ルノー キャプチャー3タイプの違い|装備がいちばん多いのはどれか?

白い車体に黒いルーフのルノー キャプチャー エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッド(型式3AA-HJBH5HH)を斜め前から見た外観。商業施設の展示スペースに置かれた個体で、ホイールは黒と銀の2色仕上げ
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手のひらを上に向けて、目を細めて楽しそうに問いかけている。シキは白紙の書類の束を胸に抱え、眉を寄せた真顔でクラを見ている キャプチャーって、高いタイプほど装備が増えるの?
シキが白紙を1枚、胸の前でクラに見せながら、きりっとした顔で説明している。クラは白いマグカップを両手で持ち、口を結んで真剣に聞いている 同じ色なら、テクノとエスプリ アルピーヌの差は25万円。シートヒーターが付きます
クラが白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、眉を下げて心配そうに問いかけている。シキは白紙の書類の束を両手で体の前に持ち、眉を寄せた真顔で聞いている E-TECHはさらに40万円。何が増えるの?装備は増えません。燃費が17.4km/Lから23.3km/Lになります
シキが白紙の書類を片手で胸に抱え、目を細めて微笑んでいる。クラは白いマグカップを片手に持ち、もう片方の手をポケットに入れて、口を開けて明るく笑っている 荷室はE-TECHのほうが96L小さくなります積む荷物と、街乗りが多いか高速が多いかで決めればいいんだ

ルノー キャプチャーの日本仕様のカタログモデルは3タイプです。いちばん安いテクノ マイルドハイブリッドが約405万円、エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドが424万円、エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECHが約470万円です。価格表の金額で比べると、テクノとエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドの差は約19万円、エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドとE-TECHの差は約46万円です。

ただ、この2つの差額は、同じ条件で比べた数字ではありません。価格表で「ボディカラーにより価格が異なります」と書かれているのは、エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドだけです。424万円は単色のノワール エトワール Mの価格で、黒いルーフの2トーン4色は59,000円高くなります。テクノとE-TECHが選べるのは2トーンの3色で、追加料金の表示はありません。

同じ2トーンの色で比べ直すと、テクノとエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドの差は25万円、エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドとE-TECHの差は40万円です。

エスプリ アルピーヌはテクノより装備が多く、E-TECHはエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドより装備が増えません。

エスプリ アルピーヌの2タイプには、テクノに無い19インチのアロイホイールや前席シートヒーター、運転席電動シートが付きます。一方、エスプリ アルピーヌのマイルドハイブリッドとE-TECHで装備一覧の違いは2項目だけで、装備一覧の「機能装備」の欄にある「クルージング機能」とパドルシフトは、どちらもE-TECHのほうに設定がありません(「クルージング機能」が何をする装備かは、主要装備一覧にも車種ページにも説明がありません。安全性の欄のアダプティブクルーズコントロールは3タイプとも標準です)。装備一覧で見るかぎり、マイルドハイブリッドとE-TECHの差額40万円は、エンジンとモーターの組み合わせの違いに払う金額です。

3タイプの価格と、タイプで違う装備・仕様

テクノ マイルドハイブリッドエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドエスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH
メーカー希望小売価格4,049,000円4,240,000円(2トーンは+59,000円)4,699,000円
選べるボディカラー2トーン3色2トーン4色・単色1色2トーン3色
エンジン1.333L ターボ(158ps・最大トルク270N·m/1,800rpm)同左1.597L 自然吸気(94ps・最大トルク148N·m/3,600rpm)
モーター補助モーター(BSG)3.6kW同左メインモーター36kW・205N·m、サブモーター(HSG)15kW
トランスミッション電子制御7速AT(7EDC)同左電子制御ドッグクラッチ マルチモードAT
車両重量1,330kg1,330kg1,420kg
WLTCモード燃費17.4km/L17.4km/L23.3km/L
荷室容量(車種ページ)536L536L440L
タイヤ215/55R18225/45R19225/45R19
シート表皮ファブリックバイオスキン×ファブリックバイオスキン×ファブリック
前席シートヒーター・運転席電動シート設定なし標準標準
クルージング機能・パドルシフト標準標準設定なし

2トーンの4色は、ブルー アイロン M、グリ ラファル M、ブラン ナクレ M、ルージュ フラム Mに、ノワール エトワール Mのルーフを組み合わせたものです。テクノとE-TECHの3色は、このうちルージュ フラム Mを除いた3つです。

寸法(全長4,240mm・全幅1,795mm・全高1,590mm)、前輪駆動、無鉛プレミアムガソリン、サスペンションの形式、最小回転半径5.4m(参考値)は、3タイプとも同じです。アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)やレーンセンタリングアシストなど、装備一覧の安全性の24項目も3タイプとも標準です。

テクノとエスプリ アルピーヌの25万円で付くもの

主要装備一覧で、テクノとエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドの内容が違うのは、次の10項目です。この10項目は、E-TECHもエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドと同じ内容です。

主要装備一覧の項目テクノエスプリ アルピーヌ
アロイホイール18インチ19インチ
シート表皮ファブリックバイオスキン×ファブリックのコンビ
前席シートヒーター設定なし標準
運転席電動シート設定なし標準
自動防眩式ルームミラー標準フレームレス(標準)
運転席・助手席バニティミラー付サンバイザー標準標準(ライト付)
アルミペダル設定なし標準
フロントキッキングプレート設定なし標準
サイドウインドウモールフィニッシャー設定なし標準
エスプリ アルピーヌ専用デザイン(外装・内装)設定なし標準

外から見える違いは、ホイールとサイドウインドウモールフィニッシャーと外装の専用デザインで、ほかは室内の装備です。

ルノー キャプチャー エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッド(型式3AA-HJBH5HH)の運転席まわりを後席側から見た写真。右ハンドルで、中央に縦長の画面、足元にアルミ製のペダル、天井から縁のないルームミラーが下がっている。前席は濃いグレーの表皮
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)
クラ

テクノを選んだら、冬の朝は寒いままなの?

