日産ムラーノ日本導入|左ハンドルで全幅1,980mm、ミラーを開いた幅は?

日産 ムラーノ SV(NZ53型)を斜め前から見た外観。青い車体で、左右に伸びる細いヘッドライトと横桟のグリル、黒いアルミホイールが見える。展示車で、ナンバープレートの位置に MURANO と書かれた板が付いている
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
左のシキが白紙を両手で胸の前に持ち、眉を寄せた真顔でクラを見ている。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、眉を下げて口を開け、困った顔で話しかけている ムラーノの全幅は1,980mm。うちの駐車場に入るかな?
左のシキが白紙を1枚両手で持ち、口を開けてクラに説明している。右のクラは白いマグカップを両手で持ち、目を丸くして口を開けている それはミラーを畳んだ幅。開くと2,230mmです
左のシキが白紙の束を片手で持ち、もう片方の手を下ろして、眉を寄せた真顔でいる。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、眉を下げ、汗をひとしずく浮かべて不安そうな顔をしている ドアミラーは手で畳む方式で、運転席は左です駐車場の発券機、左の席から届くのかな
左のシキが白紙を両手で持ち、目を細めて微笑んでいる。右のクラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をパーカーのポケットに入れて、目を細めて口を開け、明るく笑っている 先に測るのは、家の前の道と駐車スペースですメジャーを持って、まず家の前からだね

日産が米国テネシー州のスマーナ工場で生産するSUV「ムラーノ」を日本でも販売することになり、2026年6月3日から注文を受け付けています。販売開始は2027年初頭の予定で、グレードは SV(4WD)の1つ、価格は約796万円です。日産の車種ページは「約11年ぶりに日本へ復活」と書いています。

主要諸元表の全幅は1,980mmです。日産が購入前に必ず読むよう求めている「留意事項説明書」は、この数字を「ミラー格納時全幅」と書いていて、ドアミラーを開いたときの幅は2,230mmです。ドアミラーは手で畳む方式で、運転席は左にあります。

自宅や出先の駐車場に入るかどうかを確かめるなら、比べる数字は1,980mmだけでは足りません。

クラ

立体駐車場の入口で見るのは全幅の数字だけだと思ってた。ミラーを開いた幅は、どこで要るんだろう

シキ

留意事項説明書は、2,230mmのすぐ後に『駐車環境と道路環境のご確認をお願いいたします』と書いています。駐車枠だけでなく、そこまでの道も対象です

クラ

うちは駐車スペースより、家の前の道のほうが気になるな。先に測るのはそっちか

ムラーノとエクストレイルの主要諸元を同じ行で比べる

日産の車種ページは、ムラーノを「日本での日産SUVラインアップで最大サイズ」と紹介しています。どれだけ大きいのかを、同じ日産のSUVであるエクストレイルと比べます。エクストレイルで比べるのは、主要諸元表(2026年9月版)の7列のうち、ムラーノと同じ4WD・5人乗りの G e-4ORCE(2列シート車)の列です。

行ムラーノ SV(4WD)エクストレイル G e-4ORCE(4WD・2列シート車)差(ムラーノ − エクストレイル)
全長4,900mm4,690mm+210mm
全幅1,980mm1,840mm+140mm
全高1,725mm1,720mm+5mm
ホイールベース2,825mm2,705mm+120mm
トレッド 前/後1,695mm/1,695mm1,585mm/1,590mm+110mm/+105mm
最低地上高210mm185mm+25mm
室内寸法 長×幅×高1,965×1,640×1,230mm1,990×1,540×1,255mm−25mm/+100mm/−25mm
車両重量1,945kg1,870kg+75kg
車両総重量2,365kg2,145kg+220kg
乗車定員5名5名同じ
最小回転半径5.6m5.4m+0.2m
タイヤ255/55R20 107H235/55R19 101V
燃料消費率(WLTCモード)行が無い18.1km/L
使用燃料/タンク容量無鉛レギュラーガソリン/70L無鉛レギュラーガソリン/55L+15L
価格(税込)7,964,000円4,950,000円+3,014,000円

エクストレイルの室内高は、パノラミックガラスルーフ装備車では1,215mmです。燃料消費率は、メーカーオプションの組み合わせによって18.0km/Lになります。室内寸法と最低地上高は、2台とも日産の社内測定値です。

