エブリイワゴンで車中泊|ハイルーフと標準ルーフは何が違う?
キャンプ場に着いたら、車の中で座ったまま着替えたいんだ。エブリイワゴンは、屋根の高いハイルーフも選べるんだよね
選べる。PZターボスペシャルでもPZターボでも、2WDでも4WDでも。ハイルーフの室内高は、標準ルーフより105mm高い
屋根が高くなると、重くなったり燃費が落ちたりしない?
主要諸元表では、車両重量も燃費も屋根では変わらない。逆に、スズキが示している荷室長は、ハイルーフのほうが20mm短い
高くしたのに、短くなるところもあるんだ
標準ルーフとハイルーフの寸法と装備
エブリイワゴンのグレードはPZターボスペシャルとPZターボの2つです。どちらにも2WD(後2輪駆動)と電子制御式パートタイム4WDがあり、それぞれに標準ルーフとハイルーフが用意されているので、組み合わせは8通りになります。型式はすべて3BA-DA18Wです。スズキのラインアップでは軽乗用車に並んでいて、商用車のエブリイとは別の車種として扱われています。
同じグレード・同じ駆動方式のまま、屋根だけを替えたときの値を並べました。
| 項目 | 標準ルーフ | ハイルーフ | 屋根による違い |
|---|---|---|---|
| 全高(ルーフアンテナを折り畳んだとき) | 1,815mm | 1,910mm | ハイルーフが95mm高い |
| 室内高 | 1,315mm | 1,420mm | ハイルーフが105mm高い |
| 荷室高 | 1,135mm | 1,230mm | ハイルーフが95mm高い |
| 荷室長(2名乗車時・運転席側) | 1,650〜1,880mm | 1,630〜1,860mm | ハイルーフが両端とも20mm短い |
| 荷室長(2名乗車時・助手席側) | 1,670〜1,850mm | 1,650〜1,830mm | ハイルーフが両端とも20mm短い |
| 荷室長(4名乗車時) | 660〜840mm | 640〜820mm | ハイルーフが両端とも20mm短い |
| 頭上の収納 | オーバーヘッドコンソール | オーバーヘッドシェルフ(耐荷重は左右・中央の各位置で500g) | 装備が替わる |
| 4人乗車時の荷室容量(VDA方式) | 掲載なし | 最大1,123L(リヤシートスライド最前端) | ― |
| 室内長/室内幅 | 2,240mm/1,355mm | 2,240mm/1,355mm | 同じ |
| 全長/全幅/ホイールベース | 3,395mm/1,475mm/2,430mm | 3,395mm/1,475mm/2,430mm | 同じ |
| 最低地上高/最小回転半径 | 150mm/4.5m | 150mm/4.5m | 同じ |
| 車両重量 | PZターボスペシャル 2WD 1,000kg・4WD 1,050kg/PZターボ 2WD 980kg・4WD 1,030kg | 左と同じ | 同じ |
| 燃料消費率(WLTCモード) | 15.1km/L | 15.1km/L | 同じ |
| 乗車定員 | 4名 | 4名 | 同じ |
| フルフラットシート、左右独立リヤシートスライド&リクライニング、アクセサリーソケット(インパネ)、ラゲッジアクセサリーソケット(助手席側) | 標準 | 標準 | 同じ |
室内長は屋根で変わらないのに、荷室長には差があります。室内長と荷室長は別の寸法です。
室内空間ページの「4人乗っても最大1,123L」は、ハイルーフ車で、リヤシートをいちばん前までスライドさせたときの荷室容量です。容量1L(50mm×100mm×200mm)の箱を実際に詰めて数えるVDA方式で測っています。後席は左右が別々に前後180mmスライドします。標準ルーフ車の荷室容量は、室内空間ページにも主要諸元表にも載っていません。
座ったまま着替えるなら、105mmの差は大きそう
座面の高さは、スズキの資料に載っていない。座ったときに頭の上がどれだけ空くかは、室内高からは出せない
そこは両方の屋根に座って確かめるとして、着替えるあいだ、眼鏡とスマホを頭の上に置いておけると助かるなあ
ハイルーフのオーバーヘッドシェルフは、左右と中央の各位置で耐荷重500g。標準ルーフでは、シェルフの代わりにオーバーヘッドコンソールが付く
コンソールのほうは、どれくらい置けるの?
コンソールの大きさや耐荷重は、室内空間ページにも主要装備表にも書かれていない
2グレードで違う装備は、後席のスライドドアと電動オートステップ
| 装備 | PZターボスペシャル | PZターボ |
|---|---|---|
| ワンアクションパワースライドドア[挟み込み防止機構付] | 後席両側 | 後席左側 |
| ワンアクションスイッチ | 後席両側 | 後席左側 |
| パワースライドドア予約ロック機能 | 後席両側 | 後席左側 |
| 電動オートステップ(後席左側) | 標準 | 設定なし |
2つのグレードで装備が違うのは、この4項目です。スライドドアクローザー(後席両側)、フルオートエアコン、リヤヒーター、運転席シートヒーター、ステアリングヒーター、ファブリックシート表皮[ブラック]は、どちらのグレードにも標準で付きます。
キャンプ場だと、車の右側にも荷物を広げるから、右のドアも電動がいいんだよね
右側までパワースライドドアになるのはPZターボスペシャル。PZターボの右側は、スライドドアクローザーは付くけど電動では開かない
エンジンと足まわりは、8通りとも同じ
エンジンはR06A型の水冷直列3気筒インタークーラーターボ(0.658L)で、最高出力47kW(64PS)/6,000rpm、最大トルク95N·m/3,000rpmです。変速機はCVT。サスペンションは前がマクファーソンストラット式、後ろがI.T.L.(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式で、どちらもコイルスプリングです。タイヤは165/60R14。ここまでの値は、屋根・グレード・駆動方式のどの組み合わせでも同じです。
4WDは、同じグレードの2WDより車両重量が50kg重くなります。4WD車にはヒーテッドドアミラーが付きます。スズキは、電子制御式パートタイム4WD車では舗装路を2WDで走行するよう案内しています。また、2WDも含めた全車を「寒冷地での使用を考慮した仕様」としています。
屋根は、止まっているあいだの過ごし方で選ぶ
屋根・グレード・駆動方式は、注文するときにそれぞれ1つに決まります。主要装備表でメーカーオプションになっているのは、全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車の1つだけで、これもスズキは「ご注文後はお受けできません」としています。
屋根を比べるときに、車両重量やエンジンのことは考えなくて済みます。メーカー希望小売価格(税込)は、同じグレード・駆動方式・ボディーカラーなら、ハイルーフが標準ルーフより17,600円高くなります。
車内で座ったまま着替える場面を重く見るならハイルーフ、荷室長を重く見るなら標準ルーフが候補です。グレードは、後席の右側にも電動のスライドドアと予約ロックが要るか、左側に電動オートステップが要るかで分かれます。
装備・諸元は、スズキの「エブリイワゴン 主要装備・主要諸元・環境情報」(2026年5月現在)と公式サイトの室内空間ページから、価格は公式サイトの価格・オンライン見積りページに表示されるメーカー希望小売価格(税込)から、2026年9月15日に読み取りました。室内寸法・最低地上高・荷室の寸法は、スズキが社内測定値としている値です。仕様は執筆時点のもので、予告なく変更される場合があります。