ハイエースとキャラバンの荷室|標準ルーフどうしで高さは違うか?
車中泊に使うなら、荷室の天井が高いのはハイエースとキャラバンのどっち?
標準ルーフどうしなら、どちらも1,320〜1,335mmに収まります
でも、もう少し天井が欲しいんだよね…ハイエースDXのロング・標準ボディなら、ハイルーフで荷室が255mm高い
じゃあ、ハイルーフで決まり?ハイエースのDXは、シートヒーターもAC100Vも、オプションでも付きません 「車中泊に使うなら、荷室の天井が高いのはハイエースとキャラバンのどっち?」と比べ始めるところです。標準ルーフどうしなら、答えは「ほとんど同じ」です。ハイエース バンのスーパーGL(標準ボディ・標準ルーフ)が1,320mm、キャラバンのバン(ロングボディ・標準ルーフ)が1,320〜1,325mm。ディーゼルどうしなら1,320mmで一致し、ガソリンのキャラバンが5mm高いだけです。
差が大きいのは、同じ車種の中でルーフの違う仕様を比べたときです。ハイエースは、ジャストローを除く標準ルーフの1,320mmから、スーパーロング・ワイドボディのハイルーフの1,635mmまで、荷室の高さに315mmの開きがあります。ハイエースかキャラバンかより先に、どの屋根にするかを決めることになります。
ハイエースの荷室高は1,170mmから1,635mmまで
ハイエース バン(特装車を除く)とキャラバン バンで選べるボディ・幅・ルーフの組み合わせを、荷室内側の高さが低い順に載せました。
| 車種・グレード | ボディ長/幅 | ルーフ・フロア | 全高 | 全長 | ホイールベース | 荷室内側の高さ | 最小回転半径 2WD/4WD | 分類番号 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ハイエース DX | ロング/標準 | ジャストロー | 1,985mm | 4,695mm | 2,570mm | 1,170mm | 5.0m/— | 4ナンバー |
| ハイエース スーパーGL | ロング/標準 | 標準ルーフ | 1,980mm | 4,695mm | 2,570mm | 1,320mm | 5.0m/5.2m | 4ナンバー |
| キャラバン ルートバン〜GRAND プレミアムGX | ロング/標準 | 標準ルーフ | 1,990mm | 4,695mm | 2,555mm | 1,320〜1,325mm※ | 5.2m/5.7m | 4ナンバー |
| ハイエース DX | ロング/標準 | 標準ルーフ | 1,980mm | 4,695mm | 2,570mm | 1,335mm | 5.0m/5.2m | 4ナンバー |
| ハイエース スーパーGL | ロング/ワイド | ミドルルーフ | 2,105mm | 4,840mm | 2,570mm | 1,390mm | 5.2m/5.4m | 1ナンバー |
| ハイエース DX | ロング/標準 | ハイルーフ | 2,240mm | 4,695mm | 2,570mm | 1,590mm | 5.0m/5.2m | 1ナンバー |
| ハイエース DX | スーパーロング/ワイド | ハイルーフ | 2,285mm | 5,380mm | 3,110mm | 1,635mm | 6.1m/6.3m | 1ナンバー |
| キャラバン DX・EX | スーパーロング/標準 | ハイルーフ | 2,285mm | 5,080mm | 2,940mm | 公表なし | 5.9m/6.4m | 1ナンバー |
| キャラバン DX・EX | スーパーロング/ワイド | ハイルーフ | 2,285mm | 5,230mm | 2,940mm | 公表なし | 6.0m/6.0m | 1ナンバー |
※キャラバンの荷室高は、日産がプレミアムGXとGRAND プレミアムGX(5人乗・荷室最大時)の値として公表しているものです。ガソリンが1,325mm、GRAND プレミアムGXのディーゼルターボが1,320mm。ハイエースのジャストローは2WDだけの設定です。
トヨタの数値は社内測定値、日産の数値は荷室を最大にしたときの値で、測り方の前提は同じではありません。トヨタと日産の数値のあいだにある数mmの差は、この前提の違いに収まる範囲と考えてください。
ジャストローを除く標準ルーフは、2社とも1,320〜1,335mmに収まります。実際に乗っている人の評価は、みんカラのハイエース バンのレビューとキャラバンのレビューで読めます。
ハイエースの2WDにあるジャストローは、荷室高が1,170mmで、標準フロアの1,335mmより165mm低くなります。最低地上高も195mmから185mmに下がり、タイヤは185/75R15です。キャラバンには低床と平床があり、床面地上高は低床が625mm、平床が770mm。平床を選ぶと、床面は低床より145mm高くなります。
キャラバンのハイルーフにしたら、荷室はどのくらい高くなるの?
