N-BOXのタイプ比較|19タイプでいちばん大きな違いは?
N-BOXって19タイプもあるの? どこから見ればいいんだろ
エンジンは2種類です。最大トルクは自然吸気65N·m、ターボ104N·m
前席シートヒーターは、いちばん安いN-BOXにも付きますえ、176万円のタイプにも?
先に決めるのは、高速道路を4人で走るかどうかですじゃあ内外装の仕上げは最後でいいんだ N-BOXのタイプ一覧を開くと19タイプ並び、FFと4WDを分けると価格の行は38本になります。数は多いのですが、この記事では、契約したあとで付け加えられない装備のうち、ターボ、15インチ、右側のパワースライドドアの3つを見ます。なかでも加速に関わるのはターボで、高速道路を4人で走る機会があるならターボを選ぶ、というのがこの記事の結論です。
最大約91万円の価格差のうち、加速と乗り心地に関わるのはターボとホイール
系統は無印・N-BOX JOY・N-BOX CUSTOM・スロープの4つ。いちばん安い約177万円からいちばん高い約268万円まで幅は約91万円ありますが、その大半は内外装の仕上げの差です。装備一覧と諸元表を並べてみると、加速と乗り心地に関わって変わるのは、ターボとホイールサイズの2つです。
前席シートヒーターや運転席ハイトアジャスター、リア左側パワースライドドアのように、いちばん安いタイプにも付く装備は、この記事では差として扱いません。
CUSTOMにしても、室内は広くならない
「せっかくならCUSTOMのほうが中も広いのでは」と迷うところですが、広くなりません。客室内の幅1,350mm・高さ1,400mm、そして全長3,395mmは19タイプ共通です。長さだけは例外で、スロープ2タイプは車いすスペースの構造上、客室内長が1,830mmで、ほかのタイプの2,125mmより短くなります。室内の寸法をスペーシアと並べた表は、N-BOX vs スペーシアにあります。
じゃあCUSTOMにして変わるのは、見た目のほうなんだ
変わるのはホイールと、選べるエンジンと、標準で付く装備の数
エンジンまで選べるかどうかが変わるの? それは見た目の話じゃないね
ターボは無印とスロープには設定がありません。そこはあとの節で
寒い地域でも、前席シートヒーターのために高いタイプを選ばなくていい
運転席&助手席のシートヒーターは、N-BOX スロープを除く18タイプに標準です。いちばん安い約177万円のN-BOXにも付きます。
タイプを選ばないと付かないのはステアリングヒーターのほうで、こちらはJOY ターボ、JOY ターボ BLACK STYLE、CUSTOM ターボ コーディネートスタイルの3タイプです。
冬の朝、ハンドルが冷たいのがいちばんつらいんだよね
なら候補はその3タイプです。いずれもターボ車です
ハンドルを温めたいだけで、ターボ車を買うことになるのか。通勤が雪道なら、それだけでターボ車に決まっちゃうね
ターボにしても、同じ系統の自然吸気との燃費の差はFFで1.1〜1.3km/L
WLTCモード燃費をFFの同じ系統どうしで比べると、JOY の21.3km/Lに対して JOY ターボは20.2km/L、CUSTOM の21.3km/L・CUSTOM コーディネートスタイルの21.2km/Lに対して CUSTOM ターボは20.0km/Lです。燃費を理由に自然吸気を選ぶほどの差ではありません。
買取相場の下限10.8万円は、いまのN-BOXの目安ではない
N-BOXは2011年12月からのモデルで、カーセンサーの集計には初代・2代目も入っています。下限の10.8万円を現行JF5型の目安と読まないでください。 現行型の目安として使えるのは、グレード別相場に出ている「カスタム 660 ターボ ブラック スタイル」(6BA-JF5・2025年12月〜)の126.4万〜144.7万円のほうです。6BA-JF5は2026年7月の改良前の型式で、改良後の5BA-JF5と世代は同じ3代目です。
19タイプの価格と、この記事の前提
FFの価格です(4WDは各タイプ14万5,200円高。スロープ仕様のみ13万2,000円高)。
| 系統 | タイプ | 価格 |
|---|---|---|
| 無印 | N-BOX | 1,768,800円 |
| ファッションスタイル(モノトーン) | 1,867,800円 | |
| ファッションスタイル(2トーン) | 1,928,300円 | |
| スロープ | 1,946,000円 | |
| JOY | JOY(モノトーン) | 1,981,100円 |
| JOY(2トーン) | 2,063,600円 | |
| JOY BLACK STYLE(モノトーン) | 2,385,900円 | |
| JOY BLACK STYLE(2トーン) | 2,468,400円 | |
| JOY ターボ(モノトーン) | 2,456,300円 | |
| JOY ターボ(2トーン) | 2,538,800円 | |
| JOY ターボ BLACK STYLE(モノトーン) | 2,592,700円 | |
| JOY ターボ BLACK STYLE(2トーン) | 2,675,200円 | |
