bZ4Xで車中泊|車内で電気が取れる口はいくつ?

トヨタ bZ4X Z(4WD)を右前方から見た外観。ショールームに展示された2トーンの車体
写真: TTTNIS / Wikimedia Commons ( CC0 )
── この記事の結論を先に4コマで ──
シキが書類の束を持って立ち、クラが片手のひらを上に向けて笑顔で問いかけている bZ4Xで寝るとして、電気はどこから取るんだ
シキが指を2本立てて数を示しながら話し、クラが目を丸くしてマグカップを持っている 車内で挿せる口は6つです。AC100Vはそのうち1個です
クラがあごに手を当てて考え込み、シキが書類を持って横に立っている V2Hがあるって聞いたけど、それは?
シキが書類を持って立ち、クラが両手を軽く広げて笑っている V2Hは家に電気を送る機能です車内の口はグレードで変わらない
クラ

bZ4Xで寝るとして、電気はどこから取るんだろう

シキ

車内で挿せる口は6つです。AC100Vのコンセントが1個、DC12Vのソケットが1個、USB Type-Cが4口で、ZにもGにも付いています

クラ

EVだからもっとあると思ってた。カタログに出てくるV2Hっていうのは?

シキ

住宅に電気を送るための機能です。使うには、別売りのV2H機器を家に置きます

寝床で使う電気製品は、荷室の右側にあるAC100Vのコンセントにつなぎます。使えるのは合計1500Wまでです。コンセントで使える時間は電池の大きいZのほうが長く、満充電から400Wを使い続けるとZは約3.5日、Gは約2.5日もちます。何日も続けて電気を使う泊まり方なら、Zを選ぶ理由になります。前の席のほうでも家電を使うなら延長コードを、アース線のある家電を使うなら市販の変換アダプターを別に用意します。V2H機器と外部給電器は、車内のコンセントを使うだけなら要りません。

車内の口は6つ。AC100Vのコンセントは荷室の右側にある

装備数と場所上限ZG
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/1個/非常時給電システム/ヴィークルパワーコネクター付)1個・荷室の右側1500W標準標準
アクセサリーソケット(DC12V・120W/1個)1個・前席の運転席側120W標準標準
充電用USB端子(Type-C)前席の助手席側1個・センターコンソール後部2個前部15W/後部は2口合計60W全車標準全車標準
通信/充電用USB端子(Type-C)前席の運転席側1個15W全車標準全車標準

センターコンソールには、スマートフォンを置くだけで充電できる場所(おくだけ充電®)も2台分あり、どちらのグレードにも付きます。

コンセントが荷室にあるので、後席を倒して寝床をつくれば、電気毛布のような寝具の電気は寝床の横から取れます。

後部の2口のUSBはUSB PDに対応していて、1口だけなら60Wまで出せます。後席の2人が同時にノートパソコンを充電すると、60Wを2台で分けます。DC12Vのソケットは、120W以下の電気製品でも正常に作動しない場合があります。

クラ

スマホは、前の席のUSBで朝まで充電しておけばいいかな

シキ

USBとDC12Vのソケットが使えるのは、パワースイッチがACCかONのときか、マルチメディアシステムの電源がONのときです。EVシステムを止めたまま長い時間使うと、補機バッテリーがあがることがあるので、それは避けます

クラ

荷室のコンセントに充電器を挿すなら、どうなの?

シキ

コンセントは、READYを点けてから使います。電気は、走るための駆動用電池から出ます

コンセントが使える時間は、駆動用電池の総電力量が大きいZのほうが長い

駆動用電池の総電力量は、Zが74.69kWh、Gが57.72kWhです。

使うときは、パーキングブレーキがかかっていることを確かめ、ブレーキペダルを踏みながらパワースイッチを押してREADYを点けてから、AC100Vスイッチを押します。災害などの非常時に使う非常時給電システムは、起動の手順が別です。ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチをONにし、READYを点けない状態でAC100Vスイッチを3回続けて押します。こちらは、駆動用電池充電警告灯が点くまで給電します。

