BMW 5シリーズ セダン|4輪駆動を選べるのはどれ?
5シリーズは4輪駆動がいい。ガソリンの523iでも4輪駆動は選べる?
523iは後輪駆動だけ。4輪駆動は523dとi5 M60の2つです
エア・スプリングは、パッケージで足せる?付くのはi5だけです。減衰力の可変はパッケージで足せます
4輪駆動が要るかでモデルを絞って、オプションはそのあとです冬に雪道を走るかどうか、そこから話そう 5シリーズ セダンの装備・価格表には、ガソリンの523i、ディーゼルの523d xDrive、電気自動車のi5が並び、仕様を数えると5通りあります。この表で最初に選ぶのはモデルで、後輪駆動か4輪駆動かを、モデルとは別に選ぶことはできません。 トランクの容量も、最低地上高も、リヤのばねがコイルかエアかも、モデルを選んだ時点で一緒に決まります。
モデルを選んだあとにパッケージで足せるのは、サスペンションの制御やステアリングのほうです。減衰力を変えるアダプティブ・サスペンションと、後輪も切れるステアリングは、いちばん安い523i Exclusiveにも注文時に付けられます。
5通りの価格は、842万円から1,625万円
| モデル | 仕様 | メーカー希望小売価格(税込) |
|---|---|---|
| 523i | Exclusive | 842万円 |
| 523i | M Sport | 915万円 |
| 523d xDrive | M Sport | 966万円 |
| i5 eDrive40 | M Sport | 1,043万円 |
| i5 M60 xDrive | ー | 1,625万円 |
いちばん安い523i Exclusiveと、いちばん高いi5 M60 xDriveの差は783万円です。このうち582万円は、i5 M60 xDriveと、2番目に高いi5 eDrive40の価格差です。
このほかにリサイクル料金が全モデル1万9,920円かかります。
駆動方式・トランク容量・最低地上高・リヤのばねは、モデルで決まる
| 523i | 523d xDrive | i5 eDrive40 | i5 M60 xDrive | |
|---|---|---|---|---|
| 燃料 | 無鉛プレミアム | 軽油 | 電気 | 電気 |
| 駆動方式 | 後輪駆動 | 4輪駆動 | 後輪駆動 | 4輪駆動 |
| トランク・ルーム容量 | 520L | 520L | 490L | 490L |
| 最低地上高 | 154mm | 154mm | 146mm | 136mm |
| リヤサスペンション | マルチリンク式・コイル | マルチリンク式・コイル | マルチリンク式・エア | マルチリンク式・エア |
| 車両重量 | 1,760kg | 1,870kg | 2,180kg | 2,340kg |
| 最小回転半径 | 5.7m | 5.8m | 5.7m | 5.8m |
「冬は雪道を走るから4輪駆動にしたい。エンジンはガソリンで」と考えていると、この表には当てはまるモデルがありません。523i xDriveという行はなく、4輪駆動はディーゼルの523d xDriveと、電気自動車のi5 M60 xDriveの2つです。同じi5でも、eDrive40は後輪駆動です。
後輪のばねは、523iと523dがコイル・スプリングで、エア・スプリングが入るのはi5の2モデルだけです。
トランクは、i5にすると520Lから490Lへ30L減ります。最低地上高は3通りあり、523iと523dが154mm、i5 eDrive40が146mm、i5 M60 xDriveが136mmです。M60は523iと523dより18mm低く、タイヤも20インチになります。
冬はスキーに行くから、4輪駆動の2つで考えてるんだけど。523dとM60なら、どっちでも同じ?
