エブリイワゴンで車中泊|ハイルーフと標準ルーフは何が違う?

エブリイワゴンの標準ルーフとハイルーフを横から見た模式図を左右に並べた図。標準ルーフは全高1,815mm・室内高1,315mm・頭上の収納はオーバーヘッドコンソール・2名乗車時の運転席側の荷室長1,650〜1,880mm。ハイルーフは全高1,910mm・室内高1,420mm・頭上の収納はオーバーヘッドシェルフ・同じ荷室長1,630〜1,860mm。下の帯に、室内長2,240mm・室内幅1,355mm・ホイールベース2,430mm・車両重量・燃費(WLTC)は屋根で変わらないと書いてある
写真: 型式ラボ編集部 (自作図版・スズキ「エブリイワゴン」の主要装備・主要諸元(2026年5月現在)と公式サイトの室内空間ページの数値をもとに編集部で作成。車体の形は模式図で、実車の外形を再現したものではありません)
クラ

キャンプ場に着いたら、車の中で座ったまま着替えたいんだ。エブリイワゴンは、屋根の高いハイルーフも選べるんだよね

シキ

選べる。PZターボスペシャルでもPZターボでも、2WDでも4WDでも。ハイルーフの室内高は、標準ルーフより105mm高い

クラ

屋根が高くなると、重くなったり燃費が落ちたりしない?

シキ

主要諸元表では、車両重量も燃費も屋根では変わらない。逆に、スズキが示している荷室長は、ハイルーフのほうが20mm短い

クラ

高くしたのに、短くなるところもあるんだ

標準ルーフとハイルーフの寸法と装備

エブリイワゴンのグレードはPZターボスペシャルとPZターボの2つです。どちらにも2WD(後2輪駆動)と電子制御式パートタイム4WDがあり、それぞれに標準ルーフとハイルーフが用意されているので、組み合わせは8通りになります。型式はすべて3BA-DA18Wです。スズキのラインアップでは軽乗用車に並んでいて、商用車のエブリイとは別の車種として扱われています。

同じグレード・同じ駆動方式のまま、屋根だけを替えたときの値を並べました。

項目標準ルーフハイルーフ屋根による違い
全高(ルーフアンテナを折り畳んだとき)1,815mm1,910mmハイルーフが95mm高い
室内高1,315mm1,420mmハイルーフが105mm高い
荷室高1,135mm1,230mmハイルーフが95mm高い
荷室長(2名乗車時・運転席側)1,650〜1,880mm1,630〜1,860mmハイルーフが両端とも20mm短い
荷室長(2名乗車時・助手席側)1,670〜1,850mm1,650〜1,830mmハイルーフが両端とも20mm短い
荷室長(4名乗車時)660〜840mm640〜820mmハイルーフが両端とも20mm短い
頭上の収納オーバーヘッドコンソールオーバーヘッドシェルフ(耐荷重は左右・中央の各位置で500g)装備が替わる
4人乗車時の荷室容量(VDA方式)掲載なし最大1,123L(リヤシートスライド最前端)―
室内長/室内幅2,240mm/1,355mm2,240mm/1,355mm同じ
全長/全幅/ホイールベース3,395mm/1,475mm/2,430mm3,395mm/1,475mm/2,430mm同じ
最低地上高/最小回転半径150mm/4.5m150mm/4.5m同じ
車両重量PZターボスペシャル 2WD 1,000kg・4WD 1,050kg/PZターボ 2WD 980kg・4WD 1,030kg左と同じ同じ
燃料消費率(WLTCモード)15.1km/L15.1km/L同じ
乗車定員4名4名同じ
フルフラットシート、左右独立リヤシートスライド&リクライニング、アクセサリーソケット(インパネ)、ラゲッジアクセサリーソケット(助手席側)標準標準同じ

