プリウスのグレード比較|上級グレードにすると何が増える?

トヨタ プリウス Z 2WD(6AA-MXWH60-AHXHB・5代目)の前方からの外観
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、口を開けてシキに問いかけている。シキは白紙を両手で胸の前に持ち、真顔でクラを見ている プリウスのZとG、値段の差は何の差なの?
シキが白紙を1枚クラに見せながら、口元をゆるめて説明している。クラは白いマグカップを両手で持ち、目を丸くして口を開けている フロントドアの合わせガラスは、Gには付きません
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、口を開けてシキに話しかけている。シキは白紙を胸に抱え、眉を寄せた真顔で聞いている Zにして、タイヤで予算を削れないかなZもGも、17インチにすると約11万円安くなります
シキが白紙を片腕で胸に抱え、目を細めて微笑んでいる。クラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、目を細めて明るく笑っている タイヤは約20mm厚く、最小回転半径は5.3mです契約の前に、ホイールまで決めておこう

プリウスのパワートレインは、2.0Lのプラグインハイブリッド(2.0PHEV)、2.0Lのハイブリッド(2.0HEV)、1.8Lのハイブリッド(1.8HEV)の3つです。グレードにはZ・G・Xがありますが、パワートレインとのすべての組み合わせが選べるわけではなく、排気量を決めた時点で選べるグレードはほぼ決まります。

迷ったら、2.0HEVのZを、タイヤを17インチにして選ぶ。同じ2.0LでもGにはフロントドアの合わせガラスもシートベンチレーションも付きません。そのZも17インチを選べば約11万円安くなり、2WDなら約389万円です。

排気量ごとに選べるグレードと価格

パワートレイングレード駆動価格
2.0L PHEVZ2WD4,645,300円
2.0L PHEVG2WD3,884,100円
2.0L HEVZ2WD3,998,500円
2.0L HEVZE-Four4,251,500円
2.0L HEVG2WD3,324,200円
2.0L HEVGE-Four3,577,200円
1.8L HEVX2WD2,796,200円
1.8L HEVXE-Four3,049,200円

いちばん安い1.8L Xと、いちばん高い2.0PHEVのZの差は約185万円です。2.0PHEVと2.0HEVはそれぞれZとGから選び、1.8HEVには表のXのほかに、KINTOで提供されるUがあります。UとXは別のグレードです。

クラ

雪の多いところに住んでいたら、4WDのPHEVを選べばいいの?

シキ

PHEVはZもGも2WDだけです。E-Fourを選べるのは、2.0HEVと1.8HEVです。

クラ

じゃあ、充電できるかどうかより先に、4WDが要るかどうかでPHEVが候補から外れる家もあるんだね。

グレード選びで見ておきたいのは、契約のあとから足せない装備です。エンジンとモーターの出力やWLTC燃費は、同じパワートレインならZとGで同じなので、グレードを決める材料にはなりません。

Zを選ぶ決め手は、フロントドアの合わせガラスと運転席の調整機構

下の表はZ・G・Uの3つで比べます。Xの装備は、1.8Lの節でまとめます。

ZとGで差がつく装備のうち、前席の真横の静かさに関わるのは、フロントドアガラスの「遮音性(合わせガラス)」です。付いているのはZだけで、GとUにはメーカーオプションとしても設定がありません。前席の真横のガラスなので、高速道路の風切り音や、信号待ちで歩道から聞こえる話し声が入ってくる位置にあたります。

装備ZGU(1.8L)
ウインドシールド(IRカット・高遮音性ガラス)標準標準標準
フロントドアガラス(遮音性・合わせガラス)標準なしなし
フードサイレンサー標準標準なし
ダッシュサイレンサー(室内)上級標準標準
フロントパフォーマンスロッド標準標準なし

ダッシュサイレンサー(室内)はZ・G・Uのどれにも付きますが、Zのものだけが「上級」とされています。

運転席まわりでは、8ウェイパワーシート、シートベンチレーション、シートポジションメモリー、電動ランバーサポート、ステアリングヒーター、ナノイーXがZに標準で付きます。電動ランバーサポートは腰の当たり具合をスイッチで調整する装備、シートポジションメモリーは記憶した位置にシートを戻す装備です。

装備ZGU(1.8L)
シート表皮合成皮革上級ファブリックファブリック(上級ファブリックは67,100円)
運転席8ウェイパワー(前後・リクライニング・上下・チルト)6ウェイマニュアル(前後・リクライニング・上下)エントリー(スポーティは67,100円)
助手席4ウェイマニュアル4ウェイマニュアル4ウェイマニュアル
前席シートヒーター標準標準67,100円のセットに含む
前席シートベンチレーション標準なしなし
運転席シートポジションメモリー標準なしなし
電動ランバーサポート(運転席)標準なしなし
リヤセンターアームレスト標準標準67,100円のセットに含む
ステアリングヒーター標準なし安全装備のセットオプションに付帯
ナノイーX標準なしなし
クラ

うちは夫婦で運転を替わるんだけど、シートの位置を覚えてくれるのはZだけ?

