BMW 1シリーズ|同じ521万円のガソリンとディーゼルは何が違う?
BMW 1シリーズ、同じ521万円ならガソリンとディーゼルのどっち?
120 M Sportは足まわり、120dはエンジンが120と違います
120dに、M Sportのサスペンションは付けられないの?オプションでも付きません。付くのは541万円の120d M Sport
最初に決めるのは燃料。エンジンは納車後に替えられませんM Sportにするかどうかは、その次に考えるね BMW 1シリーズの装備・価格表には、5,210,000円が2回出てきます。ガソリンの120 M Sportと、ディーゼルの120dです。日本仕様は6モデルあり、価格が同じになるのはこの2つだけです。
同じ金額でも、払ったお金で手に入るものは違います。120 M Sportは、500万円の120にアダプティブ M サスペンションと18インチのホイール、Mの内外装を加えたモデルです。120dは、120と同じ装備のまま、エンジンを直4 2.0Lのディーゼルに替えたモデルです。
「同じ値段なら、燃費のいいディーゼルのほうが得なのでは」と考えたくなるところです。120 M Sportのサスペンションと18インチ、120dのディーゼルエンジンのどちらが合うかは、ふだん走る道と距離で変わります。
480万円から729万円まで、6モデル
| モデル | エンジン | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| 120 original | 直3 1.5L ガソリン+48V | 4,800,000円 |
| 120 | 直3 1.5L ガソリン+48V | 5,000,000円 |
| 120 M Sport | 直3 1.5L ガソリン+48V | 5,210,000円 |
| 120d | 直4 2.0L ディーゼル+48V | 5,210,000円 |
| 120d M Sport | 直4 2.0L ディーゼル+48V | 5,410,000円 |
| M135 xDrive | 直4 2.0L ガソリン | 7,290,000円 |
リサイクル料金は6モデルとも17,420円です。見積もりでモデルを替えても、この金額は変わりません。
表の並び順に隣どうしの価格差を見ると、20万円、21万円、0円、20万円、188万円です。装備・価格表で6モデルを横に並べると、同じ20万円でも、120 originalから120への20万円と、120dから120d M Sportへの20万円とでは、付くものがまったく違うことが分かります。
120 originalより20万円高い120には、シート・ヒーターと電動シートが標準で付く
120 originalから120に替えると、標準で付く装備が5つ増えます。
| 装備 | 120 original | 120 |
|---|---|---|
| 電動シート(フロント、運転席メモリー機能付) | 設定なし | 標準装備 |
| シート・ヒーティング(フロント) | 設定なし | 標準装備 |
| オートマチック・テールゲート(フット・オープン/クローズ機能付) | 設定なし | 標準装備 |
| スルーローディング・システム(40:20:40分割可倒式リヤ・シート) | 設定なし | 標準装備 |
| タイヤ・リペア・キット | 設定なし | 標準装備 |
120 originalのこの5つは「設定なし」で、有償オプションでも無償オプションでもありません。120 originalでは、お金を出しても付かないという意味です。
冬の朝に前席を温めたいなら、シート・ヒーティングが要ります。スーパーの駐車場で両手に買い物袋を提げたまま荷室を開けたいなら、足の動きで開け閉めできるオートマチック・テールゲートが役に立ちます。スルーローディング・システムは後席の背もたれが3つに分かれて倒れるので、真ん中だけを倒して長い荷物を通し、左右には人が座れます。
見た目では、ホイールが17インチのままデザインが971から972に変わり、インテリア・トリムがダーク・シルバーからイルミネーテッド・アルミニウム・グラファイトになります。
有償オプションも、120 originalではどれも選べません。主なものを並べると、こうなります。
| オプション | 価格(税込) | 120 original | 120 |
|---|---|---|---|
| テクノロジー・パッケージ | 417,000円 | 設定なし | 有償オプション |
| ハイライン・パッケージ | 285,000円 | 設定なし | 有償オプション |
| パノラマ・ガラス・サンルーフ | 188,000円 | 設定なし | 有償オプション |
| 18インチ アロイ・ホイール Yスポーク974 | 120,000円 | 設定なし | 有償オプション |
| BMW Individual のボディ・カラー/スペシャル・ペイント | 165,000円〜524,000円 | 設定なし | 有償オプション |
テクノロジー・パッケージには、高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシストを含むドライビング・アシスト・プロフェッショナル、サラウンド・ビューとドライブ・レコーダーを含むパーキング・アシスト・プラス、ARビュー付のBMWライブ・コックピット・プロフェッショナル、BMWアイコニック・グロー、インテリア・カメラ、BMWヘッドアップ・ディスプレイの6点が入ります。ハイライン・パッケージには、シート表皮の選択とスポーツ・シート、サンプロテクション・ガラス、harman/kardonの12スピーカーが入ります。
ボディ・カラーは13色あり、120 originalで選べるのはそのうちアルピン・ホワイト、ブラック・サファイア、スカイスクレイパー・グレーの3色です。いずれも無償オプションで、メタリックのサンダーナイトもファイヤー・レッドも選べません。
480万円と500万円の差で手に入るのは、表の5つの標準装備と、テクノロジー・パッケージやサンルーフを注文できるようになることの両方です。運転支援は、120 originalにもドライビング・アシスト・プラスとパーキング・アシストが標準で付きます。見落とされやすいのは、ハンズ・オフ・アシストやサンルーフを「見積もりのときに考えればいい」と思っていても、120 originalではその見積もりの段階で選べないことのほうです。
シートヒーターも電動シートも要らない人なら、480万円の120 originalで困らないってこと?