シキ

ステアリングヒーターは、テクノにも標準で付きます。テクノに付かないのは、前席シートヒーターのほうです

クラ

手は温かくて、座る所は冷たいままか。冬に毎朝家族を駅まで送る家なら、そこに25万円を払う理由があるね

テクノとエスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドは、エンジンも車両重量もサスペンションの形式も同じで、主要諸元で違うのはタイヤとホイールのサイズだけです。テクノは215/55R18、エスプリ アルピーヌは225/45R19です。タイヤの側面の高さは、計算するとテクノが約118mm、エスプリ アルピーヌが約101mmで、テクノのほうが約17mm厚くなります。側面が厚いタイヤのほうが、段差を越えたときの突き上げは伝わりにくくなります。最小回転半径は、どちらも5.4m(参考値)です。

ルノー キャプチャー エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッド(型式3AA-HJBH5HH)の右前輪。黒と銀の2色仕上げのアロイホイールに、側面の薄いタイヤを組み合わせている。フェンダーには青いAのマークと「ESPRIT ALPINE」の文字が入ったエンブレムがある
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC0)

マイルドハイブリッドとE-TECHの差額40万円は、エンジンとモーターの違い

エスプリ アルピーヌのマイルドハイブリッドとE-TECHは、シート表皮も専用デザインも19インチのタイヤも同じです。そのうえで、エンジンとモーターと変速機は、3つとも別のものを使っています。

マイルドハイブリッドは、1.3Lのターボエンジンが1,800rpmで最大トルクの270N·mに達します。組み合わせる補助モーター(BSG)の最高出力は3.6kWです。変速機は湿式のデュアルクラッチを使う7速ATで、パドルシフトが付きます。

E-TECHは、1.6Lの自然吸気エンジンに2つのモーターを組み合わせます。エンジンの最大トルクは3,600rpmで148N·m、メインモーター(E-モーター)は200〜1,677rpmで205N·mです。変速機は電子制御ドッグクラッチ マルチモードATです。ルノーは車種ページで「100%モーター駆動で発進・走行を可能」と説明しています(使用環境や運転方法、バッテリーの充電残量によって異なる場合がある、という注記付き)。パドルシフトは付きません。車種ページの限定車の説明には、フルハイブリッド E-TECHのB(ブレーキ)モードでは、アクセルを緩めると減速の力がかかる、とあります。

WLTCモード燃費マイルドハイブリッドE-TECH
市街地モード13.3km/L21.8km/L
郊外モード17.8km/L23.2km/L
高速道路モード19.7km/L24.1km/L
WLTCモード17.4km/L23.3km/L
クラ

うちは平日の買い物と保育園の送り迎えで、ほとんど近所しか走らないんだけど

シキ

信号や渋滞で低い速度が続く市街地モードでは、E-TECHの燃費はマイルドハイブリッドの約1.6倍です。高速道路モードでは約1.2倍です

クラ

40万円の差を取り戻しやすいのは、うちみたいな走り方のほうってことか。帰省で高速を使うのは年に2回くらいだし

燃料代の差の合計が40万円になるまで何km走るかは、キャプチャーとアルカナのE-TECHを比べた記事で試算しています。

E-TECHは車両重量が90kg重く(1,330kgと1,420kg)、荷室容量は車種ページの表記でマイルドハイブリッドの536Lに対して440Lと、96L小さくなります。ベビーカーと週末の買い出しを一緒に積む家では、この96Lの差を先に確かめておきたいところです。

車種ページで「エコカー減税対象車」と表示されているのは、3タイプのうちE-TECHだけです。また価格表と車種ページには、エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECHをもとにした200台限定のキャプチャー リミテッド(4,399,000円)も載っています。18インチのオールシーズンタイヤと、雪道やぬかるみ向けの走行モード(エクステンデッドグリップ)を備えた車です。

決める順番は、色、荷室、シートヒーターと電動シート、燃費

最初に決めるのは色です。単色のノワール エトワール Mと、ルージュ フラム Mの2トーンは、エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドにしか設定がありません。このどちらかにしたいなら、タイプもそれだけで決まります。エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッドで2トーンを選ぶと、59,000円が加わります。

次が荷室です。536Lが必要なら、候補はマイルドハイブリッドの2タイプに絞られ、E-TECHは外れます。

3つ目が前席シートヒーターと運転席電動シートです。この2つが要るなら、テクノが候補から外れます。

最後に、エスプリ アルピーヌのマイルドハイブリッドとE-TECHのどちらにするかを、市街地と高速道路のどちらを多く走るかと、燃料代で決めます。色と荷室は、1つの条件だけでタイプを1つに決めたり候補から外したりするので、燃費の比較より先に確かめておくと、比べる必要のない組み合わせを最初に除けます。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのキャプチャーのレビューで読めます。

価格は2026年9月30日に確認したメーカー希望小売価格(消費税込み)で、主要諸元・主要装備は2025年9月現在の内容です。荷室容量は車種ページの表記で、測定条件の記載はありません。