ヴェゼルのタイプ比較|4WDにすると冬の装備は何が付く?
ガソリンのGなら、前輪駆動でいちばん安く買えるよね?
Gは4WDだけ。前輪駆動ならe:HEV Xの約300万円から
冬の装備は、4WDにすれば全部そろう?Xでもシートヒーターは付く。ハンドルのヒーターはZ以上
駆動方式を最初に決める。納車後には変えられない18インチは、Zを選ぶと付いてくるんだね ヴェゼルの価格表でいちばん目を引くのは、ガソリンのG(275万8,800円)です。いちばん安いe:HEVより24万円安く、最廉価のタイプに見えます。
ただし、Gは4WDの1本だけで、前輪駆動の設定はありません。前輪駆動で買うなら、いちばん安い選択肢はe:HEV Xの299万8,600円です。
「雪は降らないし、ガソリン車の前輪駆動をいちばん安く買えればいい」。そう考えてタイプ一覧を開いても、その組み合わせは載っていません。
価格表と装備表を並べてみると、ヴェゼルのタイプはグレードの上下より先に、前輪駆動か4WDかで分かれていることに気づきます。駆動方式を変えると、価格だけでなく、冬の装備とリヤサスペンションの形式まで変わります。
ガソリンのGは4WDだけ、e:HEVは前輪駆動と4WDから選べる
タイプは6つで、駆動方式まで含めると11通りになります。
| タイプ | FF | 4WD |
|---|---|---|
| e:HEV X | 2,998,600円 | 3,218,600円 |
| e:HEV X・HuNTパッケージ | 3,108,600円 | 3,328,600円 |
| e:HEV Z | 3,268,100円 | 3,488,100円 |
| e:HEV Z・PLaYパッケージ | 3,699,300円 | 3,919,300円 |
| e:HEV RS | 3,748,800円 | 3,968,800円 |
| G(ガソリン) | ー | 2,758,800円 |
e:HEVは、どのタイプも4WDにすると22万円上がります。この形から外れているのがGで、前輪駆動の欄が空いています。ガソリン車を安く買いたいという動機と、4WDは要らないという条件は、ヴェゼルでは両立しません。
雪が降らない地域なら、4WDはいらないんだけどな
それでもGにすれば、4WDの分も込みで買うことになる。前輪駆動が条件なら、候補はe:HEVの5タイプ
じゃあGは、4WDが要る人のためのタイプってこと?
表で見ると、4WDをいちばん安く買えるタイプ。e:HEVの4WDは、どれもGより高い
4WDにすると、寒い日の装備が3つ付いてくる
冬の朝、霜の付いたドアミラーとフロントガラスが晴れるのを待ってから走り出す。そうした季節の装備には、e:HEVでは4WDにしか付かないものがあります。
| 装備 | e:HEV X | HuNTパッケージ | e:HEV Z | PLaYパッケージ | e:HEV RS | G |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 運転席&助手席シートヒーター | 4WDのみ | 4WDのみ | 標準 | 標準 | 標準 | 標準 |
| PTCヒーター | 4WDのみ | 4WDのみ | 4WDのみ | 4WDのみ | 4WDのみ | ー |
| 親水/ヒーテッドドアミラー+熱線入りフロントウインドウ | 4WDのみ | 4WDのみ | 4WDのみ | 4WDのみ | 4WDのみ | 標準 |
| ステアリングヒーター | ー | ー | 標準 | 標準 | 標準 | ー |
e:HEV XとHuNTパッケージの前輪駆動を選ぶと、表の4つはひとつも付きません。4WDにすれば上の3つが付き、付かないのはステアリングヒーターだけになります。シートヒーターには単体のオプション設定がないので、XとHuNTパッケージで欲しいときは、4WDにするかZまで上げるかのどちらかです。
PTCヒーターは、エンジンの熱に頼らず電気で車内を温める補助ヒーターです。e:HEVでは5タイプとも4WDにだけ設定があり、Gには設定がありません。ステアリングヒーターは駆動方式と関係なく、Z・PLaYパッケージ・RSの3タイプに限られます。Gには4WDでも付きません。
冬の装備を重く見るなら、Xでも4WDにすれば、シートヒーターとヒーテッドドアミラーまでそろう
でも冬の朝にいちばん冷たいのは、ハンドルなんだよね
ハンドルのヒーターは、Zから上の3タイプ。表で並べると、Xの4WDとZの前輪駆動は価格が近い
ハンドルを温めたいならZの前輪駆動、ミラーとPTCヒーターが欲しいならXの4WD。そこで迷うんだ
6タイプの寸法と、駆動方式で替わる足まわり
自宅の車庫や、ふだん使う駐車場の高さと幅に収まるかを見るときは、下の表の全高と全幅を使います。