表の5つの装備も、有償オプションも、3色以外のボディ・カラーも要らないなら、困りません
冬は朝早く出る日が多いから、シートヒーターは要るな
前席のシート・ヒーティングは、120 original以外の5モデルには標準で付きます。オプションで足す必要はありません
120より21万円高い120 M Sportは、サスペンションと18インチが違う
120から120 M Sportに替えても、エンジンは同じです。B38A15P型の直3・1,498ccで、最高出力は115kW〔156ps〕/5,000rpm、最大トルクは240N·m/1,500〜4,400rpmです。48Vモーターを合わせたシステム合計(BMW自社データ)の125kW〔170ps〕・280N·mも変わりません。
| 項目 | 120 | 120 M Sport |
|---|---|---|
| サスペンション | ダイナミック・ダンピング・コントロール | +アダプティブ M サスペンション |
| ホイール | 7.5J×17(Yスポーク972) | 8J×18(M ライト・アロイ Yスポーク975M) |
| タイヤ | 205/55R17 | 225/45R18 |
| 全高 | 1,465mm | 1,450mm |
| トランスミッション | 7速DCT | 7速DCT(シフト・パドル付) |
| スポーツ・シート(フロント) | ハイライン・パッケージ(285,000円)に同梱 | 標準装備 |
| シート表皮 | クロス・アルクタール・アンソラジット | M アルカンタラ/ヴェガンザ・コンビネーション |
| インテリア・トリム | イルミネーテッド・アルミニウム・グラファイト | M イルミネーテッド・アルミニウム・ヘキサキューブ・マット |
ダイナミック・ダンピング・コントロールは6モデルとも標準で、M Sportのモデルには、それに加えてアダプティブ M サスペンションが付きます。
タイヤのサイドウォールの高さは、205/55R17が約113mm、225/45R18が約101mmです。路面とホイールのあいだのゴムが12mm薄くなり、全高は15mm低くなります。

家の前の道、舗装の継ぎ目が多いんだよね。M Sportにしたら、段差のたびに突き上げが来る?
