ゴルフトゥーランの4グレード|エンジンが同じなら何で選ぶ?

3BA-1TDPC型のフォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン TSI Highline を左前から見た外観。濃いグレーのボディに、シルバーのルーフレール、LEDヘッドライト、バンパー下のフォグランプが見える
写真: Tokumeigakarinoaoshima / Wikimedia Commons ( CC BY-SA 4.0 ・縮小)
── この記事の結論を先に4コマで ──
クラがマグカップを持ち、もう片方の手を開いてシキに尋ね、シキは書類の束を手に下げて立っている グレードが4つあるなら、速さも違うよね
シキが白い紙を両手で持って見せ、クラがマグカップを持ったまま目を丸くしている エンジンは同じです。諸元表で数値が違うのは4項目です
クラがマグカップを持ったまま片手を開いて問いかけ、シキは書類を片手に下げて正面を見ている じゃあ高いグレードにすると、何が変わるの
シキが人差し指を1本立てて示し、クラがマグカップを両手で持ってうなずいている 2列目のカップホルダーが無いのはTrendlineだけですまず2列目に誰が座るか、だね
クラ

グレードが4つあるってことは、高いグレードほど速かったり、小回りが利いたりするんでしょ

シキ

エンジンも変速機も、最小回転半径の5.5mも、4つとも同じです

クラ

じゃあ、どのグレードにするかで何が変わるの

ゴルフトゥーランは7人乗りで、グレードは TSI Trendline・TSI Comfortline・TSI Highline・TSI R-Line の4つです。どのグレードで見積もりを取るかは、装備の違いで決まります。決め手になるのは次の3つです。

  • 2列目に人を乗せることが多いなら、Comfortline・Highline・R-Line から選びます。Trendline にだけ、2列目のカップホルダーと後席側のセンターアームレストが付きません
  • 冬に前席と2列目のシートヒーターを使いたいなら、Highline か R-Line です。Trendline と Comfortline には、メーカーオプションでも付けられません
  • フロントのフォグランプが欲しいなら、Highline です。R-Line にも付きません

エンジン・変速機・燃費は4グレードで同じ

主要諸元表で、4グレードの数値が違うのは、使用タイヤサイズ、トレッド、車両重量、全長の4項目です。

項目TSI TrendlineTSI ComfortlineTSI HighlineTSI R-Line
使用タイヤサイズ205/60 R16205/60 R16215/55 R17225/45 R18
トレッド 前/後1,570/1,540mm1,570/1,540mm1,560/1,535mm1,560/1,535mm
車両重量1,530kg1,530kg1,530kg1,550kg
全長×全幅×全高4,535×1,830×1,670mm4,535×1,830×1,670mm4,535×1,830×1,670mm4,540×1,830×1,670mm

ほかの項目は、4グレードとも同じ値です。

項目4グレード共通の値
車両型式3BA-1TDPC
ボディ/変速機/ハンドル4ドア/7速DSG®/右ハンドル
乗車定員7名
ホイールベース2,785mm
最小回転半径5.5m
原動機 型式DXD
総排気量1,497cc
最高出力110kW(150PS)/5,000-6,000rpm
最大トルク250N·m(25.5kgm)/1,500-3,500rpm
トランスミッション自動7段(前進)1段(後退)
フロント/リヤサスペンションマクファーソンストラット(スタビライザー付)/4リンク(スタビライザー付)
フロント/リヤブレーキベンチレーテッドディスク/ディスク
燃料タンク容量/使用燃料60ℓ/無鉛プレミアム
WLTCモード燃費14.5km/ℓ(市街地11.5/郊外14.3/高速道路16.6)
JC08モード燃費16.5km/ℓ

最大トルクの250N·mは、1,500rpmから3,500rpmまでのあいだで出ます。最高出力・最大トルク・燃費の数字では、4グレードを選び分けられません。

Trendlineにも、Travel AssistとACCは標準で付く

運転支援と安全装備のうち、次のものは4グレードとも標準装備です。同一車線内全車速運転支援システム”Travel Assist”、レーンキープアシストシステム”Lane Assist”、アダプティブクルーズコントロール”ACC”(全車速追従機能付)、レーンチェンジアシストシステム”Side Assist Plus”、プリクラッシュブレーキシステム”Front Assist”(歩行者検知対応)、緊急時停車支援システム”Emergency Assist”、リヤビューカメラ”Rear Assist”、パークディスタンスコントロール(フロント/リヤ)、リヤトラフィックアラート、ESC、ABS、ISOFIX(2列目/3列目)。

