VW T-Crossの300万円を切る限定車|40万円安くて何が付かない?
T-Crossに300万円を切る限定車が出たんだって
TSI Activeより40万円安くて、標準装備の違いはエアコンだけです
じゃあ、何か選べないものがあるの?オプションを足せません。色も白の1色です
駐車支援や後退時の警告が要るかを、先に決めます要らなくて白でいいなら、残りの台数を聞きに行こう フォルクスワーゲンのT-Crossに、300万円を1,000円だけ下回る限定車「TSI Active Essential」が設定されました。販売台数は全国で200台です。販売開始を知らせるプレスリリースは、2026年10月1日付で出ています。
輸入車のコンパクトSUVを300万円以下で探していた人には、候補が1台増えました。そのうえで気になるのは、「300万円を切るために、何かの装備を省いたのでは」という点ではないでしょうか。
主要装備表を1行ずつ比べると、通常のグレードのTSI Activeとの標準装備の違いはエアコンの1点です。TSI Activeの車両本体価格は約340万円で、限定車はそれより40万円安くなっています。
そのかわり、限定車にはオプションを1つも足せません。
駐車支援やナビゲーションを付けたい人は、限定車以外から選ぶ必要があります。ボディカラーも白の1色です。
限定車とTSI Activeの装備表を1行ずつ比べる
T-Crossの主要装備表(2026年36週以降の生産車両)には、TSI Active Essential、TSI Active、TSI Style、TSI R-Line、TSI R-Line Premium Sound Edition(全国限定300台の限定車)の5つが並んでいます。
このうち、限定車のTSI Active EssentialとTSI Activeで扱いが違う装備と、価格、ボディカラーは次のとおりです。
| 項目 | TSI Active Essential(限定車) | TSI Active |
|---|---|---|
| 車両本体価格 | 2,999,000円 | 3,399,000円 |
| エアコン | エアコンディショナー(価格表ではマニュアルエアコンディショナー) | 2ゾーンフルオートエアコンディショナー(運転席/助手席独立調整) |
| レーンチェンジアシストシステム“Side Assist Plus” | 設定なし | オプション(セーフティパッケージ) |
| 駐車支援システム“Park Assist” | 設定なし | オプション(セーフティパッケージ) |
| リヤトラフィックアラート(後退時警告・衝突軽減ブレーキ機能) | 設定なし | オプション(セーフティパッケージ) |
| デジタルメータークラスター“Digital Cockpit Pro” | 設定なし | オプション(セーフティパッケージ) |
| インフォテイメントシステム“Discover Pro”(SSDナビゲーションシステム) | 設定なし | オプション(Discover Proパッケージ。セーフティパッケージとのセット) |
| ボディカラー | ピュアホワイトの1色 | 6色(うち2色は有償オプションカラー) |
TSI Activeの価格は、フォルクスワーゲンが購入サポートのページで支払い例に使っている車両本体価格です。同じページの注記によると、消費税を含み、オプションや登録の諸費用は含まない金額で、支払い例は「2026年1月1日現在」のものです。公式のモデル一覧でも、T-Crossの価格は3,399,000円からと表示されています。限定車の価格は、モデルページと価格表に書かれている車両価格です。ボディカラーの数は、カタログに添えられている案内(2026年18週以降の生産モデルについて)によるものです。
標準で付く装備の違いはエアコンだけ
TSI Activeは2ゾーンフルオートエアコンで、装備名のとおり運転席と助手席で別々に調整できます。限定車はマニュアルエアコンです。T-Crossで2ゾーンフルオートエアコンが付かないのは、TSI Active Essentialだけです。
日の当たる助手席だけ温度を下げたい、という使い方をしている家庭なら、ここがTSI Activeを選ぶ理由の1つになります。逆に、1人で乗ることが多く、温度を自分で合わせることが苦にならない人にとっては、標準装備の違いはこれで全部です。
セーフティパッケージの4つは、限定車では選べない
TSI Activeでセーフティパッケージを選ぶと、次の4つがまとめて付きます。パッケージの中の装備を1つだけ選ぶことはできません。
- Side Assist Plus:リヤバンパー左右のレーダーセンサーで、車両後方約70mまでを監視します。斜め後ろの死角に車がいるとドアミラーのインジケーターが点灯し、その方向へウインカーを出すと点滅に変わります。そのまま進路を変えようとすると、ステアリングを補正します。作動するのは約10km/h以上です
- Park Assist:縦列駐車と車庫入れで、駐車できるスペースの検出とステアリング操作を車が行います。アクセル、ブレーキ、シフトの操作はドライバーが行います
- リヤトラフィックアラート:後退時の警告と、衝突軽減ブレーキの機能です
- Digital Cockpit Pro:速度計とタコメーターの表示に加えて、ナビゲーションモードを選ぶとメーターの中に地図が大きく映る、と公式ページは説明しています
限定車には、このセーフティパッケージの設定がありません。限定車の価格表でも、オプションは「−」と書かれています。
高速道路で使うTravel Assistと、全車速追従のACC、Lane Assist、Front Assistは、T-Crossのどれを選んでも標準です。限定車にも付いています」 クラ「じゃあ足せないものには、車線を変えるときや、バックするときの装備が入っているんだ。バックカメラは?」 シキ「リヤビューカメラと、前後のパークディスタンスコントロールも、同じく標準です。バンパーのセンサーが障害物を検知して、警告音で知らせます」 クラ「カメラと音があるなら、うちの車庫は自分でハンドルを回せば入るな。迷うのはSide Assist Plusのほうだ。片側2車線の道で車線を変えるとき、斜め後ろがいつも気になるから
ナビゲーションは、限定車ではスマートフォンを使う