寸法の行を上から読むと、差が大きいのは全長の210mmと全幅の140mmで、全高は5mmしか違いません。「エクストレイルが入る駐車場なら、ムラーノも入るだろう」と考えたくなるところですが、全長・全幅・全高のうち、エクストレイルとほぼ変わらないのは全高だけです。全長と全幅は、駐車場の寸法と比べ直す必要があります。

最小回転半径は5.6mと5.4mで、差は0.2mです。Uターンや、駐車場の通路から枠へ入れる場面では、エクストレイルより外側を回ります。

エクストレイルの全長・全幅・全高・ホイールベース・最小回転半径は、主要諸元表の7列すべてで同じ値です。X や ROCK CREEK e-4ORCE と比べる場合も、この5行の差は表のとおりになります。AUTECH と NISMO は別の諸元表なので、ここでは比べていません。

クラ

車体が210mm長いなら、室内もそのぶん広いんだよね?

シキ

室内長は1,965mmで、エクストレイルの1,990mmより25mm短い値です。広いのは幅で、1,640mmと1,540mmですから100mm違います

クラ

後ろに座るのは中学生1人だから、うちは幅より荷室だな。荷室の広さは載ってる?

シキ

主要諸元表に、荷室の寸法や容量の行はありません。装備一覧にも広さの数字は無く、載っているのは、6:4分割で倒せる後席や、ラゲッジアンダーボックス、ラゲッジサイドポケットといった装備の名前です

クラ

じゃあ荷室は、いつも積む物の寸法を控えて、展示車で測ってみるしかないか

車両重量は1,945kgで、エクストレイル G e-4ORCE との差は75kgです。自動車重量税は、乗用車の場合、車両重量0.5トンごとに税額が増えます。2,000kgを超えると0.5トンぶんが加わり、ムラーノの1,945kgは2,000kgより55kg軽い値です。

主要諸元表には「『ムラーノ』は全車持ち込み登録となります。登録時の車両重量等は実測値が適用されますので主要諸元(設計値)と異なる場合があります」という注記があります。車検証に記録される重さが諸元表の1,945kgと同じになるとは限らないので、納車のときに車検証で確かめる項目になります。重量税がどの重さで決まるかは、自動車重量税|車検証のどちらの重さで決まる?で扱っています。

全幅1,980mmはミラーを畳んだ幅で、開くと2,230mmになる

ドアミラーの格納方式とハンドル位置は、主要装備一覧にも主要諸元表にも書かれていません。留意事項説明書は、北米仕様のまま販売する点として次のことを挙げています。

  • ドアミラーは手動格納式で、開いたときのミラー先端から先端までの幅は2,230mm
  • 左ハンドルで、右ハンドルの車とは走行時の視界などに差がある
  • 運転席側(左)のドアミラーは平面鏡で、国内生産車とは見え方が異なる
  • ライトとウインカーのレバーが左手側、ワイパーのレバーが右手側にある
日産 ムラーノ SV(NZ53型)を正面から見た外観。青い車体の左右にドアミラーが開いた状態で張り出している。展示車で、ナンバープレートの位置に MURANO と書かれた板が付いている
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

ミラーを畳んだ幅と開いた幅の差は250mmです。

エクストレイルのドアミラーは、主要装備一覧(2026年9月版)の7列すべてが電動格納式で、ドアロックに連動して畳まれる機能が付いています。ムラーノの装備一覧にあるのは「サイドターンランプ付リモコンドアミラー(リバース連動下向、ポジションメモリー連動機能付)」の行で、名前に電動格納式の語はありません。エクストレイルから乗り換えると、鍵をかければミラーが畳まれていた駐車場で、自分の手で畳むことになります。

自宅の駐車スペースでは、車体の1,980mmが収まるかに加えて、ミラーを開いたまま停めるなら2,230mmが収まるかを見ます。運転席が左なので、乗り降りのためにドアを開ける余裕も左に要ります。右ハンドルの車に合わせて右を空けて停めている家では、寄せる向きが逆になります。

出先の駐車場で入口の表示と比べる数字は、留意事項説明書がまとめて書いています。全長4,900mm、ミラー格納時全幅1,980mm、全高1,725mm、車両総重量2,365kgです。

