フェアレディZマイナーチェンジ|NISMOの6速MTは標準車と何が違う?

日産 フェアレディZ NISMO(RZ34型)の6速MT車を斜め前から見た外観。灰色の車体に黒いルーフ、赤い縁取りのフロントバンパーとサイドシル、黒いホイールが見える。イベント会場の展示車で、車体の先端にZのエンブレムが付いている
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
右のクラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手を頬に当てて、口を開けてシキに相談している。左のシキは白紙を胸に抱え、穏やかな表情でクラのほうを向いて聞いている NISMOに6速MTが出たんだ。いちばん安い標準車と約400万円違うの?
左のシキが片手に白紙の束を持ち、もう片方の手で白紙を1枚クラのほうへ差し出しながら話している。右のクラはマグカップを両手で持ち、目を丸くしてその紙を見ている 最大トルクは45N・m増え、変速比と最終減速比は同じです
右のクラがマグカップを両手で包むように持ち、眉を下げて汗をかきながら、口を開けて質問している。左のシキは白紙を片手に持ち、もう片方の手の人差し指を立てて答えている NISMOの装備一覧に、シートヒーターとパワーシートの記載はありません約400万円高いのに、装備一覧に記載のない装備もあるのか
左のシキが白紙を両手で持ち、口を開けて笑いながら話している。右のクラはマグカップを片手に持ち、もう片方の手をあごに当てて、にっこり笑って考えている 6MTで選べるのは4グレードです。先に変速機を決めます2人で旅行にも使うから、荷物の置き場も見たい

日産は2026年8月27日にフェアレディZをマイナーチェンジし、フェアレディZ NISMOに6速マニュアル(6MT)を加えました。発売も同じ日です。

価格(税込)は、グレード名の付かないフェアレディZ(6MT)が約574万円で、これがいちばん安いグレードです。フェアレディZ NISMO(6MT)は約975万円で、差は約400万円あります。NISMOは選べるボディカラーが5色とも特別塗装色なので、色の代金(49,500円から)が必ず加わります。

主要諸元表を同じ行どうしで読むと、NISMO(6MT)はフェアレディZ(6MT)より最高出力が15PS、最大トルクが45N・m大きく、車両重量は70kg重くなっています。6速MTの変速比と最終減速比は、2台とも同じ数字です。

クラ

変速比まで同じなら、リリースにあった『専用ショートストローク6MT』の専用は、どこのことなんだろう

シキ

日産のNISMOのページが6MTの項目として説明しているのは、シフトレバーの動く距離、6MT向けに合わせたエンジンの制御、ドライブモード、加速サウンドの4つです

クラ

僕は妻と2人で旅行にも使うつもりだから、気になるのはシートと荷物の置き場のほうなんだ

フェアレディZ(6MT)とNISMO(6MT)を同じ行で比べる

主要諸元表と主要装備一覧は、NISMOと、それ以外の4グレード(フェアレディZ、Version S、Version T、Version ST)で別の表になっています。日産の旧カタログの呼び方にならって、以下ではこの4グレードを標準車と書きます。

6MTどうしで同じ行を並べると、次のとおりです。標準車の列は、いちばん安いフェアレディZ(6MT)です。

行フェアレディZ(6MT)フェアレディZ NISMO(6MT)差
価格(税込)5,737,600円9,752,600円+特別塗装色代(49,500円から)+4,015,000円(色代を除く)
最高出力298kW(405PS)/6,400rpm309kW(420PS)/6,400rpm+11kW(+15PS)
最大トルク475N・m/1,600〜5,600rpm520N・m/2,000〜5,200rpm+45N・m
車両重量1,570kg1,640kg+70kg
変速比(1速〜6速)3.794/2.324/1.624/1.271/1.000/0.7943.794/2.324/1.624/1.271/1.000/0.794同じ
最終減速比3.5383.538同じ
駆動方式後輪駆動後輪駆動同じ
全長×全幅×全高4,410×1,845×1,315mm4,410×1,870×1,315mm全幅 +25mm
ホイールベース2,550mm2,550mm同じ
トレッド 前/後1,565mm/1,595mm1,570mm/1,580mm+5mm/−15mm
最低地上高120mm125mm+5mm
室内寸法 長×幅×高975×1,495×1,065mm945×1,495×1,065mm長さ −30mm
最小回転半径5.2m5.2m同じ
燃料消費率(WLTCモード)9.5km/L9.0km/L−0.5km/L
タイヤ 前245/45R18 100W XL255/40R19 100Y XL
タイヤ 後245/45R18 100W XL285/35R19 103Y XL
ホイール18インチアルミ(前後とも18×9J)NISMO専用レイズ製19インチアルミ鍛造(前19×10J・後19×10.5J)
ブレーキベンチレーテッドディスク式(4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキは設定なし)ベンチレーテッドディスク式。NISMO専用4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(前4ポッド・後2ポッド)と、フロントの2ピースドリルドローター
メカニカルLSD設定なし標準
サスペンション 前/後ダブルウィッシュボーン式/マルチリンク式同じ形式(NISMO専用サスペンション)
ドライブモードセレクター設定なし標準(NISMO専用)
シートシート地はファブリックNISMO専用チューニングRECARO製スポーツシート
オーディオ4スピーカー(BOSEの8スピーカーはメーカーオプション)BOSEサウンドシステム(8スピーカー)

