ランクル60・80・100の買取相場|いちばん高く売れるのはどの世代か?
ランクルの60系・80系・100系なら、高く売れるのは新しい100系でしょ?
逆。平均買取相場額は、上限も下限も60系のほうが100系より高いよ
100系がいちばん安いなら、買うなら100系がお得ってこと?フロントが独立式サスペンションなのは100系だけ。ただ全幅は1,940mmある
先に確かめるのは駐車場の車幅制限。候補の車がそこで絞れる帰ったら、うちの駐車場の看板を見てくる 中古車の値段は、ふつう年式が新しいほど高くなります。「売るなら、新しい100系のほうが高く付くはず」と考えるところですが、ランドクルーザーの60系・80系・100系では、発売が古い世代ほど買取相場が高くなっています。カーセンサーの平均買取相場額(2026年7月更新)は、1980年発売の60系が177.4万〜338.3万円で、18年あとに出た100系の54.0万〜195.5万円より高くなっています。
60系のディーゼルターボは新車で約334万円だったグレードで、いまも買取相場の上限は約308万円です。100系のGセレクションは新車で約496万円、いまの上限は約145万円です。
ただ、世代を選ぶときに最初に見るのは相場ではなく、駐車場の車幅制限のほうだと思います。代表グレードで比べると、60系と100系の全幅は140mm違うからです。
平均買取相場額は、発売が古い世代ほど高い
カーセンサーが出している平均買取相場額です(2026年7月更新)。買取価格であって、中古車店の売り値ではありません。
| 世代 | 発売 | 平均買取相場額 |
|---|---|---|
| 60系 | 1980年8月 | 177.4万円〜338.3万円 |
| 80系 | 1989年10月 | 137.2万円〜273.3万円 |
| 100系 | 1998年1月 | 54.0万円〜195.5万円 |
下限どうしでも上限どうしでも、60系と100系の差はおよそ120万〜140万円です。この3世代では、18年あとに発売された100系のほうが、買取相場は安くなっています。
当時の新車価格は、買取相場と逆の順に並ぶ
| 世代・グレード | 当時の新車価格 | いまの買取相場 |
|---|---|---|
| 60系 4.0 VX ハイルーフ ディーゼルターボ 4WD | 334.1万円(税抜) | 177.4万円〜307.5万円 |
| 80系 4.5 VXリミテッド 4WD | 402.5万円(税抜) | 155.7万円〜254.2万円 |
| 100系 4.7 VXリミテッド 4WD | 445.2万円(税込) | 73.4万円〜152.5万円 |
| 100系 4.7 VXリミテッド Gセレクション 4WD | 495.6万円(税込) | 74.8万円〜145.0万円 |
新車価格は発売が新しい世代ほど高く、買取相場は発売が新しい世代ほど安くなっています。 3世代から1グレードずつ並べると、買取相場の上限は、60系の4.0 VX ハイルーフ ディーゼルターボが新車価格334.1万円に対して307.5万円、80系の4.5 VXリミテッドが402.5万円に対して254.2万円、100系の4.7 VXリミテッドが445.2万円に対して152.5万円です。
60系は買取相場の上限が新車価格の9割くらいで、100系は3割ちょっと?
新車価格は、60系と80系が税抜、100系が税込で載っている。同じ条件で割った数字ではないよ
それでも9割と3割なら、高く売れている順番は変わらないよね
変わらない。ただ、この表にあるのは売るときの相場で、いま中古で買うときの値段は載っていない
買う値段は販売店の見積もりで見るとして、この表は、手放すときにいまならいくら付くかの目安にするよ

走行距離をそろえても、80系は100系より高い
年式が古いほど走行距離も伸びるので、「80系の相場が高いのは、相場のもとになった車に、たまたま走行距離の短いものが多かったからでは」と思うかもしれません。カーセンサーは走行距離帯ごとの相場も出しているので、走った量をそろえて比べられます。
| 走行距離 | 80系 | 100系 |
|---|---|---|
| 70,001〜80,000km | ー | 93.9万円〜171.7万円 |
| 90,001〜100,000km | 192.8万円〜295.8万円 | 75.9万円〜157.2万円 |
| 120,001〜130,000km | 169.8万円〜276.7万円 | 78.8万円〜158.8万円 |
| 150,001km以上 | 165.1万円〜267.6万円 | 78.9万円〜148.8万円 |
15万kmを超えた80系が165.1万〜267.6万円で、7万km台の100系は93.9万〜171.7万円です。距離の短い100系のほうが、ここでも安く出ています。
60系はこの表のほとんどが空欄で、金額が出ているのは150,001km以上の1行(226.2万〜348.0万円)だけです。60系は、平均買取相場額のほうで見ることになります。
代表グレードの全幅は、60系の1,800mmから100系の1,940mmへ140mm広がった
| 60系(FJ60V) | 80系(FJ80G) | 100系(UZJ100W) | |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,750mm | 4,970mm | 4,890mm |
| 全幅 | 1,800mm | 1,900mm | 1,940mm |
| 全高 | 1,815mm | 1,900mm | 1,860mm |
| ホイールベース | 2,730mm | 2,850mm | 2,850mm |
| 車両重量 | 1,895kg | 2,220kg | 2,370kg |
| エンジン型式 | 2F | 3F-E | 2UZ-FE |