最低地上高が違います。523d xDriveは154mm、i5 M60 xDriveは136mmです。
18mmかあ。スキー場の駐車場で、除雪したあとの雪の塊をまたぐなら、高いほうがよさそうな気がする
表で言えるのは、車体のいちばん低いところと地面との間が18mm違う、というところまでです。雪道での走りやすさは、この表からは読めません。
車両重量は、いちばん軽い523iの1,760kgから、いちばん重いi5 M60 xDriveの2,340kgまで、580kgの差があります。ホイールベース2,995mm・全長5,060mm・全幅1,900mmは共通です。全高はM60だけ1,505mmで、ほかのモデルより10mm低くなります。前後トレッドは1,635/1,670mm(523i Exclusive)から1,625/1,625mm(M60)まで、仕様ごとに違います。自宅や勤め先の駐車場が平置きなら、全長と全幅はどのモデルも同じなので、照らし合わせる数字は1組で済みます。重量に上限のある機械式駐車場では、モデルによって違う車両重量も照らし合わせることになります。

1回の補給で走れる距離は、ディーゼルがいちばん長い
523iと523dは、燃料タンクがどちらも60Lです。i5は一充電走行距離が公表されています。
| モデル | WLTCモード | 補給1回で走れる距離 |
|---|---|---|
| 523d xDrive | 16.6km/L(タンク60L) | 約996km |
| 523i | 14.3km/L(タンク60L) | 約858km |
| i5 eDrive40 | 一充電走行距離 | 648km |
| i5 M60 xDrive | 一充電走行距離 | 527km |
いちばん高いi5 M60 xDriveが、走れる距離ではいちばん短い527kmです。523d xDriveとの差は約470kmあります。
お盆の帰省で高速道路を長く走るんだけど、i5だと、途中で充電しないと着かない?
一充電走行距離は、i5 eDrive40が648km、M60が527kmです。どちらも公表値で、高速道路で実際に何km走れるかは、この表からは分かりません。
まずは実家まで片道何kmあるかを、地図で測ってみる。527kmに近いなら、M60で帰るときは充電する場所から調べることになりそう
最高出力は、価格が高いモデルほど大きくなります。
| モデル | 最高出力 | 最大トルク |
|---|---|---|
| 523i | 140kW(190ps)/5,000rpm | 310N·m/1,500〜4,000rpm |
| 523d xDrive | 145kW(197ps)/4,000rpm | 400N·m/1,500〜2,750rpm |
| i5 eDrive40 | 250kW(340ps)/8,000rpm | 400N·m/0〜6,000rpm |
| i5 M60 xDrive | 442kW(601ps) | 795N·m |
523dは、最大トルクの400N·mを1,500rpmから出します。i5 eDrive40も最大トルクは同じ400N·mで、0rpmから6,000rpmまで出ます。止まった状態から動き出すときにも、この400N·mが出るという数字です。523iと523dには48Vハイブリッドの電気モーター(5kW/25N·m)が加わり、i5には8速ATがありません。
18インチを標準で履くのは、いちばん安い523i Exclusiveだけ
| モデル・仕様 | タイヤ | サイドウォールの高さ |
|---|---|---|
| 523i Exclusive | 225/55R18 | 約124mm |
| 523i M Sport | 245/45R19 | 約110mm |
| 523d xDrive M Sport | 245/45R19 | 約110mm |
| i5 eDrive40 M Sport | 245/45R19 | 約110mm |
| i5 M60 xDrive | 前245/40R20・後275/35R20 | 約98mm・約96mm |
「いちばん安いExclusiveにすると、乗り心地まで我慢することになるのでは」と迷うところですが、タイヤに限れば、いちばん安いExclusiveのほうがサイドウォールが厚くなります。サイドウォール(タイヤの側面のゴムの部分)の高さは、842万円の523i Exclusiveが約124mmで、5通りの中でいちばん厚くなります。M Sportの19インチより14mm厚く、M60の20インチとは26〜28mm違います。サイドウォールが厚いぶん、路面の継ぎ目や段差の衝撃が車体に伝わりにくくなります。
i5の2モデルには、リヤのエア・スプリングと、減衰力を変えるアダプティブ・サスペンションが標準で付きます。
523i Exclusiveは、ホイールを大きくすることもできます。19インチは30万6,000円のプラス・パッケージに含まれ、20インチ(25万9,000円)はそのパッケージとの組み合わせで、21インチ(32万4,000円)はさらにコンフォート・ドライビング・パッケージも足した組み合わせで選べます。一方、18インチのアロイ・ホイール(Yスポーク・スタイリング932)は523i Exclusiveの標準装備で、ほかの4モデルには設定がありません。
見た目は19インチのほうが好きなんだよね。Exclusiveを19インチにしたら、サイドウォールはM Sportと同じくらい薄くなるの?