クラ

左ハンドルだと、コインパーキングの発券機や精算機は、助手席の向こうになることがあるよね

シキ

留意事項説明書に、駐車場の機械の話はありません。ハンドル位置について書いてあるのは、視界などに差があるという一文までです

クラ

じゃあ、よく使う駐車場は、機械が左右のどっちにあるかを見ておく。ミラーを畳めと書いてある場所があるかも一緒に

日産 ムラーノ SV(NZ53型)の前席まわりを後席から見たところ。ステアリングホイールは左にあり、ダッシュボードに横長の黒い画面のパネルが載っている。シートは黒で、中央に幅の広いコンソールがある
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)とフロント&バックソナーは標準装備です。アラウンドビューモニターは、4つのカメラの映像を組み合わせて、車を空から見下ろしたような映像を12.3インチのディスプレイ付オーディオに映します。6月のニュースリリースによると、車体の下の視界を補う「インビジブルフードビュー」と、交差点などで前方左右の死角を映す「フロントワイドビュー」を含みます。

左の運転席からは、車体の右側が遠くなります。右側の間隔を上からの映像で確かめられる装備が最初から付いていることは、幅2m近い車を枠に入れる場面で助けになります。

主要諸元表に燃費の行は無く、WLTCモードの認証値も無い

では、燃費はどこまで公表されているのでしょうか。

エクストレイルの主要諸元表は、「性能」の欄に最小回転半径と燃料消費率(WLTCモード)が並びます。ムラーノの主要諸元表(2026年9月版)の「性能」は、最小回転半径の1行だけです。留意事項説明書にも「日本向けのWLTCモード燃費認証値はありません」とあります。

エクストレイル G e-4ORCE の18.1km/Lと同じ条件で比べられる数字は、ムラーノにはありません。

燃料消費率の数字が無い列は、エクストレイルの表にもあります。ROCK CREEK e-4ORCE は、2列シート車も3列シート車も、注記に「持込み登録」とあり、燃料消費率の欄が「-」です。

クラ

燃費が分からないと、月のガソリン代の見当がつかないな

シキ

数字が無いので、エクストレイルより何割増えるといった計算はできません。確かなのは、レギュラーで、タンクが70Lということです

クラ

満タン1回の金額なら、今のガソリン単価から出せるね。あとは販売店で聞いてみる

留意事項説明書には、給油についての記載もあります。燃料タンクの仕様が違うため給油の速度が国内生産車と異なり、給油中にオートストップ機能が作動することがある、という内容です。

ムラーノは、2026年2月に国土交通省が創設した米国製乗用車の認定制度を使って導入されます。日産の車種ページの説明では、米国で生産され米国の基準に適合する乗用車が国土交通大臣の認定を受けると、日本の保安基準に適合するとみなされます。

車種ページには「本製品は、今後国土交通省に上記認定を申請予定の車両となります。デザイン・一部仕様の変更の可能性がありますので、ご承諾いただいた上でご注文ください」という注記もあります。寸法や重量は2026年9月版の主要諸元表の数字なので、注文の時点でもう一度読み直す対象になります。

認定を受けた車には、車両の後方に「★」マークのステッカーが貼られます。留意事項説明書は、このステッカーを剥がさないことと、「大臣認定書」を車検証とセットで保管して、運転のときに常に携行することを求めています。

装備一覧にメーカーオプションの記号は無く、選ぶのは色とディーラーオプション

ムラーノの主要装備一覧(2026年9月版)で使われている記号は、●(標準装備)と□(ディーラーオプション)の2種類です。エクストレイルの表にある◇(メーカーオプション。注文時に申し込むもの)は、ムラーノの表にありません。

□ が付くのは ETC2.0ユニットとフロアカーペットの2行です。車種ページには、三菱電機製ETC 2.0ユニットが36,080円、フロアカーペットが39,600円(どちらも取付費・消費税込)と載っています。「掲載のディーラーオプションは一部です」とも書かれているので、ほかの用品は販売店で確かめることになります。

ボディカラーは、ターコイズブルー、スーパーブラック、プリズムホワイトの3色です。車種ページに載っている内装色はブラック〈G〉で、シート地は合皮です。グレードが1つでメーカーオプションの行も無いので、主要装備一覧と車種ページの範囲では、注文のときに選ぶものはボディカラーになります。

留意事項説明書には、北米仕様のままなので日本では使えない機能と、使うときの注意も並んでいます。

  • メーターとディスプレイ付オーディオは日本語を表示できない(メーターは英語・スペイン語・フランス語)。Apple CarPlay と Android Auto は、つないだスマートフォンの言語で表示される
  • 地上デジタルTVの受信・表示機能と HDMI端子は無く、AM/FMラジオは使えない
  • NissanConnect のサービス(乗る前エアコンなど)と SOSコールは使えない
  • 後退時のバックブザーは作動しない
  • 洗車機は使えない場合がある
  • 海外で生産している交換部品は、納期に時間がかかる場合がある

