ハリアーで車中泊|スペアタイヤと1500W電源は両立するか?
3万円安くなるなら欲しい
AC100V・1500Wが付かなくなる
後ろで電気を使う日は諦めるの!?
先に決まるのはグレードじゃないスペアタイヤを選ぶかどうかか ハリアーで車中泊を考えるなら、グレードより先に決める欄があります。メーカーオプションの「スペアタイヤ(応急用)」です。選ぶと車両価格が約3万4,000円下がるかわりに、ラゲージ右側のアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)が付かなくなります。
山道を走るからスペアタイヤは載せておきたい、車内では電気ポットも使いたい。スペアタイヤとアクセサリーコンセントを、1台に両方付けることはできません。スペアタイヤを選ぶと、コンセントのほかに、タイヤパンク応急修理キットとデッキボード下収納も付かなくなります。
スペアタイヤを選ぶと、1500Wのコンセントが付かなくなる
主要装備一覧表で、価格がマイナスになっているメーカーオプションは「スペアタイヤ(応急用)」の1行だけです。その行に、*1と*2の2つの注記が付いています。
*1. T165/80D 17STとなります。スペアタイヤを選択した場合、タイヤパンク応急修理キットとデッキボード下収納は非装着となり、デッキボックスのスライド機能は無しとなります。
*2. スペアタイヤを選択した場合、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)は非装着となります。
スペアタイヤを選ばないときと選んだときを並べると、次のようになります。
| 装備 | スペアタイヤを選ばないとき | スペアタイヤを選んだとき |
|---|---|---|
| タイヤパンク応急修理キット | 標準装備 | 非装着 |
| デッキボード下収納(デッキボックス付) | 標準装備 | 非装着 |
| デッキボックスのスライド機能 | あり | 無し |
| アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/ラゲージ右側1個) | 標準装備 | 非装着 |
| 応急用スペアタイヤ(T165/80D 17ST) | 積まない | -34,100円(消費税抜き-31,000円) |
この条件は Z“Leather Package”・Z・G の3グレードで同じで、スペアタイヤの価格も変わりません。価格・グレードのページには、特別仕様車の Z“Leather Package・Night Shade”(2WD 約534万円)と Z“Night Shade”(2WD 約502万円)も並んでいます。この2つの装備一覧でも、スペアタイヤの価格と2つの注記は同じ内容です。
どれを選んでも、スペアタイヤとコンセントの両方が付く組み合わせはありません。
スペアタイヤを選ぶと、デッキボード下収納(荷室の床下の収納)も付かなくなり、デッキボックスのスライド機能も無くなります。トヨタはこのスライド機能を、デッキボード下収納へのアクセスと使い勝手をよくするものと説明しています。ただし、床下に物を入れる場所がすべて無くなるわけではありません。トヨタの「よくあるご質問」に載っている容量(VDA法)では、デッキボックスはスペアタイヤを選んだ車でも約21Lのままです。この表はデッキアンダートレイとデッキボード下収納を1つの行にまとめていて、その値は、スペアタイヤを選ばない車が約23L、選んだ車が約9Lです。荷室に寝具を広げる車中泊で小物を床下にしまうつもりなら、入る量がそのぶん減ります。
約3万4,000円安くなって、スペアタイヤまで付く。それだけ聞くと選びたくなるな
安くなるのは買うときの1回。コンセントは、その車に乗っているあいだ付かないままになる
でも電気なら、ポータブル電源を1台積めば済む話にも聞こえるんだけど
それで済む使い方なら、スペアタイヤを選ぶ理由になる。車のコンセントを残す理由になるのは、1500Wという容量と、一緒に付いてくる2つの機能のほう
ラゲージに付く電源は、このコンセント1個だけ
コンセント、ソケット、充電用USB端子の位置と容量は、主要装備一覧表に次のように書かれています。
| 電源 | 位置 | 容量 |
|---|---|---|
| アクセサリーコンセント(AC100V/非常時給電システム+外部給電アタッチメント付) | ラゲージ右側1個 | 1500W |
| アクセサリーソケット(DC12V) | センターコンソールボックス内1個 | 120W |
| 充電用USB端子(Type-C) | インストルメントパネル2個・センターコンソール後部2個 | DC5V/3A(15W) |
アクセサリーソケット(DC12V)と充電用USB端子は全車標準装備で、インストルメントパネルとセンターコンソールにあります。この表のなかでラゲージにあるのは、AC100Vのアクセサリーコンセント1個だけです。スペアタイヤを選んだ車に付くのは、この表のうちアクセサリーソケットと充電用USB端子の2種類です。
後ろにコンセントが無くても、前のソケットから延長コードで引けば同じじゃない?