シキ

運転席シートポジションメモリーは2つの位置を記憶できる装備で、付くのはZだけです。

クラ

じゃあ、ZかGかを決める前に、週に何回運転を替わるかを思い出しておこう。

もうひとつ、13万2,000円のパノラマルーフも、設定があるのはZだけです。

19インチを17インチにすると、車両価格が約11万円安くなりタイヤが厚くなる

「見た目は19インチのほうが上等では」と迷うところです。ただ、タイヤの側面(サイドウォール)は、17インチのほうが19インチより厚くなります。サイドウォールの高さは195/50R19が約98mm、195/60R17が約117mmで、17インチのほうが約20mm高くなります。そのぶん、段差の衝撃をタイヤのたわみでやわらげやすくなります。

しかも17インチは、ZとGで選べる約11万円の減額オプションです。車両重量は20kg軽くなり、最小回転半径は5.4mから5.3mに下がり、燃費も上がります。2.0HEVのZ(2WD)なら、17インチにすると約389万円になり、タイヤとホイール以外の装備はそのままです。

トヨタ プリウス Z 2WD(6AA-MXWH60-AHXHB)の後方からの外観。19インチアルミホイールを装着する
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)
クラ

17インチにしたら、ホイールの見た目はどうなるの?

シキ

スチールホイールに、ダークグレーメタリック塗装の樹脂フルキャップが付きます。アルミホイールではありません。

19インチのアルミは、色がグレードではなくパワートレインで分かれます。PHEVのZとGは切削光輝+ブラック、HEVのZとGは切削光輝+ダークグレーメタリックです。

2.0HEVのGは約67万円安く、前席シートヒーターとフードサイレンサーは付く

2.0HEVのGは約332万円で、同じ2.0HEVのZより約67万円安い設定です。それでも前席シートヒーター、フードサイレンサー、フロントパフォーマンスロッド、リヤセンターアームレストは標準で付きます。19インチも履けますし、17インチの減額オプションもZと同じように選べます。

ここまでに比べた装備のうち、Gに付かないのは、フロントドアの合わせガラス、シートベンチレーション、シートポジションメモリー、電動ランバーサポート、ステアリングヒーター、ナノイーX、パノラマルーフです。ほかにも緊急時操舵支援、トヨタ チームメイト[アドバンスト パーク]、パワーバックドア、12.3インチのディスプレイオーディオ、ワイヤレス充電器などが、Zには標準で付き、Gには付きません。シート表皮は合成皮革から上級ファブリックに、運転席は8ウェイパワーから6ウェイマニュアルに変わります。

「冬は前席のシートヒーターがあれば十分」という家なら、Gで足ります。この一覧のなかにひとつでも欲しいものがあるなら、差額を払ってZです。

1.8LのXとUは、別のグレード

Xは2WDで約280万円と、プリウスでいちばん安いグレードで、トヨタの価格・グレードのページでは「ビジネスに必要なアイテムを配備したモデル」と紹介されています。総排気量1.797L、2WDのWLTC 32.6km/L、最小回転半径5.3mはUと同じで、WLTC 32.6km/Lは全グレードで最良です。一方で標準のホイールが違い、Xは17インチのスチールホイール、Uは17インチのアルミホイールです。

Xの主要装備一覧表では、前席シートヒーター、ステアリングヒーター、フードサイレンサーのどれも、標準装備にもメーカーオプションにもありません。フロントドアガラスは合わせガラスではなく、「UVカット機能・撥水機能付フロントドアグリーンガラス」です。ウインドシールドの高遮音性ガラスとダッシュサイレンサー(室内・エンジンルーム)は標準で、スタビライザーはUと同じくフロントだけです。

Uは、2.0L系と比べるとフードサイレンサーがなく、フロントパフォーマンスロッドもありません。19インチの設定もなく、シートベンチレーションやシートポジションメモリーのようなZの装備も付きません。