メーターの表示単位はキロメートルに、エアコンの表示単位は摂氏に設定できます。

カーナビの行は装備一覧にありません。車種ページは、スマートフォンをディスプレイ付オーディオにつないで、ナビゲーションなどの日本語のアプリを使うと説明しています。運転中にラジオを聞いている人や、道案内を車の画面で日本語で見たい人は、スマートフォンをつなぐ使い方で代わりになるかを考えることになります。

最大トルク352N・mを4,400rpmで発生し、タイヤのサイドウォールは約140mm

ムラーノのエンジンは2.0Lの直列4気筒ターボ(KR20DDET)で、最大トルク352N・mを4,400rpmで、最高出力180kW(245PS)を5,600rpmで発生します。変速機は9速のオートマチックで、パドルシフトと、SPORT・STANDARD・ECO の3つを切り替えるドライブモードセレクターが標準です。

エクストレイル G e-4ORCE は、1.5Lのエンジンで発電し、車輪はモーターで回します。モーターの最大トルクは、フロントが330N・m(0〜3,505rpm)、リヤが195N・m(0〜4,897rpm)です。モーターは回り始めから最大トルクを出し、ムラーノのエンジンは4,400rpmで最大になります。4,400rpmより低い回転でどれだけのトルクが出るかは、諸元表に書かれていません。

タイヤは255/55R20で、サイドウォール(タイヤの側面)の高さは約140mmです。エクストレイル G e-4ORCE の235/55R19は約129mmです。扁平率はどちらも55で、タイヤの幅が20mm広いぶん、ホイールが1インチ大きいムラーノのほうがサイドウォールは約11mm高くなります。段差の角を最初に受けるのはタイヤの側面なので、側面の高さだけを比べれば、路面の細かい凹凸はムラーノのほうが伝わりにくいと考えられます。留意事項説明書によると、銘柄はクムホのオールシーズンタイヤのみです。

日産 ムラーノ SV(NZ53型)の前輪。黒い20インチのアルミホイールに、側面に KUMHO の文字があるタイヤが組まれている
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

サスペンションは前がストラット式、後ろがマルチリンク式で、形式はエクストレイルと同じです。6月のニュースリリースは、専用チューニングを施した周波数感応型のダンパーを使っていると説明しています。

車種ページは静粛性の高さも挙げています。ただ、主要装備一覧に遮音ガラスや吸音材の行は無く、何によるものかは装備表からは読めません。

前席にはシートヒーターが付きます。運転席はスライド・リクライニング・リフターに加えて、サイサポートとランバーサポートまで電動で調整でき、助手席もスライド・リクライニング・リフターが電動です。ステアリングのヒーター、後席のシートヒーター、シートのベンチレーションは、装備一覧に行がありません。後席については、後席用の吹き出し口とリヤヒーターダクトが標準です。

販売店へ行く前に、家と出先で確かめる順番

最初に確かめるのは自宅です。車体の寸法とハンドル位置は、グレードやオプションの選び方では変わりません。ミラーを開いた2,230mmで家の前の道を通れるか、駐車スペースの左にドアを開ける余裕があるかを、メジャーで測ります。

次が、よく使う出先の駐車場です。ムラーノの4,900mm・1,980mm・1,725mmと、車両重量1,945kg・車両総重量2,365kgを、入口の表示にある全長・全幅・全高・重量の制限と比べます。発券機や精算機が左右のどちらにあるかも、このときに見られます。

この2つは、車を見に行く前に済ませられます。

展示車を見られる店があれば、そこで見るのは、いつも積む物が荷室に入るかと、日本語にならないメーターの表示です。ラジオとテレビが使えない車内を、スマートフォンをつなぐ使い方で補えるかも、その場で試せるのではないでしょうか。

注文の前には、留意事項説明書と主要諸元表をもう一度読み直します。車種ページの注記では認定の申請はこれからで、仕様が変わる可能性があると日産自身が書いているからです。そのうえで最後に決めるのが、3色のボディカラーです。

みんカラには日産 ムラーノのレビューページがあります。今回の米国生産車は販売開始が2027年初頭の予定なので、この車に乗っている人の評価が載るのはこれからです。

価格と仕様は、2026年10月10日時点で日産が公開している内容です。