ハイラックスとトライトン|ほぼ同額の2台で、車体の大きさはどこが違う?

黒いトヨタ ハイラックス Z のダブルキャブを左前方から見た外観。ルーフキャリアを載せた展示車で、サイドステップとオーバーフェンダーモールディングが見える
写真: TTTNIS / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが両手のひらを上に向けて首をかしげ、シキが書類の束を抱えて隣に立っている ピックアップって、どっちも500万円くらいなんだ?
シキが書類を1枚持ち上げて真顔で話し、クラがマグカップを持って聞いている ハイラックスZとトライトンGLSで、差は7,700円
クラが驚いた顔で片手を前に出し、シキが書類の束を持って正面を向いている 全高は1,865mmと1,795mm70mm? カーポートの話じゃん
シキが片手を前に出して話し、クラがマグカップを持ってうなずいている 先に測るのは車庫のほう価格より先なんだ
クラ

ピックアップって、そもそもいくらなんだ?

シキ

ハイラックスのZが4,980,800円。トライトンのGLSが4,988,500円

クラ

7,700円? 価格としては、もう同じだね

シキ

価格はほぼ重なる。全高は1,865mmと1,795mm

クラ

70mm。うちのカーポート、測ったことないな

約498万円で並ぶこの2台は、全長も5,325mmと5,320mmでほぼ同じです。全幅は1,885mmと1,865mmで、差は20mm。大きく違うのは高さだけです。

しかもトライトンは、上のグレードを選ぶと車体そのものが大きくなります。ハイラックスは約52万円高いZ“Adventure”にしても、外寸は1mmも変わりません。

全長5mm・全幅20mmに対して、全高は70mm違う

ハイラックス Zトライトン GLS
価格(税込)4,980,800円4,988,500円
全長5,325mm5,320mm
全幅1,885mm1,865mm
全高1,865mm1,795mm
ホイールベース3,085mm3,130mm
最低地上高215mm220mm
車両重量2,140kg2,080kg
車両総重量2,915kg2,855kg
乗車定員5名5名
室内 長/幅/高1,675/1,440/1,170mm1,770/1,540/1,175mm

全長の差は5mm、全幅の差は20mmです。駐車枠のなかで占める場所は、この2台でほとんど変わりません。屋根のあるカーポートや車庫に入れるつもりなら、先に測るのは高さのほうです。

床下の余裕は逆で、最低地上高はトライトンが220mm、ハイラックスが215mmです。

全長はトライトンが5mm短いのに、ホイールベースは3,130mmと3,085mmでトライトンが45mm長い。前後の張り出しは、合わせるとトライトンのほうが50mm短くなります。

最小回転半径は、ハイラックスが2グレードとも6.3mです。トライトンはGSRについて6.2mと公表されています。

全幅は5グレードのどれも1,865mm以上あって、小型自動車の枠である1.70mからは大きく外れます。どちらも普通貨物、つまり1ナンバーの登録で、乗車定員は5名です。最大積載量はハイラックスが2グレードとも500kg、トライトンはGSRの主要諸元表に500kgと載ります。この500kgは乗車定員と連動する数字で、座席を減らすと積める重さが増えます。

クラ

室内はトライトンのほうが長くて広いんだ

シキ

室内長が95mm、室内幅が100mm。それで全長は5mm短い

クラ

外は小さいのに、中は広くできるのか

トライトンは、上のグレードにすると車体が大きくなる

全長全幅全高車両重量
ハイラックス Z5,325mm1,885mm1,865mm2,140kg
ハイラックス Z“Adventure”5,325mm1,885mm1,865mm2,190kg
トライトン GLS5,320mm1,865mm1,795mm2,080kg
トライトン BLACK Edition5,320mm1,865mm1,815mm2,080kg
トライトン GSR5,360mm1,930mm1,815mm2,120kg

GLSより11万円高いBLACK Editionにすると、全高が1,795mmから1,815mmへ20mm上がります。ルーフレール(ブラック)が標準で付くのはBLACK EditionとGSRで、GLSには付きません。

GSRはさらに全幅が1,930mm、全長が5,360mm。GLSと比べると幅が65mm、長さが40mm増えます。全高はBLACK Editionと同じ1,815mmです。