ソケットは120W以下、USB端子は15Wの電源として使うよう注記がある。1500Wまで使えるのは、ラゲージのコンセントだけ
このコンセントは、非常時給電システムと外部給電アタッチメントが付いた装備です。トヨタは室内空間の紹介で、停電などの非常時にも電気製品が使えると説明しています。外部給電アタッチメントは、ドアと窓を閉めたまま電源コードを車外へ出せるようにするもので、車内への虫などの侵入や、雨天時の水の浸入を予防するとされています。車の外に置いた電気ポットまでコードを伸ばし、ドアは閉めておく、という使い方ができます。
使える電力は合計1500Wまでで、超えると保護機能が働いて給電が止まります。工場出荷時の電源周波数は50Hzで、60Hzの電気製品を使うなど周波数が違う場合は販売店に相談するよう注記があります。一部の自治体では、駐車または停車中にエンジンを始動させると条例にふれる可能性がある、とも書かれています。泊まる場所が決まっているなら、その自治体にこうした条例があるかを先に確かめます。
1500Wで使える家電は、車中泊のAC100V電源に消費電力と並べてまとめてあります。

パンクへの備えは、修理キットかスペアタイヤのどちらか一方
タイヤパンク応急修理キットは全車標準装備ですが、スペアタイヤを選んだ車には載りません。
スペアタイヤのサイズは T165/80D 17ST です。Z“Leather Package”と Z が履く 225/55R19、G が履く 225/60R18 とは別の、幅の細い応急用タイヤです。
僕はそれでもスペアタイヤを選ぶかもしれない。キャンプ場の手前の山道でパンクしたら、電気どころじゃないし
その選び方も成り立つ。どちらが正しいかは装備一覧からは決まらなくて、行き先の道で変わる。装備一覧から言えるのは、スペアタイヤを選んだ車にはコンセントとデッキボード下収納と修理キットが付かない、ということ
調光パノラマルーフを付けると室内高が30mm低くなる。Gにはその設定がない
寝る場所の高さに関わるメーカーオプションが、調光パノラマルーフ(電動シェード&挟み込み防止機能付)です。価格は約20万円で、設定があるのは Z“Leather Package”と Z です。G には設定がありません。
装着すると、室内高は1,215mmから1,185mmへ30mm低くなり、車両重量は20kg増えます。車内で体を起こして着替えるときに、天井がそのぶん近くなります。
寝転んだまま屋根越しに空が見えるなら、車中泊には魅力なんだけどな
付けると室内高が30mm低くなって、車両重量が20kg増えて、約20万円かかる。これもメーカーオプションだから、決めるのは注文のとき
車体の寸法と遮音の装備は、3グレードで同じ
車体と室内の寸法は、調光パノラマルーフを付けなければ3グレードで同じです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,740×1,855×1,660mm |
| ホイールベース | 2,690mm |
| トレッド 前/後 | 1,605/1,625mm |
| 最低地上高 | 190mm |
| 室内長×室内幅×室内高 | 1,880×1,520×1,215mm(社内測定値) |
| 乗車定員 | 5名 |
| エンジン | A25A-FXS/直列4気筒2.487L/131kW(178PS)/5,700rpm/221N·m(22.5kgf·m)/3,600〜5,200rpm |
| フロントモーター | 88kW(120PS)/202N·m |
| リヤモーター(E-Fourのみ) | 40kW(54PS)/121N·m |
| サスペンション 前/後 | マクファーソンストラット式/ダブルウィッシュボーン式(ともにコイルスプリング) |
| 燃料タンク容量 | 55L |
リヤシートは6:4分割可倒式が全車標準です。ただし、室内長1,880mmは前席を含む寸法で、後席を倒した床の長さとは別のものです(室内長と荷室長の違い)。
後席を倒したときの荷室の寸法は、トヨタの「よくあるご質問」に参考値が載っています。リヤシートバックを左右とも前に倒し、フロントシートをいちばん後ろまで下げた状態で、フロントシートバックからバックドアトリムまでの長さは、下端どうしで約1,805mm、上端どうしで約1,610mmです。幅は最大で約1,265mm、ホイールハウスの部分で約1,005mm、デッキボードから天井までは約700〜750mmです。
夜の静けさと朝の冷え込みに関わる装備では、次のものが3グレードとも標準です。ウインドシールドは合わせの高遮音性ガラスで、フロントドアも合わせの高遮音ガラスです。フードサイレンサーとダッシュサイレンサー(室内・エンジンルーム)も全車標準で、フェンダーライナーは前後に付き、フロントが吸音タイプになっています。前席シートヒーター(3段階温度設定)と寒冷地仕様(ウインドシールドデアイサーなど)も、いちばん安い G まで標準で付きます。
グレードで違う項目から、重量・小回り・タイヤ・シート・屋根・燃費を抜き出すと、次のとおりです。
| 項目 | Z“Leather Package” | Z | G |
|---|---|---|---|
| 車両重量(2WD[E-Four]) | 1,690[1,750]kg | 1,680[1,740]kg | 1,650[1,720]kg |
| 最小回転半径 | 5.7m | 5.7m | 5.5m |
| タイヤ | 225/55R19 | 225/55R19 | 225/60R18 |
| サイドウォール高さ(断面幅×扁平率の計算値) | 約124mm | 約124mm | 約135mm |
| シート表皮 | 本革(シートサイドとシートバックの一部に合成皮革) | ファブリック+合成皮革 | ファブリック+合成皮革 |
| 前席シートベンチレーション | 標準 | ー | ー |
| 調光パノラマルーフ | 198,000円のメーカーオプション | 198,000円のメーカーオプション | 設定なし |
| 燃費(WLTC・2WD[E-Four]) | 22.4[21.7]km/L | 22.4[21.7]km/L | 22.7[22.0]km/L |
Z“Leather Package”と Z に調光パノラマルーフを付けると、車両重量は表の値より20kg増え、WLTCモード燃費は22.3[21.6]km/Lになります。
キャンプ場の中で切り返すことを考えると、小回りはどれも同じ?