上の表は、標準で付くタイヤどうしの比較です。パッケージの19インチを選んだときのタイヤサイズは、ここには載っていません。
それなら見積もりを頼むとき、ホイールと一緒にタイヤのサイズも書いてもらう
ステアリング・ホイール・ヒーティングは、1,625万円のi5 M60 xDriveでも有料
| オプション | 523i Exclusive | ほか4モデル | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| ステアリング・ホイール・ヒーティング | 有償オプション | 有償オプション | 4万9,000円 |
| パノラマ・ガラス・サンルーフ(ブラインド付) | 有償オプション | 有償オプション | 26万6,000円 |
| HiFiスピーカー・システム harman/kardon | 有償オプション | 標準装備 | 9万8,000円 |
| Bowers & Wilkins サラウンド・サウンド・システム | 設定なし | 有償オプション | 12万2,000円 |
ステアリングヒーターは、5通りすべてで4万9,000円の有償オプションです。1,625万円のi5 M60 xDriveでも、注文するときに足さなければ付きません。冬の朝にハンドルの冷たさが気になるなら、見積もりの段階で入っているかを確かめておきたい項目です。装備・価格表で見落とされやすいのは、こうした「高いモデルなら最初から付いていそうな装備」のほうです。
HiFiスピーカー・システム harman/kardonは付き方が違い、523i Exclusive以外の4モデルには標準で入っています。523i Exclusiveだけは9万8,000円の有償オプションで、Bowers & Wilkins サラウンド・サウンド・システムはExclusiveでは選べません。
減衰力を変えるサスペンションと後輪操舵は、パッケージで足せる
単品のオプションとは別に、パッケージ・オプションが5つあります。アダプティブ・サスペンションは、このうちコンフォート・ドライビング・パッケージに入っています。
| パッケージ | 主な中身 | 523i Exclusive | 523i M Sport・523d | i5 eDrive40・M60 |
|---|---|---|---|---|
| プラス・パッケージ | 19インチ・ホイール934、クラフテッド・クリスタル・フィニッシュ、トラベル&コンフォート・システム | 30万6,000円 | 設定なし | 設定なし |
| コンフォート・ドライビング・パッケージ | アダプティブ・サスペンション、インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング、ランバー・サポート(フロント)、4ゾーン・エアコン | 43万8,000円 | 37万9,000円 | 標準装備 |
| エクスクルーシブ・メリノ・レザー・パッケージ | ベンチレーション・シート、コンフォート・シート、BMW Individual レザー・メリノ | 設定なし | 53万4,000円 | 53万4,000円 |
| M スポーツ・パッケージ・プロ | Mシートベルト、Mリヤ・スポイラー、Mスポーツ・ブレーキほか | 設定なし | 17万8,000円 | eDrive40は17万8,000円/M60は標準装備 |
| M カーボン・エクステリア・パッケージ | ー | 設定なし | 設定なし | M60のみ26万1,000円 |
i5の2モデルには、コンフォート・ドライビング・パッケージが標準で付きます。アダプティブ・サスペンションと一緒に、後輪も切れるインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングも標準です。最小回転半径はi5 eDrive40が5.7m、M60が5.8mで、装備・価格表の注記によると、このステアリングが働く条件では5.3mと5.4mまで小さくなります。
523iと523dでも、このパッケージを足せば同じアダプティブ・サスペンションとインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングが付きます。523i Exclusiveなら43万8,000円です。減衰力の可変と後輪の操舵は、モデルを選び直さなくても追加できます。ただしリヤのエア・スプリングは別で、i5を選ばないと付きません。
最初に決めるのは、4輪駆動が要るかどうか
4輪駆動が要るなら、候補は523d xDriveとi5 M60 xDriveの2つで、価格差は659万円あります。4輪駆動が要らなければ、後輪駆動の523iとi5 eDrive40も候補に入ります。
842万円の523i Exclusiveに19インチのプラス・パッケージ30万6,000円とコンフォート・ドライビング・パッケージ43万8,000円を足すと、合計は約916万円で、915万円の523i M Sportとほとんど変わりません。それでも、付く装備は同じになりません。M SportにはHiFiスピーカー・システム harman/kardonが標準で入り、Exclusiveでは9万8,000円の有償です。逆に、アダプティブ・サスペンションとインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、M Sportではコンフォート・ドライビング・パッケージを足さないと付きません。
ほぼ同じ金額で、harman/kardonのスピーカーとアダプティブ・サスペンションのどちらを取るかは、表の数字では決まりません。車の使い方を家族で話し合って決めるところです。
同じ2.0Lで出力だけが違う318iと320iが並ぶ3シリーズ セダンや、ガソリンとディーゼルが20万円差のX3では、選び方がまた違います。
実際に乗っている人の評価は、みんカラの5シリーズ セダンのレビューで読めます。
※価格・装備は執筆時点(2026年7月以降生産モデルの装備・価格表、諸元は2026年4月22日現在)の情報です。