| CUSTOM | CUSTOM | 1,994,300円 |
| CUSTOM コーディネートスタイル(モノトーン) | 2,481,600円 | |
| CUSTOM コーディネートスタイル(2トーン) | 2,542,100円 | |
| CUSTOM ターボ | 2,436,500円 | |
| CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(モノトーン) | 2,598,200円 | |
| CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(2トーン) | 2,658,700円 | |
| CUSTOM スロープ | 2,443,500円 |
2トーンの塗り分けは、6万500円または8万2,500円の加算です。
この記事が扱うのは2026年7月に改良を受けた現行型(5BA-JF5/5BA-JF6)で、価格・装備・諸元は公式の主要装備表と主要諸元表、相場はカーセンサー(2026年7月更新)にもとづきます。価格・相場は執筆時点の情報です。買取相場は掲載物件からの集計値で、実際の査定額は状態や装備で変わります。記事中の写真は改良前の個体で、CUSTOMはこの改良でフロントの意匠が変わっています。
ターボは、19タイプでいちばん大きな違い
エンジンは自然吸気とターボの2種類です。
| 自然吸気 | ターボ | |
|---|---|---|
| 最高出力 | 43kW(58PS)/7,300rpm | 47kW(64PS)/6,000rpm |
| 最大トルク | 65N·m(6.6kgf·m)/4,800rpm | 104N·m(10.6kgf·m)/2,600rpm |
馬力の差は6PSですが、最大トルクは65N·mから104N·mまで増えます。しかも最大トルクが出る回転数は、自然吸気の4,800rpmに対してターボは2,600rpmです。坂道や高速道路の合流で、アクセルを踏み込んでエンジンを回さなくても加速できるかどうかが、ここで変わります。
ターボはJOYとCUSTOMに設定があり、無印とスロープ2タイプにはありません。ターボ車でいちばん安いのは、CUSTOM ターボの約244万円です。

価格は、JOYの約198万円からJOY ターボの約246万円まで、約48万円上がります。CUSTOMなら約199万円から約244万円で、約44万円です。
48万円かあ。うちは近所の買い物がほとんどで、高速は年に何回か帰省するくらいなんだけど
その帰省が4人乗車かどうかです。車両重量は910〜1,030kgで、そこに大人4人が乗ります
帰省のときだけは4人とも乗ってる。そこで追い越し車線に出られないのは、ちょっと怖いかも
年に数回の4人乗車のために、44〜48万円を払うかどうかです
CUSTOM ターボを選ぶと、ホイールは15インチに決まる
ホイールとタイヤは5種類の組み合わせに分かれ、165/55R15を履くのはCUSTOM ターボとCUSTOM ターボ コーディネートスタイルの2タイプで、残る17タイプは155/65R14です。
| ホイール | タイヤ | 該当タイプ |
|---|---|---|
| 14インチスチール+フルキャップ | 155/65R14 | N-BOX、ファッションスタイル、N-BOX スロープ |
| 14インチスチール(黒)+ハーフキャップ | 155/65R14 | JOY、JOY BLACK STYLE |
| 同上+メッキホイールリング | 155/65R14 | JOY ターボ、JOY ターボ BLACK STYLE |
| 14インチアルミ | 155/65R14 | CUSTOM、CUSTOM コーディネートスタイル、CUSTOM スロープ |
| 15インチアルミ | 165/55R15 | CUSTOM ターボ、CUSTOM ターボ コーディネートスタイル |
サイドウォールの高さは、155/65R14が約101mm、165/55R15が約91mm。15インチのほうがサイドウォールが10mm低く、路面の継ぎ目を越えたときにタイヤがたわんで衝撃を受け止められる量が、そのぶん減ります。輪距(トレッド)も、ほかのタイプが1,305mmなのに対し、CUSTOM ターボ系だけ1,295mmと10mm狭くなります。
15インチは単独では選べません。 ターボが欲しいけれど14インチのままにしたいなら、選ぶのはJOY ターボです。
約177万円の無印N-BOXで付くもの、付かないもの
いちばん安いN-BOXでも、前席シートヒーター、運転席ハイトアジャスター(調節幅50mm)、リア左側パワースライドドアが標準です。
選べないのはターボです。もう1つ、右側のパワースライドドアは、無印・ファッションスタイル・JOY・CUSTOMではメーカーオプションで、ナビやマルチビューカメラとのセットになります。JOY BLACK STYLE、CUSTOM コーディネートスタイル、ターボのタイプすべて、CUSTOM スロープでは標準です。
右側のドアって、そんなに要る?
