ラフェスタ B30とB35|車体が長いB35は室内も長いか?

B30型 日産ラフェスタの前方からの外観。オレンジのボディで、フロントピラーからルーフにかけてガラス面が大きく取られている
写真: User3204 / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、口を開けてシキに問いかけている。シキは白紙を両手で胸の前に持ち、真顔でクラを見ている B35のほうが車体が長いんだから、室内も長いんでしょ?
シキが白紙を1枚クラに見せながら、口元をゆるめて説明している。クラは白いマグカップを両手で持ち、目を丸くして口を開けている 全長は85mm長いのに、室内長は125mm短い。室内幅は70mm広い
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、口を開けてシキに話しかけている。シキは白紙を胸に抱え、眉を寄せた真顔で聞いている どっちも日産の7人乗りなのに、なんでそんなに違うの?B30は日産の設計、B35はマツダから供給されたプレマシー
シキが白紙を片腕で胸に抱え、目を細めて微笑んでいる。クラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、目を細めて明るく笑っている 広告に「ラフェスタ」としか書いてなかったら?型式を見る。B30かNB30ならB30、CWで始まる英字6文字ならB35

日産ラフェスタという車名で売られた車は2車種あり、車体もエンジンも変速機も別です。2004年12月に出たB30は日産が設計したミニバンで、2011年6月に加わったB35はマツダのプレマシーです。日産とマツダは2011年1月28日に連名でOEM供給契約の締結を発表しており、そのリリースにはマツダが同年5月からプレマシーを日産へ供給すると書かれています。

中古車を探していると、「年式が新しいB35のほうが、車体も室内も大きくなっているはず」と考えるところです。2台の諸元表を並べてみると、寸法の変わり方がそうなっていないことに気づきます。車体は85mm長くなって、室内長は125mm短くなりました。

2011年6月からの1年間、B30とB35は同時に売られていた

日産のFAQは、B30の履歴を「2011年6月 車名変更」「2012年6月 販売終了」と記録しています。このとき付いた車名がラフェスタ JOY です。同じ2011年6月に、車体がまったく別のB35がラフェスタ ハイウェイスターとして発売されました。ラフェスタ JOY はそこから2012年6月の販売終了まで、B35と併売されています。

ラフェスタのハイウェイスターは、もともとB30のグレード名でした。2005年8月の一部仕様変更でB30に加わり、同時に売られていたグレードは時期で変わります。2007年5月のマイナーチェンジ以降は20S・20G、2009年11月からはJOY X・JOY Gでした。2011年6月には、そのJOYのほうがB30の車名になり、ハイウェイスターはB35の車名として使われるようになりました。

クラ

ハイウェイスターって名前、B30のころからあったんだ。じゃあ車名を見ても、どっちの車体か決めきれないね

シキ

ハイウェイスターは2005年8月にB30のグレードとして加わり、2011年6月からはB35の車名です。どちらの車体かは車検証の型式で見分けられます。ハイフンより後ろがB30かNB30ならB30、CWで始まる英字6文字ならB35です

クラ

広告の車名で考えこむより、型式の欄を見せてもらうほうが早いんだ

B30の最後の1年に選べたグレードは1つです。ラフェスタ JOY の装備一覧に載っている列は「2WD/4WD JOY X」の1本だけで、選べるのは駆動方式とオプションだけでした。

85mm長い車体に、125mm短い室内

B35の列は、2013年のマイナーチェンジで2WD(ハイウェイスター Jパッケージを除く)のエンジンと変速機が替わったあとの仕様です。2011年6月の発売時の2WDは、型式がDBA-CWEFWN、エンジンがLF-VDかLF-VDS、変速機が5速ATでした。全長・全幅・全高と室内寸法、4WDの型式・エンジン・変速機は、発売時の主要諸元でも同じ値です。

