CX-80で車中泊|1500Wの電源と7人乗りは両立するか?

マツダミュージアム(広島)に展示されたマツダ CX-80(PHEVではない仕様)を前方から見た外観。赤いボディに黒いアルミホイールを履いている
写真: Aos.1905 / Wikimedia Commons ( CC BY 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
左のシキが白紙を両手で胸の前に持ち、眉を寄せた真顔でクラを見ている。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、眉を下げて口を開け、困った顔で話しかけている キャンプで電気を使いたいけど、年に何回か7人で乗るんだ
左のシキが白紙を1枚、両手で胸の前に持ち、口を開けてクラに説明している。右のクラは白いマグカップを両手で持ち、目を丸くして口を開けている AC1500W電源が付くのはPHEVの2グレード。どちらも6人乗り
左のシキが白紙の束を片手で持ち、もう片方の手を下ろして、眉を寄せた真顔でいる。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、眉を下げ、汗をひとしずく浮かべて不安そうな顔をしている 7人乗りを選んだら、電源はどうなるの?7人乗りのグレードはAC150Wまで。1500Wはメーカーオプションにもない
左のシキが白紙を両手で胸の前に持ち、目を細めて微笑んでいる。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、目を細めて口を開け、明るく笑っている PHEVの2列目は、折りたためないキャプテンシートになるまずは7人で乗る日があるかどうかから考えるね
クラ

週末はキャンプに行って、夜は車の中で電気を使いたいんだ。でも年に何回かは、祖父母も乗せて7人で帰省するんだよね

シキ

CX-80だと、その2つは1台にそろわない。1500Wの電源が付くグレードには、7人乗りの設定がない

クラ

どっちを取るかで、選ぶ機種まで変わっちゃうんだ

シキ

機種と、2列目の席の形も。1500Wを取った時点で、2列目の席は1種類に決まる

1500WはPHEVに、7人乗りはDrive Editionに付く

CX-80の機種は3つあります。ディーゼルのXD(SKYACTIV-D 3.3)、ディーゼルに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせたXD-HYBRID(e-SKYACTIV D 3.3)、ガソリンエンジンを使うプラグインハイブリッドのPHEV(e-SKYACTIV PHEV)です。グレードと2列目の席、AC電源の付き方を並べると、こうなります。

機種グレード駆動2列目の席(乗車定員)AC150W電源AC1500W電源
XDDrive Edition2WD/4WD7人乗り ベンチシート(7名)標準設定なし
XDDrive Edition2WD/4WD6人乗り センターウォークスルー(6名)標準設定なし
XDDrive Edition Nappa Leather Package2WD/4WD7人乗り ベンチシート(7名)標準設定なし
XDDrive Edition Nappa Leather Package2WD/4WD6人乗り センターウォークスルー(6名)標準設定なし
XDPremium Sports2WD/4WD6人乗り キャプテンシート(6名)標準設定なし
XD-HYBRIDDrive Edition Nappa Leather Package4WD7人乗り ベンチシート(7名)標準設定なし
XD-HYBRIDDrive Edition Nappa Leather Package4WD6人乗り センターウォークスルー(6名)標準設定なし
XD-HYBRIDPremium Sports4WD6人乗り キャプテンシート(6名)標準設定なし
XD-HYBRIDPremium Modern4WD6人乗り キャプテンシート(6名)標準設定なし
PHEVPremium Sports4WD6人乗り キャプテンシート(6名)標準標準
PHEVPremium Modern4WD6人乗り キャプテンシート(6名)標準標準

XDとXD-HYBRIDでは、AC1500W電源をメーカーオプションで選ぶこともできません。V2L/V2H対応(給電機能)と、普通充電ポート/急速充電ポート(CHAdeMO規格)も、付くのはPHEVの2グレードだけです。