室内寸法と最低地上高は、どちらの表でも日産の社内測定値です。

最大トルクは45N・m増え、車両重量も70kg増える

NISMOのエンジンは標準車と同じ3.0LのV型6気筒ツインターボ(VR30DDTT)で、型式の後ろに[NISMO専用チューニング]と付きます。日産の説明では、ターボの過給圧を上げ、気筒ごとに点火時期を制御することで、出力とトルクを高めています。

最高出力は405PSから420PSへ、最大トルクは475N・mから520N・mへ増えます。最高出力が出る回転数は、どちらも6,400rpmです。

最大トルクが出る回転域は、標準車が1,600〜5,600rpm、NISMOが2,000〜5,200rpmです。NISMOは最大トルクが出はじめる回転数が400rpm高く、最大トルクが続く範囲の終わりは400rpm低くなっています。2,000rpmより低い回転数でNISMOが何N・mを出すかは、諸元表の数字にはありません。回転数ごとのトルクは、2つの表に載っているエンジン性能曲線の図で見比べられます。

1PSあたりの車両重量は、フェアレディZ(6MT)が約3.88kg、NISMO(6MT)が約3.90kgで、ほぼ同じです。最大トルクのほうは約9%増えていて、車両重量の増え方(約4%)を超えています。

車両重量が70kg増えても、自動車重量税の区分は変わりません。乗用車の重量税は車両重量0.5トンごとに決まり、1,570kgも1,640kgも、1,500kgを超えて2,000kg以下に入るためです。数え方は自動車重量税|車検証のどちらの重さで決まる?で扱っています。

燃料消費率(WLTCモード)は9.5km/Lから9.0km/Lへ下がります。使用燃料は無鉛プレミアムガソリン、タンク容量は62Lで、この2つは標準車と同じです。

6速MTの変速比と最終減速比は、標準車と同じ数字

6速MTの変速比は1速の3.794から6速の0.794まで、最終減速比は3.538で、標準車の表とNISMOの表に同じ数字が並びます。後輪のタイヤの外径も、フェアレディZが約678mm、NISMOが約682mmで、差は1%未満です。同じギヤで同じ速度なら、エンジンの回転数はほぼ同じです。

日産のNISMOのページによると、シフトレバーの動く距離は、レバー比の調整で短くしてあります。エンジンは、スロットルと点火時期の制御を6MT専用に合わせ、アクセルを踏んだ瞬間の反応と、高回転まで続く加速を狙ったとしています。

装備一覧では、ドライブモードセレクターが付くかどうかも標準車の6MTと違います。標準車では9M-ATxの3グレード(フェアレディZ、Version T、Version ST)にだけ付き、6MTには設定がありません。NISMOは6MTにも付き、走行モードを、街中や長距離を想定したSTANDARDと、加速の反応を重視したSPORTの2つから切り替えられます。

フェアレディZ NISMO 6速MT車のセンターコンソール。丸いシフトノブの頭に6速のシフトパターンが描かれ、その奥に D-MODE と書かれた赤いスイッチがある
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

発進時のホイールスピンを抑えるローンチコントロールと、MTシンクロレブコントロールは、標準車の6MTにもNISMOの6MTにも付きます。NISMOのほうは、どちらもNISMO専用の設定です。

タイヤとブレーキ、LSDの差は、Version Sと比べると小さくなる

フェアレディZ(6MT)のタイヤは前後とも245/45R18です。NISMOは前が255/40R19、後ろが285/35R19で、後輪は幅が40mm広くなります。タイヤの側面の高さは、フェアレディZが前後とも約110mm、NISMOが前約102mm・後ろ約100mmです。側面が約1cm低くなるぶん、段差を越えるときにたわむゴムの厚みは減ります。