| e:HEV X/HuNT | e:HEV Z/PLaY | e:HEV RS | G | |
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4,340mm | 4,340mm | 4,385mm | 4,340mm |
| 全幅 | 1,790mm | 1,790mm | 1,790mm | 1,790mm |
| 全高 | 1,580mm | 1,590mm | 1,545mm | 1,580mm |
| 最低地上高(FF/4WD) | 185/170mm | 195/180mm | 180/165mm | ー/170mm |
| 車両重量(FF/4WD) | 1,350/1,430kg | 1,380/1,450kg | 1,380/1,460kg | ー/1,320kg |
| タイヤ | 215/60R16 | 225/50R18 | 225/50R18 | 215/60R16 |
| 最小回転半径 | 5.3m | 5.5m | 5.5m | 5.3m |
ホイールベースは2,610mm、客室内寸法は2,020×1,445×1,225mm、乗車定員は5名で、全タイプ共通です。ほかの車と車体の大きさを比べるなら、ヴェゼル vs CX-30で寸法の差を確かめられます。
諸元表で駆動方式ごとに書き分けられているのは、最低地上高と車両重量だけではありません。リヤサスペンションは、前輪駆動が車軸式、4WDがド・ディオン式です。ド・ディオン式は、左右の車輪を1本の管でつなぎ、デファレンシャルを車体側に固定する形式です。スタビライザーも、前輪駆動は前だけ、4WDは前後に入ります。4WDを選ぶと、足まわりの構成そのものが替わります。
e:HEV Zで装備が増え、タイヤは18インチになる
装備で迷ったときの分かれ目はZです。ステアリングヒーター、ハンズフリーアクセスパワーテールゲート、リアベンチレーション、左右独立温度コントロール式のフルオートエアコン、自動防眩ルームミラー、雨滴検知式ワイパー、アダプティブドライビングビーム、ブラインドスポットインフォメーションの8つは、いずれもZ以上(Z・PLaYパッケージ・RS)にしかありません。前輪駆動どうしで比べると、Xとの差は約27万円です。
買い物袋を両手に提げたまま荷室を開けたい、後席に座る家族にもエアコンの風を届けたい。そうした場面に関わる装備が、この8つに入っています。
その代わり、Zを選ぶとタイヤは225/50R18になり、16インチの設定はありません。サイドウォールはXの215/60R16より約17mm薄く、荒れた舗装の継ぎ目をタイヤで受け止められる量が、その分だけ減ります。最小回転半径も5.3mから5.5mへ0.2m大きくなり、狭い路地でのUターンや車庫入れで、切り返しが増える場面が出てきます。
e:HEV XとHuNTパッケージは16インチで、最小回転半径は5.3m
Xは約300万円(前輪駆動)です。16インチのタイヤと5.3mの最小回転半径はGと共通で、Zより小回りが利きます。

e:HEVの5タイプのうち、コンビシートの設定がないのはXだけです。プライムスムース(合皮)とファブリックを組み合わせたコンビシートが入るのはHuNTパッケージ・Z・PLaYパッケージで、RSはそこにラックス スェードが加わります。
「とりあえずXで注文して、HuNTパッケージはあとから足せばいい」と考えたくなりますが、HuNTパッケージはXに付けるオプションではありません。タイプ一覧で独立した価格を持つタイプで、PLaYパッケージも同じです。Xに11万円払ってHuNTにする、という買い方はできないので、どのタイプにするかは注文の時点で決めます。
HuNTパッケージはXより11万円高く、コンビシートに加えてFABTECT(撥水・撥油加工)が付きます。撥水加工が入るのは、6タイプ中HuNTパッケージだけです。後席で子どもが飲みものをこぼしたときに、拭き取りで済むか繊維に染みるかが、ここで分かれます。
スピーカーはXとHuNTパッケージが4個、Z以上が6個です。10スピーカーのプレミアムオーディオはZ以上のメーカーオプションで、XとHuNTパッケージには設定がありません。
e:HEV Z・PLaYパッケージは、パノラマルーフを選べる唯一のタイプ
パノラマルーフのメーカーオプションを選べるのはPLaYパッケージだけで、ZにもRSにも付けられません。PLaYパッケージの前輪駆動は約370万円で、Zより約43万円高くなります。パノラマルーフを付けると、客室内の高さは1,225mmから1,240mmになります。
パノラマルーフは工場で装着するメーカーオプションなので、注文したあとからは追加できません。家族で欲しいかどうか意見が分かれそうなら、見積もりの前に話しておくところです。
屋根のガラスを付けると、約43万円ってこと?