室内長は屋根で変わらないのに、荷室長には差があります。室内長と荷室長は別の寸法です。

室内空間ページの「4人乗っても最大1,123L」は、ハイルーフ車で、リヤシートをいちばん前までスライドさせたときの荷室容量です。容量1L(50mm×100mm×200mm)の箱を実際に詰めて数えるVDA方式で測っています。後席は左右が別々に前後180mmスライドします。標準ルーフ車の荷室容量は、室内空間ページにも主要諸元表にも載っていません。

クラ

座ったまま着替えるなら、105mmの差は大きそう

シキ

座面の高さは、スズキの資料に載っていない。座ったときに頭の上がどれだけ空くかは、室内高からは出せない

クラ

そこは両方の屋根に座って確かめるとして、着替えるあいだ、眼鏡とスマホを頭の上に置いておけると助かるなあ

シキ

ハイルーフのオーバーヘッドシェルフは、左右と中央の各位置で耐荷重500g。標準ルーフでは、シェルフの代わりにオーバーヘッドコンソールが付く

クラ

コンソールのほうは、どれくらい置けるの?

シキ

コンソールの大きさや耐荷重は、室内空間ページにも主要装備表にも書かれていない

2グレードで違う装備は、後席のスライドドアと電動オートステップ

装備PZターボスペシャルPZターボ
ワンアクションパワースライドドア[挟み込み防止機構付]後席両側後席左側
ワンアクションスイッチ後席両側後席左側
パワースライドドア予約ロック機能後席両側後席左側
電動オートステップ(後席左側)標準設定なし

2つのグレードで装備が違うのは、この4項目です。スライドドアクローザー(後席両側)、フルオートエアコン、リヤヒーター、運転席シートヒーター、ステアリングヒーター、ファブリックシート表皮[ブラック]は、どちらのグレードにも標準で付きます。

クラ

キャンプ場だと、車の右側にも荷物を広げるから、右のドアも電動がいいんだよね

シキ

右側までパワースライドドアになるのはPZターボスペシャル。PZターボの右側は、スライドドアクローザーは付くけど電動では開かない

エンジンと足まわりは、8通りとも同じ

エンジンはR06A型の水冷直列3気筒インタークーラーターボ(0.658L)で、最高出力47kW(64PS)/6,000rpm、最大トルク95N·m/3,000rpmです。変速機はCVT。サスペンションは前がマクファーソンストラット式、後ろがI.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式で、どちらもコイルスプリングです。タイヤは165/60R14。ここまでの値は、屋根・グレード・駆動方式のどの組み合わせでも同じです。

4WDは、同じグレードの2WDより車両重量が50kg重くなります。4WD車にはヒーテッドドアミラーが付きます。スズキは、電子制御式パートタイム4WD車では舗装路を2WDで走行するよう案内しています。また、2WDも含めた全車を「寒冷地での使用を考慮した仕様」としています。

屋根は、止まっているあいだの過ごし方で選ぶ

屋根・グレード・駆動方式は、注文するときにそれぞれ1つに決まります。主要装備表でメーカーオプションになっているのは、全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車の1つだけで、これもスズキは「ご注文後はお受けできません」としています。

屋根を比べるときに、車両重量やエンジンのことは考えなくて済みます。メーカー希望小売価格(税込)は、同じグレード・駆動方式・ボディーカラーなら、ハイルーフが標準ルーフより17,600円高くなります。

車内で座ったまま着替える場面を重く見るならハイルーフ、荷室長を重く見るなら標準ルーフが候補です。グレードは、後席の右側にも電動のスライドドアと予約ロックが要るか、左側に電動オートステップが要るかで分かれます。


装備・諸元は、スズキの「エブリイワゴン 主要装備・主要諸元・環境情報」(2026年5月現在)と公式サイトの室内空間ページから、価格は公式サイトの価格・オンライン見積りページに表示されるメーカー希望小売価格(税込)から、2026年9月15日に読み取りました。室内寸法・最低地上高・荷室の寸法は、スズキが社内測定値としている値です。仕様は執筆時点のもので、予告なく変更される場合があります。