使える電気製品は合計1500Wまでで、こえると保護機能が働いて給電が止まります。家電ごとの消費電力の目安を足して、1500Wに収まるかを確かめておきます。合計が1500W以下でも、起動するときに大きな電力を使う製品をつなぐと、保護機能が働いて給電が止まることがあります。ホットプレートのように、コンセントを単独で使うことが決められている製品もあります。

電源の周波数は、工場から出荷されるときは50Hzです。60Hzに変えたいときは販売店に相談します。60Hz専用の家電を積むつもりなら、契約のときに相談しておきます。

車内で泊まりながらコンセントを使うときは、次のことを守ります。

  • 警告:暖房器具などの電気製品を使って車中に泊まるときは、十分に注意する。給電システムの自動停止などで、電気製品が意図せず止まるおそれがある
  • 警告:非常時給電システムの使用中は、子どもや介護が必要な人、ペットを車内に残さない。エアコンを使っていても、システムの自動停止などで室内が高温や低温になり、熱中症・脱水症状・低体温症になるおそれがある
  • 警告:コンセントを使っているあいだは、車から離れない。傾いた場所や坂道に停めたまま使わない
  • 警告:延長コードにコードリールを使うときは、コードをすべて引き出す。コンセントに分岐用コンセントを複数つながない。どちらも、コードやコンセントの発熱を防ぐため
  • 警告:コンセントと電源周波数が違う電気製品は使わない。誤作動や故障の原因になりうる。特に電子レンジは使用中に発熱するおそれがあるので、周波数が合っていることを必ず確かめる
  • 注意:トースターのように熱気を出す電気製品を、車内のトリムの近くやシートの上で使わない。熱で溶けたり焼けたりするおそれがある
  • 注意:植込み型心臓ペースメーカーなどを装着している人は、給電の操作をほかの人に頼む。給電中は、外部給電器・給電ケーブル・ヴィークルパワーコネクターに近づかず、車内にとどまらず、物を取るときも荷室を含めて車内に入らない。給電がペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがある

充電ケーブルをつないで充電しているあいだは、マイルームモードを選ぶと、外部の電源からの電力でエアコンやオーディオを使えます。急速充電が終わると、マイルームモードも止まります。マイルームモードを使っているあいだも、子どもや介護が必要な人、ペットを車内に残しません(警告)。システムの自動停止などで車内が高温や低温になって熱中症・脱水症状・低体温症になる危険があり、ワイパーなどが動かせる状態なので、誤操作で事故が起きることもあるためです。

フィリピンで撮影された左ハンドルのbZ4Xの運転席まわり。ディスプレイの下から手前へ伸びるセンターコンソール
写真: Ethan Llamas — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)。フィリピンで撮影された左ハンドル車です

車の外で使う電気は、付属のヴィークルパワーコネクターから取れる

車の外のテーブルで電気ケトルを使うときのように、車の外で使う電気は、アクセサリーコンセントに付属するヴィークルパワーコネクターから取れます。普通充電インレットに挿すとAC100Vのコンセントになり、合計1500Wまでの電気製品が使えます。

使うときは、ブレーキペダルを踏まずにパワースイッチをONにし、マルチメディアの画面の「外部給電」で給電のモードを選んでから、コネクターを挿して、コネクターの電源スイッチを2回続けて押します。モードを選ぶ画面には、外部給電できる時間の目安が出ます。給電を始めるとエアコンがいったん切れるので、車内で休みながら使うなら、エアコンを入れ直します。走行中は使えません。

ヴィークルパワーコネクターで給電しているあいだも、子どもや介護が必要な人、ペットを車内に残しません(警告)。エアコンを使っていても、システムの自動停止などで室内が高温や低温になり、熱中症・脱水症状・低体温症になるおそれがあります。

コネクターは充電リッドを開けて挿します。充電リッドを全開にしたときの最大幅は2,115mmで、全幅の1,860mmより255mm広くなります。道の駅などで隣の車と並んで停めるときは、リッドを開ける側を空けておきます。

警告として、使うのはトヨタ純正のヴィークルパワーコネクターに限り、コネクターと普通充電インレットのあいだに変換アダプターや延長コードをはさみません。守らないと、思わぬ事故から重大な傷害、最悪の場合は死亡につながる危険があります。

クラ

外でケトルを使いながら、車の中で電気毛布もつけておく、というのはできる?

