BMW X1のグレード比較|241万円の差で何が変わる?
X1の3つって、何が違うの?
xDrive20dは81万円高い。4輪駆動で最低地上高205mmです
M35i xDriveは?241万円足すと317PSになります
でも燃費は12.4km/Lか最低地上高も189mmのままです BMW X1の日本仕様は、ガソリン・ディーゼル・高性能モデルの3つです。外から見ただけでは違いが分かりませんが、3グレードで3種類のエンジンと2種類の駆動方式に分かれます(同じ輸入SUVでの年式差はGLBの前期・後期モデルの違い、グレード構成はメルセデス GLA・GLB・GLCのグレードと年式の違いで扱っています)。
「同じX1なのに、いちばん安いグレードといちばん高いグレードで241万円も違う。その241万円で何が変わるんだろう」。価格表を開いて迷うのは、たとえばこうした場面です。
日常の使い勝手で選ぶなら、xDrive20dです。
241万円の差は、内装でも運転支援でもない
パーキング・アシスト・プラスとドライビング・アシスト・プラスは全モデル標準装備で、運転支援にグレード差はありません。エンジンと駆動方式と出力が、3グレードで別々です。sDrive20iは直列3気筒1.5Lガソリンの前輪駆動、xDrive20dは直列4気筒2.0Lディーゼルの4輪駆動、M35i xDriveは直列4気筒2.0Lガソリンの4輪駆動。241万円を内装材や外装の仕上げが良くなる分の代金だと考えると、実態と合いません。
sDrive20iとM35i xDriveの241万円の差は、最大トルクが何回転から出るか、最低地上高が足りるか、燃費がいくつかという3点です。
241万円あったら、内装がまるごと変わるくらいだと思ってた
変わるのはエンジンと駆動方式です。1.5Lの3気筒で前輪駆動のsDrive20iと、2.0Lの4気筒で4輪駆動のM35i xDrive。同じ車のグレード違いというより、エンジンも駆動方式も違う車が、同じX1という名前で売られています
じゃあ『高いほうが全部いい』で選ぶと、使い方に合わなくなるね。年間でどこをどれだけ走るかを先に書き出しておいたほうがよさそう
48Vハイブリッドが付くのは、sDrive20iとxDrive20dの2グレード
M35i xDriveに48Vシステムの記載はありません。sDrive20iとxDrive20dには、最高出力15kW、最大トルク55Nmの電気モーターが組み合わされます。公式資料には「48Vハイブリッド・システム」と書かれていて、あくまでエンジンを補助する構成です。
sDrive20iには、もうひとつ数値が注記されています。「システム・トータル最高出力」は自社データで125kW(170PS)、システム・トータル最大トルクは280Nm。単体表示の115kW(156PS)・240Nmより大きいのは、モーター分が加わるためです。
Mスポーツ・ブレーキとアダプティブMサスペンションは、単体では選べない
どちらも「Mスポーツ・パッケージ・プロ」装着車のみの設定で、レッド・ハイグロス・キャリパーのMスポーツ・ブレーキも同じ扱いになります。見落とされやすいのは、ブレーキとサスペンションだけを単体で注文する、という選び方ができないことのほうです。
価格表には4つ並ぶが、エンジンと駆動方式が違うのは3グレード
| グレード | 価格(税込) |
|---|---|
| X1 sDrive20i M Sport | 5,670,000円 |
| X1 xDrive20d xLine | 6,480,000円 |
| X1 xDrive20d M Sport | 6,480,000円 |
| X1 M35i xDrive | 8,080,000円 |
xDrive20dはxLineとM Sportの2つに分かれますが、車両本体価格は同じです。エンジンも駆動方式も共通なので、この記事では2つをまとめてxDrive20dとして扱います。
| 項目 | X1 sDrive20i M Sport | X1 xDrive20d | X1 M35i xDrive |
|---|---|---|---|
| 型式 | 3AA-32EE15 | 3CA-42EG20T | 3BA-12EF20 |
| エンジン種類 | 直列3気筒DOHCガソリン | 直列4気筒DOHCディーゼル | 直列4気筒DOHCガソリン |
| 総排気量 | 1,498cc | 1,995cc | 1,998cc |
| 最高出力 | 115kW(156PS)/5,000 | 110kW(150PS)/4,000 | 233kW(317PS)/5,750 |
| 最大トルク | 240Nm/1,500-4,400 | 360Nm/1,500-2,500 | 400Nm/2,000-4,500 |
| 駆動方式 | 前輪駆動 | 4輪駆動 | 4輪駆動 |
| トランスミッション | 電子油圧制御式7速DCT | 電子油圧制御式7速DCT | 電子油圧制御式7速DCT |
数値はBMW Japan公式の価格表(2026年5月13日現在)によります。価格・仕様は改良により変更されることがあるため、購入前には正規ディーラーで最新の資料をご確認ください。
xDrive20d|1,500rpmから360Nm。最低地上高はほかの2グレードより16mm高い
長距離を淡々と走り、雪道や未舗装路にも入るなら、迷う理由がありません。
最大トルク360Nmを、1,500〜2,500rpmという低い回転域で発生します。車両重量は1,740kg(xLine)で、車重あたりのトルクは1トンあたり約207Nm。アイドリングに近い回転数から最大トルクが出るので、追い越しのたびにシフトダウンを待つ場面は少ない構成です。
| 項目 | sDrive20i | xDrive20d | M35i xDrive |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,500mm | 4,500mm | 4,500mm |
| 全幅 | 1,835mm | 1,835mm | 1,845mm |
| 全高 | 1,625mm | 1,645mm | 1,625mm |
| ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm | 2,690mm |
| 最低地上高 | 189mm | 205mm | 189mm |
| 最小回転半径 | 5.4m | 5.4m | 5.4m |
| タイヤ | 225/55R18 | 225/55R18 | 245/45R19 |
諸元を並べてみると、全長もホイールベースも最小回転半径も3グレードで同じ数値です。違うのは高さ方向と、M35i xDriveだけ10mm広い全幅1,845mm、それにタイヤサイズです。高さ方向では、xDrive20dだけ全高が1,645mmとほかの2グレードより20mm高く、最低地上高は205mmで16mm高い。車高を上げてあるのは、3グレードでこの1台です。
高さだけ違うって、生活のどの場面で違ってくるの?