| 種類 | 水冷直列6気筒OHV | 水冷直列6気筒OHV | 水冷V型8気筒DOHC |
| 総排気量 | 4,230cc | 3,955cc | 4,663cc |
| 最高出力 | 140PS/3,600rpm | 155PS/4,200rpm | 235PS/4,800rpm |
上の表は各世代の代表グレードです。この3台で見ると、排気量は60系の4,230ccから80系で3,955ccへ下がり、100系では60系より多い4,663ccになります。エンジンの種類は、直列6気筒OHVが2代続いたあと、100系でV型8気筒DOHCに変わりました。最高出力は140PSから235PSまで上がり、車両重量は1,895kgから2,370kgへ増えています。
60系と80系は、発売後にエンジンが足されたり変わったりしています。60系には発売2年後に3,980ccの2H型ディーゼルが加わり、後期にはターボやEFIの高出力版も追加されました。80系は1992年8月に、ガソリンエンジンが4.5L・24バルブの215PS仕様へ変わっています。カーセンサーの相場表に並ぶのは、60系が4.0L、80系が4.5Lと4.2Lディーゼルターボのグレードで、上の表の代表グレードとはエンジンが違います。
排気量や出力より見落とされやすいのが、全幅です。上の表の代表グレードで比べると、60系の1,800mm、80系の1,900mm、100系の1,940mmと、3世代で140mm広がりました。ただし同じ世代でも仕様で全幅は違い、たとえば60系のワゴン VX ハイルーフは1,880mm、80系の4.5 VXリミテッドは1,930mmです。小型自動車(5ナンバー)の全幅は1,700mmまでなので、60系の時点ですでに超えています。小型自動車になる条件は、小型自動車の4要件にまとめています。
自宅や勤め先の駐車場に車幅の制限があれば、停められるかどうかは、その数字と、買う車の車検証の全幅を比べれば分かります。
うちのマンションの立体駐車場、看板に車幅の制限が書いてあった
代表グレードの全幅なら、100系には1,940mm以上が要る。ただ同じ世代でも仕様で幅が違うから、最後は候補の車の車検証の全幅と比べて
数字までは覚えてないや。今夜、看板を写真に撮っておく
サスペンションは、80系でコイルスプリングに、100系でフロント独立式に変わった
60系のサスペンションはリジッドアクスル式(左右の車輪を1本の車軸でつなぐ形式)で、スプリングはリーフスプリング(板バネ)です。80系はリジッドアクスル式のまま、スプリングをコイルスプリングに変えました。75年史は、このコイルスプリングを「乗り心地にすぐれる」と書いています。
100系ではフロントがリジッドアクスル式をやめ、ダブルウィッシュボーン/トーションバー独立式になりました。左右の前輪が別々に動くので、片側の前輪だけが凹凸に乗ったときに車体が揺すられにくくなります。ステアリングもラック・アンド・ピニオン式に変わっています。発売時のトップモデルだった“VXリミテッド”には、油圧車高調整機構(AHC)とスカイフックTEMSを組み合わせたシステムがオプションで用意されていました。
フロントが独立式になったのは、3世代で100系だけです。舗装路での乗り心地を重く見るなら、まず見るのは100系でしょう。その100系が、全幅は3世代でいちばん広く、買取相場はいちばん安い世代です。
走るのはほとんど舗装路だから、100系がいいのかな
駐車場の制限が1,900mmなら、代表グレードの全幅1,940mmの100系は入らない。80系も、4.5 VXリミテッドは全幅1,930mmだから入らない。80系を見るなら、1,900mm以下の仕様かどうかを車検証で確かめて
看板の数字しだいで、同じ80系でも入る車と入らない車があるわけか

60系は、日本ではバンで発売され、1988年に8人乗りのワゴンが加わった
75年史によると、60系の発売時は、海外向けがステーションワゴン、日本国内向けはバン(商用車)のカテゴリーで販売されました。乗車定員は先代の6名から5名になり、フロントシートはベンチからセパレートに変わっています。その後、1988年8月には乗車定員8名のワゴン VX ハイルーフ(型式E-FJ62G)が発売されています。
帰省のときは両親も乗せるから、うちは6人で乗る日がある
60系にも1988年8月からは8人乗りのワゴンがある。5名乗りのバンか8名乗りのワゴンかは、車検証の乗車定員で確かめて
年に2回のために8人乗りか……。そこは家族で話して決める
100系では、ワゴンに2UZ-FE(4,663cc V8)、バンには1HD-FTE(4,163cc 直6 ディーゼルターボ、205PS)が積まれました。同じ100系でも、ワゴンとバンではエンジンから違います。相場表のグレード名は、排気量の数字を先に見ると、ワゴンかバンかの見当がつきます。
確かめる順番は、駐車場の車幅制限、何年乗るか、車検証の用途欄
最初に確かめるのは、自宅や勤め先の駐車場の車幅制限です。全幅は車を選んだ時点で決まり、あとから変えられません。入らない車は、サスペンションの形式や相場がどうであれ候補から外れます。
次に、何年乗るつもりかを考えます。数年で手放すつもりなら、いまの買取相場が高い60系・80系は、手放すときの値段まで含めて比べる価値があります。長く乗り続けるつもりなら、手放すときの値段より、毎日走る舗装路での乗り心地のほうを重く見てよいと思います。
最後に、実車を見る段階で車検証の用途欄を確かめます。中古車の登録区分は個体ごとに違うことがあり、60系のようにバンとワゴンの両方がある世代では、とくに見ておきたいところです。
実際に乗っている人の評価は、みんカラのランドクルーザー60のレビューで読めます。
※価格・相場は執筆時点の情報です。実際の査定額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。