2列目と3列目のシートアレンジは、グレードで変わりません。分割可倒式シート(2列目、スライド&リクライニング機能)、分割格納式シート(3列目)、イージーエントリー機能(2列目左右)は4グレードとも標準です。3ゾーンフルオートエアコンディショナー(運転席/助手席/2列目独立調整)も4グレードとも標準です。ラゲージスペースはVDA方式で137ℓ、後席を倒すと1,857ℓで、これもグレードによる違いはありません。

車内の電源は、12V電源ソケット(1列目、ラゲージルーム)とUSBポート(Type-C)で、どちらも4グレードとも標準です。主要装備表に、AC100Vのコンセントはありません。

Trendlineには、2列目のカップホルダーと後席側のアームレストが付かない

カップホルダーは、Comfortline・Highline・R-Line が1列目・2列目・3列目に付き、Trendline は1列目と3列目だけです。センターアームレストも、Trendline は前席だけで、ほかの3グレードは前席と後席に付きます。

ほかにも、Trendline にだけ付かない装備があります。ランバーサポート(運転席/助手席)、可倒式シート(助手席)、シートバックテーブル(運転席/助手席)、シートアンダートレー(運転席/助手席)、スライディングカバーです。メーターは、Trendline が”Digital Cockpit”、ほかの3グレードが”Digital Cockpit Pro”になります。ルーフレールも Trendline だけ付かず、Comfortline にはブラック、Highline と R-Line にはシルバーのルーフレールが付きます。

Trendline には、メーカーオプションのパッケージも設定がありません。純正インフォテイメントシステム”Discover Pro”(SSDナビゲーションシステム)を含むパッケージを選べるのは、Comfortline・Highline・R-Line の3グレードです。4グレードとも標準の”Ready 2 Discover”は、ナビゲーション機能を持っていません。

クラ

3列シートのクルマなのに、2列目にカップホルダーが無いグレードがあるんだ。子どもを乗せる家だと、まずそこが気になるよ

シキ

2列目を荷物の置き場所として使う家なら、ここは比べなくていい項目です。Trendline にするかどうかは、2列目に人を乗せる回数で決めてください

シートヒーターは、Comfortlineにパッケージを足しても付かない

シートヒーターは運転席・助手席・2列目左右がひとまとめの装備で、付くのは Highline と R-Line です。Trendline と Comfortline にはメーカーオプションの設定もありません。Comfortline を選ぶと、メーカーオプションを足しても付けられない装備です。

同じく Highline と R-Line にだけ付くのが、トップコンフォートシート(運転席/助手席)、インテリアアンビエントライト、ドライビングプロファイル機能、ヘッドライトウォッシャーです。ステアリングヒーターは、主要装備表にどのグレードの装備としても載っていません。

Comfortline には、メーカーオプションのパッケージが1つあります。Highline と R-Line にも別のパッケージがあり、どちらも中身を1つずつ選ぶことはできません。

記号名前設定があるグレード中身
▲1Discover Pro / アップグレードパッケージTSI ComfortlineDiscover Pro(SSDナビゲーションシステム、通信モジュール内蔵、AM/FM、ワイドFM対応、ジェスチャーコントロール、App-Connect)/LEDヘッドライト(LEDターンシグナル付)/ダイナミックコーナリングライト/スマートエントリー&スタートシステム”Keyless Access”/サンブラインド(リヤ左右)/シルバールーフレール/205/60 R16タイヤ・6.5J×16アルミホイール
▲2Discover Pro / テクノロジーパッケージTSI Highline・TSI R-LineDiscover Pro/駐車支援システム”Park Assist”/ダイナミックライトアシスト/パワーテールゲート(挟み込み防止機能、“Easy Open & Easy Close”機能付)/LEDテールランプ

Trendline と Comfortline の標準のヘッドライトはハロゲンで、Comfortline はアップグレードパッケージを付けるとLEDになります。このパッケージに入っているLEDヘッドライト、ダイナミックコーナリングライト、Keyless Access、サンブラインド(リヤ左右)、シルバールーフレールの5つは、Highline には標準で付いています。

ホイールも入っていますが、タイヤは205/60 R16のままで、ホイールがスチールからアルミに変わります。Trendline と Comfortline の標準は6.5Jx16のスチールホイール(フルホイールキャップ付)で、2つのグレードではホイールのデザインが違います。

パッケージを付けた Comfortline にも付かず、Highline には標準で付く装備は、タイヤを別にすると7つです。シートヒーター、トップコンフォートシート、インテリアアンビエントライト、ドライビングプロファイル機能、ヘッドライトウォッシャー、フォグランプ(フロント)、スタティックコーナリングライトです。

クラ

パッケージを足すくらいなら、はじめから Highline で見積もりを取ったほうが早くない?