前席シートヒーターとステアリングヒーターは、Uでは単体で選べません。前席シートヒーターは約6.7万円のセットオプションに含まれ、中身は上級ファブリックシート表皮、フロントスポーティシート、除電スタビライジングプラスシート、前席シートヒーター、リヤセンターアームレスト、合成皮革巻きリヤドアアームレスト、フロントドアトリムアッパー(ソフトタイプ)などです。シートヒーターだけが欲しくても、内装の装備と一緒に買うことになります。

ステアリングヒーターは、Uでは単独の設定がありません。緊急時操舵支援やブラインドスポットモニターを含む11万円の安全装備セットを選ぶと、ステアリングホイールが「ヒーター・タッチセンサー付」に変わります。

1.8LのUはリヤスタビライザーがなく、PHEVのZはUより210kg重い

項目2.0L PHEV2.0L HEV1.8L HEV(U)
エンジン型式M20A-FXSM20A-FXS2ZR-FXE
総排気量1.986L1.986L1.797L
最高出力113kW(154PS)/6,000rpm114kW(155PS)/6,000rpm72kW(98PS)/5,200rpm
最大トルク188N·m/4,400〜5,200rpm188N·m/4,400〜5,200rpm142N·m/3,600rpm
フロントモーター最大トルク208N·m206N·m185N·m
車両重量(2WD・Z/G/U)1,570/1,560kg1,420/1,400kg1,360kg
WLTC燃費(2WD)25.9km/L28.4km/L32.6km/L
最小回転半径5.4m5.4m5.3m
燃料タンク40L43L43L

エンジンの最大トルクは、1.8Lが142N·mを3,600rpmで、2.0Lが188N·mを4,400〜5,200rpmで出します。フロントモーターの最大トルクも、1.8Lの185N·mに対して2.0PHEVは208N·mあります。そのかわり車両重量は、2WDどうしで比べるとPHEVのZがUより210kg重くなります。

PHEVの充電電力使用時走行距離は86km(国土交通省審査値)です。自宅で充電できて、日常の移動が短距離なら、ガソリンをほとんど使わない使い方もできます。エアコンのヒートポンプシステムも、PHEVのZ・Gに付きます。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リヤがダブルウィッシュボーンで、Z・G・Uに共通です。分かれるのは、カーブで車体の傾きを抑えるスタビライザーです。2.0L系のZ・Gは前後に入り、Uはフロントだけです。

装備Z(PHEV/HEV)G(PHEV/HEV)U(1.8L)
195/50R19+アルミ標準標準設定なし
195/60R17+スチール(樹脂フルキャップ)−112,200円のオプション−112,200円のオプション設定なし
195/60R17+アルミ(樹脂フルキャップ)設定なし設定なし標準
スタビライザーフロント/リヤフロント/リヤフロントのみ

充電、ZかG、17インチの順に決める

あとから変えられないものから順に、3つ決めておけば見積書が作れます。

  1. 自宅や職場で充電できるか。充電してEV走行を使うならPHEVで、この時点で4WDは選べなくなります。充電の予定がないなら2.0HEVか1.8HEVで、ここで支払額の幅がほぼ決まります。
  2. ZかGか。フロントドアの合わせガラスは、Gではメーカーオプションとしても選べないので、Gで注文したあとに足すことはできません。
  3. タイヤを19インチのままにするか、17インチにするか。17インチはメーカーオプションで、注文のときにしか申し込めません。

いま乗っているプリウスを売って乗り換える場合は、カーセンサーの買取相場ページが目安になります。平均買取相場額は13.3万〜378.7万円、平均走行距離は7万kmです。このレンジは現行型だけでなく、それより前の世代の個体もまとめた集計で、同じページには年式ごとの相場も載っています。

価格・装備・相場は執筆時点の情報です。装備と数値はトヨタの主要諸元表・主要装備一覧表と、グレード別主な標準装備比較表(いずれも2026年7月版)、Xの価格・装備・諸元はトヨタのXグレードのページとX用の主要装備一覧表・主要諸元表(2026年7月版)、買取相場はカーセンサー(2026年8月更新)にもとづきます。価格は税込のメーカー希望小売価格です。買取相場は掲載物件からの集計値で、小売価格ではなく買取価格です。実際の査定額は状態や走行距離で変わります。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのプリウスのレビューで読めます。