オレンジのトライトン GSR を左前方から見た外観。黒いホイールアーチモール、黒い18インチアルミホイール、ルーフレールを装着している
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

Zより約52万円高い550万円のZ“Adventure”にしても、ハイラックスは5,325/1,885/1,865mmのままです。変わるのは車両重量の50kgと、外装と内装の装備です。

Z“Adventure”で標準になるのは、マットグレーの18インチアルミホイール、アルミホイールのスペアタイヤ、ベッドライナー(アンダーレール)、スポーツバー、サイドモール、カラードフロントスキッドプレート(シルバー)、専用意匠のフロントロアバンパーガーニッシュとフロントバンパーサイドベゼル、テールゲートエンブレム、テールゲートリフトアシスト(ダンパータイプ)、内装色ミネラルとイエローステッチのシートです。

Zは18インチアルミホイールが切削光輝、スペアタイヤがスチールホイール、内装色がブラックでステッチはグレーです。ベッドライナー、テールゲートエンブレム、テールゲートリフトアシストの3点は、Zでは販売店装着オプションです。スポーツバーとサイドモールは、Zには設定がありません。

Toyota Safety Sense、ブラインドスポットモニター、パーキングサポートブレーキ、マルチテレインモニター、パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)は、ZもZ“Adventure”も標準です。12.3インチTFTカラーメーターと、12.3インチHDディスプレイのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusも2グレードに付きます。

諸元表の車両型式は、Zが3DF-GUN226-DTTHX、Z“Adventure”が3DF-GUN226-DTTHX(A)です。トライトンで車名・型式が主要諸元表に載っているのはGSRで、三菱・3DF-LC2Tです。GLSとBLACK Editionのグレード別ページに出ているのは類別区分番号のJLHRDで、GSRはJLPRDです。先頭の3DF-は両車に共通で、排出ガス規制の年代や燃料の種類を表す識別記号です。

約498万円で座る席は、片方だけが電動で動く

ハイラックス Z の前席は、運転席が8ウェイパワーシートで電動ランバーサポート付き、助手席が4ウェイマニュアルです。表皮はパーフォレーション付の合成皮革(グレーステッチ)。ステアリングホイールは本革巻きで、ステアリングヒーターが付きます。

トライトン GLS はファブリックシートで、ステアリングホイールは本革巻き(シルバー加飾付)です。運転席パワーシートが付くのは、トライトンではGSRだけです。

クラ

うちは2人で運転を代わるから、GLSだと乗るたびに手で合わせ直すことになるよね

シキ

ハイラックスは電動で8方向。GLSは手で合わせる

エアコンは両車とも左右独立温度コントロールのフルオートです。トライトンには、これに加えてリヤサーキュレーターが3グレードとも付きます。

シートヒーターは、ハイラックスの主要装備一覧表に記載がありません。トライトンはGSRに運転席&助手席シートヒーターが付き、ステアリングヒーター、運転席パワーランバーサポート、ナノイーX(運転席側吹き出し)も同じくGSRの標準装備です。GSRのシートはレザーシート(オレンジステッチ付)で、座面の一部に本革、側面・背面・ヘッドレストは合成皮革という組み合わせです。

ハイラックスには、合わせガラスのウインドシールドグリーンガラス、フロアサイレンサー、フェンダーライナーが全車標準で付きます。

最大トルクは500N·mと470N·m、出はじめは1,600rpmと1,500rpm

ハイラックス(Z・Z“Adventure”)トライトン GSR
エンジン型式1GD-FTV4N16
総排気量2.754L2.439L
使用燃料軽油軽油
最高出力150kW(204PS)/3,000〜3,400rpm150kW[204PS]/3,500rpm
最大トルク500N·m(51kgf·m)/1,600〜2,800rpm470N·m[47.9kgf·m]/1,500〜2,750rpm
変速機6AT+シーケンシャルシフトマチック(Sモード)6速スポーツモードA/T
駆動方式4輪駆動(パートタイム4WD)4WD
フロントサスペンションダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリングダブルウィッシュボーン式独立懸架コイルスプリング
リヤサスペンション車軸式半楕円スプリングリーフスプリング
リヤブレーキディスクリーディングトレーリング式ドラム
タイヤ265/60R18265/60R18
燃料タンク容量80L75L
WLTCモード11.9km/L11.3km/L
最小回転半径6.3m6.2m