ブレーキは、標準車の主要装備一覧にある「4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(フロント4ポッド、リヤ2ポッド)」が、フェアレディZには設定がありません。NISMOはこのブレーキのNISMO専用品に加えて、フロントに2ピースドリルドローターが付きます。ローターの表面に穴を開けた2ピース構造で、日産は放熱性の向上と、1台あたり約9kgのバネ下重量(サスペンションのばねより下にある部品の重さ)の軽量化を挙げています。

メカニカルLSD(左右の後輪の回転差を機械的に制限する装置)も、フェアレディZには設定がなく、NISMOは標準です。

フェアレディZ NISMO 6速MT車の前輪。黒い19インチホイールの内側に、赤いブレーキキャリパーと穴の開いたブレーキローターが見え、タイヤの側面に 255/40R19 の表記がある
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

19インチのタイヤ、対向ピストンのブレーキ、メカニカルLSDの3つは、標準車でもVersion S(6MT・約659万円)を選べば付きます。Version Sのタイヤは前が255/40R19、後ろが275/35R19です。NISMOと比べると、後輪の幅は275mmと285mm、ホイールのリム幅は前後とも0.5Jの違いになります。そのうえでNISMOには、ドリルドローターとNISMO専用のサスペンションが加わります。Version SとNISMO(6MT)の価格差は約317万円です。

サスペンションの形式は、前がダブルウィッシュボーン式、後ろがマルチリンク式で、標準車と変わりません。日産は、ブレーキローターの軽量化に合わせてNISMO専用のセッティングにしたと説明しています。

NISMOの車体には、フロントクロスバーと、リヤの床を補強するラゲッジアンダーブレース、リヤアンダーフロアVバーが追加されています。日産の説明では、ボディのねじり剛性を高めて、ステアリング操作への反応をよくするための補強です。フロントバンパーとリヤスポイラーもNISMO専用で、車体を路面に押しつける力(ダウンフォース)を増やす形になっています。

全幅は25mm広く、室内長は30mm短い

全長4,410mm、全高1,315mm、ホイールベース2,550mm、最小回転半径5.2mは、標準車とNISMOで同じです。全幅は、標準車の1,845mmに対してNISMOが1,870mmあります。

全幅の制限が1,850mmの駐車場なら、標準車は制限より5mm狭く、NISMOは制限を20mm超えます。自宅やよく使う駐車場に幅の制限があるなら、NISMOを見積もる前に確かめる数字です。

最低地上高は120mmと125mmで、NISMOのほうが5mm高い値です。室内長はフェアレディZの975mmに対してNISMOが945mmで、30mm短くなります。室内幅1,495mmと室内高1,065mmは同じです。

NISMOの装備一覧に、シートのヒーターとパワーシートの記載はない

標準車では、フェアレディZとVersion Sのシート地がファブリックです。Version TとVersion STは本革・スエード調ファブリックのコンビシートで、シートヒーターが付き、運転席と助手席のスライドとリクライニングが電動になり、運転席にはランバーサポート(腰を支える調整機構)も付きます。

NISMOの装備一覧にあるシートの行は「NISMO専用チューニングRECARO製スポーツシート(スライド、リクライニング、運転席/助手席)」の1行です。リリースは、本革とアルカンターラのコンビシートと書いています。NISMOの装備一覧に、シートのヒーター、パワーシート、ランバーサポートの記載はありません。運転席のシートリフターとサイサポートは、標準車と同じく標準です。

オーディオは、BOSEサウンドシステム(8スピーカー)がNISMOに標準で、アクセルの踏み込み量やエンジン回転数に合わせて加速サウンドをつくるアクティブ・サウンド・コントロールも一緒に付きます。フェアレディZ(6MT)は4スピーカーが標準で、BOSEとアクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールは、セットのメーカーオプションです。金額は主要装備一覧に載っていないので、見積もりで確かめます。

クラ

高いグレードほど快適装備は増えるものだと思ってた。約400万円高いNISMOには、シートヒーターの記載が無いのか

シキ

標準車の中では増えます。シートヒーターとパワーシートは、Version TとVersion STに標準です。NISMOのシートについて日産が説明しているのは、横方向の力がかかったときに上体を支える性能です