日産は、ハイルーフの荷室の高さを公表していません。分かるのは全高で、スーパーロングの標準幅もワイド幅も2,285mmです
じゃあ、ハイエースのハイルーフと天井の高さでは比べられないんだ
比べられるのは外側の高さまでです。ハイエースのスーパーロング・ワイドボディのハイルーフも、全高は2,285mmです

ハイエースDXのロング・標準ボディは、ハイルーフでも全長・最小回転半径・最大積載量が変わらない
ハイエースのハイルーフの利点は、ロング(標準ボディ)のまま、全高と荷室高が高い仕様を選べることです。2WDのDX・3/6人乗り・5ドアで、標準ルーフとハイルーフを比べます。
| 標準ルーフ | ハイルーフ | |
|---|---|---|
| 全長×全幅 | 4,695×1,695mm | 4,695×1,695mm |
| ホイールベース | 2,570mm | 2,570mm |
| 最小回転半径 | 5.0m | 5.0m |
| 最大積載量(2800ディーゼル) | 1,150/1,000kg積 | 1,150/1,000kg積 |
| 最大積載量(2000ガソリン) | 1,250/1,050kg積 | 1,250/1,050kg積 |
| 車両重量(2800ディーゼル) | 1,860kg | 1,890kg |
| WLTCモード燃費(2800ディーゼル) | 12.4km/L | 12.3km/L |
| 全高 | 1,980mm | 2,240mm |
| 荷室内側の高さ | 1,335mm | 1,590mm |
| 荷室内側の長さ(3人乗車/6人乗車) | 3,000/1,960mm | 3,000/1,530mm |
| 分類番号 | 4ナンバー | 1ナンバー |
全高が260mm増え、そのうち255mmが荷室の高さになります。全長も全幅もホイールベースも同じで、最小回転半径も5.0mのままです。
最大積載量は同じで、車両重量はディーゼルで30kg増えます。
分類番号は、標準ボディのままでも4ナンバーから1ナンバーになります。4ナンバーと1ナンバーで何が変わるかは4ナンバーのバンで車中泊にまとめました。荷室長は、3人乗車なら3,000mmで変わりませんが、6人乗車では1,960mmから1,530mmへ、430mm短くなります。
6人乗車って、2列目にも人が座っているときだよね。子どもを後ろに乗せて、キャンプ道具も積んで出かける日は?
3人乗車なら、床の長さは同じで天井だけが高くなります。6人乗車の日は、天井の高さと床の長さのどちらかを取ることになります
家族で出かける週末と、1人で寝に行く夜のどっちが多いかで考えたほうがよさそう
4WDを選ぶと、最小回転半径は5.0mから5.2mに、最低地上高は195mmから185mmになります。荷室の寸法は2WDと同じです。
キャラバンのハイルーフは、全長5,080mmから

キャラバンは、ルーフの種類でボディの長さが決まります。ロングボディ(全長4,695mm・ホイールベース2,555mm)は標準ルーフだけ、ハイルーフはスーパーロングボディ(全長5,080mm・ホイールベース2,940mm)だけです。ハイルーフのスーパーロングボディは、ロングボディよりホイールベースが385mm長く、全長は標準幅で385mm、ワイド幅で535mm長くなります。
最小回転半径は、ロングボディが2WD 5.2m・4WD 5.7m、スーパーロングボディの標準幅が2WD 5.9m・4WD 6.4mで、どちらの駆動方式でも0.7m大きくなります。ワイド幅(全長5,230mm)は2WD・4WDとも6.0mで、標準幅の4WDより小さい値です。
ワイド幅にすると、荷室幅は標準幅・標準ルーフより185mm広く、荷室容量は3,000L多い8,400Lになります(日産の公表値。バン DX 6人乗・3名乗車時、荷室床面長×荷室高×荷室幅での算出値)。全幅は185mm、全高は295mm増えます。
キャラバンにはMYROOMっていう車中泊向けの仕様があるよね。あれで屋根の高いのはないの?