駐車場で車の右側にしか人が立てない場面なら要ります。チャイルドシートを右の後席に付ける家もそうです
保育園の前の道、右側からしか乗せられないんだった。そうするとナビも一緒に付けることになるのか

スロープ2タイプだけの違い
福祉車両のN-BOX スロープは、前席シートヒーターの設定がない唯一のタイプです。運転席ハイトアジャスターの調節幅も50mmではなく25mmで、右側のパワースライドドアも設定がありません。客室内長は1,830mmで、ほかのタイプより短くなります。
同じスロープ仕様でも、CUSTOM スロープには前席シートヒーターも右側パワースライドドアも付きます。
N-BOXの寸法・重量・燃費
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,790mm(4WDは1,815mm) |
| ホイールベース | 2,520mm |
| 客室内 長×幅×高 | 2,125×1,350×1,400mm(スロープ2タイプは長さ1,830mm) |
| 最低地上高 | 145mm |
| 最小回転半径 | FF 4.5m(CUSTOM ターボ系は4.7m)/4WD 4.8m |
| 乗車定員 | 4名 |
| 車両重量 | 910〜1,030kg |
| リヤサスペンション | FF:車軸式/4WD:ド・ディオン式 |
室内高1,400mmは、小学校低学年くらいまでの子どもなら車内で立って着替えられる高さです。
最小回転半径はFFが4.5mですが、15インチを履くCUSTOM ターボとCUSTOM ターボ コーディネートスタイルは4.7m、4WDは全タイプ4.8mです。狭い駐車場を毎日使うなら、15インチと4WDでそれぞれ0.2m・0.3mずつ不利になります。
4WDは全高が25mm高くなり、リヤサスペンションがド・ディオン式に変わります。ド・ディオン式は、左右の車輪を1本の管でつなぐ形式です。
WLTCモード燃費
| タイプ | FF | 4WD |
|---|---|---|
| N-BOX/ファッションスタイル | 21.6km/L | 19.5km/L |
| N-BOX スロープ | 21.1km/L | 19.1km/L |
| JOY | 21.3km/L | 19.3km/L |
| JOY BLACK STYLE | 21.3km/L | 19.2km/L |
| JOY ターボ/JOY ターボ BLACK STYLE | 20.2km/L | 18.3km/L |
| CUSTOM | 21.3km/L | 19.2km/L |
| CUSTOM コーディネートスタイル | 21.2km/L | 19.1km/L |
| CUSTOM ターボ/同 コーディネートスタイル | 20.0km/L | 18.1km/L |
| CUSTOM スロープ | 20.7km/L | 18.8km/L |
高速を4人で走るかどうかから決める
N-BOXは、次の3つを上から順に決めていけば絞れます。
- 高速道路を4人で走る機会があるか。あるならターボで、この時点で候補は無印とスロープを外したJOY系・CUSTOM系に絞られます。
- 15インチの見た目が要るか。CUSTOM ターボ(約244万円)とJOY ターボ(約246万円)の差は約2万円なので、金額では決まりません。15インチが要るならCUSTOM ターボ、サイドウォールが10mm高い14インチのタイヤと最小回転半径4.5mを選ぶならJOY ターボです。
- 右側のスライドドアを電動にするか。無印・ファッションスタイル・JOY・CUSTOMではナビとのセットオプションになるので、ナビの要否とまとめて決めます。
内外装の色や仕上げは、この3つのあとで選べば間に合います。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのN-BOXのレビューで読めます。