タイヤだけで比べれば、ゴムの厚みが12mm薄いぶん、段差の衝撃は伝わりやすくなります。ただ、M Sportにはアダプティブ M サスペンションも加わります。2つを合わせてどうなるかは、装備・価格表の数字からは言えません
そこは乗ってみないと分からないのか。120と120 M Sportを同じ日に借りて、家の前の道を走らせてもらえるか、販売店に聞いてみる
ホイールだけ大きくしたいなら、120には18インチのYスポーク974バイカラーが12万円で用意されています。この場合、サスペンションは120のままで、アダプティブ M サスペンションは付きません。
M Sportを選ぶと、さらに35万円のM スポーツ・パッケージ・プロが選べます。中身はM シートベルト、M スポーツ・ブレーキ(レッド・ハイグロス・キャリパー)、M ライト・シャドー・ライン、M リヤ・スポイラー、M ハイグロス・シャドー・ライン・エクステンド・コンテンツ、ブラック・ルーフ、19インチのM ライト・アロイ Yスポーク976Mの7点です。M Sportの2モデルでレッドのキャリパーと19インチが付くのは、このパッケージを選んだときだけです。
同じ521万円でも、120 M Sportは足まわり、120dはエンジンが120と違う
| 項目 | 120 M Sport | 120d |
|---|---|---|
| エンジン | B38A15P 直3 1,498cc ガソリン | B47C20B 直4 1,995cc ディーゼル |
| 最高出力 | 115kW〔156ps〕/5,000rpm | 110kW〔149ps〕/4,000rpm |
| 最大トルク | 240N·m/1,500〜4,400rpm | 360N·m/1,500〜2,500rpm |
| システム合計(自社データ) | 125kW〔170ps〕・280N·m | 120kW〔163ps〕・400N·m |
| WLTCモード燃費 | 16.8km/L(無鉛プレミアムガソリン) | 21.2km/L(軽油) |
| 車両重量 | 1,460kg | 1,540kg |
| 最終減速比 | 3.789/4.235 | 3.474/3.882 |
| サスペンション | アダプティブ M サスペンション | ダイナミック・ダンピング・コントロール |
| タイヤ/ホイール | 225/45R18/8J×18 | 205/55R17/7.5J×17 |
| 全高 | 1,450mm | 1,465mm |
| シート表皮 | M アルカンタラ/ヴェガンザ | クロス・アルクタール・アンソラジット |
120dの装備を120と比べると、ホイールは17インチのYスポーク972、インテリア・トリムはイルミネーテッド・アルミニウム・グラファイト、シート表皮はクロス・アルクタール・アンソラジットで、3つとも同じです。120dは120 M Sportから装備を減らしたモデルではなく、120の装備のまま、エンジンがディーゼルに替わったモデルです。
エンジン単体の最大トルクは、120 M Sportの240N·mに対して120dは360N·mで、120N·m大きくなります。どちらも1,500rpmから最大トルクを出し、120 M Sportはそれが4,400rpmまで、120dは2,500rpmまで続きます。48Vを合わせたシステム合計では、280N·mと400N·mです。最高出力は、120dのほうが5kW小さくなります。高速道路の合流や上り坂で、エンジンの回転をあまり上げずに大きな力を出せるのは120dです。
車両重量は80kg増えて1,540kgになります。燃料タンクはどちらも49Lで、WLTCモードどおりに走れば、1回の給油で走れる距離はおよそ820kmと1,040kmです。給油の間隔が220kmほど延びます。
令和12年度燃費基準の80%達成車になっているのは、120dと120d M Sportの2モデルです。120 M Sportを含む120系の3モデルと、M135 xDriveには、この表示がありません。
月に何度か高速で実家に帰るんだけど、それなら給油の回数が減る120dで決まり?
給油の回数は減ります。ただ、燃料の単価は装備・価格表に載っていないので、燃料代がどれだけ変わるかまでは出せません。それに120dを選ぶと、アダプティブ M サスペンションは付きません。オプションでも選べません
見た目と足まわりはM Sportで、エンジンはディーゼル、っていうのはできないの?
120d M Sportがそれです。価格は541万円で、521万円の2モデルより20万円高くなります
X3ではガソリンの20 xDriveとディーゼルの20d xDriveが20万円差、3シリーズ セダンでは同じ2.0Lエンジンの318iと320iが46万円差で並びます。同じ価格でディーゼルかM Sportの足まわりかを選ぶことになるのは、この3車種のなかでは1シリーズだけです。
120dを120d M Sportにする20万円で付くものは、120を120 M Sportにする21万円とほぼ同じ
120dから120d M Sportへの20万円で付くのは、アダプティブ M サスペンション、8J×18のM ライト・アロイ975M、225/45R18のタイヤ、シフト・パドル、Mの内外装です。120から120 M Sportへの21万円で付くものと、ほぼ同じ内容です。