項目B30(ラフェスタ JOY X)B35(ラフェスタ ハイウェイスター)
車名型式ニッサンDBA-B30/4WDはDBA-NB30ニッサンDBA-CWFFWN/4WDはDBA-CWEAWN
全長4,530mm4,615mm
全幅1,695mm1,750mm
全高1,600mm(4WDは1,615mm)1,615mm(4WDは1,650mm)
ホイールベース2,700mm2,750mm
室内長2,690mm2,565mm
室内幅1,420mm1,490mm
室内高1,255mm(パノラミックルーフ付車は1,230mm)1,240mm
乗車定員7名7名
最小回転半径5.1m5.3m
車両重量1,410kg(4WDは1,490kg)1,490〜1,500kg(4WDは1,580〜1,590kg)
エンジン型式MR20DEPE-VPS(4WDはLF-VE)
総排気量1.997L1.997L(4WDは1.998L)
圧縮比10.012.0(4WDは10.0)
最高出力101kW〈137PS〉/5,200rpm
4WDは95kW〈129PS〉/5,200rpm
111kW〈151PS〉/6,000rpm
4WDは102kW〈139PS〉/6,500rpm
最大トルク200N·m/4,400rpm
4WDは187N·m/4,000rpm
190N·m/4,100rpm
4WDは175N·m/4,000rpm
変速機エクストロニックCVT6速AT(4WDは4速AT)
サスペンション前/後ストラット/トーションビーム
4WDはストラット/トレーリングアーム式マルチリンク
ストラット/マルチリンク
主ブレーキ前/後ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリングベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ195/60R15 88H195/65R15 91H(グレードにより205/55R16・205/50R17)
使用燃料・タンク容量無鉛レギュラー・55L(4WDは50L)無鉛レギュラー・60L(4WDは55L)

同じ駆動方式どうしで比べると、全長から室内高まで、値が一致する寸法はありません。それでいて乗車定員は7名のまま変わっていないので、家族4〜5人で使うぶんには「同じような車」に見えてしまいます。

差がいちばん大きいのは室内長です。B35は車体が85mm長いのに、室内は125mm短い。全長4,615mmで室内長2,565mm、B30は全長4,530mmで室内長2,690mmです。3列の座席に割りふれる前後の長さは、B30のほうが多く取れます。かわりにB35は室内幅が70mm広く、全幅も55mm広い。室内が前後に長いB30か、左右に広いB35か、という違いです。

クラ

3列目まで人を乗せるなら、前後に長いB30のほうがいいってこと?

シキ

ここで比べているのは、諸元表の室内長です。B30が2,690mm、B35が2,565mmで、3列目の足元がどれだけ違うかまでは、この数字からは分かりません

クラ

そっか、室内長が長くても、そのぶん3列目の足元が広いとは限らないもんね

シキ

室内幅はB30が1,420mm、B35が1,490mmで、こちらはB35が70mm広くなっています

クラ

じゃあ3列目の足元は現車で座って確かめる。幅は数字で先に比べておける、と

全幅と最小回転半径は、狭い道で扱いやすいかどうかを見るときの数字です。B30は1,695mm・5.1m、B35は1,750mm・5.3mです。日産自身、ラフェスタ JOY のカタログに「小回りがきいて、視界もいいから、狭い道もラクラク」と書いていました。幅の狭い住宅地の道や機械式駐車場に入れる場面で、全幅が狭く最小回転半径も小さいのはB30のほうです。

2WDどうしで比べると、B30のMR20DEは最大トルク200N·mを4,400rpmで、B35のPE-VPSは190N·mを4,100rpmで出します。最大トルクは10N·m減り、車両重量は1,410kgから1,490〜1,500kgへ、80〜90kg増えています。最大トルクが出る回転数は4,400rpmから4,100rpmへ、わずかに下がりました。

最高出力は101kW〈137PS〉から111kW〈151PS〉へ増えています。ただし、その最高出力が出る回転数は5,200rpmから6,000rpmへ、800rpm高くなりました。圧縮比も10.0から12.0になり、燃料の送り方は筒内直接噴射に変わっています。

燃料消費率は、B30とB35のあいだではそのまま比べられません。B30の15.0km/L(4WDは13.8km/L)は10・15モード、B35の16.2km/L(ハイウェイスターG スプレモは15.2km/L、4WDは10.6km/L)はJC08モードの値で、測り方が違います。この数字は、2WDと4WDの差のように、同じ車種の中で比べるときに使えます。

B35は、2WDと4WDでエンジンも変速機も違う

B35型 日産ラフェスタ ハイウェイスターG スプレモ(DBA-CWFFWN)の前方からの外観
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