トライトンの数値はGSRのものです。ただしWLTCモードの11.3km/Lは、GLSとBLACK Editionも同じ値です。

最高出力は両車とも150kW(204PS)で同じです。分かれるのは最大トルクで、500N·mと470N·m。出はじめる回転数は1,600rpmと1,500rpmで、上端は2,800rpmと2,750rpmです。どちらも荷物を積んだまま、高い回転まで回さずに最大トルクの帯へ入る設定です。

リヤの「車軸式半楕円スプリング」と「リーフスプリング」は、別方式ではありません。半楕円スプリングは板バネの形状の呼び名で、リヤはどちらも板バネです。

タイヤは5グレードとも265/60R18です。違うのはホイールの仕上げで、ハイラックスが切削光輝とマットグレー、トライトンがグレーメタリックとブラックです。

エンジンの型式は、ハイラックスが1GD-FTV、トライトンが4N16です。エンジンに振られるこの記号には、車検証にも「原動機の型式」という欄が用意されています。

荷箱の3辺が図に入っているのはトライトンだけ

トライトンの外観4面図には、荷箱長1,470mm、荷箱幅1,525mm、荷箱高さ520mmが記入されています。図の見出しはGSRです。

ハイラックスの諸元表には、荷台の寸法が載っていません。デッキまわりで出てくるのは「デッキステップ」と「大型デッキスペース」という装備名で、どちらも2グレードとも標準です。

オレンジのトライトン GSR を左後方から見た外観。荷台の前端に黒いスタイリングバーが立ち、GSRバッジとリヤゲートハンドルが見える
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

ベッドライナー、スタイリングバー(ダークチタン加飾付)、フロントアンダーガーニッシュ(ダークチタン加飾付)の3点は、GSRだけに付きます。GLSとBLACK Editionには付きません。3点とも工場出荷時に装着される純正用品で、3年6万kmの保証が付きます。スタイリングバーについては、メーカーオプションのスタイリングバーレスも選べます。

買取相場は、下限で約70万円トライトンが高い

2026年8月更新のカーセンサーの数字です。

平均買取相場額平均走行距離
ハイラックス228.0万円〜370.8万円4万km
トライトン298.5万円〜354.5万円表示なし

下限では約70万円トライトンが高く、上限では約16万円ハイラックスが高くなっています。トライトンは平均走行距離も平均査定満足度も「-」で、数字が出ていません。

どちらの相場も現行型だけを見た数字ではありません。年式別だと、ハイラックスは2024年(2年落ち)の288.1万円〜375.7万円が最新で、2025年式と2026年式の相場は出ていません。トライトンは2025年(1年落ち)が321.9万円〜342.9万円、2024年(2年落ち)が302.7万円〜345.1万円の2つだけです。相場は掲載された物件の価格からの集計値で、実際の査定額は装備や状態で変わります。

決める順番は、車庫・グレード・装備の3段

最初は置き場所です。屋根のある車庫やカーポートなら、巻き尺を当てるのは天井までの高さです。ここで入らないほうの車は、グレードを下げても装備を減らしても入りません。

次がグレードです。トライトンはこの段で外寸が変わるので、グレードを決めるまで置き場所に収まるかどうかも決まりません。ハイラックスはここで外寸が変わらないため、Z“Adventure”にするかどうかは置き場所と切り離して考えられます。

最後が装備です。後から足せるのは、この段だけです。 ベッドライナー、テールゲートエンブレム、テールゲートリフトアシストは、ハイラックス Z なら納車後でも販売店装着オプションとして付けられます。車体の高さと幅は、買ってから変えることができません。

※価格・諸元・装備の適用可否は、トヨタ自動車と三菱自動車が公表している主要諸元表・主要装備一覧表・グレード別ページの数値です。ハイラックスの価格には「メーカー希望小売価格(消費税込み)で参考価格です。価格は販売店が独自に定めていますので、詳しくは各販売店におたずねください」という注記が付いています。トライトンの主要諸元表と主要装備一覧はGSRの1グレードぶんで、GLSとBLACK Editionの数値はグレード別ページとグレード比較表から取りました。買取相場は2026年8月更新のカーセンサーの数字です。いずれも執筆時点の情報で、最新の内容は販売店にご確認ください。