最小回転半径は Z“Leather Package”と Z が5.7m、G が5.5m。G のほうが0.2m小さい
G と Z の装備と価格の違いは、ハリアーのグレード比較にまとめてあります。3列シートの車も候補に入っている段階なら、ハリアーとエクストレイルの比較もあります。

中古で探すなら、荷室の右側を現車で確かめる
ここまでの条件は、2026年8月時点の主要装備一覧表に書かれているものです。それより前の年式で、コンセントが標準装備だったか、スペアタイヤと同時に付けられたかは、この一覧表からは分かりません。コンセントを使うつもりで中古車を探すなら、荷室の右側にコンセントが付いているかを現車で確かめるのが確実です。
カーセンサーの買取相場ページは、ハリアーの複数の世代を1つにまとめています。型式が 6AA-AXUH80/6AA-AXUH85 の行は、次の3つです。いまの諸元表の車両型式も、この記号で始まります。
| グレード | 買取相場 | 新車価格 | 年式 | 型式 |
|---|---|---|---|---|
| 2.5 ハイブリッド E-Four G レザーパッケージ 4WD | 213.4万円〜271.5万円 | 452.0万円 | 令和2(2020)年6月〜 | 6AA-AXUH85 |
| 2.5 ハイブリッド G レザーパッケージ | 197.7万円〜233.7万円 | 430.0万円 | 令和2(2020)年6月〜 | 6AA-AXUH80 |
| 2.5 ハイブリッド S | 166.6万円〜203.7万円 | 371.8万円 | 令和4(2022)年10月〜 | 6AA-AXUH80 |
ページの更新は2026年9月です。平均走行距離は5万kmと出ていますが、ほかの世代も含めたページ全体の値で、この3行だけの平均ではありません。「G レザーパッケージ」と「S」は、いまの価格・グレードのページにはないグレード名です。型式の先頭が同じでも、設定されているグレードがいまと違う時期の車なので、装備の条件は年式ごとに確かめる必要があります。
注文書で先に決まるのは、グレードではない
最初に決めるのは、スペアタイヤを選ぶかどうかです。条件は3グレードとも同じなので、グレードを先に決めても、コンセントが付くかどうかは決まりません。反対に、スペアタイヤを選ぶかどうかを決めれば、ラゲージのコンセントと床下の収納、パンクへの備えが同時に決まります。
2番目に決めるのは、調光パノラマルーフを付けるかどうかです。付けるなら、G は候補から外れます。同時に室内高が1,185mmになり、車両重量が20kg増えます。グレードを選ぶのは、この2つが決まってからです。
どっちも、注文したあとで気が変わったら?
どちらもメーカーオプションで、工場で装着するから注文後は受けられない、と装備一覧に書いてある。純正アクセサリーのカタログにも、スペアタイヤやコンセントを後から足す品目は載っていない
販売店でスペアタイヤのことを聞かれなかったら、どうなるの?
選ばなければ標準のまま。修理キットとコンセントと床下の収納が付いた状態で注文になる
スペアタイヤが欲しい人のほうが、注文のときに自分から言う話なんだね
電気とスペアタイヤのどちらを取るかは、年に何泊するかと、どんな道を走るかで変わります。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのハリアーのレビューで読めます。
※価格・装備・相場は執筆時点の情報です。実際の査定額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。