B35は2WDと4WDで、車名型式もエンジンも変速機も別になります。グレード名が同じ「ラフェスタ ハイウェイスターG」でも、次の表の仕様(2016年10月現在)では2WDが6速AT、4WDが4速ATです。発売時の2WDは5速ATでした。

2WD4WD
車名型式ニッサンDBA-CWFFWNニッサンDBA-CWEAWN
グレードハイウェイスター/ハイウェイスターG/ハイウェイスターG スプレモハイウェイスター/ハイウェイスターG
エンジンPE-VPS(1.997L・圧縮比12.0・筒内直接噴射)LF-VE(1.998L・圧縮比10.0)
最高出力111kW〈151PS〉/6,000rpm102kW〈139PS〉/6,500rpm
最大トルク190N·m/4,100rpm175N·m/4,000rpm
変速機マニュアルモード付6速AT4速AT
アイドリングストップ標準設定なし
ヒルスタートアシスト標準設定なし
車両重量1,490〜1,500kg1,580〜1,590kg
燃料消費率(JC08)16.2km/L(スプレモは15.2km/L)10.6km/L

4WDは90kg重い車体を、15N·m少ないトルクと4段のギヤで動かします。JC08モードの燃料消費率は、2WDの16.2km/Lに対して10.6km/Lで、5.6km/Lの差があります。

「雪道を走るのは年に何度かだけれど、念のため4WDにしておこうか」と迷うところです。雪の多い地域で4WDが要るなら、選ぶ理由ははっきりしています。ただ、B35の4WDは、2WDに装備を足した仕様ではありません。アイドリングストップとヒルスタートアシストは2WDの3グレードだけに付きます。逆に寒冷地仕様のヒーター付ドアミラーは、4WDの2グレードにだけ標準で付きます。

クラ

年に何度かの雪のために、残りの日もずっと4速ATと10.6km/Lで走ることになるのか

シキ

2WDは6速ATで、スプレモ以外は16.2km/Lです。一方で、ヒーター付ドアミラーが標準で付くのは4WDの2グレードです。どちらにするかは、雪道を走る日が年にどのくらいあるかで変わります

B35は全車、リヤがマルチリンク式でディスクブレーキ

B35の主要装備一覧には〈全車標準装備〉という欄があり、グレードによらず付く装備が並んでいます。いちばん価格の安い個体を選んでも付いてくる装備のうち、B30との差が大きいのは次の3つです。

項目B35(全車共通)B30(ラフェスタ JOY X)
リヤサスペンションマルチリンク式2WDはトーションビーム式/4WDはトレーリングアーム式マルチリンク
リヤブレーキディスクリーディングトレーリング式(ドラム)
ステアリング調整チルト&テレスコピックチルトのみ(テレスコピックの記載なし)

マルチリンク式は左右の後輪が別々に上下する形式で、片側だけが段差や排水溝に乗ったときに、その上下の動きが反対側の車輪に伝わりにくくなります。主要諸元でも、5つの仕様すべてが「マクファーソンストラット式/マルチリンク式」で揃っています。B30は2WDのリヤが、1本の梁で左右をつないだトーションビーム式で、マルチリンクになるのは4WDだけです。同じ車名のなかで、リヤサスペンションの形式が駆動方式によって違っていました。

テレスコピックがあると、座面の高さを先に決めてから、ハンドルまでの距離をハンドルの前後位置で合わせられます。運転席シートリフターも全車標準なので、身長差のある2人が1台を交代で運転する家庭でも、それぞれの運転姿勢を合わせやすくなります。

〈全車標準装備〉欄で見落とされやすいのは、VDC(TCS機能を含む)のほうです。B30のJOY Xの装備一覧には、横滑りを抑える装置の記載がありません。このほか、セカンドシートの大型センターアームレストとフレキシブルシート(カップホルダー2個)、消臭天井も全車共通で付きます。

カーテンとサイドのエアバッグが付くのは、ハイウェイスターGとG スプレモ

B35型 日産ラフェスタ ハイウェイスターG スプレモ(DBA-CWFFWN)の運転席まわり。本革シートにブラウンのパイピングが入る
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)