最低地上高205mmが関わるのは、雪の轍や未舗装路に入る場面です。全長も最小回転半径も3グレードで同じなので、いつもの駐車場での取り回しは変わりません
じゃあ、うちの駐車場に入るかどうかで悩む必要はないんだ。冬に雪のあるところまで行くかどうかだけ、家族で決めればいいんだね
| 項目 | sDrive20i | xDrive20d | M35i xDrive |
|---|---|---|---|
| WLTC燃費 | 15.6km/L | 19.5km/L | 12.4km/L |
| 市街地モード | 11.8km/L | 13.6km/L | 9.2km/L |
| 高速道路モード | 17.7km/L | 22.6km/L | 14.5km/L |
WLTC燃費19.5km/Lは3グレードでいちばん良い数値で、高速道路モードでは22.6km/Lです。M35i xDriveの12.4km/Lとは7.1km/Lの差です。
そのかわり、sDrive20iより81万円高くなります。タイヤは225/55R18でsDrive20iと同じサイズですから、その81万円の差で変わるのは足まわりではなく、エンジンと駆動方式と車高です。
sDrive20i|567万円。240Nmを1,500〜4,400rpmで出す
3グレードでいちばん安く、駆動方式は前輪駆動です。240Nmを1,500〜4,400rpmという広い回転域で出す設定になっていて、低回転から高回転まで同じ最大トルクが続きます。街中の速度域でも、回転を上げずに走れる構成です。
ただし最大トルクの絶対値は240Nmで、3グレードでいちばん小さい数値です。最低地上高も189mmで、xDrive20dより16mm低い。街中と高速道路が中心で、雪道や未舗装路に入らないなら、この2点で困ることはありません。
M35i xDrive|sDrive20iとの241万円差で変わるのは、317PSと19インチと4輪駆動
最高出力233kW(317PS)は、ほかの2グレードの倍以上の数値です。最大トルクも400Nmで3グレードのなかでいちばん大きく、発生回転数は2,000〜4,500rpmで、2,500rpm分の範囲で400Nmが続きます。はっきり走行性能を優先した仕様です。
タイヤも専用で、245/45R19。ほかの2グレードの225/55R18より幅が20mm広く、サイドウォールは110mmで14mm薄い設定です。路面の目地や段差を越えたときの衝撃が伝わりやすいかわりに、カーブでタイヤが横方向にたわむ量は小さくなります。
タイヤのサイズが専用っていうのは、冬用タイヤを買うときにも関わってくる話だよね
公式の価格表に載っているのは標準装着サイズまでです。冬用に何を選べて、いくらになるかは、そこからは読めません
じゃあ245/45R19で見積もりを取ってから、241万円の差を考えたほうがいいね
燃費12.4km/Lは3グレードでいちばん少ない数値で、48Vハイブリッド・システムの記載もありません。最低地上高も189mmで、xDrive20dより16mm低くなります。4輪駆動ではありますが、車高が上がるわけではありません。
買取相場は344.0万円〜382.7万円、上限と下限の差は40万円弱
カーセンサーの買取相場情報(2026年7月更新)では、X1の平均買取相場が344.0万円〜382.7万円、平均走行距離は4万kmです。ページに並ぶ「22件」は掲載台数ではなく、査定満足度を付けたクチコミの数です。上限と下限の差は40万円弱で、輸入SUVとしては上限と下限の差が小さいほうです。実際の査定額は状態・走行距離・時期・業者・地域で変わります。
この相場、自分の車にもそのまま当てはめていいの?
この数字は平均走行距離4万kmという条件での相場です。自分の車の走行距離がそれと違えば、この344.0万円〜382.7万円をそのまま当てはめられません
まず決めるのは、雪道に入るかどうか
エンジンと駆動方式は、契約のあとから変えられません。この順で決まります。
- 雪道や未舗装路に入るか。入るならxDrive20dです。4輪駆動で最低地上高205mm、しかも1,500rpmから360Nm。ここで決まるなら、ほかの条件を見る必要はありません。
- 入らないなら、年間の走行距離を出します。19.5km/Lと15.6km/Lの差をどう見るかで、81万円の判断が変わります。街中と高速道路だけで年間の走行距離も多くないなら、240Nmを1,500〜4,400rpmで出すsDrive20iで足ります。
- M35i xDriveの241万円を足しても、最低地上高は189mmのままで、燃費もよくなりません。317PSの出力と245/45R19のタイヤ、それに4輪駆動へ払う金額で、燃費12.4km/Lと最低地上高189mmを受け入れられるかどうかで決まります。