MYROOMも、内外装が専用のAUTECH LINEも、ロングボディの標準ルーフだけです
MYROOMの装備と寸法は、キャラバンMYROOMで数字をまとめています。
ハイエースのハイルーフはDXだけで、シートヒーターもAC100V電源も付かない
スーパーGLに設定があるのは標準ルーフとミドルルーフなので、屋根をハイルーフにした時点で、グレードもDXに決まります。キャラバンのバンも同じで、ハイルーフはDXとEXだけ、プレミアムGX系とGRAND プレミアムGXはロングボディの標準ルーフです。
車中泊で使いそうな装備のうち、シートヒーター、AC100V・100Wのアクセサリーコンセント、リヤシートのスライドとリクライニングの3つは、スーパーGLにしか付いていません。ハイルーフのDXは、2/5人乗りか3/6人乗りのどちらかです。
| 装備 | スーパーGL(2/5人乗り) | DX 2/5人乗り・3/6人乗り(ハイルーフはこの列) |
|---|---|---|
| シート表皮 | トリコット | ジャージ |
| シートヒーター | 標準 | 設定なし |
| アクセサリーコンセント(AC100V・100W/リヤクォータートリム部) | 標準 | 設定なし |
| リヤシートのスライド(2段階調整式)・リクライニング | 標準 | 設定なし |
| リヤシートの分割式ヘッドレスト(2個) | 標準 | 設定なし |
| シートバックポケット | 標準 | 設定なし |
| スマートエントリー&スタートシステム | 標準 | 設定なし |
| 車速感応パワードアロック | 標準 | 設定なし |
| ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus | 61,600円のメーカーオプション | 設定なし |
| リヤクーラー(冷房) | 標準 | 60,500円のメーカーオプション |
| リヤヒーター(暖房) | 標準 | 27,500円のメーカーオプション |
| プライバシーガラス | 標準 | 16,500円のメーカーオプション |
| イージークローザー(スライドドア・バックドア) | 標準 | 4ドア片側16,500円/5ドア両側27,500円のメーカーオプション |
価格はすべて消費税込みです。リヤクーラーはセンターアッパーピラーガーニッシュとのセット、プライバシーガラスはリヤサイド・リヤクォーター・バックドアの3枚セットで、どちらも単独では選べません。
冬の夜に座席を温めたい、荷室で電気毛布を使いたい。それをメーカーの装備でまかなうなら、ハイエースではハイルーフを選べません。シートヒーター、AC100Vのコンセント、リヤシートのスライドの3つは、ハイエースのハイルーフのDXには、メーカーオプションにも販売店装着オプションにもありません。
ハイエースでシートヒーターは欲しい。でも、標準ルーフより天井は高くしたい。そういう選び方はある?
スーパーGLのミドルルーフです。シートヒーターもAC100Vのコンセントも標準で付きます
それなら、ミドルルーフでよくない?
ミドルルーフはワイドボディにしか設定がないので、全長は4,840mmになり、分類番号は1ナンバーです。荷室の高さも、ハイルーフの1,590mmには届きません
DXには“GLパッケージ”という仕様もあり、ロング・標準ボディのハイルーフにも、スーパーロング・ワイドボディのハイルーフにも設定があります。GLパッケージで標準になるのは、カラードバンパー、メッキフロントグリル(ほかのDXはシルバー塗装)、メッキバックドアガーニッシュ、プライバシーガラス3枚、リヤホイールハウスカバーです。シートヒーターとAC100Vのコンセントは、GLパッケージでも付きません。
反対に、スーパーGLでもDXでも標準で付くのは、デジタルメーター+7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、コンライト、盗難防止システム、ステアリングスイッチ、ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)です。パワーウインドウ(運転席・助手席)とチルトステアリングも全車標準装備です。スーパーGLだけが選べるPlusは、これに車載ナビ、FM多重VICS、フルセグTV、HDMI入力端子が加わる仕様です。
バンコンのベースとしての比べ方はハイエース vs キャラバンに、乗用登録のハイエースで寝る話はハイエース ワゴンで車中泊にあります。
先に測るのは荷室ではなく、車庫の入口
最初に測るのは、自宅の車庫と、ふだん使う駐車場の高さです。ハイエースのハイルーフは全高2,240mm、ハイエースのスーパーロングのハイルーフとキャラバンのハイルーフは2,285mm。車庫や駐車場の入口をこの高さで通れるかどうかは、カタログからは分かりません。
車庫と駐車場の入口の高さが足りるなら、次は、スーパーGLにしか付かない3つの装備が要るかどうかです。要るなら、ハイエースはスーパーGLの標準ルーフかミドルルーフに絞られ、ハイルーフは候補から外れます。DXを買ってから純正品で足せる装備ではないので、ここは注文の前にしか決められません。
最後が分類番号です。ハイルーフにすると、ハイエースもキャラバンも1ナンバーになり、キャラバンはボディの長さと最小回転半径も一緒に変わります。1,320〜1,335mmの荷室高で足りると判断できるなら、選べるグレードがいちばん多いのは標準ルーフです。ハイエースは2WDと4WD、スーパーGLとDXを標準ルーフで選べ(DXの2WDには荷室高1,170mmのジャストローもあります)、キャラバンもルートバンからGRAND プレミアムGXまでロングボディの標準ルーフで選べます。
価格・仕様は執筆時点の情報です。数値はトヨタ「ハイエース 主要諸元表〔バン〕」(2026年6月版)・「主要装備一覧表〔バン〕」(2026年1月版)、日産「キャラバン バン/ワゴン/マイクロバス 主要諸元」(2026年7月版)および日産公式サイトの積載性・ワイドバンのページにもとづきます。ハイエースとキャラバンの特装車は別の資料になるため、表には入れていません。キャラバンのAUTECH LINEとMYROOMは、ボディとルーフの組み合わせだけを専用の諸元表から引いています。改良により変更されることがあるので、購入前には販売店で最新の資料をご確認ください。