上の写真はハイウェイスターG スプレモです。ステアリング右スポークに並ぶCANCEL/SET/RESが、スプレモだけに付くASCD(オートスピードコントロール装置)のスイッチです。B35のグレードで付く・付かないが分かれる装備を、表に並べます。

装備ハイウェイスター
(2WD)
ハイウェイスターG
(2WD)
G スプレモ
(2WD)
ハイウェイスター
(4WD)
ハイウェイスターG
(4WD)
シート地ジャカード(ブラック)ジャカード(ブラック+ブラウンパイピング&ステッチ)本革/ジャカード(ブラック+専用ブラウンパイピング&ダークグレーステッチ)ジャカード(ブラック)ジャカード(ブラック+ブラウンパイピング&ステッチ)
クリーナブル機能ー標準ーー標準
タイヤ&ホイール195/65R15+15インチアルミ195/65R15+15インチアルミ
(205/55R16+16インチはセットオプション◆2)
205/50R17+17インチアルミ(光輝仕様)195/65R15+15インチアルミ205/55R16+16インチアルミ
(195/65R15はメーカーオプション)
SRSカーテンエアバッグー標準標準ー標準
運転席・助手席SRSサイドエアバッグー標準標準ー標準
ASCDーー標準ーー
電動スライドドア(助手席側)標準標準標準セットオプション◆4・◆5標準
電動スライドドア(運転席側)ーセットオプション◆2標準ーセットオプション◆3
アウトサイドドアハンドルボディカラーボディカラークロームメッキボディカラーボディカラー
ルーフスポイラーディーラーオプション標準標準ディーラーオプション標準

この表で先に見ておきたいのは、エアバッグの2行です。カーテンエアバッグとサイドエアバッグが付くのは、2WD・4WDともハイウェイスターGと、2WDのG スプレモです。グレード名が「ハイウェイスター」だけで、Gの付かないグレード(以下「素のハイウェイスター」)には、どちらも付きません。中古で価格の安い個体を見つけたときに、まず確かめる価値があるのはここです。

クラ

安いのを見つけて喜んでたら、カーテンもサイドも付いてなかった、ってことがあるわけだ

シキ

素のハイウェイスターは2WDも4WDも、その2行に設定がありません。しかも2WDは3グレードが同じ型式のDBA-CWFFWNなので、型式からは見分けられません

クラ

じゃあ販売店には、グレード名と、カーテンエアバッグが付いているかを聞くんだね

シート地は3種類あります。素のハイウェイスターがジャカードのブラック、Gがブラウンのパイピングとステッチが入るジャカード、スプレモが本革とジャカードの組み合わせです。汚れを拭き取りやすいクリーナブル機能が付くのはGだけで、本革のスプレモには設定がありません。ただし装備一覧の注記によれば、Gのクリーナブル機能もシートサイド・シート前面下・シート裏面・ヘッドレストには及びません。拭き取りやすいのは、座面と背もたれの正面だけです。

装備一覧の◆記号は、それぞれ次のセットです。

  • ◆2(2WDのG)= 運転席側の電動スライドドア+イージークロージャー + 205/55R16タイヤ&16インチアルミホイール
  • ◆3(4WDのG)= 運転席側の電動スライドドア+イージークロージャー + キセノンヘッドランプ
  • ◆4(4WDの素のハイウェイスター)= 助手席側の電動スライドドア+イージークロージャー + インテリジェントキー + エンジンイモビライザー
  • ◆5(同上)= ◆4に、キセノンヘッドランプ・オートライトシステム・フロント雨滴感知式間けつワイパー・本革巻3本スポークステアリング&本革巻シフトノブを加えたもの

2WDのGで運転席側も電動にしようとすると、16インチホイールが一緒に付いてきます。両側の電動スライドドアが最初から標準なのはスプレモだけです。4WDのGで16インチから195/65R15の15インチアルミに替える場合は、装備一覧の(注7)により、他のメーカーオプションが選べなくなります。

B30のJOY Xでは、電動で開くのは助手席側だけでした。両側に付くのは「スライドドアオートクロージャー」で、こちらは半ドアを引き込む機構です。運転席側の電動スライドドアは、装備一覧に項目そのものがありません。かわりにパノラミックルーフがメーカーオプションで選べて、これを付けると室内高が1,255mmから1,230mmへ、25mm低くなります。