クラ

助手席は妻の席だから、シートヒーターが無くていいかは、僕だけでは決められないな

Version S・Version T・Version STは、フェアレディZに何を足したグレードか

フェアレディZより高くNISMOより安いグレードは、Version S、Version T、Version STの3つです。

グレード6MT9M-ATx価格(税込)フェアレディZとの差フェアレディZに足される主な装備
フェアレディZありあり5,737,600円(基準)(18インチアルミホイール、ファブリックのシート、4スピーカーが標準)
Version Sあり設定なし6,586,800円+849,200円レイズ製19インチアルミ鍛造ホイール、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ、メカニカルLSD、フロント&リヤスポイラー、大径モノチューブショックアブソーバー
Version T設定なしあり6,199,600円+462,000円本革・スエード調ファブリックコンビシート(ヒーター付)、運転席・助手席パワーシート、運転席ランバーサポート、スエードのドアトリム、BOSEサウンドシステム(8スピーカー)、アクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロール
Version STありあり6,999,300円+1,261,700円Version SとVersion Tの装備の両方
NISMOありあり9,752,600円+特別塗装色代+4,015,000円+特別塗装色代前の章の表のとおり

フェアレディZ、Version ST、NISMOは、6MTと9M-ATxが同じ価格です。Version Sは6MTだけ、Version Tは9M-ATxだけの設定なので、6MTで選べるのはフェアレディZ、Version S、Version ST、NISMOの4グレードになります。

Version Sが足すのは、ホイールとタイヤ、ブレーキ、LSDといった走るための部品で、Version Tが足すのは室内の装備です。

主要装備一覧で、フェアレディZ(6MT)とVersion Sの記載が変わるのは、ホイールとタイヤ、ブレーキ、メカニカルLSD、フロント&リヤスポイラーの4項目です。スポイラーは、フェアレディZではディーラーオプションになります。日産の走行性能のページによると、今回のマイナーチェンジで採用した大径モノチューブショックアブソーバーも、19インチホイールを履くVersion SとVersion STが対象です。

Version Tは、フェアレディZ(9M-ATx)にコンビシートとパワーシート、BOSEなどを足したグレードです。ホイールは18インチのままで、対向ピストンのブレーキとメカニカルLSDは付きません。

走るための部品を足す差額は、フェアレディZからVersion Sが約85万円、Version TからVersion STが約80万円です。シートとBOSEを足す差額は、フェアレディZからVersion Tが約46万円、Version SからVersion STが約41万円です。

内装色は、フェアレディZとVersion Sがブラックの1色です。Version TとVersion STは、ブラック、レッド、タン(特別内装色)から選べます。タンは今回のマイナーチェンジで加わった色です。

日産 フェアレディZ(3BA-RZ34型)の6速MT車を斜め前から見た外観。黒い車体で、車体の先端には日産のエンブレムが付いている。2025年2月に撮影された、マイナーチェンジ前の個体
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)
クラ

6MTで走るための部品が欲しければVersion S、というのは分かった。でも2人で遠出する車なら、僕はシートヒーターを先に考えるな

シキ

6MTで装備一覧にシートヒーターの記載があるのは、Version STだけです。Version Sに約41万円を足した約700万円で、NISMO(6MT)との差は約275万円になります

クラ

9M-ATxならシートとBOSEを足したVersion Tがあるのに、6MTだとブレーキやLSDも一緒に買う形になるんだね

駐車場でのペダルの踏み間違いを抑制する踏み間違い衝突防止アシストは、9M-ATxにだけ標準で、6MTには標準車にもNISMOにも設定がありません。マニュアル車を選ぶと運転支援の一部が付かなくなる例は、シビックの6速マニュアル|選ぶと付かない装備は何か?でも扱っています。

マイナーチェンジの変更点は、当てはまるグレードが項目ごとに違う

リリースと日産の走行性能のページに書かれている変更点を、対象ごとに分けると次のとおりです。

変更点対象(リリースと走行性能のページの記載)
6MTの追加NISMO
フロントの2ピースドリルドローター、ブライトレッドのブレーキキャリパー、低フリクションのステアリングラックNISMO
車体の先端のZエンブレム標準車(NISMOと共通の装備)
新しい形のフロントバンパー標準車
大径モノチューブショックアブソーバーVersion S、Version ST
新デザインのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールVersion S、Version ST
タンの内装色Version T、Version ST
新色「雲龍グリーン/スーパーブラック 2トーン」、メーターのオープニングムービー標準車
Qi2規格のワイヤレス充電器、燃料タンク内のチャンバー、対自転車の制動要件に適合した衝突被害軽減ブレーキ標準車とNISMOに共通

変更点のうち、リリースが乗り心地の向上として挙げているのはショックアブソーバーです。ダンパーの受圧面積を従来モデルより26.6%大きくし、路面からの入力による車体の姿勢の変化を抑えたという説明です。対象は19インチホイールを履くVersion SとVersion STです。走行性能のページの注記によると、18インチホイールを履く車のショックアブソーバーは変更されていません。フェアレディZとVersion Tは、この変更の対象外です。