43万円は、ZとPLaYパッケージの価格差。パノラマルーフは、PLaYパッケージを選んだうえで注文時に足すメーカーオプション
e:HEV RSは、全長が45mm長く、全高が45mm低い
RSだけ全長が4,385mmで、ほかの4,340mmより45mm長くなります。全高1,545mmは、Z・PLaYパッケージより45mm、X・HuNTパッケージ・Gより35mm低い値です。前輪駆動の最低地上高も180mmで、Zの195mmより15mm低く設定されています。
高さ制限のある駐車場をよく使うなら、この差は寸法表で確かめておきたいところです。
シートはプライムスムース×ラックス スェード×ファブリックのコンビシートで、ステッチは赤です。Z以上にしかない8つの装備はRSにもそろっていて、価格は約375万円(前輪駆動)です。RSは装備を足すためのタイプというより、車高を下げた見た目を選ぶタイプです。
Gは275万8,800円の4WDで、燃費は15.0km/L
エンジンはL15Z型の1.5Lガソリンで、87kW(118PS)・142N·mです。e:HEVのモーターは96kW/253N·mで、最大トルクはGのエンジンを大きく上回り、その値を低い回転域から発生します。発進や上り坂で、回転を上げなくても力を出せるのはe:HEVのほうです。
WLTCモード燃費は15.0km/Lで、e:HEVの4WDは21.3〜21.5km/Lです。走る距離が伸びるほど、燃料代の差が車両価格の差を詰めていきます。週末の買い物が中心の家庭と、毎日長い距離を通勤する家庭とでは、この差が1年でいくらになるかが変わります。
装備では、シートヒーターとヒーテッドドアミラーが標準で付く一方、ステアリングヒーター、アイドリングストップ、リアベンチレーション、パワーテールゲートはありません。
静粛性に関わる装備で見落とされやすいのは、フロントウインドウガラスの注記です。IRカット(遮熱)/UVカット機能付フロントウインドウガラスに「遮音機能付」と書かれているのは、e:HEVの5タイプだけです。Gにも同じガラスが入りますが、遮音機能の記載はありません。
うちは週末に近所を回るくらいだから、燃費の差より、買うときの安さのほうが大きそう
走る距離が短いなら、そういう見方になる。ただGは4WDで、前輪駆動のe:HEV Xと比べると、差は24万円まで縮む
買取相場は、初代と2代目が混ざった数字
カーセンサーの買取相場は49.8万〜315.8万円(2026年7月更新)です。
ヴェゼルは2013年12月の初代から続くモデルで、この相場は初代のRU型と、現行の2代目にあたるRV型を合わせた集計になります。下限の49.8万円は、初代の数字とみておくのが無難です。現行型の水準を知りたいときは、年式で絞った表示を見てください。
初代に乗っていて下取りに出す人なら、むしろ下限のほうが自分に近い数字だよね
そう読める。下取りに出す車の世代で、見るべき数字が変わる
前輪駆動か4WDかを、いちばん先に決める
見積もりの前に家族で最初に決めるのは、前輪駆動か4WDかです。ここでGを候補に残せるかが決まり、PTCヒーターとヒーテッドドアミラーの有無、リヤサスペンションの形式も同時に決まります。どれも納車後には変えられません。
次がタイプです。ハンドルのヒーターやパワーテールゲートが欲しければZ以上、屋根のガラスが欲しければPLaYパッケージまで、この段階で絞れます。
タイヤと小回りは最後に確かめます。18インチはZ以上を選んだ結果として付いてくるもので、単独では選べません。ふだん通る道が荒れた舗装や細い路地なら、16インチと最小回転半径5.3mのXかHuNTパッケージにする、という判断も成り立ちます。
トヨタが同じ装備をどこで分けているかは、ヤリスクロスのグレード比較が参考になります。
装備と数値はホンダの主要装備表・主要諸元表、価格はタイプ一覧、買取相場はカーセンサー(2026年7月更新)にもとづきます。※価格・相場は執筆時点の情報です。買取相場は掲載物件からの集計値で、実際の査定額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。