限定車とTSI Activeに標準で付くインフォテイメントシステムは“Ready 2 Discover”で、ナビゲーション機能は入っていません。かわりに、スマートフォンをつなぐ“App-Connect”が含まれています。Apple CarPlayとAndroid Autoに対応していて、対応するアプリを車の画面に映して使えます。
TSI Activeなら、Discover Proパッケージを選ぶとSSDナビゲーションシステムの付いた“Discover Pro”に替えられます。ただしDiscover Proパッケージはセーフティパッケージとのセットで、単独では選べません。限定車には、このパッケージの設定もありません。
ETC2.0対応車載器は限定車にも標準で付きます。Ready 2 Discoverに備わる車載器は通行料金の支払いに対応するもので、ITSスポットと連携した交通情報や渋滞の迂回機能には対応しない、と装備表の注記にあります。
パッケージの価格は、主要装備表には載っていません。TSI Activeにセーフティパッケージを足した金額は、見積りシミュレーションか販売店の見積りで確かめられます。

エンジンとタイヤとサスペンションは、TSI Activeと同じ
限定車とTSI Activeは、主要諸元表のエンジンも車両重量もタイヤも同じ数値です。
| 項目 | TSI Active Essential/TSI Active |
|---|---|
| エンジン | 直列3気筒ターボ・999cc |
| 最高出力 | 85kW(116PS)/5,500rpm |
| 最大トルク | 200N·m/2,000〜3,500rpm |
| トランスミッション | 7速DSG |
| 車両重量 | 1,260kg |
| 燃料消費率(WLTCモード) | 17.0km/L(無鉛プレミアム) |
| サスペンション(前/後) | マクファーソンストラット/トレーリングアーム |
| タイヤ | 205/60 R16 |
| 全長×全幅×全高 | 4,140×1,760×1,580mm |
| 最小回転半径 | 5.1m |
| ラゲージスペース | 455L(後席を倒すと1,281L) |
最大トルクの200N·mは、2,000rpmから3,500rpmの範囲で出ます。エンジンを高回転まで回さなくても最大トルクが出るので、街中の発進や加速は扱いやすいと考えられます。
タイヤは16インチで、サイドウォールの高さは約123mmです。17インチのTSI Styleは約113mm、18インチのTSI R-Lineは約97mmなので、T-Crossの中ではサイドウォールがいちばん高いタイヤです。サイドウォールが高いぶん、路面の細かい凹凸は伝わりにくくなります。サスペンションの形式は、どのグレードも同じです。
遮音ガラスや吸音材は、主要装備表に載っていません。静粛性に関わる装備が限定車とTSI Activeで違う、という記載もありません。
後席のスライド機能と分割可倒は、T-Crossのどれを選んでも標準です。荷室の455Lという容量にも、グレードによる区別はありません。
シートヒーターが無いのは、安い限定車だから?」 シキ「TSI Activeにもありません。前席のシートヒーターが標準で付くのは、TSI StyleとTSI R-Line、TSI R-Line Premium Sound Editionです
LEDマトリックスヘッドライトと、ダイナミックターンインジケーター付のLEDテールランプも、シートヒーターと同じ3つに標準で付きます。限定車とTSI ActiveはLEDヘッドライトとLEDテールランプで、ハイビームアシストが付きます。TSI Style・TSI R-Lineまで含めた違いは、T-Crossのグレード比較にまとめています。
ボディカラーは白の1色で、TSI Activeは6色から選べる
限定車のボディカラーは、ピュアホワイトの1色です。追加料金のかからない色で、限定車の価格表でもカラーオプション価格は0円です。
TSI Activeは、カタログに添えられている案内では6色から選べます。ピュアホワイト、ディープブラックパールエフェクト、スモーキーグレーメタリック、アスコットグレーの4色と、有償オプションカラーのキングズレッドメタリック、クリアブルーメタリックの2色です。T-Cross全体では7色ありますが、グレープイエローはTSI Activeでは選べません。
同じ案内では、オプションなしのTSI Activeは6色とも受注生産になっています。受注生産の車は、注文から納車まで6か月以上かかる場合がある、と書かれています。セーフティパッケージを付けたTSI Activeで受注生産になるのは、スモーキーグレーメタリックだけです。
限定車の納期や在庫は、公式ページにも主要装備表にも書かれていません。
200台って、もう残ってないかもしれないよね」 シキ「公式ページに書いてあるのは『全国限定200台』までです。残りの台数は、資料からは分かりません」 クラ「じゃあ見に行く前に、近くの販売店に電話で聞く。白でよければ、の話だけど
限定車にするかは、オプション、色、エアコンの順に決める
最初に決めるのは、セーフティパッケージの4つとナビゲーションが要るかどうかです。限定車を選んだ時点で、この5つは付かないことが決まります。車線変更のときの支援や、駐車のときのステアリング操作が欲しい人は、TSI Activeにセーフティパッケージを足した見積りを取ることになります。限定車との差は、40万円にパッケージの価格を足した額です。
2番目がボディカラーです。白以外に乗りたい色があるなら、限定車は候補から外れます。
3番目がエアコンで、運転席と助手席で温度を分けて使いたいかどうかで決まります。
3つとも、注文するときに決まって、納車のあとでは変えられないものです。どれも限定車の内容でよいとなったら、見に行く前に、残りが何台あるかを販売店に問い合わせておくと確実です。
TSI Activeを選ぶ場合は、オプションなしだと受注生産になるという案内が出ているので、いまも受注生産かどうかと納期を、販売店で確かめておくと安心です。ポロと迷っている人は、ポロとT-Crossの荷室と出力を比べた記事も参考になります。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのT-Crossのレビューで読めます。
この記事の価格と装備は、執筆時点(2026年10月2日)の公式情報です。実際の見積りは販売店でご確認ください。