フェアレディZ NISMO の車体の先端。丸い枠の中にZの文字をかたどったエンブレムが付き、その下に Fairlady Z NISMO と書かれた板がある
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

主要諸元表を、日産の旧カタログに残る2024年11月版と同じ行で比べると、標準車の全長は4,380mmから4,410mmへ30mm伸びています。リリースが、フロントノーズの先端を延長したと書いているのと合う変化です。全幅、全高、ホイールベース、車両重量は、標準車のどのグレードと変速機の組み合わせでも、2024年11月版と同じ数字です。

NISMOは、2024年11月版では9M-ATxだけの設定です。その9M-ATxの車両重量は、1,680kgから1,670kgへ10kg軽くなっています。

ラゲッジは241L。荷室高は約240mm、奥行は約905mm

フェアレディZは乗車定員が2名で、荷物を置く場所は座席の後ろのラゲッジです。主要諸元表と主要装備一覧に、ラゲッジの容量や寸法の行はありません。数字は日産のFAQ(RZ34型・2022年8月の発売以降)に載っていて、荷室容量はVDA方式で241Lです。寸法は参考値として、次の5つが載っています。

項目日産のFAQの値(参考値)
開口幅約1,075mm
荷室幅(最大)約1,360mm
荷室幅(最小)約525mm
荷室高約240mm
奥行約905mm

ゴルフバッグ(9.5インチ)は1〜2個で、形状とサイズによって変わるという注記が付いています。FAQは標準車とNISMOを分けておらず、荷物が載るかどうかは販売店で確かめるよう案内しています。

装備一覧にある荷物まわりの装備のうち、次の4点は標準車の4グレードとNISMOに共通です。

  • ラゲッジフック(4個)とラゲッジランプが標準
  • 運転席・助手席シートバックスペースとリヤアクセサリーケースが標準(装備一覧にあるのは装備名だけで、場所や広さの記載はない)
  • ラゲッジを覆うトノカバーはディーラーオプション
  • スペアタイヤは無く、タイヤ応急修理キットがラゲッジに収納されている(ジャッキは搭載されていない)
フェアレディZ Version ST(9M-ATx・5BA-RZ34型)のバックドアを開けたラゲッジ。座席のすぐ後ろまで床が続き、左右の張り出しのあいだにバーが1本渡っている。奥に赤と黒の座席が見える。2022年6月に撮影された、マイナーチェンジ前の個体
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

NISMOが追加しているラゲッジアンダーブレースで、ラゲッジの広さが変わるかどうかは、NISMOのページにも装備一覧にもFAQにも書かれていません。

クラ

2泊の旅行なら、スーツケース1つとボストンバッグ1つ。載るかどうかを先に知りたいんだけど

シキ

FAQの寸法は、荷室高が約240mm、奥行が約905mmです。手持ちのスーツケースの厚みと長さを、この数字と比べられます。参考値なので、最後は荷物を持って展示車で試すのが確実です

クラ

旅行は年に何度かで、買い物は毎週なんだ。袋をシートバックスペースに置けるなら、うちはそっちの広さのほうが大事かもしれない

変速機、ブレーキとLSD、シートの順に決める

最初に決めるのは変速機です。6MTを選ぶとVersion Tが、9M-ATxを選ぶとVersion Sが候補から外れます。6MTには踏み間違い衝突防止アシストが付かず、標準車の6MTにはドライブモードセレクターも付きません。どちらも変速機とグレードの組み合わせで決まっていて、主要装備一覧にオプションで足す設定はありません。

次が、19インチのタイヤと対向ピストンのブレーキ、メカニカルLSDです。この3つはVersion S、Version ST、NISMOに標準で、フェアレディZとVersion Tにはメーカーオプションの設定もありません。付くかどうかは、グレードを選ぶ時点で決まります。

3つ目がシートです。シートヒーターとパワーシートが要るなら、候補はVersion TとVersion STです。6MTに絞っていれば、装備一覧にこの2つの記載があるのはVersion STの1つです。

NISMOまで候補に入れるなら、見積もりには特別塗装色の代金が必ず加わります。全幅は1,870mmなので、駐車場の幅の制限も先に見ます。約400万円の差で手に入るものが、自分の使い方に要る部品かどうかは、ここまでの3つを決めたあとなら判断しやすくなるのではないでしょうか。

荷物は、いつも積む物を持って、展示車のラゲッジとシートバックスペースで試すのが最後の手順です。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのフェアレディZのレビューで読めます。

価格と仕様は、2026年10月11日時点で日産が公開している内容です。