車内で動かしたいものが決まっているなら、使いたい家電のワット数を先に足しておくと、150Wで足りるのか1500Wが要るのかが分かります。

クラ

うちみたいに、帰省は年に数回で、キャンプは毎月って家だと迷うんだ

シキ

回数で決めるか、7人が乗れない日の困り方で決めるか。そこは家ごとに違う

Premium SportsとPremium Modernの2列目は、折りたたみにならない

2列目の折りたたみについて、マツダの資料には2通りの書き方があります。GRADE CHARTとTechnical Informationは、席の名前を挙げて注記しています。

6人乗りキャプテンシートは折りたたみになりません。

総合カタログ(CX-80 PRODUCT CATALOGUE)の荷室のページと、公式サイトのユーティリティのページは、2列目や3列目を格納した荷室を紹介する箇所で、装備の名前を挙げて注記しています。

*リアシート・アームレスト付コンソール車はフルフラットにはなりません。

アームレスト付コンソールは、下の表のとおりキャプテンシートに付く装備で、ベンチシートとセンターウォークスルーには設定がありません。PHEVを選ぶと、2列目はキャプテンシートに決まります。2列目まで平らな床を作って寝るつもりなら、キャプテンシートの車は、どちらの書き方でもその形になりません。

7人乗りのベンチシートと6人乗りのセンターウォークスルーは、どちらの注記の対象にも入っていません。2列目を畳んだ床で寝られる長さは、室内長の2,650mmとは別の数字です。3列目の背もたれは、どのグレードも5:5分割の可倒式です。

席の形ごとに付く装備は、グレードや機種が違っても同じです。

2列目の装備7人乗り ベンチシート6人乗り センターウォークスルー6人乗り キャプテンシート
選べるグレードXD Drive Edition/XD Drive Edition Nappa Leather Package/XD-HYBRID Drive Edition Nappa Leather Package左と同じ3グレードXD Premium Sports/XD-HYBRID Premium Sports・Premium Modern/PHEV Premium Sports・Premium Modern
左右独立スライド&リクライニング機構標準標準標準
シートヒーター標準標準標準
2Wayパワーシート(リクライニング)設定なし設定なし標準
シートベンチレーション設定なし設定なし標準
アームレスト付コンソール(カップホルダー×2/ストレージボックス)設定なし設定なし標準
センターアームレスト標準設定なし設定なし
角度調整機構付きアームレスト設定なし標準設定なし
ワンタッチウォークイン機構標準設定なし標準
クラ

うちの子たちは自分で3列目に行くから、2列目の真ん中を通れるセンターウォークスルーが気になるんだ

シキ

その形があるのはDrive Editionの3グレードだけ。PHEVで3列目に行くなら、ワンタッチウォークイン機構が付くキャプテンシートのほうになる

室内高は1,233mmと、サンルーフ付きの1,211mm

室内寸法は、どの機種も長さ2,650mm、幅1,550mmです。高さは2通りあり、パノラマサンルーフなしが1,233mm、ありが1,211mmです。

パノラマサンルーフは、PHEVの2グレードとXD-HYBRIDのPremium Sports・Premium Modernに標準で付くので、この4グレードの室内高は1,211mmです。XDの全グレードとXD-HYBRIDのDrive Edition Nappa Leather Packageではメーカーオプションで、付けなければ1,233mmになります。XD Drive Editionでは、Boseサウンドシステムとのセットでしか選べません。

マツダミュージアムに展示されたマツダ CX-80(PHEVではない仕様)を後方から見た外観。赤いボディで、リヤゲートにCX-80のエンブレムが付き、後ろ側の窓は濃い色のガラス
写真: Aos.1905 — Wikimedia Commons(CC BY 4.0・縮小)

リアドアウインドーサンシェードとダークティンテッドガラス(リア)は、全グレードに標準です。12V電源ソケットはフロントコンソールとラゲッジルームにあり、3列目用のUSB端子(Type-C)2つ、サードシート・ベンチレーター(風向調整式)、3ゾーン対応フルオートエアコンも、どのグレードにも付いています。