シキ

ヴィークルパワーコネクターで給電しているあいだは、車内のコンセントが使えません

クラ

だったら、外のケトルも車内のコンセントから延長コードで引けばいいのか

シキ

引けます。ケトルと電気毛布を合わせて1500W以下で使います。窓やドアにコードを挟むのは警告で禁じられていて、外へ出すときは、付属の外部給電アタッチメントを後部ドアガラスに取り付けて通します

V2H機器と外部給電器は、急速充電インレットにつなぐ別売りの機器

急速充電インレットには外部給電機能(V2H)が付いていて、グレードを問わず標準装備です。ここから電気を取り出すには、別売りの機器が要ります。住宅に電気を送るならV2H機器、電気製品に電気を送るなら外部給電器です。車両側の定格出力はDC9kWで、使えるのは停車中だけです。

V2H機器は、電動自動車用充放電システムガイドラインV2H DC版に準拠し、一般社団法人チャデモ協議会の認証を受けたものを使います。トヨタが接続を確かめたV2H機器と外部給電器は、「よくあるご質問」に機種の一覧があります。

後席を倒すと、床の長さは前席を一番前に出して約2,075mm

後席を倒すと、背もたれまでほぼ平らになり、前席の背もたれの下からバックドアの内張りの下までが床の長さになります。

寸法条件ZG
長さ後席を倒し、前席を一番前に出したとき約2,075mm約2,075mm
長さ後席を倒し、前席を一番後ろに下げたとき約1,810mm約1,810mm
長さ後席を起こしたとき(後席の背もたれの下側から)約985mm約985mm
幅荷室側面のくぼみ約1,288mm約1,425mm
幅左右のホイールハウスのあいだ約967mm約967mm
高さデッキボード下段約828mm約828mm
高さデッキボード上段約757mm約757mm

荷室側面のくぼみの幅は、JBLのスピーカーが付くZのほうが137mm狭くなります。デッキボードは上下2段に付け替えられ、下段にすると天井までの高さが71mm増えます。

標準装備の7mの充電ケーブルは、荷室の床下のデッキアンダートレイに収まり、寝床の上に置いておかずに済みます。安全のため、デッキボードは必ず閉めます。

後席は、どちらのグレードも6:4分割可倒式(リクライニング機能[2段階]付)です。前席は、運転席が両グレードとも8ウェイパワー、助手席はZが8ウェイパワー、Gが6ウェイマニュアルです。運転席と助手席の背もたれは垂直から最大82度まで倒れ、ヘッドレストを外してシートを一番前まで出すと、フルフラットにできます。

寝床をつくったまま場所を移るときは、人は座席に座ります。倒した背もたれの上や荷室に人を乗せて走らないことは警告になっていて、重大な傷害におよぶか、最悪の場合は死亡につながるおそれがあります。

室内寸法は次のとおりです。

項目ZG
室内 長/幅/高1,935/1,500/1,145mm1,935/1,500/1,160mm
全長/全幅/全高4,690/1,860/1,650mm同左
ホイールベース2,850mm2,850mm
最小回転半径5.6m5.6m
最低地上高180mm180mm
乗車定員5名5名

室内長の1,935mmは、後席を倒したあとの床の長さ(約2,075mm・約1,810mm)とは別の数字です。

荷室のLEDラゲージルームランプと、ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能・予約ロック機能付)は標準装備です。トノカバーは販売店装着オプションなので、納車のあとでも付けられます。

トヨタ bZ4X Z(4WD)を左後方から見た外観。バックドアと横一文字のリヤコンビネーションランプ
写真: TTTNIS — Wikimedia Commons(CC0)