シキ

冬にシートヒーターを使うなら、そうしてください。使わないなら、パッケージ付きの Comfortline も候補に残ります。ナビが付くのは、むしろこちらのほうです

クラ

え、Highline は標準でナビが付かないの?

シキ

付きません。Highline と R-Line で Discover Pro を付けるには、テクノロジーパッケージを選ぶ必要があります

フロントのフォグランプは、Highlineにだけ付く

フォグランプ(フロント)とスタティックコーナリングライトが付くのは、Highline だけです。R-Line には付かず、メーカーオプションの設定もありません。

R-Line にだけ付くのは、R-Line専用エクステリアと、225/45 R18のモビリティタイヤ・7Jx18アルミホイールの2つです。車両重量と全長も R-Line だけが違い、Highline より20kg重く、5mm長くなります。

LEDヘッドライト(LEDターンシグナル付)、ヘッドライトウォッシャー、シートヒーターは、Highline と R-Line の両方に付きます。

クラ

R-Line って名前だから、Highline の装備に何か足したグレードだと思ってた

シキ

R-Line には、Highline に無いものと、Highline にあって R-Line に無いものの両方があります。フォグランプを使う日があるなら Highline、外観と18インチを取るなら R-Line です

タイヤは16・17・18インチ。応急修理キットは16インチの2グレードだけ

タイヤの側面の高さは、Trendline と Comfortline の205/60 R16が123mm、Highline の215/55 R17が約118mm、R-Line の225/45 R18が約101mmです。16インチと18インチでは約22mm違います。

トレッド(左右のタイヤの間隔)は、16インチの2グレードのほうが、Highline と R-Line より前で10mm、後ろで5mm広くなっています。

3BA-1TDPC型のフォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン TSI Highline を右後ろから見た外観。シルバーのルーフレールと、多スポークのアルミホイールが見える
写真: Tokumeigakarinoaoshima — Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0・縮小)
クラ

22mmの差は、どんなときに関係するの?

シキ

マンホールのふちや駐車場の入口の段差を越えるとき、最初にたわむのがタイヤの側面です。サスペンションの形式は4グレードで同じなので、足まわりで比べるならタイヤの大きさです

クラ

2列目で子どもが寝ている時間が長い家なら、16インチのほうを選びたくなるね

シキ

18インチを見た目で選ぶ人の気持ちも分かります。ここは好みで決めていいところだと思います

タイヤ応急修理キットが付くのは、Trendline と Comfortline です。Highline と R-Line には付かず、この2つのグレードのタイヤは、装備表で「215/55 R17モビリティタイヤ」「225/45 R18モビリティタイヤ」と書かれています。

見積もりは、2つのグレードを並べて取る

最初に決めるのは、前席と2列目のシートヒーターを使うかどうかです。使うなら、見積もりは Highline と R-Line の2つで取り、フロントのフォグランプとスタティックコーナリングライトが付く Highline と、R-Line専用エクステリアと18インチのタイヤが付く R-Line を比べます。

シートヒーターは使わず、2列目に人を乗せることが多いなら、アップグレードパッケージを付けた Comfortline と、Highline を並べます。Highline にすると増えるのは、トップコンフォートシート、フォグランプ(フロント)、ヘッドライトウォッシャーなどの装備と17インチのタイヤで、使わないシートヒーターも付いてきます。Highline でナビまでそろえるなら、Highline の見積もりにはテクノロジーパッケージを入れてもらってください。そうしないと、ナビの付いた Comfortline と、ナビの無い Highline の価格を比べてしまいます。

シートヒーターを使わず、2列目にほとんど人を乗せないなら、Trendline と Comfortline の2つで見積もりを取ります。差額で付くのは、2列目のカップホルダー、後席側のセンターアームレスト、ランバーサポート、“Digital Cockpit Pro”、ブラックルーフレールなどと、パッケージを選べるようになることです。

試乗車がどのグレードでも、エンジンと変速機は同じものです。乗り心地を確かめたいなら、試乗車のタイヤが16・17・18インチのどれなのかを先に聞いておくと、買うグレードとの違いが分かります。

実際に乗っている人の評価は、みんカラのゴルフトゥーランのレビューで読めます。