ハイライン・パッケージは、120と120d向けが28.5万円、M Sport向けが23.7万円です。M Sportではスポーツ・シートがすでに標準なので中身が1つ少なく、そのかわり選べるシート表皮が3種類から4種類に増えます。表皮のうちパーフォレーテッド・ヴェガンザは、表面に細かい通気孔が開いたタイプです。
120d M Sportより188万円高いM135 xDriveは、4輪駆動とM スポーツ・シート

| 項目 | M135 xDrive | 他の5モデル |
|---|---|---|
| エンジン | B48A20H 直4 1,998cc ガソリン 221kW〔300ps〕/5,750rpm・400N·m/2,000〜4,500rpm | 直3 1.5Lガソリンまたは直4 2.0Lディーゼル |
| 48Vハイブリッド | なし | 15kW〔20ps〕・55N·m/0〜2,000rpmのモーターを搭載 |
| 駆動方式 | 4輪駆動(xDrive) | 前輪駆動 |
| 最終減速比 | 3.944/4.438 | 3.789/4.235(120系)、3.474/3.882(120d系) |
| ラゲージ・ルーム容量 | 380ℓ(後席折りたたみ時1,200ℓ) | 300ℓ(同1,135ℓ) |
| 車両重量 | 1,570kg | 1,460〜1,540kg |
| WLTCモード燃費 | 12.5km/L | 16.8km/L(120系)、21.2km/L(120d系) |
| テクノロジー・パッケージ | 標準装備 | 417,000円の有償オプション(120 originalは設定なし) |
エンジン単体で300psを出す一方で、48Vハイブリッドは載りません。
M スポーツ・シート(フロント)と、運転席のランバー・サポート、サイ・サポート、サイド・サポート付シートバックが標準で付くのは、M135 xDriveだけです。他の5モデルでは、腰と腿と背中を個別に支えるこの4項目を、オプションでも選べません。
M スポーツ・ブレーキ(レッド・ハイグロス・キャリパー)も、M135 xDriveには標準で付きます。M Sportの2モデルでは、35万円のM スポーツ・パッケージ・プロを選ばないと付きません。さらにM135 xDriveだけのオプションとして、19インチのM ライト・アロイ977M(12万円)とM コンパウンド・ブレーキ(13.5万円)があります。
全長4,370mm・最小回転半径5.5mは6モデル共通
| 項目 | 6モデル共通 |
|---|---|
| 全長×全幅 | 4,370×1,800mm |
| ホイールベース | 2,670mm |
| トレッド(前/後) | 1,560/1,560mm |
| 最低地上高 | 155mm |
| 最小回転半径 | 5.5m |
| 定員 | 5名 |
| サスペンション形式 | 前:シングル・ジョイント・スプリング・ストラット式/後:マルチリンク式 |
| トランスミッション | 電子油圧制御式7速DCT |
| ステアリング | ラック&ピニオン式、車速感応式パワー・ステアリング |
駐車場での取り回しは、480万円の120 originalでも729万円のM135 xDriveでも同じです。最小回転半径5.5mも、全幅1,800mmも、6モデルで変わりません。全高だけは、M Sportの2モデルとM135 xDriveが1,450mmで、ほかの3モデルより15mm低くなります。
5シリーズ セダンでは、モデルを選ぶと駆動方式もトランク容量も一緒に決まります。1シリーズでは、駆動方式もラゲージ・ルーム容量も、ほかと違うのはM135 xDriveだけです。
冬にスキー場へ行くなら、4輪駆動のM135 xDriveのほうが安心?
最低地上高は155mmで、M135 xDriveも他の5モデルと同じです。4輪駆動にしても、床下と路面のあいだは広がりません
新雪の積もった駐車場で床下をこするかどうかは、どれを選んでも同じなのか。120d M Sportとの差額188万円のうち、どこまでが雪道のためのお金なんだろう
ガソリンかディーゼルかを先に決め、M Sportはその次に決める
最初に決めるのは燃料です。同じ521万円の2モデルで比べると、車両重量が80kg、エンジン単体の最大トルクが120N·m、WLTCモード燃費が4.4km/L違います。エンジンは納車後に載せ替えられません。
次がM Sportにするかどうかです。ここでアダプティブ M サスペンション、18インチ、225/45R18、全高1,450mmが一度に決まります。ホイールとタイヤは後から替えられますが、サスペンションは替えられません。
120 originalを検討しているなら、シート・ヒーターと電動シートが要るかどうかを、価格より先に確かめてください。120 originalでは、この2つも、テクノロジー・パッケージも、サンルーフも、注文するときに選べません。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのBMW 1シリーズ ハッチバックのレビューで読めます。
※価格・装備は執筆時点の情報です。本記事はBMW公式の装備・価格表(2026年7月以降生産車両。諸元は2026年5月27日現在)にもとづきます。装備・価格表は生産月ごとに改定されるため、契約する月によって同じ仕様でも内容が変わることがあります。