新)ですが、この幅は現行型だけのものではありません。グレード別の一覧には、先代(30系)の3.5L車や「S タイプゴールドIII」といった過去のグレード名も並んでいます。

現行型のグレード単位で見ると、こうなります。

グレード買取相場新車価格
ハイブリッド 2.5 Z490.0万円〜543.2万円640.0万円
2.5 Z(ガソリン)439.7万円〜499.2万円559.9万円

新車価格の差は80.1万円ですが、買取相場の上限どうしで比べると44.0万円で、新車価格の差の半分ほどです。

先に決めるのは乗車定員。次にPHEVにするか、最後に2列目のシート

12通りのうち、6人乗りはPHEVの2つだけ、8人乗りはGの2つだけです。8人で乗る場面があるならグレードはGに決まり、7人以上で乗る日があるなら、PHEVはこの時点で候補から外れます。

次に、PHEVを残すかどうかです。残せば定員は6人に固定され、価格は約765万円からになります。

PHEVを外したら、2列目のシートを見ます。2列目に座る人がオットマンを電動で動かしたいなら、ZかExecutive Loungeになります。7人乗りで予算が559万9,000円なら、残るのはガソリンのZとハイブリッドのGで、比べるのは、年に走る距離と、Gでは付かない4つの装備、それにガソリンのZには無い1500Wのコンセントです。

定員もパワーユニットも2列目のシートも、納車後には替えられません。

ヴェルファイアとは、グレード構成とガソリンエンジンが違います。比べる場合はアルファード vs ヴェルファイアにまとめています。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのアルファードのレビューで読めます。

※数値はトヨタの主要諸元表・主要装備一覧表(2026年6月版)とグレード別主な標準装備比較表(2026年6月版)、価格は公式の価格・グレードページ、買取相場はカーセンサー(2026年7月更新)によります。価格・相場は執筆時点の情報です。実際の査定額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。