寒冷地向けの仕様は別に用意されていません。カタログは「全車寒冷地を考慮した仕様となっております」と書いています。

機種で変わるのは、エンジンと電池と重さ

全長4,990mm、全幅1,890mm、全高1,710mm、ホイールベース3,120mm、最小回転半径5.8mは、3つの機種で同じ値です。サスペンションは前がダブルウィッシュボーン式、後ろがマルチリンク式で、タイヤはどのグレードも235/50R20です。

項目XDXD-HYBRIDPHEV
車名・型式マツダ・3DA-KL3Pマツダ・3CA-KL3R3Pマツダ・5LA-KL5S3P
駆動方式2WD(FR)/4WD4WD4WD
エンジンT3-VPTS型・水冷直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ・3.283LT3-VPTH型・水冷直列6気筒DOHC24バルブ直噴ターボ・3.283LPY-VPH型・水冷直列4気筒DOHC16バルブ・2.488L
エンジン最高出力170kW(231PS)/4,000-4,200rpm187kW(254PS)/3,750rpm138kW(188PS)/6,000rpm
エンジン最大トルク500N·m/1,400-3,000rpm550N·m/1,500-2,400rpm250N·m/4,000rpm
モーターなしMR型・12kW(16.3PS)/900rpm・153N·m/200rpmMS型・129kW(175PS)/5,500rpm・270N·m/400rpm
動力用主電池なしリチウムイオン電池・12個・7.5Ahリチウムイオン電池・96個・355V・50Ah・総電力量17.8kWh
燃料・タンク容量軽油・74L軽油・74L無鉛レギュラーガソリン・70L
乗車定員7名/6名7名/6名6名
車両重量2,000〜2,050kg(サンルーフ付きは2,030〜2,080kg)2,090〜2,100kg(サンルーフ付きは2,120〜2,130kg)2,260kg(サンルーフ標準)
最低地上高170mm170mm170mm

型式の頭の 3DA- 3CA- 5LA- は、排出ガスの規制や燃料、ハイブリッドの有無を表す記号です。

7人で乗る日があるかどうかから考える

年に数回でも7人で乗る日があるなら、候補はDrive Editionの名が付く3グレードのベンチシートで、AC電源は150Wまでです。乗車定員の7名と6名は、車の中で何人が寝られるかとは別の数字です。

迷いやすいのは、2列目のパワーシートやシートベンチレーションを目当てに、Premium SportsやPremium Modernを見ている場合です。XDのPremium Sportsと、XD-HYBRIDのPremium Sports・Premium Modernは、2列目がPHEVと同じ席なのに、AC電源は150Wまでです。

XDの全グレードと、XD-HYBRIDのDrive Edition Nappa Leather Packageでは、パノラマサンルーフを付けるかどうかも注文の時点で決まります。カタログは、メーカーオプションについて「メーカーの工場で装着するため、ご注文後はお受けできませんのでご了承ください」と書いています。

サンルーフを選べる仕様では、付けると車両重量が30kg増えます。XDの2WDの6人乗り(Drive Edition、Drive Edition Nappa Leather Package、Premium Sports)は、なしで2,000kg、付けると2,030kgになります。自動車重量税は車検証の車両重量を0.5トンごとに区切って決まるので、諸元表の値で数えると、この3つはサンルーフを付けると重量税の区分が1つ上がります。


装備・諸元は、マツダの「CX-80 Technical Information」(2026年3月現在)、「CX-80 GRADE CHART」、総合カタログ「CX-80 PRODUCT CATALOGUE」(2026年3月現在)と、公式サイトのユーティリティのページから2026年9月14日に読み取りました。室内寸法・最低地上高・総電力量は、カタログが「社内測定値」としている値です。仕様は執筆時点のもので、予告なく変更される場合があります。