買取相場は、B35のほうが上限が高く、下限も低い

カーセンサーの買取相場は、2つの世代が別々の車種コードに分かれているので、B30とB35の数字を分けて読めます。どちらも2026年7月更新の数値で、小売価格ではなく買い取ってもらうときの目安になります。

ラフェスタ(B30)ラフェスタハイウェイスター(B35)
平均買取相場額13.1万〜28.0万円9.1万〜43.6万円
平均走行距離5万km7万km
掲載グレード2.0 ジョイ X(DBA-B30・平成21〈2009〉年11月〜)2.0 G(DBA-CWFFWN・平成28〈2016〉年7月〜)
そのグレードの相場13.1万〜28万円(新車価格179.4万円)24.5万〜43.6万円(新車価格246.5万円)

年式別で見ると、B35は2017年式が約25万〜46万円、2011年式が約9万〜28万円です。年式が6年違うと、相場の範囲もこれだけ違います。B30は2012年式が約13万〜30万円、2011年式が約16万〜29万円で、2つの年式の相場はほぼ同じ範囲に収まっています。カーセンサーがこの車種コードに載せているグレードは「2.0 ジョイ X」の1つで、年式別に並ぶのもこの2年だけです。

では、B35のほうが高く売れる車だと言えるのでしょうか。B35は2018年3月まで売られていました。B30の最終年式は2012年で、いま買えば14年落ちです。平均買取相場額の上限はB30が約28万円、B35が約44万円で15万円以上の差がありますが、比べている個体の年式の幅がそもそも違います。この数字だけでは、そうは言えません。

広告に「ラフェスタ」とだけ書いてあったら、確かめる順番

見た目がまったく違う2台なので取り違えにくそうですが、中古車情報では車名だけが「ラフェスタ」と書かれていることがあります。

最初に見るのは車検証の型式です。型式で分かるのは、世代と駆動方式までです。見るのはハイフンより後ろで、「B30」(2WD)か「NB30」(4WD)ならB30、「CWEFWN」「CWFFWN」(2WD)か「CWEAWN」(4WD)ならB35です。B35の2WDは、2011年6月の発売時がCWEFWNで5速AT、この記事で比べている6速ATの仕様がCWFFWNです。発売時の2WDのグレードはハイウェイスター Jパッケージ/ハイウェイスター/ハイウェイスターGで、この記事の装備表とは構成が違います。ハイフンより前は排出ガス規制の識別記号で、世代の見分けには使えません。日産設計のB30は英字1〜2文字と数字、マツダ製のB35は英字6文字で、記号の組み立て方そのものが違います。

次に確かめるのがグレードです。型式が同じでも、グレードは1つに決まりません。2WDの「DBA-CWFFWN」は素のハイウェイスター・G・G スプレモの3グレードをまとめて指しているので、エアバッグもホイールも運転席側の電動スライドドアも、型式からは判別できません。ここは現車を見るか、販売店にこの3つの装備を1つずつ確かめてもらうことになります。

ルーフスポイラーは素のハイウェイスターでもディーラーオプションで付きますし、タイヤとホイールは履き替えられます。替えようがないのは、駆動方式で決まるエンジンと変速機、そして車体そのものです。B30の2,690mmの室内長も、B35の1,490mmの室内幅も、買ったあとでは変えられません。予算で何を妥協するかを考えるとき、先に決めておきたいのがこの寸法です。

同じ車名のまま世代によって設計が違う例は、S2000 AP1とAP2の違いでも扱っています。あちらで替わったのはエンジンと変速機まわりでした。ラフェスタは車体ごと替わっています。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのラフェスタのレビューとラフェスタ ハイウェイスターのレビューで読めます。

数値・装備は日産が公開する主要諸元表・主要装備一覧、買取相場はカーセンサー(2026年7月更新)にもとづきます。B30の諸元表は2012年3月現在、B35の主要諸元は2016年10月現在、主要装備一覧は2017年4月現在の版です。買取相場は掲載物件からの集計値で、実際の査定額は装備・状態・走行距離によって変わります。