窓と空調は共通。後席シートヒーターと輻射ヒーターはZだけ

装備ZG
プライバシーガラス(リヤサイド・バックガラス)標準標準
リヤクォータープライバシーガラス(ステンレスブラックモール)標準標準
高遮音性フロントサイドグリーンガラス(UVカット&IRカット機能付)標準標準
高遮音性ウインドシールドグリーンガラス(UVカット&IRカット機能付)標準標準
左右独立温度コントロールフルオートエアコン標準標準
ナノイーX標準標準
寒冷地仕様(ウインドシールドデアイサー・ミリ波融雪機能など)標準標準
シートヒーター(運転席・助手席)標準標準
後席シートヒーター標準設定なし
輻射ヒーター標準設定なし
シートベンチレーション(運転席・助手席)標準設定なし
パノラマムーンルーフ(電動サンシェード/挟み込み防止機能付)標準設定なし

冷房と暖房の風を後席へ送るクーラーリヤダクトとヒーターリヤダクトは、全車に付きます。

シートの表皮は、Zが合成皮革、Gがファブリック+合成皮革です。

クラ

後ろの席を倒して寝るなら、後席シートヒーターは寝床の下になるよね。Gでも困らない気がするけど

シキ

後席シートヒーターは、後席に座る人を暖める装備です。寝床を暖めるなら荷室のコンセントから電気毛布などを使うことになり、Gは電池が小さいぶん、使える時間がZより短くなります

買取相場は約206万〜298万円。今の仕様の年式の相場はまだ出ていない

2026年9月に更新されたカーセンサーの買取相場ページでは、bZ4Xの買取相場額が206.0万円〜297.8万円、平均走行距離が2万kmです。買取店が支払う金額で、販売価格ではありません。

2025年式と2026年式の相場は、まだ出ていません。

年式最新買取価格相場
2026年ー
2025年(1年落ち)ー
2024年(2年落ち)223.5万円〜290.3万円
2023年(3年落ち)193.2万円〜287.7万円
2022年(4年落ち)217.8万円〜303.3万円

今の仕様のbZ4Xは2025年10月に生産された車からで、相場が出ている2022〜2024年式はそれより前の仕様です。カーセンサーのグレードの一覧にはGの4WDも並んでいますが、今のGは前輪駆動だけです。手元の1台がいくらになるかは、年式とグレードを入れて査定に出すと分かります。

グレードとメーカーオプションは注文書で決める。延長コードやマットは納車のあとでそろえられる

最初に決めるのはZかGかです。後席シートヒーター、輻射ヒーター、シートベンチレーション、パノラマムーンルーフ、助手席8ウェイパワーシート、JBLプレミアムサウンドシステム(9スピーカー)はZだけに付き、Gにはオプションの設定もありません。駆動用電池の大きさも、ここで決まります。

Zにしたなら、次はソーラー充電システムを付けるかどうかです。付けると、ルーフレールとは同時に付けられず、パノラマムーンルーフは付かなくなり、車両重量が10kg増え、室内高は1,160mmになります。ソーラー充電システムは、生産状況によって注文できない場合があります。

20インチのタイヤ(235/50R20)も、Zだけのメーカーオプションです。付けると一充電走行距離がZ(FWD)で746kmから673kmに、Z(4WD)で687kmから622kmになり、車両重量が20kg増えます。Gは18インチ(235/60R18)だけで、一充電走行距離は544kmです。このほか、Zのルーフレールと、標準の7mの代わりに付ける15mの充電ケーブルもメーカーオプションで、15mのケーブルはどちらのグレードでも選べます。

メーカーオプションは工場で付けるので、注文のあとでは受け付けてもらえません。電源の周波数を60Hzにしたいときも、契約の話をしているあいだに販売店に相談しておきます。

延長コード、アース線のある家電のための変換アダプター、寝床のマットは注文書には出てこないので、納車のあとで実際の荷室を見ながらそろえられます。マットは、長さ約2,075mm(前席を一番前に出したとき)、幅は狭いところで約967mmに収まるものから選びます。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのbZ4Xのレビューで読めます。